RSY主催 「災害ボランティア研修会」参加者募集のお知らせ

RSY事務局です。
この度、RSY主催事業として、下記の研修会を開催することとなりました。各地で災害が発生している状況の中、いざという時に困っている人のために役立つスキルを一緒に身に着けましょう。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
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RSY主催
「災害ボランティア研修会」参加者募集のお知らせ
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〇目的
災害時に被災者の困りごとを早期発見すると共に、心身の健康と活力を守るための、コミュニケーションツールとして効果的な、「炊き出し」「足湯ボランティア」「サロン」の3つのプログラムについて学び、実践力を身に着けます。コロナ禍でも安全に活動するためのポイントも学びます。
〇日時/場所
・日時:2022年8月22日(月)~24日(水)の3日間
・場所:RSY事務所(〒461-0001名古屋市東区泉1-13-34名建協2階)
〇募集人数
10名程度
〇参加条件
・参加条件:災害が発生した際に、可能な限りRSYボランティアとして現地(名古屋市内外)で活動する意思のある方(現地入りの際は、交通費・宿泊費はRSYで負担を検討します)
・下記のいずれかのパターンで参加可能な方
パターン1:8月22日・24日参加
パターン2:8月23日・24日参加
パターン3:8月22日~24日参加
〇参加費用
・無料
〇スケジュール・プログラム内容
※社会情勢に応じて、一部内容が変更になることがあります。
【8月22日(月)】
9:30~10:00 自己紹介・アイスブレイク
10:00~12:00 講義①「炊き出し&場づくり」について学ぶ
12:00~13:00 休憩
13:00~15:20 演習①「炊き出しを作ってみよう!(炊き出し実践)」
15:20~15:30 休憩
15:30~16:00 ふりかえり・まとめ
【8月23日(火)】
10:00~10:30 前日の振り返り・アイスブレイク
10:30~12:30 講義②「足湯ボランティア」について学ぶ
12:30~13:30 休憩
13:30~15:20 演習②「やってみよう!足湯ボランティア」
15:20~15:30 休憩
15:30~16:00 ふりかえり・まとめ
【8月24日(水)】
9:30~11:45 炊き出し・足湯&サロン準備
11:45~13:00 演習③「あったか食堂(実践)」
※実際に周辺地域住民の方を招いて、食事と足湯&サロンを提供します。
13:00~13:30 食事・休憩
13:30~14:00 片づけ
14:00~14:15 休憩
14:15~15:00 ふりかえり・まとめ
〇参加申し込み
8月15日(月)までに、下記の申し込みフォームよりお申込み下さい。
〇問い合わせ
認定NPO法人レスキューストックヤード(RSY)/担当:浦野
〒461-0001 名古屋市東区泉1-13-34 名建協2F
TEL:052-253-7550   FAX:052-253-7552
Mail info@rsy-nagoya.com
※この研修会には、愛知淑徳大学「災害時活動支援演習」の一環として学生も参加します。

【拡散希望!震災つな企画】 オンライン研修会(生活支援・技術系)のご案内

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
RSYが事務局をつとめる「震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)」の取り組みとして、2つのオンライン研修会が開催されますのでご案内します。
参加費無料・どなたでも参加可能です。
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【拡散希望!震災がつなぐ全国ネットワーク企画】
オンライン研修会(生活支援・技術系)のご案内
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新型コロナの第7派到来や、各地で大雨・地震の被害が心配されています。震つなでは、2021年度・真如苑・助成事業の一環として、2つのオンライン研修会を開催する
ことになりました。
会員の皆様のスキルアップと共に、周囲にぜひ「これからボランティアを始めたい」と思っている方、または、「コロナ禍で活動に思うように取り組めていない」という方があれば拡散下さい。沢山の方々の参加をお待ちしております。
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★研修1/7月25日(月)19:00~21:00
つながろう!足湯ボランティア
~コロナ禍の被災地で活動を続ける想いを語り合い、
お互いのノウハウを共有しよう~
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<目的>
 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、被災地での生活支援プログラムの在り方が見直されています。「感染しない、させない」ために、気を付けるべきポイントを押さえながら、今現在、被災地で活動に取り組んでいるボランティア団体をお招きし、活動への想いや悩み、工夫したことなどを共有します。
出水期を迎える中、各被災地で被災者一人ひとりの声に耳を傾け、心と身体を支える「生活支援プログラム」が途切れることのないよう、互いに学びを深め、励まし、協力し合える団体・個人のつながりづくりを目的とします。
<内容>
★足湯ボランティアのツール
「知ってみよう!やってみよう足湯ボランティア」
動画&パンフレット(新規)の紹介
※参加された方の中で、希望者には、動画データ(MP4/DVD版)と
パンフレット(紙)を進呈致します。
★リレートーク
コロナ禍で足湯ボランティアを継続している学生ボランティアグル
ープを招いて、活動の様子を伺います。
●地域社会災害サポートチーム(DCST)「おれんじぴーす」(熊本
県)
●被災地支援チーム「OKBASE」(佐賀県)
●東北大学課外・ボランティア活動支援センター学生スタッフSCRUM
(宮城県)
●福島大学災害ボランティアセンター(福島県)
★参加者交流・感想の共有
<申し込み/期限7月24日(日)>
下記フォームにご記入ください。
※前日までにZoomアドレスをお送り致します。
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★研修2/7月27日(水)18:30~20:30
水害後の修繕待ち家屋等でのDIY事例
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<目的>
毎年各地で発生する水害。被災件数が多いと修繕までに数ヶ月待つことも多く、夏場に発生した水害であっても業者による修繕が冬場になることも珍しくありません。また、修繕費用を捻出できない世帯もあり、住環境が整わないまま生活を続けなければならない方々も居ます。本企画では、被災地支援を行う者同士が、水害後の家屋
等への業者による本修繕前に、日曜大工レベルでできる事例を出し合い、互いのスキルアップにつなげることを目的にしています。
<内容>
★事例紹介
・「水害にあったときに」(冊子およびチラシ)、「水害後の家屋への適切な対応」では触れられていない、清掃・乾燥・消毒・修繕前の工夫など
・特別な工具(電動工具等)を必要とせず、材料がホームセンター等で揃う程度の内容
(例)プチプチシートやプラダンの活用、清掃時の工夫(道具類や養生方法等)、床下乾燥期間中は生活動線にコンパネを敷く、家にあるもので活用できるモノの紹介
(事例発表者)
●風組関東(小林さん)
●災害救援レスキューアシスト(中島さん)
●ピースボート災害支援センター(上島さん)
★参加者意見交換
<申し込み/期限7月25日(月)>
下記フォームにご記入ください。
前日までに、Zoomアドレスをお送り致します。
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この研修は2021年度・真如苑助成金のご協力を頂き開催致します。
<問い合わせ先>震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな事務局)
461-0001 名古屋市東区泉1-13-34 名建協2階 RSY内
TEL:052-253-7550 / 080-2047-0271
FAX:052-253-7552
<企画・運営>震つな幹事
避難生活チーム
薮田栄和(個人会員)
北村育美(個人会員)
青山織衣(団体会員・大阪ボランティア協会)
浦野愛(事業担当/RSY)
技術系チーム
上島安裕( ピースボート災害支援センター)
小林直樹(風組関東/代表)
中島武志(災害救援レスキューアシスト)
松山文紀 (事業担当/災害対応NPO・MFP)

6月19日に発生した能登半島沖の地震について

みなさま

お世話になります。
RSY事務局です。

6月19日(日)の午後3時ごろ、能登半島沖でM5.4の地震が発生しました。これに伴い、RSYは、2007年3月25日の能登半島地震の支援で繋がりのあった、石川県穴水町の社会福祉協議会、同町ボランティア連絡協議会、輪島市在住の方などを通じて、情報収集を進めてまいりました。

報道にもあったように、震源地となった珠洲市を中心に、神社の鳥居の倒壊や、お寺の墓石のズレ、家屋の散乱、ガラスの飛散などが散見されたようですが、いずれも局所的であることと、穴水町をはじめとしたその他の地域では特に被害の報告はないということで、スタッフ一同、ホッと胸をなでおろしたところです。

<地域の皆さんの声(6月19日~20日の聞き取りより)>
・珠洲市社協の担当者と連絡が取れました。社協事務所に向かう道中の見える範囲では、大きな被害は見当たらないものの、鳥居が崩れていたという報告がありました。(穴水町社協職員Hさん)
・大丈夫です。しかし、けっこうな揺れでしたから心配した人もいたと思います。町内で聞いた範囲では、被害はないみたいです。珠洲市の知り合いに連絡を取ったところ、棚の荷物などは落ちたようですが、家屋の被害はなかったようです。(穴水町ボランティア連絡協議会Tさん)

・輪島市や能登町では屋内散乱などはほとんどない様子です。珠洲市内は、屋内散乱は特に商店が酷いほか、道路の地割れなども発生しています。珠洲病院は、水道もガスも復旧しており、入院患者などへの影響はなくなった模様でした。(輪島市在住/病院勤務Kさん)

この地域では、昨年9月に発生した震度5弱を含め、直近1年半で150回以上の地震がが観測されています。今年は能登半島地震から15周年ということで、穴水町に代表理事・栗田が基調講演の講師として招かれ、今後の発生が心配される災害として、珠洲群発地震にも触れていました。
その中で紹介した、殻変動学の専門家・鷺谷威教授(名古屋大学減災連携研究センター)の下記のコメントを皆さんにも共有致します。
<珠洲群発地震について>
「能登半島の群発地震は2020年頃から続いており、現在も衰えていません。これは地震の多い日本列島でもかなり珍しい現象で、従来あまり注目されていなかった場所ということもあり、その原因が何なのか、今後どうなるかについて、専門家も首をかしげている状況です。活動開始以降、地震は場所を変えながら続いているように見え、ただ、全体としての活動は落ちていません。これまでのところマグニチュード5、震度5位が最大だったと思いますが、群発する中で一回り大きい地震が起きる可能性もありますので、当面(数ヶ月単位)は注意を続けて欲しいと思います。特に家具を固定する、寝る部屋の安全を確保する、といった点が重要と思います。」

今回の地震の影響も含め、今後しばらくは予断を許さない状況です。現地の皆さんには、改めてこれらの情報をお伝えしつつ、各自の備えにつなげて頂けるよう、働きかけていければと考えております。

RSY・令和3年8月豪雨水害への対応について(第14報)

みなさま
お世話になります。
RSY事務局です。

RSYは昨年8月より、令和3年8月豪雨で被災した佐賀県武雄市を中心に支援活動を継続しています。

地元カウンターパートとしてご協力頂いている、一般社団法人おもやい、NPO法人みつわ(武雄市久津具地区)、被災地支援チーム「OKBASE(オカベース)」の皆さんには、心から感謝申し上げます。
5月は、NPO法人みつわが開催する「地域共生カフェ(久津具地区)」の運営サポートを行いました。3月に開催した「くつく・ながの交流会」での出会いを経て、地区の皆さんの新しい取り組みが始まりつつあります。また、RSY看護ボランティアの同行のもと、おもやいやオカベースが見守りを継続している世帯の個別訪問も行いました。

これから梅雨や台風シーズンを迎えるにあたり、住民の不安は大きくなっていますが、「被災を前提とした防災の備えと工夫」を念頭に入れた取り組みが、市内各地で展開されています。

以下、報告です。
#おもやいボランティアセンター#NPO法人みつわ#オカベース
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NPO法人みつわ「地域共生カフェ」
武雄市・久津具地区との交流
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3月20日に開催した「くつく・ながの交流会」を経て、5月15日(日)13:00~16:00に開催された「地域共生カフェ」の運営サポートを行いました。今回のテーマは、『モノづくり×防災対策』。14名の住民が参加し、裁縫の手習いのある方は、長野のボランティアさんから提供頂いた「ねこ半纏」と「猫ピンチ」の制作に、時を忘れるほど没頭されていました。材料やレシピは、長野市災害ボランティア委員会から提供して頂きました。

また、「ものづくりをきっかけに、ボランティア活動や防災対策などに対する住民の主体性を引き出したい」というみつわ・荒川代表の言葉を受け、RSYボランティアが、別コーナーでバスタオルなどで作る「手作り防災頭巾名古屋バージョン」を解説。既に武雄でも取り組まれている活動ですが、ご当地ならではの特徴もあり、知恵や工夫の交換の場にもなりました。
★名古屋バージョンの詳しいレシピ
地域の方の体験談やアイデアは以下の通りです。
<名古屋バージョンに新たに加える、とよいと思ったもの>
持病の薬、衛生用品(マスク・バンドエイド・手指消毒)、家の鍵、靴下、飴やチョコ、ウェットシート、ペット用シート(濡れた場所を拭く、簡易トイレ)など
<その他の意見>
・避難のタイミングは家に水が入ってきてから(基本的に2階以外に逃げることが避難という認識)
・前回水害時はひざまで水が入ってきてから2階へ移動。携帯電話を忘れ腰まで水に浸かりながら1階に戻り、水浸しで床が見えないため、脚で探って見つけた。水没した時間が短かったからか故障はしていなかった。
・履物は水に流されてしまったので、靴下を2枚履いてしのいだ。

・電話のバッテリーは絶対必要だと思う。安否確認の連絡をもらうのは嬉しいが、充電が無くなることが怖くて「もうかけてこないで!」と思ったほど。

・2階の屋根裏に上がって、そこからボートで救助された。ボートは狭いので「身一つで乗って」と言われた。公民館についても着替えがなく濡れたままでしばらく過ごさなければならなかったのが本当につらかった。
・公民館ではクーラーをつけてくれていたが、寒くて仕方なかった。皆さん暑さの感じ方は様々なので、温度を上げて欲しいとも言えず遠慮していた。保温のブランケットやコンパクトな寝袋があるといい。
・ウェットシートは、汚れた手、身体、箸や器など、何をするにも清潔を保つために便利。この話題に刺激を受け、ねこ半纏制作チームからは、これをアレンジして、くつくバージョンの防災グッズを作れないかという話が盛り上がっています。
また、手作り防災頭巾の講師をしていたという女性会の方は、「名古屋バージョンの中身を見せてもらい、縫い方、中に入れるものの工夫など今までなかった視点が得られてとても参考になった。この地区は、浸水が深いお宅もあるので、公民館やお寺へ早めに避難をする気持ちをもっと後押ししなければと思う。とにかく直後は着替えの確保が大変だった。また、土砂降りの時には何ももって逃げられない。どうしたらよいか?」などの相談もありました。
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要配慮者宅への個別訪問
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おもやいや、「あったかごはんプロジェクト」を通じてオカベースが見守りを続けている世帯を、RSY看護ボランティアと訪問しました。昨年の水害から9カ月が経った住民の方々の様子です。・3月の訪問時よりもますます顔色良く、食事量も増え、体格もしっかりしてきたように感じた。口数も多く、表情も明るかった。最近、週2回リハビリにも通い始めた。おもやいスタッフが「防災安心セット」を紹介すると購入即決。「出水期前に大切なものを2階に上げておいた方がよいので必要なら手伝いに来る」という申し出も好意的に受け入れていた。また、1月の「あったかごはんプロジェクト」の記憶も鮮明で、「次はいつやるのか?」という言葉や、メニューの相談をすると「俺は好き嫌いがないから何でもいいよ。うちなら広いし、いつでもみんなで来てくれていいよ」と、楽しみにしてくださっている様子だった。(ボランティアの聞き取り/80代・男性/高齢者世帯)
★1月の「あったかごはんプロジェクト」の様子はこちら
https://rsy-nagoya.com/rsy/blog/2022/01/010311.html
★おもやい「防災あんしんセット」の関連記事はこちら
「水害は水が引いた後も大変」 知っておきたい被災者の経験
元RSYスタッフで、フリージャーナリストの関口さんの記事です。
・おもやいスタッフから、最近元気がないと聞いていたため、心配していた。しかし、ボランティアの顔を見た瞬間に満面の笑顔が見られた。また、3月の「あったかごはんプロジェクトはすごく楽しかった~!」という言葉と共に、当時の記憶がよみがえってきた様子。オカベースメンバー作のメッセージアルバムを見せながら、「若い人たちと一緒にやることが楽しかった」と話も弾んだ。また、「こんなにしてもらって嬉しかった」と涙。途中「でも私はなんのお返しもできない」と涙。何度か涙を見せる場面はありながらも、合間に冗談も飛び交い、笑顔も見せて下さった。「次に水害にあった時のために畳は折り畳み式で軽いものに変えたの。壁もプラダンで養生して、なるべくお金をかけない修繕にしてもらった」と話されていた。(ボランティアの聞き取り/70代・女性/一人暮らし)
★3月の「あったかごはんプロジェクト」の様子はこちら
https://rsy-nagoya.com/rsy/blog/2022/04/0406.html
・今年もまた雨がふるかも知れないから、1階には重い物、大事なものは置かないようにしている。食器類や収納棚はプラスチック製のものにして、水が来そうになったらそのまま担いで2階に上げられるよう工夫している。おもやいさんの「防災安心セット」も、水が来ても濡れない高さの場所に置くようにしている。昨年の水害では、1階部分が水に浸かって、2階にはトイレが無かったので、中に入っていた簡易トイレがすごく役立った。(70代・女性)
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長野市災害ボランティア委員会発
「ぬくぬく珈琲」を飲んで
久津具地区を応援しよう!
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長野市災害ボランティア委員会が、「地域共生カフェ」の活動を応援するべく、NPO法人みつわへの寄付付き商品の販売を開始しました。
パッケージは武雄市北方中学校の生徒さんのデザイン。武雄の特産物がキャラクターとなってデザインされています。珈琲豆は東ティモール産のフェアトレードのドリップタイプ。1パック(10g)150円。ご希望の方はRSY事務局、または長野市災害ボランティア委員会までお問い合わせください。
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2021年度
ハーゲンダッツ&ユニー共同社会貢献活動
被災地の子どもたちにおもちゃをプレゼントしよう!
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この取り組みは、2011年東日本大震災から継続されているもので、ハーゲンダッツのアイスクリーム1個につき、1円が寄付されます。RSYはそのコーディネート役を担っており、今回は、おもやいと児童支援事業所ガラパゴスに仲介頂き、
武雄市の被災した沢山の子どもたちへ、おもちゃを届けることができました。ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。
★2021年度報告書はこちら
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今後の取り組みについて
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RSYは引き続き
①気になる方への個別訪問継続
②久津具地区「地域共生カフェ」の企画・運営サポート
長野・愛知との交流の継続
③オカベース「あったかごはんプロジェクト」の企画・運営サポート
④武雄の現状を伝える情報発信の4つを柱に据え、武雄市への支援を継続していきます。

【本日開店】第1回あったかごはん食堂

RSY初めての試みとして「あったかごはん食堂」を開催しました!
この企画は、「炊き出し訓練」と「地域食堂」を掛け合わせて、災害時と平常時の両面から、食の改善と地域交流、一人ひとりの活力を守るための居場所づくりを目的にしています。
初回の今回の目標は「タイニーステップ」。
小さくとも丁寧な取り組みを重ねてくため、町内会長さんの承諾を得て、RSY事務所が入っている建物と、隣接するマンションの住民の方々にチラシをポスティングしてお知らせしました。
作り手は、なごや環境大学「地球エコ防衛隊」(生物多様性や防災などをテーマに持続可能な社会づくりに取り組む団体)の皆さん。もともとは、この団体さんが行う炊き出し研修(企画・運営をRSYが担当)の企画に、抱き合わせという形で開催させて頂きました。
RSYは3年ほど前からこの研修のお手伝いをしてきましたが、回数を重ねる度に、皆さんのスキルが向上していたので、「きっとおいしいごはんを作ってくれるはず!」と思い、協力頂きました。
第1部は、作り手に向けて、災害時の食の実情や、地域で炊き出しに取り組む意義、食事の場がもたらす相乗効果などについて講話。テキストは、数年前にRSYが作成した「炊き出し&場づくりの知恵袋」を使用。(この冊子をマスターすれば、間違いなく炊き出しのプロになれると自画自賛の1冊・笑)
第2部は、1階ピロティに移動し、①お米炊きチーム②みそポトフづくりチーム③お湯沸かし・煮炊きチーム④食事の場づくりチームに分かれ活動。

そして「あったかごはん食堂」オープンの時間を迎えました。
一人暮らしのマンションの住民や、ご近所さん、すぐ近くの美容院のスタッフの方など、6名がご来場。
味の評判も上々で、ポリ袋で調理したお米や、新聞紙で作ったお皿にも興味深々。担当者が、調理方法などを解説すると、熱心に耳を傾けていました。

「チラシを見て行ってみようと思った」
「ご近所さんに誘われて」
「身体が悪いし、ひとり暮らしだから何かあった時不安だと思っていた。ここに来れば誰かいるということが分かって安心した」
「もし次も食堂があるなら、その時は手伝わせて欲しい」
「ポトフも優しいお味で、お米もおいしく炊けていた。次も絶対食べに来たい!」
など、様々なお声も頂戴しました。次につながる確かな手ごたえを感じて、やってよかったなぁと、しみじみ。
開催にあたっては、久屋町自治会、オアシス21オーガーニックファーマーズ朝市村の皆さんにもご協力頂きました。ありがとうございました。
今後も、コロナや食中毒対策に細心の注意を払いながら、何とか定例化していけるよう、地域との信頼関係づくりや資金調達などの戦略を試案中です。都会の片隅でも、寂しい人や誰かの役に立ちたいと思う人が、食事の場を経由して、自然に交われる場所を作っていきたいな。それが災害時にも、一人ひとりの命と健康を守るための大切な場所になってくれるはず。

RSY・令和3年8月豪雨水害への対応について(第13報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは昨年8月27日より、8月11日からの大雨で被災した佐賀県武雄市を中心に支援活動を継続しています。

1月~2月は、佐賀県内にも新型コロナウイルスの蔓延防止措置が発令され、現地の活動も縮小・中止が相次ぎました。しかし3月になって活動が再開したため、RSY浦野とボランティア3名で再び武雄市を訪問することができました。
今回は、長野市の皆さん(令和元年台風19号水害被災地)にも同行して頂き、ようやく久津具地区の皆さんとのリアル交流会も実現しました!
私たちは、これまでの活動を通じて、地元とよそ者が一緒に時間を紡ぎ出す「場」を積み重ねることの意義を改めて感じています。たまに行き来する立場だからこそ気づく小さな変化や、普段と違う顔ぶれが加わることで、日々の営みに、ちょっとした特別感を演出できる場面もあります。
地元カウンターパートとしてご協力頂いている、一般社団法人おもやい、NPO法人みつわ(武雄市久津具地区)、被災地支援チーム「OKBASE(オカベース)」の皆さんには、心から感謝申し上げます。このような地元の皆さんとの取り組みが、連続性を損なわない生活のサポートを可能にしてくれているのだと感じました。RSYは4月以降も引き続き、細く長く、この関係性を継続していければと思います。
以下報告です。
※この取り組みは、赤い羽根共同募金「ボラサポ・令和3年8月豪雨」、日本財団「令和3年8月豪雨」の助成金を頂いて実施しています。
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武雄市・久津具地区の皆さんとの交流
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★お弁当配布サポート
NPO法人みつわさんは、1月に続き3月10日も久津具地区64世帯へのお弁当の配布を行いました。RSYはこれに合わせて、桜茶と名古屋名物ういろうセットを春のお楽しみとしてお贈りしました。
セットには、手作りういろうのレシピや、ういろうこぼれ話、お家でできる健康体操など添えて、くすっと笑えるネタや、季節を感じてホッと一息ついて頂ける内容を心掛けました。地元区長さんや民生委員さんをはじめ、地区のボランティアさんの手によって、お弁当と一緒に各戸に届けて頂きました。
★地域共生カフェ運営サポート
1月22日に開催した「くつく・ながのオンライン交流会」を経て、3月20日(日)のカフェで、待ち焦がれていた直接交流を果たすことができました。
当日は、長野市災害ボランティア委員会のWさん、豊野区まちの縁側ぬくぬく亭のSさんをお招きし、これまでの久津具地区との関わりや、2019年水害の様子、現在取り組んでいる集いの場「まちの縁側ぬくぬく亭」の成り立ちや活動の様子を紹介。
「思いついた人が思いついたことをやれるごった煮のような場所」というSさんの言葉の通り、人がつながり、一人ひとりの存在が際立つ工夫が至るところに散りばめられていました。また、ぬくぬく亭で作られた手作り品を参考に、住民の方からは「くつくでも作ってみよう」という提案も。長野名物手作りおやき(野沢菜・あんこ)に舌鼓を打ちながら、お互いの近況を語り合う姿が印象的でした。
交流会の後、区長さんと地区を見下ろせる高台に移動。区長さんは、「この地区は水に浸かると孤立する。64世帯・189人中、高台の公民館やお寺に避難したのは50人だけ。これまで2階にいれば何とかなったからと家にとどまる人が多い。今後の災害の甚大化と高齢化が重なれば、2階にまで水がくる心配や、2階まで上がることができない高齢者も出てくるだろう。とにかく早めの避難行動をどう促すか。これが大きな課題」と切実な想いを話されました。
交流の様子は、地元のケーブルテレビのサイトからご覧いただけます。ぜひ!
★Cable One
久津具区地域共生カフェ 水害被災地を縁に交流
放送日 : 2022/03/23
<ながの・Sさん、Wさんの感想>
◆Sさんより
六角川の内水氾濫で2回被災した久津具地区を訪ねた。ネギ焼き交流した高齢女性の「2回も被災し何もする気が起きなくても、お腹は減る。食べて寝れば朝になる。人と話して、泣いて、笑っていれば明日に、明後日になる。そうして過ぎればいい。」と語る姿が印象に残っている。

自分が被災した時、泥片付け、情報把握、各種申請など、毎日を追われるように過ごした。間に合わない、取り残されると感じ、そうしなければ落ち着いていられなかった。無理に自分をあきらめさせて処分したものも多く、今になって少しの痛みがある。ゆっくり決めてもいいものは処分を急がず、話す、食べる、寝る、泣く、愚痴を言う等の時間をもっと取れば良かったと思う。

彼女が「でも私は元気だよ。」と言えるのは、自分のペースを知り、自分で考えて、自分で決めてきたからかもしれない。地域でも後悔の言葉を今になって耳にする。今更ではなく、今こそじっくり耳を傾けたいと思った。
◆Wさんより
令和元年台風19号で長野市は60年に1度と言われるほど、記録的な大雨で甚大な被害を受けました。千曲川の堤防が決壊し、6地区が被害を受けました。今回、佐賀県武雄市の2年続けて被害を受けたことをNPO法人レスキューストックヤードの浦野さんを通して知りました。今回の笑びすさんでの交流会の場で、2年続けて被害を受けて復興状況等をお聞きしました。
「2年続けて被害は受けないだろう」
「きれいになったばかりなのに」
「またか」
「また、被害を受けるかも」

長野でも、「長野は山があるから台風なんて来ないだろう」とみんながおもっていました。「これからは、何が起こるかわからない。被害を受けるかもしれないと思って準備はしたい」と高齢の方が最後に話してくれました。交流会に来てくださった皆さん、とても明るく優しかったです。長野のことも心配してくださいました。交流の場を作っていただき、ありがとうございました。

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あったかごはんプロジェクト
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あったかごはんプロジェクトは、おもやいとオカベースさんとの協働プロジェクトとして、昨年12月からスタートしました。
水害によって心身の健康状態や生活機能、活力の低下がみられている世帯の方々と、一緒に食事を作り、一緒に食べることを通じて、その方が本来持つ持つ暮らしへの意欲や、人と関わる場を通じた楽しみや喜びを創出し、活力回復の機会につなげることを目的としています。
今回は、自宅が被災しながらも、水害直後から、地域の世話役的存在として頑張り続けてきたひとり暮らしのEさんと、ねぎ焼き・たこ焼きを作りました。「家に人が来たら、100%の力でおもてなししたいの。でもまだ修繕は全部終わっていないし、沢山の人が来たら恥ずかしいから」ということで、おもやいさんの拠点の台所をお借りしました。
メニューを相談して買い物に行くと、「みんなで買い物するのがこんなに楽しいなんて。調味料や材料のことを、あーでもない、こーでもないって言いながら会話するのがすごく楽しい。」と一言。その後も、オカベースの学生さんたちに、ねぎ焼きの作り方を伝授したり、常に目配り・気配りを働かせていました。「昔うちは人が大勢集まる家だった。お客さん用のお膳なんかもあって。亡くなった主人も気が利くところが好きと言ってくれてたの。」と思い出話に花が咲きました。
水害で一時元気をなくしていたEさんも、周囲の継続的な関わりによって、体調や表情の回復が見られています。水害当初、Eさん宅に毎日通い、信頼関係を築いてきたRSY看護ボラは、「随分顔色や体格がよくなって安心した。周囲のために頑張る自分が、きっと自分自身を支えてきたのだと思う」と話しました。
つかの間の交流でしたが、別れ際に、「本当に楽しかった。ありがとう。」と、Eさんの心からの笑顔を見ることができました。水害の辛い記憶が、様々な人達との関わりの中で、少しでも楽しい記憶に置き換えられたらと願っています。
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RSYボランティアの感想
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◆Kさん
3ケ月ぶりにカフェにいらした方のお顔の表情が明るくなんかが吹っ切れた様に思いました。長野の方との交流会も皆さん和気あいあいと熱心に話しを聴いていらした様に思いました。おやきも美味しい、隣の人にも、持ち帰りの人が何人かいらっしゃいました。これからは、カフェが久津具地区だけではなく地域の拠り所になって行くと良いなと思いました。気になっていた方の訪問も皆さんの顔がふっくら、顔色もよくお元気そうでしたので少しずつ被災前に戻って落ち着かれた感じがしました。
◆Tさん
今回、時間を作って何件か心配なお宅を看護ボラのFさんと一緒に回りました。被災直後は、畳も上げたままでの生活でしたのでそれから思うと室内も落ち着いた様子でした。被災の困難というよりは、高齢者の日常の生活の中での困難を感じるものでした。おもやいさんからも心配なお宅には足を運んでいただいているので、皆さんの様子は把握されているようですが、久しぶりにお会いすると顔色だとか、前よりはふっくらしたなど小さな変化に気がつくところがあり、人が変わり、様子を見るというのは大切だなと思いました。
今回の支援で看護師チームの関りは、本当に勉強になりました。看護師さんのような目線はなくてもたまにお邪魔して様子を見せていただくことや日常のつぶやきなどを伺うことならできるので、看護師さんと一緒に二人組で回るシフトも考えてもいいと思いました。多くのボランティアが被災後の生活を垣間見ることは、自分の地域でのものの見方が変わるし、いざ被災した時にこの経験が生かせると思います。また、訪問した時に記入している訪問シート(?)などは、地元で高齢者の訪問時などに応用できるものだと思いました。今回も学びの多い支援でした。
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラムのために活用致します。<銀行振込>
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【追記】宮城・福島県沖で発生した地震について

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
昨夜発生した地震について、RSYは直後からつながりのある方々への安否・状況確認に努めています。現在も断続的な揺れに見舞われており、住民の方々の恐怖感は計り知れません。幸いなことに、RSYが10年間拠点を置き、復興のまちづくりに関わってきた宮城県・七ヶ浜町は、現在までに家屋倒壊や火災、怪我等の情報はなく、皆さん「大丈夫」とのこと。ただ、海に近い災害公営住宅は、一部の場所で、ガスや水道が漏れたり、地盤沈下や建物への亀裂が見られているそうです。
また、愛知県の県外避難者のサポートをしている、愛知県被災者支援センターより、南相馬市に帰還された方へ連絡を取ったところ、「大きな揺れが2回あった。けがはなく無事だが、家の中はぐちゃぐちゃ」とおっしゃっていたそうです。
一夜明け改めて皆さんの様子をお聞きすると、余震への恐怖を抱えながらも、迷わず高台の避難所へ向かった子どもたちや、ご近所同士で声をかけあいながら支え合っている姿が見えてきました。
「3.11と同じぐらいの揺れだった」「とにかく長かった」と、口々に直後の様子をお話下さいます。私たちの他にも、それぞれにこの11年、被災地を気にかけ、つながり続けて下さった皆様が、メールや電話で声掛けをしてくださっていたようで、「ホッとできた」「元気が戻った」という住民の方も沢山いらっしゃいました。しかし、一方で気持ちの揺れ戻しが起こり、不安で一睡もできなかった方や、体調を崩した方もおられます。
以下は、RSYが聞き取りをした七ヶ浜町の住民の声です。
今後も引き続き、揺れへの警戒は続きますが、今一度、生の声から、自身の防災対策を見直す機会にして頂けたらと思います。
RSYは引き続き全国の仲間と情報交換をしながら、必要に応じて対応を検討していきます。
★とにかく頻繁に余震があり、怖くてたまりません。揺れ始めるとどんどん大きくなるイメージがあり、脚が震えます。落ちた物はたいしてありませんが、片づける気も起きず、早く夜が明けて欲しいです。揺れが少しおさまった後、家の中にいるのが怖くて、パジャマに半纏を羽織って外に出ました。パチッと電気が切れる音や、家がきしむ音が怖くて、ずっとしゃがんでうずくまっていました。町内には12カ所の地区避難所が開設され、避難している方もいたようです。(現在は津波注意報が解除されたため閉所)孫が仕事に行こうとする娘に泣きながら「いかないで」と訴えていたそうです。感受性の強い子どもは、こういう記憶が残りやすいので、後から私も様子を見にいくことにしました。これから連絡が取れず、気になる人の様子を見に行ってこようと思います。(60代・女性)
★ものすごく怖かった。なんで3月はいつもこんな風になるのか。家にあるものが少し落ちた程度だったので怪我はない。揺れてから玄関の扉を開けて出口を確保し、しばらく立っていた。津波は1m程度ということなので、高台にある自宅にいた方がよいと考え待機中。状況に応じて、より高台の親戚宅へ避難することも検討する。これから震度4ぐらいの余震がきっと続くと思う。朝まで寝られない。(60代・女性)
★棚に置いてあった電気釜が落下して破損。家の中のものがいくつか落ちた。災害公営住宅にいるため安否確認に回っていたところ、男性陣も出てきて協力してくれた。区長が避難所を開設。一部の住民が避難している。長く揺れていた。海が近いので、真っ暗な中の避難はかえって危険と判断し、しばらく自宅待機している。この住宅は海に近い場所にあるが、高齢化率が9割を超えるため、「どこにも行きたくない」とお年寄りたちが避難所になかなか行こうとしない。もしもの際は上階へ避難を促すなどの対策を取らなければと思う。(60代・女性)
★久しぶりに大きい地震が来てしまい、過呼吸が止まらず母に病院に電話をかけてもらった。海が近い災害公営住宅にいるので、高台にある地区の避難所に家族で行き、その後親戚の家に身を寄せさせてもらった。11年前の震災並みに揺れた。電話が繋がらず仲間の安否が分からなかったけど、RSYからの情報で無事が分かって安心できた。(10代・女性)
★大丈夫。かなりの揺れだった。津波の危険が高まったら、みんなで逃げるつもり。本当に怖かった。油断しないで気持ちを引き締めたい。(50代・男性)
★とにかく怖かった。長い揺れで、必要なものをかき集めようとしたけれど、パニックになって何もできなかった。外に出ようと思ったが、11年前の地震の時に、外に出た瞬間、瓦が落ちてきて地面に刺さったのを目撃し、その光景がフラッシュバックして動けなくなってしまった。でも、以前にRSYのプログラムをきっかけに親しくさせてもらっている能登半島地震の穴水町の方からも連絡をもらって、すごく安心できたし嬉しかった。(70代・女性)

【再送】東日本大震災メモリアル企画・七ヶ浜・RSYオンライン交流会

皆様

お世話になります。RSY事務局です。
RSYはおかげ様をもちまして、本日で設立20年を迎えました。これまで私たちの活動を、長きにわたり応援し、支えて頂いた皆様に、心から感謝申し上げます。本来ならばお一人おひとりとお顔を合わせながら、想いをお伝えすべきところですが、コロナ禍も相まってそれが叶いません。
25周年には、ぜひとも皆様と直接お会いできるよう、私たちももうひと踏ん張りしたいと思いますので、スタッフ一同、引き続き、ご理解・ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
さて、掲題の3.11東日本大震災メモリアル企画ついて、現在までに44名のお申込みを頂いておりますが、まだ残席がありますので、お時間の許す方はぜひご参加ください。ご案内は文末に添付致します。
また、本日の朝日新聞の朝刊にRSYの取り組みが紹介されました。
七ヶ浜町で運営サポートを行っていた「七ヶ浜みんなの家きずなハウス」で、スタッフとして活躍してくれた、地元の若者のコメントや、常務理事・浦野の取材記事が掲載されています。こちらもぜひご覧下さい。
 皆様のご参加をお待ちしております。
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RSY主催事業 東日本大震災企画
七ヶ浜・RSYオンライン交流会
~震災の記憶を次の世代に引き継ぐために~
———————————————————————○目的
宮城県七ヶ浜町で、東日本大震災を経験した住民の生の声を手掛かりに、震災の記憶を辿りながら、地震の揺れ、津波避難、避難生活の3つのフェーズで「いのちを守る」ためのキーワードを確認します。また、震災から11年を迎えた町の現状と住民の心情、地域づくりに向けた住民による新たな取り組みの様子を教えて頂きます。同時に、長い生活再建の過程を下支えしてきた「人との出会い・触れ合いがもたらしたもの」にも触れながら、これからの未来を担う若者とともに、この地域で切迫する南海トラフ地震等への備えを学び、先災地の想いを受け止める機会としてこの交流会を開催致します。※七ヶ浜町の被害概要とRSYとの関わり
七ヶ浜町は仙台市から15㎞ほど北東に位置し、東北いち小さい海沿いの町。人口は約1.8万人。東日本大震災で12.1mの津波被害を受け、町の3分の1が流出。
死者108名、行方不明者2名。全壊674世帯、大規模半壊236世帯、半壊413世帯、一部損壊2,600世帯の家屋被害。
町内36カ所にピーク時で6,143名の町民が避難。その後町内6カ所421戸の建設型仮設住宅が建ち、2017年3月閉所後は、高台住宅団地(5カ所194戸)、災害公営住宅(5カ所212戸)に転居し、現在に至る。

RSYは2011年3月24日よりスタッフ・ボランティアを派遣し、2021年3月末までの10年間拠点を置き、復興のまちづくり、人づくり、つながりづくりに関わり、現在も交流を続けています。

★詳しくは、
『レスキューストックヤード・We Love七ヶ浜~東日本大震災被災者支援10年

の軌跡~』をご参照ください。
https://drive.google.com/file/d/1VO–7_RKeFwHmvj_–nzfDXowI6aH8wB/view?usp=sharing
○日時
2022年3月11日(金)16:00~18:00○実施形態・申し込み方法
Zoomによるオンライン
★ご希望の方は下記フォームよりお申込みください。
後日Zoomアドレスを発行致します。
https://forms.gle/kYap7nz8zG1oA562A
○ゲストスピーカー/内容
●渡辺洋子さん、功さん
自らの被災体験から、揺れ・津波避難・避難生活における教訓、地域の支え合い、ボランティアとの出会いがもたらしたものなどについてお話頂きます。
●きずなFプロジェクトの皆さん
七ヶ浜町出身の高校・大学生・社会人を中心としたグループ。当時幼児・小学生だった子どもたちが、断片的な自らの震災の記憶を、町民の体験を聞き、補いながら伝承活動を行っています。活動への想いと、災害を経験していない同世代の若者に伝えたいことをお話頂きます。
●石木田裕子さん(七ヶ浜町住民/元RSY七ヶ浜スタッフ)

震災から11年を迎えた七ヶ浜の現状と、地域での新しい取り組みの様子をお話頂きます。

●参加者交流タイム、質疑応答

※この事業は、Give One、デンソーハートフル基金様からのご寄付により開催致します。

【問い合わせ】(担当:浦野・横田)
認定NPO法人レスキューストックヤード(RSY)
〒461-0001 名古屋市東区泉1-13-34 名建協2F
TEL:052-253-7550   FAX:052-253-7552
Mail info@rsy-nagoya.com

【ご案内】東日本大震災メモリアル企画・七ヶ浜・RSYオンライン交流会

皆様
お世話になります。RSY事務局です。
来月の3月11日で東日本大震災から11年を迎えます。
RSYは、震災当初から生活再建に向けて、まちづくり、ひとづくり、つながりづくりに関わらせて頂いた、宮城県の七ヶ浜町の皆さんと、今も様々な形で交流を続けています。この度、下記のメモリアル企画を開催することとなりました。お時間のある方は、ぜひご参加ください。
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RSY主催事業 東日本大震災企画
七ヶ浜・RSYオンライン交流会
~震災の記憶を次の世代に引き継ぐために~

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○目的
宮城県七ヶ浜町で、東日本大震災を経験した住民の生の声を手掛かりに、震災の記憶を辿りながら、地震の揺れ、津波避難、避難生活の3つのフェーズで「いのちを守る」ためのキーワードを確認します。また、震災から11年を迎えた町の現状と住民の心情、地域づくりに向けた住民による新たな取り組みの様子を教えて頂きます。同時に、長い生活再建の過程を下支えしてきた「人との出会い・触れ合いがもたらしたもの」にも触れながら、これからの未来を担う若者とともに、この地域で切迫する南海トラフ地震等への備えを学び、先災地の想いを受け止める機会としてこの交流会を開催致します。

※七ヶ浜町の被害概要とRSYとの関わり
七ヶ浜町は仙台市から15㎞ほど北東に位置し、東北いち小さい海沿いの町。人口は約1.8万人。
東日本大震災で12.1mの津波被害を受け、町の3分の1が流出。死者108名、行方不明者2名。
全壊674世帯、大規模半壊236世帯、半壊413世帯、一部損壊2,600世帯の家屋被害。
町内36カ所にピーク時で6,143名の町民が避難。その後町内6カ所421戸の建設型仮設住宅が建ち、2017年3月閉所後は、高台住宅団地(5カ所194戸)、災害公営住宅(5カ所212戸)に転居し、現在に至る。RSYは2011年3月24日よりスタッフ・ボランティアを派遣し、2021年3月末までの10年間拠点を置き、復興のまちづくり、人づくり、つながりづくりに関わり、現在も交流を続けています。

★詳しくは、
『レスキューストックヤード・We Love七ヶ浜~東日本大震災被災者支援10年の軌跡~』
をご参照ください。
https://drive.google.com/file/d/1VO–7_RKeFwHmvj_–nzfDXowI6aH8wB/view?usp=sharing

○日時
2022年3月11日(金)16:00~18:00

○実施形態・申し込み方法

Zoomによるオンライン
★ご希望の方は下記フォームよりお申込みください
後日Zoomアドレスを発行致します。
https://forms.gle/kYap7nz8zG1oA562A○ゲストスピーカー
・石木田裕子さん(七ヶ浜町住民/元RSY七ヶ浜スタッフ)
・渡辺洋子さん、功さん(七ヶ浜町住民)
・きずなFプロの皆さん(七ヶ浜町出身の高校・大学生・社会人を中心としたグループ。七ヶ浜町の震災の記憶を残し、伝承していく活動を行っている。)

○内容
・七ヶ浜とRSYとのこれまでのつながり
・「震災を経験し、今伝えたいこと」
①石木田裕子さん
震災から11年を迎えた七ヶ浜の現状と、地域での新しい取り組みの様子をお話頂きます。
②渡辺洋子さん、功さん
自らの被災体験から、揺れ・津波避難・避難生活における教訓、地域の支え合い、ボランティアとの出会いがもたらしたものなどについてお話頂きます。
③きずなFプロジェクトの皆さん
自らの断片的な被災体験を、住民の体験と照らし合わせ、補いながら伝承活動に関わる想いと、災害を経験していない同世代の若者に伝えたいことをお話頂きます
・参加者交流タイム、質疑応答
※この事業は、Give One、デンソーハートフル基金様からのご寄付により開催致します。

 
【問い合わせ】(担当:浦野・横田)
認定NPO法人レスキューストックヤード(RSY)
〒461-0001 名古屋市東区泉1-13-34 名建協2F
 TEL:052-253-7550   FAX:052-253-7552

RSY・令和3年8月豪雨水害への対応について(第12報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは8月27日より、8月11日からの大雨で被災した佐賀県武雄市を中心に支援活動を継続しています。

私たちは、毎月武雄市の久津具地区で開催されている、地域共生カフェ(NPO法人みつわ主催)と、あったかごはんプロジェクト(一般社団法人「おもやい」と連携)を通じて、住民の皆さんとの交流の機会を持たせて頂いています。しかし、残念ながら1月はコロナ蔓延に伴い、両方開催中止となりました。

このような状況下でも、お互いのつながりを感じられる方法はないかと考え、久津具と長野と名古屋の3拠点をつなぐ、オンライン企画を行いました。

また、カフェのお手伝いができない代わりに、みつわさんが地区の方へ行う配食支援のタイミングに合わせて、名古屋から「節分セット」をお届けしました。

以下、RSYの1月の活動報告です。

※この度の取り組みは、赤い羽根共同募金「ボラサポ・令和3年8月豪雨」の助成金を頂いて実施しています。

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地域共生カフェ支援
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1月21日(金)に、NPO法人みつわさんが、久津具地区64世帯にお弁当の配食支援を行いました。翌日に予定していた地域共生カフェが、コロナのため中止となり、RSYから毎月送っていたボランティア派遣も見送りとなりました。しかし、転んでもただでは起きないのがRSYボランティア。6人が知恵を絞り「コロナ・災害退散」を願って、節分セットをお贈りすることにしました。

久津具の皆さんの健康を願ったメッセージに、節分豆が栄養価の高い防災食になることや、節分の歌、名古屋の節分文化などを添えて、少しでもホッと季節を感じて頂ければと考えました。当日は、区長さんや民生委員さんをはじめ、地区のボランティアさんの手によって、各戸に届けて頂きました。

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長野市ボランティア委員会との交流
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2019年、武雄市で水害があったすぐ後に、台風19号の襲来で千曲川が決壊し、

長野県も大きな被害に遭いました。RSYは長野市豊野区の自主避難所のサポー
トや「およりなしてあったか食堂(炊き出し支援)」などを通じて、長野市ボ
ランティア委員会や豊野区の皆さんとの交流が深まりました。今回、武雄市が
2度目の被害に遭ったことを受け、長野の皆さんから支援のお申し出を頂き、
RSYがおもやいや、NPO法人みつわさんへの、仲介役を担わせて頂いていま
す。

★ねこ半纏プロジェクト
「少しでも温かい冬を迎えて欲しい」と、長野の11人のボランティアさんが、ひと針ひと針想いを込めて制作して下さいました。久津具地区全64世帯に、2着ずつ贈りたいということで、寝る間も惜しんで作業に当たって下さっています。そこで1月19日(水)、オンラインにて、おもやいの鈴木代表と、みつわの荒川代表から、長野の作り手さんたちへ、武雄の被害状況や、ねこ半纏を受け取った住民の方の様子をご報告頂きました。

久津具の皆さんからは「とても暖かい」「毎日着てる」「本当に嬉しい!」と大好評だったようで、長野の作り手さんたちも喜びの声を直接聞き、ホッとされた様子です。代表のKさんからは、「現地には行けない私たちにもできることを考え、やらせてもらえたことが嬉しかった。みんな自分の好きなことを通じて、人の役にも立てるということを実感でき、モチベーションもアップしたと思う」とコメントを頂きました。ねこ半纏が、今後も久津具と長野をつなぐ架け橋となってくれれればと思います。

★くつく・ながのオンライン交流会
1月22日(土)、今抱える地域の「気になること」を共有し、次の災害への備えと地域の居場所づくりに向けて、できることを考える場として、久津具・長野・名古屋をつなぐオンライン交流会を開催しました。

当日は、武雄から、荒川さん、鈴木さんをはじめ、久津具地区自治会役員の皆さん総勢7名、長野からは豊野区の「まちの縁側ぬくぬく亭」から2名(他、オブザーバー参加多数)、RSYより浦野が参加しました。

久津具の役員の皆さんは、2年前に続きほとんどの方が被災されています。しかし直後は、自宅の被災や家族の安全の心配があるにも関わらず、ポンプ場の対応など地区のために奔走し続けました。「今地域の中で気になることは?」という質問に対しては、

「高齢化が進み、若い力が確保できず地区の文化行事や(災害対応を含めた)様々な役割の担い手がいない」
「一人暮らしや寝たきりの方々をどう避難させればいいのか」

「2年立て続けの被災で大きなリフォームを強いられた。建物は修復しても、メンタルがやられたのが一番大変だった。ボランティアさんが大きな支えとなった」

「一昨年の水害ではポンプがあるからと安心していたが被災した。わずか1年半で同じ地域の同じ人たちがまた被災。直後は人と話すことも辛かったが、同じ思いの人がいるはずと気づき、動かなきゃ!と思った。こういう時、普段からお互いのコミュニケーションが取れる場があることが大事だと思うが、そのような場をどうやって作ったらよいか分からない。でもこれがいざという時に、相談したり、声を掛け合ったり、頼れる先にきっとなるはず。でもサロンは敷居が高いと思っている人もいるから工夫が必要かも知れない」

など、様々な意見が出ました。
これを受けて、鈴木さんからは、おもやいで取り組んでいるサロンの防災研修や、簡易トイレや食料などを箱に詰めた防災グッズなどをご紹介頂きました。

また、長野の皆さんからは、水害後にできた地区の寄合所「まちの縁側ぬくぬく亭」の成り立ちや、活動の様子などをご紹介頂きました。特に、Sさんの「ぬくぬく亭はあらゆる垣根を越えて、みんなが自由に集まれる場所。そこから繰り広げられる雑談の中から、自然とやりたいことが生まれ、それを実現している感じ。地域はごった煮がいい。煮込めばその人の味が出る。そんな地域活動を目指したい」という言葉が印象的でした。また、支援が必要な人を把握するための防災マップづくりなどにも取り組んでいるという一方で、防災リュックなどは個々で揃えるに止まっているので、おもやいの防災グッズを参考にしたいとおっしゃられていました。

いずれもすぐに答えの出るものではないですが、こんな風に、お互いに思っていることを言い合って、たまに外の風も取り入れることが、次のアイデアや行動への糸口をつかむきっかけになるかも知れません。そのためにも、このような「場」を、今後も継続的に作っていくことの意義を感じました。

また、避難行動要支援者の避難誘導や、地域の担い手不足など、久津具の課題は、私たちの地域の課題でもあります。悩みや混沌とした思いも含め、被災地からの発信が、「自分の地域はどうするのか?」という問いを考え、分かち合うきっかけを作ってくれるようにも思います。

久津具地区はこれだけの被害に遭いながらも、地区を出ようという方は1世帯もありませんでした。それほどの愛着と共に、ある種の覚悟も感じます。「みんなで助かる地域づくり」への一歩を、どうすれば踏み出せるのか。
荒川代表は、「今後もこんな風に雑談を通じてみんなができることを考えていければ。ぬくぬく亭を参考にして、地域共生カフェがそんな場づくりの役割を担っていきたい。また、団体としても地区の方にも使って頂けるよう、拠点に備蓄品を用意したいと思っている。」とお話されました。
鈴木代表は、「2度も大きな被災に遭われた人たちが、久津具をはじめ、こうやって今でも踏ん張っている姿は大きな希望なのではなかろうかと思う。今後、どこかで同じような被害が起こるか分からないが、武雄や大町の人たちがここまで頑張ってきたんだよ、という姿をこれからどうやって見せられるのかを、地区の皆さんと一緒に考えていきたい。その中で、少しでも安心できる地域づくりに一緒に取り組めればと思う」とお話されました。
RSYも地元の皆さんと共に悩み、チャレンジしていければと思います。
●おもやいでは、「おもやい協働基金」への協力を募っています。
https://omoyai.org/shien/
これは、遠くからでもできる支援。ぜひともご協力お願いします。
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RSY活動支援募金にご協力ください!
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラ
ムのために活用致します。<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード