熊本地震から2年~御船から私達が今、伝えたいこと2~

皆様
お世話になります。RSY事務局です。
熊本地震で大きな被害を受けた御船町の住民の方々に、震災から2年を前にコメントを寄せて頂きました。住民の方々の生の声を聞き、少しでも御船町の様子が皆さんに伝わればと思います。
一人ひとりの4.16熊本地震
「御船から私達が今、伝えたいこと」を2回のシリーズでお伝えします。
※1回目の投稿はRSYブログからご覧頂けます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★丸山美奈子さん(御船町田代食堂店主)
この町が嫌いでした。田舎で何もなくて、近所付き合いも面倒でしかなかったこの町から結局出る事は叶わず、結婚し子どもを授かりました。
2年前のあの日…
一夜にして壊れ果てた町並み、風景、日常…
絶望のあの日の私を支えてくれたのは、面倒だった「ご近所力」そして気づいてしまったこの町への想いでした。
———————————————————-
写真1)2016年4月14日のFBの投稿より
今の所…うちは無事です。
明るくなってみたら凄い事になってるかもしれないけど…
少し離れた所に住む甥っ子たちはうちに避難してきました。
活断層の上にある地区なので…
壁にヒビがはいり、ガラスが割れたようで…周りの家は倒壊したものもあるとか
怖すぎてカウンターの下から出れないでいます。心の傷の方が心配(T^T)
余震が凄くて…本当に恐怖です
————————————————————–
写真2)震度6強の揺れで屋内はグチャグチャ
—————————————————————-
写真3)2016年4月16日のFBの投稿記事より
橋にヒビが入ってるらしく点検作業やなんやで、救援物資が届かない(T^T)
いま、150人くらいいると思うけど中学校が危険で、避難所として使えなくなったのでどんどん増えて行ってます。御近所中で、冷蔵庫の中身を持ち寄っていろいろ作って出してます…お年寄りと子供たちが疲れてるので、いまから、うちにあったあんこと白玉で、ぜんざいをつくります。
材料があるかぎりはどうにかして自分達で…でもライフラインが全て途絶えているので携帯もそのうち、使えなくなるから…その前にお願いしておきますね!
震災後この町を出て行く人が増えました。それは仕方ない事だけど…覚えていて欲しい。御船町のキラキラした清流を…目に眩しい山々を…ここが故郷だと胸を張って自慢できるそんな町にしたい。そうする事が、長い事この町の素晴らしさに気付けなかった私の御船町への罪滅ぼし…
そんな大それた思いを抱きつつ現実はただがむしゃらに毎日を過ごしているだけで、まだ想い半ばです。復興への道はまだまだ遠く険しい事も感じています。ただこの2年間で自信を持って言えることは、日々この町の魅力に気づかされます。どんどん魅力的な人々と繋がって行きます。
幸せはこんなに身近にありました。
でも、この三日間はザワザワしてます。
FBに上がってくる二年前の自分が書いた記事を読み直し、涙が溢れてくる…。思えば去年のこの日もそうでした。ともするとマイナス思考になってしまいそうだけど、基本私はプラス思考です。
大好きなこの御船町でこれからも生きていきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★廣瀬哲也さん(NPO法人みずのとらベル隊)
あれから二年、あっという間です。
地域や人によって復興具合も千差万別ですが、全体的には徐々に回復しているのは確かです。これも様々な方の支援あってこそと思います。テレビの向こうの世界だった自然災害がなんの前触れもなく突然やってきた2時間後には役場でボランティア活動を開始し、余震とは言えないレベルの揺れを何回も経験しながら避難して来られた皆さんとカルチャーセンターの駐車場で段ボールや毛布などで一夜を過ごしました。最初の一週間は正にカオスという言葉がぴったりの状況でした、役場の方も自分たちボランティアのメンバーもほとんど寝ずに手探りで支援体制を作り上げました。自分はその後テント村を立ち上げメンバーと一緒に避難所に入れない方の受け入れをしていました。今回の経験で色々な方の支援を頂き、地震前より経済環境や家庭環境は悪くなりましたが、地震のお陰で素晴らしい方々と廻り合い、お金には換えられない縁を頂きました。

御船町にとっても震災を機に今まで繋がりの無かった団体や各機関が連携を取り始め、創造的復興を目指しています。

地震災害は甚大な被害をもたらしましたが、同時に人と人との新たな素晴らしい繋がりをもたらしてくれました。不謹慎とは思いますが、地震のお陰様という気持ちもありますし、皆がそう思えるような動きをしたいです。

