大雨から2ヶ月、静岡県西伊豆町を再訪しました

みなさま

 

お世話になります。RSY事務局です。

本年度は、全国各地で大雨による被害が多発しています。
RSYでも、震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)をはじめ、関係団体と協力し支援を行ってきました。

7月中旬に大雨による被害を受けた、静岡県西伊豆町。
資器材の搬出とスタッフ派遣を行い、7月28日をもって災害ボランティアセンターも閉所となりました。

 

先日、大雨被害から二ヶ月経った西伊豆町を再訪してきました。
西伊豆町の今、被災された地元の方のご様子などお伝えします。

 

 

▼ボランティアセンター閉所後の様子
災害ボランティアセンター閉所に伴い、以降は地元社協のボランティアセンター通常業務内での対応となりました。

8月3日(土)に、被害の大きかった安良里地区・宇久須地区のみ大雨が降り、大きな被害は幸いにも出なかったものの、以降、住民から雨が恐いという言葉がよく聞かれるようになったそうです。

また、町長から全国各地で水害による被害もあり、自助で復旧に向かうよう宣言がなされたこともあり、高齢者の中には、普及に向けた作業疲れのためか体調を崩す人もおり、診療所まで運ばれ点滴を打つ方もいらっしゃたそうです。

二ヶ月経ち、住民も少しずつ生活を取り戻しつつありますが、住民ひとりひとり、または、住民同士の自助と共助のみでこの2ヶ月を乗り切っている様子でした。

 

▼住民の声

<宇久須地区・80代女性独居>
・雨が降るとおっかない。(土砂崩れの原因の)上流が手つかずだから、大雨が降ると未だにゴロゴロと石が落ちて川を流れる音がする。
・8/3に大雨が降った。安良里と宇久須だけで、役場のあたりは全然降っていなかった。雨が恐くて夜も寝つけず、何度も溢れてないか、水が来ていないか、何回も家の周りを見に行った。せっかくキレイにしてもらったのに、またダメになるのは嫌。
・床上浸水にあって、タンスがダメになったの。その後、息子が使わなくなったタンスをくれたから、入れ替えたんだ。水に浸かったタンスは、息子に解体してもらって、タンスだったガレキがまだ庭に置いてあんの。どうやって処分すればいいか、車もないから持っていけないし、どうすればいいかね?社協に電話すればいいかね?
・あの後も雨が何回か降って、雨降ると泥が流れてきてなぁ。それが乾くとまた砂埃が舞って大変。
・2日間ボランティアが入ってキレイになった。あんたたちのおかげ。社協ありがとう。思い出すと涙出るねぇ。
・雨降ってまたダメになるといけないからって、お隣さんが土のう袋はそのままにしとけって言ってくれたの。通れるようにだけして、水入ってきたとこの近くにそのまま置いてあるの。雨降ったらお隣さんが動かしてくれるって。

 

<安良里地区・60代夫婦世帯>

・ようやく大工も入り床板を入れた。コンパネだけどな。今は左官屋が壁塗っているとこ。床下もコンクリート引いてさ。だいぶ家らしくなってきた。畳はもう少し時間がかかるみたい。
・できることは自分でやろうと思ってさ、大工も忙しいみたいだし。日曜大工で縁側作りしているんだ(来訪時は作業中でした)。町長も自分たちのことは自分でと宣言していたし、自分でできることはやらないと。漁師だけど大工もして、楽しいからいいけどなぁ。
・西伊豆での大雨依頼、全国でもいろいろ被害があるね。自分が経験すると、あの人たちも大丈夫かなって心配になる。
・わざわざまた来てくれたの。気にかけてもらえるだけで嬉しいね。
・水害以来、宇久須に家を借りて避難してるの。1階は床上120cmくらいまで水に浸かってしまったから、内装は全部やり直した。2ヵ月間、宇久須とここを行ったり来たり。昔の家だから周囲の新しい家よりも家が低いところにあって、家財の被害も多かった。
・大工さんが忙しくてなかなかはかどらないけど、ようやくここに戻れる目処がたってきた。
・被災してすぐにボランティアが来てくれるって知らせてもらったけど、申し込みしないといけないことを知らなくて、数日待ちぼうけしてしまった。ボランティアも依頼しないとならないなんて知らないから、何でも初めての体験だったんで、分からないことばかり。
・お父さん、漁師だけど日曜大工が好きだから助かってる。こき使っちゃってるけどね。これでようやく我が家に戻れると思うと嬉しいけど、また雨が降ると不安になるねぇ。

 

<安良里地区・70代男性独居>
・3日前にようやく畳が入った。やっとゆっくりできた。今までフローリングの部屋で寝ていて、やっぱり畳がいいよ。
・雨降ると上流から石が流れてくるの。家は川沿いだから、石がゴロゴロ来ると身体が揺れるんだよ。
・向こうの家もこの前畳入って、風呂も直ったって言っていた。ようやくだよ。
・10月いっぱいまでは、台風くるからね。大雨もだけど油断できないねぇ。
(当時直接お話をさせていただいた住民の方で、その当時様子を伺いに行った際はお疲れも出ており、やつれた様子で口数も少なかった。今回お会いした時は、当時と違いよく話され、少しふくよかになられていた。何より、安心された笑顔が見えました。)

 

住民の声からも、ボランティアセンター閉所後も大雨が何度かあり、安らかな時間を持てていない様子が見てとれます。

また、2ヶ月経ち、復旧でき畳の上で生活できる家もあれば、ようやく畳が入る家、まだ目途がたたない家など、復旧に向けた様子も住民一人ひとりによって違っています。

 

住民が抱える復旧に対する一人ひとり頑張ってきた想いや大変な想い、雨が恐いなど今後の災害に対する不安など、自分たちで復旧をとの声もあり、隣近所へも吐露できていない声があるのではないかと感じました。

 
話をお聴きした方みなさん話が止まらず、聴いてほしい様子も伺え、タンスの処分をどうすればいいかなど、災害後の悩みを話された方もおり、同じように事後の処理の困りごとなどを抱えている住民も少なからずいるのではないかと思いました。

 

住民の方からの声でも、社協ありがとう、ボランティアありがとうという声が聞かれ、住民の不安な気持ちもそうですが、感謝の気持ちも地元や外部のボランティアへ上手く伝えることができないものかと思いました。

住民の声を聴く、住民が声を発する場が必要だと切実に感じました。

 

災害はボランティアセンターが閉所したら終わりではなく、息の長い支援や見守りが必要になってきます。

床下を掃除したはいいが畳を戻すのにも人手がいるなど、一人ひとりの復旧復興のスピードに合わせ、その声を聴き、手を差し伸べられる体制が必要ではないかと思います。

今後も西伊豆町と顔の見える関係を築いていければと思います。

 

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福井県若狭町から資器材が戻ってきました

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

9月19日に福井県若狭町へ送り出した資器材(4tトラック一台分)が、10月3日(木)名古屋へ帰ってきました。

RSYスタッフ2名+ボランティア3名で搬入作業を行いました。

福井県若狭町緊急救援の報告はコチラ→【現地支援9月22日~23日】【現地支援9月24日~25日】【若狭町資器材搬出作業】

 

資器材搬入の際に整理をしていると、少量ながら資器材の破損(スコップ先端部の欠け・バケツや手箕等の破損)が見られました。7月下旬の静岡県西伊豆町から9月下旬の福井県若狭町まで、日本各地を飛び回り、災害ボランティア活動のお手伝いをしてくれた資器材、お疲れ様でした。

 

 

資器材搬入・搬出作業については、緊急救援ということもあり、「明日、△△県◇◇へ資器材の搬出作業があります。みなさまご協力をお願い致します」等の急なお願いにも関わらず、ご協力頂いている皆さま、本当にありがとうございます。今後もよろしくお願い致します。

宮城県七ヶ浜町報告【第141報】仮設店舗七の市商店街 んめぇのあっと市-9月号

みなさま
お世話になっております。RSY郷古です。

9月号も快調に行なわれた七の市商店街定例イベント「んめぇのあっと市」のご報告をさせていただきます。

今回も天候にも恵まれ、10:00~14:00のイベント時間で合わせて約250~300人程来場されました。
今回もたくさんのボランティアさんが協力していただき、楽しくそして魅力的なイベントになりました。

いい天気な七の市商店街!んめぇのあっと市仙台放送の撮影も入りました!

大人気の七ヶ浜復興バーガーは限定販売ということもあり、販売開始時間前からお客さんが待っていました。
30分くらいで即売り切れといういつも通りの展開に「もっと作ってくれ!買うから」との声が・・・。来月は多く作れればいいですね。
仙台放送さんからの取材もたびたび入り、慣れない(?)お母さんたちは「恥ずかしー」といいながら丁寧にイベントの感想を述べていました。

七ヶ浜復興バーガー!30分で売り切れΣ今回の七ヶ浜復興バーガーの売り子は7up-reteamの皆さんです!

七の市商店街のイベントに必ずと言っていいほど関わっている地元の団体である、

「かんなぎ町内会」さん。七ヶ浜が舞台となったアニメのファンサークルです。
かんなぎ町内会さんが手がけるミニ四駆フリーコースに子どもたちは大興奮で、自分のマシンを持って七の市商店街に来るようになりました。
となりで行なわれた射的も景品が豪華で景品切れまで子どもたちが並んでいます。

黄色いビブスを来た人達は関東方面を中心に集まった復興ボランティア団体の
「7up reteam」さんです。2011年度から七ヶ浜に来て未だなお継続的な支援を続けられています。 今回は売り子やアンケート係りとして終始動いていただきました。

そしてまだ完成はしていない七の市商店街オリジナルビスケットの試食会なども行ない、
この先の商店街の”特産品”(になるかも?)をアピールしました。

定例ブースとなっているミニ四駆フリーコース七の市商店街オリジナルビスケット試食会

さてさて、今回はまだまだ魅力的なブースがあります。
それは韓国俳優のチェジウさんのファンクラブ「スタージウ」のみなさんが本場韓国の味を提供してくれました。
前日からの仕込み、当時は7時から準備開始という愛情と気合の入った料理が待ち遠しい!
開始の11:00~前から「ポスター見て来たんだけどまだなのー?」、「早く食べたい!」と長蛇の列が・・・。
待っているお客さんたちを見て、心苦しかったのでしょう。開始からの怒涛のお客さんラッシュにもスタッフ総勢30人は笑顔で対応!
本当に忙しく、チヂミやトッポキを作っては売って、作っては売ってくり返しのようでした。
なんと大人100円で「チヂミとトッポキ2種、韓国のり、ドリンク」です。(そりゃ買いますよね)
売上金はすべて七の市商店街へ寄付という形で七ヶ浜のために動いてくださいました。

スタージウの皆さんは2011年の4月に避難所の炊き出しで一度七ヶ浜に支援に来て下さっています。
それを覚えていた七ヶ浜町民の方が「あの時もお世話になったんだぁ。お礼言いがてらもっかい食べに来たよ~」と。スタージウの皆さんも再開にとても喜んでいました。

”スタージウ”ブース。チヂミ作成中。”スタージウ”ブース。本場家韓国の味を表現!途切れることのない列!

他の町内のイベントとかぶらなかったせいもあったのか先月より100人程多い来場者でした。
商店主さん達もたくさんの楽しい・嬉しい・美味しいという言葉が聞けて満足のようです。
来月は「10月27日(日)」です!(出店者も来場者も絶賛募集中!)
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【お客さんの声】

・毎月こういったお祭りが開かれてるなんて知らなかった。今回はたまたまポスターを見て来たんです。また来月来ますね。

・車とか持ってない私とかだとこういったお祭りとかでないとお友達と会えないんだよ。すごい楽しい。久しぶりに会って話すとスッキリするわー。

・今回は食べ物のブースが多いね。是非、前みたいな来場者参加型のイベントも欲しいですね。

・さっきアンケートに答えて、初めてここ(生涯学習センター敷地内)に公園あるって知ったんです。今度遊びに行かないとね。

・役場とかで町内の各種イベント情報を発信してくれっといいんだけどな。どこ行けば何でも知ってるところあるんだや。