皆さま
お世話になります。RSY浦野です。
真宗大谷派研修委員会メンバーに同行し、山陽小野田市で活動を行っている大谷
より18日(日)の報告が入りましたのでお知らせします。
これらの報告をもとに、山陽災害ボランティアセンターを拠点に活動している松
田は、特に被害が大きく支援が届きにくくなっていると思われる上流地域にも支
援がつながるよう地元の方々と共に体制作りを検討しています。
■活動内容
*午前中→地元の方1名同行していただき、厚狭川上流辺りの被災地域の調査。
ボランティアセンターの案内チラシ配り。
*午後→午前中の調査の結果、被害が大きかったところに水・お茶を配布。その
際、市からお弁当が配布されているが、足がなくて取りに行けないという意見を
聞く。必要個数をあらかじめ伺い、その分のお弁当を持って再度訪問し、配布。
また、新たに発見した被害の大きい区域を発見。お話を伺う。上記同様にお弁当
配布。
※配布した水(1,5L 6本入り)×9箱、お茶(500ml 24本入り)×9箱、お弁
当25個 ランダムに配布
*夜→RSYから送られてきたボランティア活動資器材の積み下ろし作業(総勢
12名)
■調査で分かった被害の大きいところ
・郡(こおり)→半壊約5,6件(件数不確定)
・石ざや(火薬町の先)→堤防が壊れている
・松ヶ瀬(厚狭川の上流)→被害が大きいうえに、被災者の方の精神状態も心配
■地域の情報:
[山陽災害ボランティアセンターの活動状況]
・本日のボランティア受付 個人86名 団体17・218名 計304名
・本日の対応ニーズ 84件、424人で対応。
・正午位から徐々に水が復旧し始めた。始めは泥水だが、流し続けると水になる
との被災者の声。
・橋が真っ二つに折れている
・川に車が沈んでいる
・線路の下の土がごっそり抜けおちている
・堤防が崩れている
・道路が割れている
・電柱が傾いている
■印象的だった被災者の言葉
○(60代女性)(午前中に伺った意見)
給水は1日に2度来ている。自分は大丈夫だが、近所の方で足の悪い方がいらっ
しゃるので。
○(石ざや 40代男性)
16日の朝8:00頃から一気に川の水かさが上がり、堤防が崩れてどばっと水が
入った。家の中のものはひっくり返った。
○(石ざや 80代男性)
・11年の時の水害で車がだめになったから、水がきはじめたらまず車を動かした。
・家に水が入りだしたとき、怖いという感覚はなかったが、それよりも、後の掃
除が大変だなと思っていた。
・お風呂は入れず。トイレは、お風呂の水をためていたので、それを使っていた。
・畳の下の泥が気になる。外にしみだし始めた。
○(石ざや 80代女性)
・1からやり直し。
・大切なものは全部流れていったけど、今はもう諦めた。
・2,3日裏の畑に行っていない間にキュウリがすごく大きくなってしまった。
・市にお弁当を取りに行ったら、1家族3つまでしかもらえなかったと言ってい
たよ。
○(石ざや 80代男性)
3年前胃がんの手術をしたので、少し動くだけでしんどくなってしまう。
○(松ヶ瀬 70代女性)
・見放されたと思っていた。
・助けの要請を出したが、「街の方が大変だ」と言われた。
・去年も水害が来て、さらに去年は娘がなくなり、今年またこんなことになっ
た。何で毎年毎年…と思う。でも頑張るしかない。
・この辺りの老人はヘルパーさんが施設に預けた。
・畑のところで水が渦を巻いていた。
・自分と家族は上流に避難できた。しかしご近所の方で、母子2人暮らしの家庭
があるが、その2人は避難することができなかった。どうしてあげることもでき
ず、「怖かった」と抱きつかれた。
・ほんとに怖かったよう。
・じわじわ水が上がってきて怖かった。でも水が引いて行くのも怖かった。自分
がそこに吸い込まれていくような気がした。
・水はまだ通っていないので、川から引いている。(午後16:00頃)
・車3台流れて行ったらしい。そのうち1台は実費で引き揚げろと言われたらしい。
・気が立っていてよく眠れない。
・70年生きてきてこんなことは始めて。
・電気がつくことが救い。
・川に挟まれているから両側からの水が怖かった。
・厚狭の状況もひどいと思うが、こちらは比べ物にならないくらいもっとひどいよ。
○(松ヶ瀬 50代女性)
・見捨てられたと思っていたから、生きた心地していない。
・報道で「対応が早かったからよかった」と言っていたけど、納得できないよ。
■そのた現状、感じたこと
・2階建ての家の方は2階で寝ている。1階建の家の方は、親戚や友人の方を
頼って、そこで寝させてもらっているという方が多かった。
・市から配布されるお弁当は今日が最後。行列ができていた。
・やはり孤立してしまっているところがあり、松ヶ瀬以外にも、まだ孤立してい
るところが実はあるのではと心配になった。
・ご近所同士を気にしあったり、心配しあったりしていると感じた。
・松ヶ瀬でお話を伺った女性は話すにつれて、涙目になってお話ししてくださっ
た。怖かったのだろう、被害状況を知ってもらえず、動いてもらえず悔しくて悲
しかったのだろうと感じる。
・松ヶ瀬のかたは口をそろえて「見放されたと思った」とおっしゃっていた。
■19日(月)の活動予定
広島県庄原市の大谷派2寺のお見舞いに行く予定。
月別アーカイブ: 2010年7月
大雨に関する情報について [第4報]
皆さま
お世話になります。RSY浦野です。
本日「なごや災害ボランティア連絡会」のメンバーら16名のご協力により、山陽
災害ボランティアセンターにボランティア活動資器材(一輪車、デッキブラシ、
高圧洗浄機、バケツ等4tトラック1台)を搬出しました。先ほど松田より「21時
頃無事到着」との報告がありました。搬出作業にご協力頂いた皆さま、ありがと
うございました。
また、真宗大谷派研修委員会メンバーに同行し活動を行っている大谷より昨日17
日(土)の活動報告、松田より本日18日(日)の活動報告が届きました。長文に
つき恐縮ですが、以下の通りお知らせします。
現地では、連日の清掃作業による心身の疲れ、復興に向けて徐々に突きつけられ
ていく現実、上流地域の被害状況など、被災された方々の声から具体的な課題も
見えてきているようです。
[7月17日(土)]
○活動場所:厚狭(あさ)駅東側
○活動内容:厚狭駅東側中心の家一軒一軒ローラー方式で回り、チラシ配り(チ
ラシは13:00より同社協にてボランティアセンター開設、連絡先が書かれたもの)
○地域の被害状況:
山陽小野田市→厚挟駅周辺が1番被害が大きい(床上浸水約600戸、床下浸水約240戸)
○チラシ配りの際にお話しした中で印象的だった言葉
・孫が朝8時の段階で学校から帰ってきた。親は仕事に出ていて、「水が足まで
来ていてこのままでは戸が開かなくなる」と携帯に連絡した。間一髪で家の中に
いた子は外に出され、避難できた。(70代女性)
・食料品店のものはすべてダメになって、大型冷蔵庫は倒れた。(70代同女性)
・記録用の写真を撮りたいが、カメラがないのでとれない。→(後日大谷がこの
方に写真を送ります。)(70代同女性)
・母の好きだったアートフラワーが全部だめになってしまった。(40代女性)
・お金もなくて死にたくなっちゃうよ。朝まで泣いてたんだよ。(70代男性)
・腰が悪いから腰に来る(80代女性)
・母(80代)が一人で暮らしていて、今朝佐賀から来た。近所の方が手伝ってく
れている。(40代女性)
・家までの道が細い道なので、そこにすり鉢状に大量の泥が溜まっている。(50
代夫婦)
・扉がびくとも動かない。少しずつでも物が出せたので、やっと少しほっとして
いる。(30代女性)
・3,4日お風呂に入っていない。住むところもなくて困っている。(60代女性)
・ボランティアセンターができたときいてほっとした。店、車庫、住んでいる家
が被害にあったので、住んでいる家が後回しになっている。家は、畳が浮いたま
まで新聞紙を敷いてある。(50代女性)
○その他現状、感じたこと
・ほとんどのご家庭が、物を外に出す作業、床板はがしをしていらっしゃった。
・断水しているので作業が進まない。井戸がある家はそこから水を出している。
どぶで物を洗っている姿をよく見ます。
・最大で1メートルくらい浸かった。
・ボランティアセンターがいつまで続くのか不安がられる声が多い。
・道路に大量の家具やものが出されていますが、まったくと言っていいほど土嚢
を見ない。
・夕方くらいから消毒が入り、消毒のにおいがするようになった。どろのにおい
は比較的しない。
・お声かけをすると、ぶわっと被害の状況やお気持ちをお話しされる方が多かった。
・子どもからお年寄りまで、炎天下の下ずっと作業をしていらっしゃり、おから
だが心配になった。また、車庫にテーブルを置いて休憩していらっしゃる姿や、
ブロックにずらっと並んで座って休憩していらっしゃる姿をよく見た。→一息つ
ける場所の提供ができたらいいなと感じた。
[7月18日(日)]
■資機材について
連休初日の渋滞で当初の見込みより遅れましたが、本日午後9時に無事到着し、
地元山陽災害ボランティアセンタースタッフ約10名で積み下ろしをしました。
■松田の動き
本日は、ボラセンを離れて、地元ボランティアのAさん、真宗大谷派より派遣さ
れているHさんたちとともに、できるだけ町中から離れた集落の様子を見に行
くことにしました。Aさんの案内で、標高の低い場所を目指して動くことができ
ました。
○訪ねた場所
・中心街から車で10分ほど離れた河口の集落
・厚狭川の上流
○現場で聞いた声(Hさんたちの報告も含む)
(河口の集落にて)
・ボランティアのことは知らなかった。ここには市の人も来ない。
・床上まで全部浸かった。わやじゃね。
(上流の集落にて)
・市内がひどいのは知っているが、ここはもっとひどい。水が渦を巻いて、
竹藪が動くのを見た。
・去年の水害のときもここは被害にあった。またこんな目にあうなんて。
・見放された。ここには誰も来ない。弁当の配給も知らない。
・片づけは親せき筋でぼちぼちやっている。
→この集落には、今日まで行われた市の弁当を持って、Hさんたちが再度
訪れました。センター長もこの集落のことを気にかけているので、明日
消防団の動員がかけられれば、まとまって行ってもらうことも考えている。
■被災地の様子
・午後より徐々に通水開始。これでお風呂に入れるとの声多数。
詳しくは山陽小野田市のHP参照。
・避難所は1箇所(らしい)。
■感想
・うずもれた集落というのが確実にあることが感じられた。センター長さんが
幸いにもそういった集落の存在を大切にする方なので、ニーズの有無に関係
なくそうした集落に人を派遣することも考える。
・お一人暮らしのお年寄りには、今のところ地域の目がよく行きとどいている
印象。
・Aさんの「お友達」は足の悪い方、目の悪い方も多いので、明日以降Aさんに
会えたら、そういう人を再訪することも考える。
・ボランティアセンターのミーティングで、撮ってきた被災地の写真を見せて、
社協スタッフにも現状を知ってもらいました。
・もしサテライトテントを開くなら、上流の集落(松ヶ瀬といいます)がいいの
では無いかと思う。
■訂正
第3報にて報告した被害のひどかった地域の名称のに誤りがありましたので、訂
正致します。
・誤:千町(せんまち)
・正:千町(ちまち)
【報告】山口県山陽小野田市への資器材搬出作業終了しました。
みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
先ほど、『山陽災害ボランティアセンター』へのボランティア活動資器材の搬
出作業が無事終了しました。
急な呼びかけではありましたが、「なごや災害ボランティア連絡会」のメン
バー他16名でスコップ、デッキブラシ、ほうき、バケツなどを4トントラック
に積み込み、午前9時すぎに作業が終了しました。
荷物を積んだトラックは、今日午後6時頃に山陽災害ボランティアセンターに
到着する予定です。
今後も被災地の状況や要請に応じて、対応していきますので、何卒よろしくお
願い致します。
大雨に関する情報について [ 第 3 報 ]
皆さま
お世話になります。RSY浦野です。
本日より山口県山陽小野田市に入った松田・大谷からの報告をもとに、現地情報
を下記の通りお伝えします。
松田・大谷は山陽災害ボランティアセンターにて合流し、地元ボランティアとと
もに被災エリアを歩き、情報収集等を行っています。山陽小野田市の被害は床上
浸水680棟、床下浸水250棟(17日11時27分現在:県把握)となっています。ま
た、学生ボランティア団体「IVUSA(イビューサ)」も早速現地入りしているよ
うです。
RSYでは現地ボランティアセンターからの要請を受け、「なごや防災ボラネッ
ト」のメンバーら約20名と共に、明日・午前中にボランティア活動資器材の搬出
作業を行う予定です。
※お手伝い頂ける方は、下記RSYホームページをご覧ください。
http://localhost/~hayashimasaki/wordpRSY/2010/07/post-193.html
現地では依然として断水が続き、復旧までにまだ数日かかることが見込まれてい
ます。給水車は市内9箇所に設置されていますが、清掃用の水が確保できず、復
旧作業も難航しています。
また、炎天下での連日にわたる泥かきや清掃作業はかなりの体力を消耗するた
め、被災者の皆さんの疲れもここ数日でピークに達すると思われます。体力の低
下と共に、体調不良や気力の落ち込みが心配されます。
■山陽災害ボランティアセンター設置されました。
・設置場所:山陽総合福祉センター(山陽小野田市大字鴨庄92番地)
・TEL:080-5060-9736
・TEL:080-5060-9697
※本日よりボランティア募集を開始。当面は市内在住者に限る。
※詳しくは山陽小野田市社会福祉協議会ホームページをご覧ください。
http://www.shakyo-sanono.com/
■被害の大きな地域
・常磐町(ときわちょう)、千町(せんまち)など厚狭(あさ)川沿いの一帯
・川の東側も被害があるはずだが現状把握がまだできていない。
※被災地から10分程度離れた場所は大きな被害にはなっておらず、コンビニや
スーパー銭湯も営業されている。しかし車がなければ利用するのは難しい。
※特に町の中心部から離れた川の上流地域は、詳しい被害状況がつかめておらず
取り残されている可能性もあるため、明日以降、積極的に現地調査に向かう予定。
■被災者の声
・「ボランティアはいつまでやってくれるのか?」「落ち着くまでやってほしい
が、まだ混乱していて何をお願いすればよいかわからない」
・「水がないので片づけられない。どぶ川なども使って洗い物をしている」
・「今日は晴れたので一日中仕事をしている。どっと疲れた」
・「知っている人の顔をみて安心した」(松田が同行した地元の個人ボラさんに
一目会って。70代女性)
・「お水は近所どうし助け合って運んでいるのでなんとかなるが、タオルや飲み
物などボラセンにある他の物資を取りに行く余裕がない」
※地域のつながりが強い地域のため、視覚障がい者や足腰の悪い高齢者等の要援
護者宅へは、近隣住民が水を運んでいる様子であった。
■ボランティアの動き
・個人からの申し出26名。
・今日明日と山口県の職員(100人)がボランティアとして現地入りし、泥かき
作業は進んでいる様子。しかし、泥に浸かった家財道具や食器類の洗浄など細か
い作業は水道が復旧しなければ進められないため、今後さらにボランティアの
ニーズが増える可能性がある。
■その他の地域の被害状況
□全国社会福祉協議会「平成22年度被災地支援・災害ボランティア情報(4号)平
成22年7月豪雨水害について(第3報)より抜粋
○山口県美祢(みね)市豪雨災害ボランティアセンターの活動
美祢市社協は「美祢市豪雨災害ボランティアセンター」設置して、主に土砂の撤
去や拭き掃除等の被災者支援にあたっています。
本日17日は105名のボランティアが活動を行いました。
現在、ボランティアの募集は、美祢市内のボランティアで対応しています。美祢
市外からのボランティア募集はしておりません。
※詳しくは美祢市社協ホームページをご覧ください。
http://www.enjoy.ne.jp/~minesisyakyo/saigai/saigaivo.htm
○広島県庄原市
16日の集中豪雨により、庄原市では、川北川の支流・大津恵川が氾濫(はんら
ん)、土石流が発生するなどの被害がでました。県社協は庄原市社協と連携しな
がら、情報収集を行っています。
□神戸市長田区社会福祉協議会H氏の報告より抜粋
・神戸市長田区にて床上浸水161世帯(神戸新聞7月16日記事)
被害のあった神戸市長田区では、長田区社会福祉協議会と、被災エリアの民生委
員、ながた障害者地域生活支援センターの3者が合同で被災エリアを全戸訪問
し、聞き取りおよびチラシ(通常版・やさしい日本語版の2面すり)ポスティン
グを行いました。
その結果4世帯の支援要請があり、明日以降、該当世帯への片付け清掃活動を
「神戸常盤ボランティアセンター」「サンタ団」「一七市拡大版実行委員会」
「1.17KOBEに灯りをinながた実行委員会」「長田ボランティアセンター」以下の
連合チームで実施します。
※詳しくは長田区社会福祉協議会ホームページをご覧下さい。
http://nagatavc.org/vc/index.php?e=14
【緊急のお願い】山口県山陽小野田市への資器材搬出作業にご協力下さい。
みなさま
いつもお世話になっております。
先日より降り続いていた大雨の影響で、山口県や各地域で被害が出ております。
昨日からRSY事務局長・松田、事務局スタッフ大谷を山口県山陽小野田市へ派
遣しております。松田からの報告によれば、山陽小野田市社協山陽支所内に『山
陽災害ボランティアセンター』が設置され、復旧・復興に向けての支援体制が整
いつつあるようです。
センター設置に伴い、『山陽災害ボランティアセンター』よりボランティア活動
資器材提供の要請がありました。
お休みのところ申し訳ありませんが、お時間のある方は搬出作業にご協力ください。
[搬出作業日]
◆日時:7月18日(日)8時30分集合
※4トントラック1台への積み込みを予定しております。20名ほどのご協力をいた
だ頂けると幸いです。
◆場所:名東倉庫(名東区香南2丁目1301-1)
http://kokomail.mapfan.com/receivew.cgi?MAP=E137.0.25.9N35.11.6.9&ZM=11&CI=R
※302号環状線「香南」交差点を東に。猪子石電話局交差点を左に入り一つ目の交
差点。
※駐車場がありませんので車両はなるべく乗り合わせてお越し下さい。
当日連絡先:090-8471-5494(ボラコなごや椿)
よろしくお願いいたします。
RSY浦野
大雨に関する情報について[第2報]
皆様
お世話になります。RSY浦野です。
山口、広島、長野、岐阜県など各地で被害が拡大しています。
RSYでは、昨日から今日にかけて繋がりのある関係者の方々と連絡を取り合
い、情報収集に努めております。
■被害状況
○長野県飯田市
(飯田ボランティア協会Kさんより:震災がつなぐ全国ネットワーク会員)
・山間地で土砂が道路を分断し、通行不能で孤立状態の地区ができた。
・特に遠山郷と呼ばれる合併した静岡境の南信濃木沢地区・上村地区で被害が大
きく、地区集会所に避難者されている方や断水箇所もある。
・木沢地区・上村地区・和田地区を通る道路は一時寸断されていたが、本日
18:00頃には開通する見通し。
・飯田市社協にボランティア派遣を打診したところ、「被害の大きい木沢地区は
もともと地区のまとまりがよく、現在は地元消防団を中心に復旧作業が進められ
ている。地区からは今のところボランティアの派遣要請はなく、顔見知りの中で
対応できているようなので、このまましばらく状況を見守りたい」との回答で
あった。
・今のところボランティアや資器材が必要というわけではないが、今後も飯田市
社協と連携をとりつつ、状況に応じて対応したいと思う。
○岐阜県可児市
(可児市社協Tさんより)
・今朝から被害がひどかった現場に職員がかけつけ状況把握に努めている。被害
は局所的で、床上・床下浸水50戸程度と推定される。
・今のところは家族や地域の助け合いで対応できているため、災害ボランティア
センター設置の予定はないが、今後さらなる被害の拡大が認められれば検討する
予定。
○山口県山陽小野田市・広島市
(全国社会福祉協議会「平成22年7月豪雨水害について第1報」より)
・厚狭川がはんらんし、600棟以上の床上浸水が出ている模様。15日の21:30時
点で、災害救助法が適用となった。
※当面は、昨年の山口県防府市水害の際に使用した資器材で対応可能とのこと
で、今のところ名古屋への資器材提供の要請はありません。
・広島市では、安佐北区・安佐南区を中心に62棟が床上浸水の被害発生。
・広島市社協は、市社協のボランティア情報センターと各区社協のボランティア
センターにて、住民からのニーズ依頼を受け付けている。
http://shakyo-hiroshima.jp/n_detail.php?id=226
■各地の被害概要について
下記「消防庁ホームページ」に都道府県別被害概要が掲載されております。
随時更新されていますので、ご確認下さい。
http://www.fdma.go.jp/bn/2010/
■RSYの今後の対応
・先遣隊として、本日RSY事務局長・松田を山口県山陽小野田市に派遣しま
す。(本日夜、全国社会福祉協議会G氏と山陽小野田市にて合流予定)
・今年3月にRSYが研修の企画・運営を受託し、栗田も委員を務める「真宗大
谷派研修委員会」メンバーが、山口県山陽小野田市に先見隊として京都を出発。
明日には現地入りし、災害ボラセンとも連携し、小地域に密着した活動を展開で
きるよう調整する予定です。RSYでは、研修にも携わったスタッフ・大谷を同
行させました。
※今後は、当方スタッフ及び当方が事務局を務める「震災がつなぐ全国ネット
ワーク」会員、その他関係機関から随時情報収集を行い、引き続き対応を検討し
ていきます。
————————————————————–
[お詫び]
第1報でご紹介した「浸水したら車はキケン!!」以降の文面で、「水の上を車
が滑る!!~ハイドプレーニング現象~」と記載しましたが、「ハイドロプレー
ニング現象」の間違いでした。訂正の上お詫び申し上げます。
大雨に関する情報について
皆さま
いつもお世話になっております。RSY浦野です。
各地で断続的に大雨が発生し、被害の拡大が懸念されています。
避難勧告・指示が発令されている地域もあり、今も避難所で不安な夜を過ごされ
ている方々も多くいらっしゃることと思います。
そして、残念ながら今回も土砂崩れや河川増水で犠牲者が出てしまいました。災
害の度に繰り返される悲劇が悔やまれると共に、犠牲となられた皆さまには、心
からのご冥福をお祈り申し上げます。また、既に床上・床下浸水の被害を受けら
れた方々には、周辺地域の協力のもと、一日も早く復旧・復興が進むことを願っ
ております。
RSYでは現在、関係機関と情報交換を行いながら被害の状況把握に努めていま
す。特に山口県では被害の拡大が心配されるため、今後も慎重に状況を見守りつ
つ、必要に応じて対応を検討していきたいと思います。
新しい情報が入り次第、皆さまにも随時ご報告致します。
また、RSYの拠点のある愛知県地方も、局所的に激しい雨が降っているようで
す。テレビでも各地の被害情報として、冠水した道路で車が停止し、ドライバー
が車内に閉じ込められるという場面が繰り返し放映されていました。
そこで参考までに、車でお出かけの際に大雨にみまわれた場合の対処方法をいく
つかご紹介します。これは、RSY機関紙「あるある27号」にも掲載されました。
皆さん、今後も気象情報に注意を払い、外出の際には十分にお気をつけ下さい。
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浸水したら車はキケン!!
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○水の上を車が滑る!!~ハイドロプレーニング現象~
タイヤが厚い水の層の上を高速で通過する時、一種の水上スキーのような状態を
起こしてコントロールを失う現象。溝が3.5㎜あるタイヤでも、80㎞程度の速度
で起こるため大変危険です。
もし、タイヤが浮いてしまったら・・・・
1.ブレーキを絶対に踏まず、アクセルからも足を離す。
2.タイヤをまっすぐにし、ハンドル操作をしない。
3.地面にタイヤがついたらブレーキを数回に分けて徐々にスピートを落とす。
とはいえ、この作業を行うには大変高度なテクニックが必要です。とにかくタイ
ヤの状態を把握して、雨の日はスピードを出さないことが一番です。
○水が入ったら、止まるどころじゃない!~ウォーターハンマー現象~
水中を勢いよく進むうちにエアクリーナーから水が入り、エンジン全てを交換せ
ねばならないほどひどいダメージを受けてしまう現象。マフラーから水が入って
も、排気ガスがせき止められてエンジンが停止します。つまりは、エアクリー
ナーに水がかからないようにゆっくり走らねばなりません。反面ゆっくり走りす
ぎるとマフラーに水が入ってしまい、結局は水中で停止するという状況に陥りま
す。とにかく、タイヤの半分まで浸水した時には、車を路肩に駐車するなりして
早めに下車することが一番です。
陶器について
みなさま
いつもお世話になっております。ボランティアの本田です。
今日は、以前ブログでも紹介した陶器の洗浄作業、について書きたいと思います。今回いただいた陶器は、岐阜県陶町からいただきましたが、過去には新潟県中越沖地震の被災地である刈羽村や2009年台風9号水害の被災地である兵庫県佐用町の方々にと、瀬戸市や土岐市の方々から陶器をご提供いただきました。
ご提供いただいた陶器は、新潟県中越沖地震の被災地などで「せともの市」として、ひとつ10円~50円で販売し、売上金を地元の社会福祉協議会などにお渡しするという活動を行い、被災された方々に大変喜ばれました。なかには、「震災で割れてしまって、お客さん用の揃った茶碗がなかった。」と、まとめ買いをされたり、「ストレス発散になって楽しい!」と、2度も来店された方がいらっしゃったそうです。被災者の方々に陶器を買っていただいて、喜んでもらえることは、なによりもうれしいことです。
次回から感謝の気持ちとして、ボランティアDAYにご参加いただいた方に、お好きな陶器をひとつ差し上げたいと思っています。次回のボランティアDAYは7月22日(木)10:30~12:30に行います。是非ご参加ください。お待ちしております。
「粗朶(そだ)」の里山見学しました
皆さま
お世話になっております。スタッフの関口です。
今年度のRSY(セブン-イレブンみどりの基金助成)事業「防災の森づくり 川づくり」の第1回講習会で7月10日(土)、岐阜県揖斐川町谷汲の里山を見学してきました。
近年の水害被害拡大の要因とされる「山の荒廃」の問題に防災NPOの立場からかかわれないかと企画した、RSYとしては珍しい事業です。皮切りとなった先月27日のシンポジウムでは、昨年8月に大水害に見舞われた兵庫県佐用町の「炭プロジェクト」や、里山の木を使って川の護岸整備をする「粗朶沈床工」などの例を取り上げながら山と川、環境と防災の関係について考えました。
今回は実際に「粗朶」の生産が行われている「有鳥(あっとり)」という地区の里山に入り、粗朶づくりの現場を見たり、人工林と広葉樹林の違いを見比べたりしようというツアーです。”梅雨の晴れ間”に約20人のかたが参加してくださいました。
里山の植生に詳しい岐阜県立森林文化アカデミーの柳沢直准教授に案内をお願いし、スギとヒノキの違いから、粗朶に使われる広葉樹の種類や育ち方までを解説していただきました。柳沢さんは広葉樹の成長の早さを強調し、「昔の人はこの木の成長をうまく利用していました。若い木は粗朶に、さらに育つとシイタケのほだ木などに使いますが、それ以上大きくなると利用できなくなり、やがて山が荒れていきます。適度に人の手を入れていかなければいけないのですが、後継者がいなくなって難しくなっています」と訴えました。
参加者は「こんなところで70歳の人が作業をしているとは驚き」「森が防災などいろんなことにつながっているとわかった」とそれぞれに感想を話してくださいました。
今回は下見を兼ねたピクニック気分の見学でしたが、それでも急斜面の山道を登るのは大変でした。実際の粗朶づくりは農閑期の作業ですので、11月、12月には同様のツアーを組んで粗朶づくりを体験する予定です。また日が近づきましたらご案内しますので、ぜひともご参加ください。
関連の勉強会として8月6日(金)午後7時から、RSY事務所のある名古屋建設業協会会議室で、同協会会長の山田厚志さんと元愛知県建設部治水監の本守眞人さんを招き「近自然河川工法と防災」について話していただきます。
ご希望のかたは氏名、連絡先を明記のうえメール(info@rsy-nagoya.com)またはファクス(052-253-7552)でお申し込みください。参加費として500円(RSY会員は450円)をお支払いいただきます。
なにとぞよろしくお願いいたします。
パートナーシップ・サポートセンター インターン・Aさんの感想
特定非営利活動法人 パートナーシップ・サポートセンターよりインターン・Aさんが来られました。6月下旬~7月上旬の6日間で、あるあるの発送作業や講座関連の入力作業など、ひとつひとつの作業に丁寧に取り組んでくださいました。Aさんよりいただいた感想をご紹介します。
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レスキューストックヤードさんインターン研修で得たこと
防災について日頃意識することは、身近な実感として沸きにくいですが、震災や水害など国内で年々起きている事項からも身近に感じることが多かったので、災害時に何が必要なのかを知る上で何かできることがあればいいと思いました。松田さんの講義で家具てんぼう隊が守山でボラ団体としてあると知って家具留め事業を委託しているのに興味があり、区域で時間が空いた時にビス止め作業をする余暇があればボランティアにも関心がもてるかもと思いました。レスキューさんでは紙模型を使用した耐震対策DVDや多彩な防災グッズなどを用意されていました。あと陶器類なども販売されていました。なかなか防災などの用品だけでは体感することができませんが、浦野さんから新潟中越沖地震の刈羽村の実例に基づき説明があり、震災後の避難所の現状や仮設住宅を建てるまでに1ヶ月はかかると言うことなど惨事からのその後の被災地で何をするかが必要かを聴きました。レスキューさんがせとものを被災地に持っていって買ってくださる方々がたくさんいたというのは、今後の生活の不安と復興作業のままならない中では、日常の楽しみの一つとして受け入れられ、被災地の方からも愛知県から贈られたのを知ったのは1つの事業としては成功であると思いました。
自分が考えるボランティアとは何ができるかなどの経過から得る場合と生活向上の為のスタイルとしてもあると思う。レスキューさんはあまり災害ボランティアぽくないけど実際は多々にわたりアクティブに活動していることを知りました。