最後にもう一度お礼を言わせて下さい。
支援してくださった方、これからも支援してくださる方、本当にありがとうございます皆様の支援がむだにならないようにがんばります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★インフォメーション
現地の生の声をぜひ直接聞きにきて下さい
名古屋からできる支援を一緒に考えましょう!
2017年度RSY熊本地震被災者活動報告
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日時:4月22日(日)13:00~16:30
場:名古屋建設業協議室
※当法人事務局のある建物の1階です。
地下鉄名城線・桜通線「久屋大通」駅 1A 出口徒歩 4 分
「熊本地震から2年、今後の支援に向けて」
(第1部)
レスキューストックヤード支援活動報告
講演①「熊本地震の現状と課題、支援団体の動き」
岳中美江氏 KVOADスタッフ
講演②「震災を経て今伝えたいこと」
宮本恵理子氏 御船町住民
(第2部)
意見交換「考えよう!私達ができる支援」
————————————————————————————-
差し支えなければ、事前の参加申し込みをお願いいたします。
以下をご記入の上、件名を「4/22熊本報告参加申込」として、
RSY事務局(info@rsy-nagoya.com)までご送信ください。
・お名前:
・所属(あれば):
・メールアドレス:
—————————————————————–

熊本地震から2年~御船から私達が今、伝えたいこと1~

皆様
お世話になります。RSY事務局です。
RSYは2016年4月20日から御船町で支援活動をスタートさせ、その間出会った住民のみなさんから、震災から2年を前にコメントを寄せて頂きました。
住民の方々の生の声を聞き、少しでも御船町の様子が皆さんに伝わればと思います。2年経ったからようやく話せるようになったこと、それぞれの暮らしの変化、復興に向かって前に進む姿など、御船町の今の姿が垣間見えます。
一人ひとりの4.16熊本地震。
「御船から私達が今、伝えたいこと」を2回のシリーズでお伝えします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★Aさん(男性/70代/仮設住宅で生活)
仮設住宅で自治会長をしています。私が以前住んでいた町営住宅は、震災の影響で地盤が壊れたり、一部の家が倒壊の危険があるということで、108戸全てに避難勧告が出ています。(長期避難につき、住民には全壊と同等の1世帯300万円の支援金が国から支給)
1年目はいつになったら帰れるのか全く分からず、不安や苛立ちもありましたが、町から今年中に修繕が終わり戻れそうだと聞き、少しホッしています。ただ、若い人達の中には支援金を頭金に、別の場所に新しく家を建てたり、団地を離れる方もいて、最終的に入居するのは80戸まで減る見込みです。
私が今住んでいる仮設住宅は55戸建設され、現在は51戸に入居。みなし仮設から新たに転居された方もいますが、人の出入りに大きな動きはありません。自宅を元の場所に再建するか、災害公営住宅に入るかまだ悩んでいる人も多いということなのではないかと思います。
以前は集会場で頻繁に飲み会やイベントなどをしていましたが、最近は隣近所の繋がりもある程度でき、それぞれ生活のペースが安定してきたからなのか回数は減りました。今は外からボランティア団体が来ることもほとんどありません。ちょっと寂しいですね。
でも、名古屋の皆さんには会いたいです。あったか味噌汁プロジェクトでおわんを頂いたり、集会場でのだご汁作りや陶器市も懐かしい。皆さんが仮設を訪ねてくれたらみんなとても喜ぶと思います。
★Bさん(女性/70代/在宅で生活)
もう2年経つんですね。今日テレビをずっと見てましたけど、どれを見ても益城町の様子ばかり取り上げられているんですよね。御船も被災地であることには変わりないのに、なんだか複雑な思いがします。最近気持ちが沈みがちです。地震の直後は私もボランティアとして、地域を回って物を届けたり、仮設住宅の見守りにも積極的でした。今も被災の傷みを感じるし、地域を盛り上げなければという気持ちが無くなったわけじゃない。でも、「さぁ、もう一歩進むぞ!」という持ちがなかなか沸いて来ないんです。
ここ最近、周囲で亡くなる人も多いです。それがすごく寂しい。普通なら80代でも元気に暮らしている人が多い地域なのに。ある方は立派な家をせっかく再建したのに、入居後間もなく倒れて亡くなりました。地震の直接の影響じゃないかも知れないですが、避難生活の苦労が引き金にはなっているかも知れない。「震災がなかったら・・・」と思わずにはいられません。「震災で人生が狂ってしまった」と感じる人は、自分も含めて少なくないのではないかと思います。
★Cさん(女性/70代/修繕したアパートで生活)
もう2年・・まだ2年・・。なんとも言えない気持ちです。私は避難所を出た後、大家さんの声かけもあり、仮設住宅には入らず、半壊したアパートに戻りました。その時は水道や電気も不通で、近くの店も開いていない。タクシーも通らなかったので、本当に大変な生活を強いられました。支援は仮設住宅や避難所に残っている人たちばかりで、私達のような者の所には誰も来てくれなかったし、生活物品も全て自分たちで調達しなければならなかった。完全に支援の隙間に入ってしまったのだと思います。
一緒に避難所を出た人の中には十数人の高齢者がいて、同じ思いをしているのではと心配になり、様子を見に行ったり物資を分け合ったりして支え合いました。今も13人の方と交流を続けていますが、皆さん自宅で落ち着いた生活を取り戻しています。
私の住むアパートはみなし仮設住宅としても利用されています。若い人が多く、生活の時間帯も違うので、その人たちとの交流はほとんどありません。お隣にどんな人が住んでいるのか分からないのはとても不安。今まで鍵などかけたことは無かったけど、最近は戸締りに気をつけるようになりました。震災前とアパートの様子も様変わりしました。
夜寝るときには、必ずリュックと懐中電灯を置いて寝ています。
沢山のものを備蓄するのはいいことだけど、直後避難する時は懐中電灯と携帯電話ぐらいしか持って出られないことを分かっていて欲しい。それぐらい激しい揺れなのです。
特に赤ちゃんやお年寄りがいるお宅は、家族の身の安全を守るので精一杯になると思います。私はティッシュ1枚持ち出せずに避難し、トイレの時に困りました。でも、きちんと準備さえしていれば、後から取りにいくことはできます。だからこそ、車のトランクや玄関先、倉庫など、取りやすいところに防災グッズを置いておくことが大切だと思います。
80代の姉は今でも「恐怖心が抜けない」と言っています。私も人間の嫌な面も何度も見たし、あの時のことはやっぱり忘れられません。
でも、こうやって話を聞いてもらえるだけで救われます。私達にこういう話を心置きなく話せる場所が無かったんです。あの時はグチャグチャだったけど、今だったら話せる。先日も名古屋方面が揺れて心配していました。
次の災害で私達のように苦労する人がなるべく減るように、RSYさんにも頑張って欲しい。私の震災の体験が少しでも役に立つのであれば、当時のことは何でもお話したいと思っています。

熊本地震から2年/2017年度RSY熊本地震被災者活動報告会のご案内

お世話になります。RSY事務局です。
今日で熊本地震から2年が経ちました。マスコミ各社では、被災地の今を伝える
生の声や復興に向けて頑張る住民の様子が取り上げられています。
被災地では、自宅の再建や災害公営住宅の建設計画が進みつつありますが、経済
的理由や家庭内での意見の相違などで、地元に戻るか否かをいまだ悩んでいる
方々がいます。
また、災害公営住宅等、新たな場所での新生活の不安や、コミュニティづくりの
課題、農業や観光業などの産業復興の課題も大きく、これからも継続的な支援が
必要です。
★熊本地震から2年を迎えたRSYの活動関連記事は、今月発行の「あるある97
号」をご覧下さい。
そこで、今回は被災地の生の声をお聞きすべく、RSYが支援する御船町と、被災
地と支援者をつなぐ「熊本災害ボランティア団体ネットワーク(KVOAD)」か
ら2人のゲストをお招きし『2017年度RSY熊本地震被災者支援活動報告会』を開
催することとなりました。
震災当時の体験談や、今、住民の方々が抱える課題、市民団体の動きなどを伺
い、今後名古屋からできる支援について教えて頂きます。
先日は島根県で震度5強の地震も発生し、屋根瓦の落下や一部損壊家屋の多さか
ら、RSYが事務局を兼務する「震災がつなぐネットワーク」より、スタッフ1名
と加盟団体1名が情報収集のため現地入りすることとなりました。
最近頻発している地震。
私達が住むまちも、いつ被災地になるか分かりません。
被災された方々へ想いを馳せると共に、災害への備えについて改めて考え直すよ
い機会にもなると思います。
当日は、店の再建に向けて奮闘中の「黒田製茶」のお茶も販売予定。
皆さん、ぜひ足をお運び下さい。
————————————————————————————-
日時:4月22日(日)13:00~16:30
会場:名古屋建設業協会大会議室
    ※当法人事務局のある建物の1階です。
   (地図URL https://goo.gl/maps/kgeifDR9tP62
   地下鉄名城線・桜通線「久屋大通」駅 1A 出口徒歩 4 分
「熊本地震から2年、今後の支援に向けて」
   (第1部)
   レスキューストックヤード支援活動報告
   講演①「熊本地震の現状と課題、支援団体の動き」
        岳中美江氏 KVOADスタッフ
   講演②「震災を経て今伝えたいこと」
        宮本恵理子氏 御船町住民
   (第2部)
    意見交換「考えよう!私達ができる支援」
————————————————————————————-
差し支えなければ、事前の参加申し込みをお願いいたします。
以下をご記入の上、件名を「4/22熊本報告会参加申込」として、
RSY事務局(info@rsy-nagoya.comまでご送信ください。
・お名前:
・所属(あれば):
・メールアドレス: