今後の台風・風水害にご注意下さい

RSY事務局です。
東北北部地方の雨も続いており、東海・関東地方への台風上陸も予測され、厳重な警戒が必要です。今一度、お住まいの地域のハザードマップや、気象庁等の各種ホームページ、市町村から発令される警戒情報等にご注意下さい。
また、以前にRSYニュースレター「あるある」で掲載した、台風・風水害対策の記事や、水害後の生活再建の手順を分かりやすく伝える冊子「水害にあったときに」等(震つな発行)を改めてご紹介します。
コロナ禍での避難を考える場合は、マスク・手指消毒・体温計・スリッパ(床に散ったウイルスを拾わない)・ポリ袋(使用済みマスクやティッシュなどを密閉して共用のゴミ箱に捨てる)などの衛生用品も忘れずにご持参ください。コロナ禍であっても、河川氾濫や土砂崩れの危険区域にお住まいの方は、迷わず安全な場所にある避難所へ早めに避難しましょう。
ご自身や、ご家族、ご近所の方々の備えにお役立て頂ければ幸いです。
★気象庁・キキクル
お住まいの地域の洪水、浸水、土砂災害などの情報が一目で確認できます。
★RSY機関紙「あるある」
台風対策
★水害にあったときに冊子版(震つな作成)
冊子版では、写真やイラストを用いて、
1.まずは落ち着いて(ある程度の期間がかかるので慌てずに)
2.必要な手続き(役所や保険会社、税務署など手続きもいろいろ)
3.家屋のかたづけと掃除(何をどうすればいいのか写真とイラストで解説)
4.水害からの生活再建「私の場合」(被災者の生の声を掲載)
という構成で、水害にあった際の対応について情報を掲載しています。
★水害にあったときにチラシ版
★水害後の家屋への適切な対応
冊子・チラシを補完する「水害後の家屋への適切な対応」(A4判4頁)を作成しました。合わせてご利用下さい。

石川県小松市、福井県南越前町へのRSYの支援について(第1報)

RSY事務局です。
昨日、8月11日(木・祝)、7日(日)に続き、小松市災害ボランティアセンターからの要請を受け、常務理事・浦野、事務局スタッフ・秀島を現地派遣し資器材の提供等を行いました。
また、その足で福井県南越前町災害ボランティアセンターにも立ち寄り、地元社協、県社協、支援PのYさんらと共に、今後必要な支援について意見交換しました。以下、浦野からの報告です。
※なお、スタッフについては、ワクチン3回摂取、当面2週間の健康状態良好、抗原検査陰性を確認した上で派遣しております。
1.石川県小松市の状況
市災害VCから要望のあった、ダクトファンやサーキュレーター、栄養ドリンクや、N95マスク等の生活物品をお届けしました(資材は震つな協力)。大まかな泥は片づけられつつあり、床下の泥かきや、家屋の乾燥・消毒・カビ対策のフェーズに入ってきています。水害発生から1週間以上が経ち、住民や社協職員、ボランティアスタッフの方々にも、疲労の色が見られ、週末から来週にかけての雨に不安を感じる声も多数ありました。しかし、地区の中に在宅避難者の支援拠点ができるなど、住民同士の主体的な助け合いの姿も見られています。
(被害状況)
・被災家屋は、床上262世帯、床下655世帯(8月10日・県発表)
・断水箇所は依然として61戸(山間部)、給水車対応
・避難所は小松市内のホテル避難者7名を除き、県内全て閉所
(小松市災害ボランティアセンター)
・10日までの約200件のニーズに対し、1,013名のボランティアが対応
・1日平均300人~400人が活動(11日は428名)
・運営は地元ボラで回されており、近隣社協や市、こまつ災害ボランティア連絡会からの応援も入っていて、落ち着いた雰囲気で、きめ細かい対応が展開されている。
(被害大きかった中海地区の様子)
・災害ボランティアセンターからの派遣に加え、消防団も家屋や側溝のが泥かき、災害廃棄物の撤去などを行っており、前回訪問時から道路の泥やがれきは随分減り、床板を上げて乾燥させている世帯が増えた印象。災害廃棄物の道路上の山積も見られず、きれい。
・乾いた泥が細かな砂となって舞い、目の炎症や吸い込みによる体調不良が心配される。
・床上浸水の一部は漏電の危険があるということで停電中の箇所あり。一部2階で生活している方もいるが、通電してない場合は親戚縁者区宅で生活を継続している模様。
・電気・ガス・水道等のライフラインは基本的に使用可。
・地区の中心にある公民館が復旧し、「救護所」という看板を掲げ、地区住民(各種団体、住民ボラ)が中心となり、食料・冷たい飲料水・生活物品(洗剤、タオル、軍手など)の配給、住民・ボランティアの休憩スペース、ひとり暮らし高齢者の見守り、相談等を行っている。実質的な在宅避難者の支援拠点として機能。女性が多く、「何をすればよいか分からないが、まずは来てみてやれることをしている」とのこと。他地域でも学ぶべき取り組みと感銘。
・アルファ化米、タオル、飲料水、カップ麺類などは奥の部屋にストックされており、各所から支援も届いている様子。
・地区独自で、やきそばやピザ、かき氷など、キッチンカーによる炊き出しも受け入れており、温食・冷食の提供が行われている。
(住民の声)
生まれてからずっとこの地区に住んでいるけど、こんな経験は初めて。ものの10分で水がきた。つくづく水を甘く見てはいけと思った。昨年のちょうど今頃夫が亡くなり、今は一人暮らし。もし生きていたらこんな時頼れたのにと思うと悲しい。あの日は気づいたら前の川(梯川)が溢れて、道路に水が流れてきた。怖くなったので近隣市にいる息子に電話し、迎えに来てもらった。10:30頃、すでに膝丈まで水が来ていて、家の前まで車が止められず、水の中を息子に手を引かれながら車まで歩いた。怖かった。ずぶ濡れで着替えもなくガタガタ震えていた。通行止めも多く道も混んでいて、ようやく息子の家にたどり着いたのは20:00頃だった。
自宅に戻ると玄関のすぐ下まで水の跡があり、床下は泥だらけ。息子が片づけに来てくれていているので、災害ボランティアセンターには頼んでいない。私よりもっと大変な被害にあっている方がすぐ近くにいると思うと申し訳なく、自分は頑張らなくてはと思う。知っている方ばかりがひどい被害にあい、お宅の前を通ることすら、申し訳ない気持ちになってしまう。公民館に行くのは、コロナの感染を心配した息子から「人が一杯いると危険」と止められていたが、ひとりでいるのが心細く、少しでも気分転換になればと思い、さっき思い切っていってみた。地区の方が何人か声をかけてくれてとても嬉しかった。温かいやきそばやピザも頂き、ありがたかった。今、こうして声をかけてくれただけでも、本当に嬉しくて涙が出て来る。(80代・女性)
うちは床下浸水だった。ライフラインは普通に使えるし、床上の物は特に被害もないので、今のところ困ることはない。床下の泥も気になったので、ボランティアさんに確認してもらった。でも対岸の床上浸水のお宅の一部は、夜電気がついていないところもある。2階で生活している人もいる。(50代・女性)
床上の泥や家財道具等の廃棄は随分進んだ。これからは、床下や側溝の泥の撤去が中心になりそう。床下の断熱材の撤去も大変。来週から雨がふることもあり、側溝のつまりを心配する声も聞かれている。とにかく目の前の泥をまず片づけることに精一杯で、その後の細かい作業が続くことまでは、皆さんも僕らも頭が回っていない状況。住民の方々にはアルファ米なども提供されているようだが、水も電気も復旧している家屋が多いため、サトウのごはんのような、味付けなどの加工のない普通の食事の方がありがたいと言っていた。住民の疲労もかなり大きく、買い物や1回の食事の用意も大変そう。(地元ボランティア)
これらの活動は、日本財団「令和4年8月大雨被害に関わる支援活動」助成金により実施しています。
2.福井県南越前町の状況
県のボラバス100名を含め、1日500名近いボランティアの受け入れに奔走。近隣社協職員等合わせ、総勢40名程度でセンターを運営。RSYからは、水害にあったときにチラシ・冊子、床下消毒チラシ、栄養ドリンク、水、N95マスク、タオル等をお届けしました。現地によれば、床下の泥撤去ニーズが今後増える見込みだが、資材不足が心配とのこと。断水エリアの生活状況も心配されていました。
3.RSYの対応について
★南越前町災害VCへボランティア活動資器材を発送しました!
本日、現地からの要請を受け、6名のボランティアさんと共に、一輪車やスコップ等のトラックへの積み込みを終え、昼過ぎに現地に出発しました。4トントラック一杯分の資器材は、本日16時頃には、現地に到着予定です。昨夜のよびかけにも関わらず、二つ返事でお答え頂いた頼もしいボランティアの皆様。いつも助けて頂き、本当に感謝しています。ありがとうございました!
★今後の生活再建に向けたサポートを検討中
大まかな泥かきの目途が着くと、その後は数か月にわたり細かい作業が続きます。また、今後も心配される台風や大雨で心は休まらず、心身の疲れもさらに大きくなることが予想されます。
安心して一息つける居場所の継続や、各種支援制度、家屋修繕、健康やお金等に関する具体的な相談・助言機能も必要となることが見込まれます。RSYは過去の経験と、ネットワークの協力を得ながら、被災された方々のペースに応じたお手伝いを必要に応じてタイムリーにお届けできるよう、地元キーパーソンらと連絡をとりつつ、今後の対応を検討していきます。
————————————————————–
RSY活動支援募金にご協力ください!
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラ
ムのために活用致します。<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード

夏期休業のお知らせ

レスキューストックヤード事務局です。
新型コロナ感染症拡大の第7波のただ中であり、
連日街中で救急車を見かけることが多いです。
そんな中でも自然災害は待ったなしで
山形、新潟、石川、福井が水害となっており、
水害冊子や資機材貸し出しの問い合わせが入っておりまして
本日は、急な呼びかけにもかかわらず、
6人のボランティアさんが協力してくださり
無事に南越前町に資機材を搬出しました。ありがとうございます。
台風の接近、上陸の予報もでており
スタッフ一同緊急体制でおりますが
通常業務は、下記の日程で夏期休業させていただきます。
ご不便をおかけいたしますが、ご了承ください。

名古屋事務所(ふくしま支援室共)

8月13日(土) ~ 15日(月) 

★8月16日(火)より、通常通りです。

【急募】福井県南越前町への資機材搬出ボランティア

RSY事務局です。

福井県南越前町の災害ボランティアセンターより、資機材貸出の要請がありました。
ついては、下記の日時で搬出ボランティアを募集します。
急な募集となりますが、ご協力お願いいたします。
====================
南越前町への資機材搬出ボランティア
====================
●日時:8月12日(金)11:00~ 今日です
●場所:名東倉庫(名東区香南2丁目1301-1
 アクセス:https://goo.gl/maps/yGIfj
●作業内容:4トントラック1台分の資機材搬出(一輪車・スコップ・バケツなど)
●当日連絡先:090-5000-8386(担当・RSY林)
▼ご協力頂ける皆さまへ
お手数ですが、info@rsy-nagoya.comまで
①お名前、②携帯電話の番号 をお知らせください。
当日連絡先まで、直接お電話いただいても構いません。
・各自で飲み物を用意するなど、体調管理をお願いします。
==============

加賀地方を中心とした記録的大雨に関するRSYの対応について

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
RSYは昨日、以前に「こまつ災害ボランティア連絡会」の講座をお手伝いした
ご縁でつながりのある、石川県小松市へ、常務理事・浦野を派遣し、被災後の
生活再建の手引書「水害にあったときに」(震つな発行)等のお役立ち資料
や、栄養ドリンク・水などをお届けしながら、地元の方々と情報交換しました。
以下、現地から戻った浦野の報告です。
1.小松市内の被害
・半壊:1、一部損壊:10、床上浸水:181、床下浸水:168(7日・県発表)
※他、白山市、能美市にも数十件の被害。
★家屋被害の状況
・梯川が氾濫し、その支流・鍋谷川が決壊。川沿いの中海(なかうみ)・古府
(こふ)・平面(ひらおもて)町が大きく被災。
・梯川はくねくねと蛇行しており、視察に入ることができた中海町の川沿い
200~300mぐらいの範囲に、泥を多く含んだ水が150㎝程度入り、泥が堆積。
鍋谷川沿いの古府町付近は、50㎝程度の浸水・泥はほとんどなく、サラサラと
した水が入った印象。
・中海町は、被災付近の道路幅が狭く、大型車両などの往来も多かったため、
全体をくまなく巡回することは控えた。途中降車し、歩ける範囲を視察。ボラ
センボラ、親戚縁者、消防団、地元ボラグループ等が、泥かきや家財道具運び
出しを行っている様子が見られた。
(住民の声)
・ここは酒屋で私は遠い親戚。家主は今不在で被災した工場の方にいる。冷蔵
庫もひっくり返り、泥だらけでここまでひどい状況になっているとは思わなか
った。まだ水が出るからありがたい。いったいいつになったら元に戻れるの
か…。家主は少し離れた親戚の家にいて、食事・風呂などは不便ない様子。親
戚みんなで助け合っているので何とかなると思う。
・車のガレージで休憩中。暑い中、やってもやっても終わらないよ。(地元ボ
ランティアさんの軽食・ドリンク差し入れ)こういうのが本当にありがたい。
★ライフライン・災害廃棄物
・視察できた中海・古府町では、水道・電気の供給あり。高圧洗浄機やホー
スで泥を洗浄。断水地区は、中ノ峠、麦口、上麦口町計61戸。給水車対応。
・災害廃棄物は、市のごみ処理施設や小松ドームを町の仮置き場として指定。
しかし「一本道でもともと渋滞しやすい。1時間以上並ばなければならない」
などの声も聞かれている。(7日・北國新聞より)
被災エリア道路周辺道路の廃棄物はある程度撤去されている印象。
★生活実態
・1階部分が大きく被災しているため、食事・トイレ・入浴・洗濯等は自宅で
はできないと見込まれる。
・被害は局所的で、車で5分程度離れた場所のコンビニ・スーパー・ドラッグ
ストア・病院・飲食店等、通常営業中。
★避難所
・昨日の段階で、県内避難所はほぼ閉所(小松市内はホテル避難者6名を残し
全て閉所)
★罹災証明書
・本日8日より申請受付開始。
2.小松市災害ボランティアセンターの様子
ボラセン立ち上げ2日目を迎えた災害ボランティアセンターを訪問し、今後必
要な支援についてお話を伺いました。
・近隣市町からの応援社協職員、こまつ災害ボランティア連絡会(事務局市社
協)メンバーらとの協働で、ニーズの電話受付・ボラ送り出し機能はスムー
ズ。日ごろの活動の積み重ねの賜物。受付は女性協議会、送迎はJCメンバー、
マッチング・資機材は、石川県災害ボランティア協会小松支部、こまつNPOセ
ンターなどが分担。
・ニーズ件数95件、ボラ数は、7日180名程度、8日200~250名程度。ニーズ1
件に対し、4~5名のボラを派遣。現状では需要と供給はある程度賄えている
が、平日のマンパワー確保が課題。コロナを考慮し、市内・県内のNPOに声を
かけて協力してもらおうと検討中。
・地縁・血縁が強い地域なので、食事や入浴等は、ほぼ親戚縁者がサポート。
一人暮らし高齢者は民生委員が対応。コミュニティが強いので、地域の助け合
いで皆さんよく頑張られている。
・ボランティア活動資器材は、県・県社協、民間からの寄付等を通じて調達で
きる見込み。
・がなくなった後の、乾燥・消毒・修繕の過程における家屋保全のやり方につ
いては、今後個別に相談が上がってくる可能性あり。
3.RSYの今後の関わりについて
市社協を中心とし、地元ボランティアの方々が協働して懸命に対応されている
姿が印象的でした。一番被害がひどかった地域の泥かき、家財道具の運び出し
の進捗は3割程度の印象です。今後も県内からの多くのボランティアの協力が
必要です。
一方で、過去の災害では、災害後1週間ぐらい経った頃は、お互いへの気づか
れで、親戚等宅から被災した自宅に戻られたり、5分の距離の買い物・食事調
達ですらしんどくて行けないという重い疲労感、1日数百・数千円のお金がジ
ワジワ家計を圧迫する不安感、近くの人だから話しにくいという繊細な心の
揺れ、鬱憤などが溜まるなどの声が増え、心身共に限界を感じるほど辛くな
る時期でもあります。
これらの状況をサポートする形で、被災エリアの中にある、お寺の境内やちょ
っとした広場スペース、家のガレージなどで、地域とボランティアが協力を
して、冷たい飲み物やお弁当などの軽食、物資提供を行う休憩所ができたケー
スも数多くありました。ここが結果的に、住民同士の結束を高める心の拠り所
となり、看護師・保健師の専門職が巡回し、健康相談や、災害ボラセン新規ニ
ーズをキャッチする場としても機能していました。
小松市の本来の地域力を考えれば、被災していない地域の方が協力すること
で、今後もこれらの対応も十分可能ではないかと感じています。
RSYとしては、引き続き現地キーパーソンの方々と連絡を取り合い、時間の経
過と共に移り変わる、家屋保全関連(資材貸出、相談会の開催サポート等)
や、生活物品の提供、生活支援プログラムの実施サポート等のニーズに随時協
力できるよう、体制を整えていきたいと思います。

RSY主催 「災害ボランティア研修会」参加者募集のお知らせ

RSY事務局です。
この度、RSY主催事業として、下記の研修会を開催することとなりました。各地で災害が発生している状況の中、いざという時に困っている人のために役立つスキルを一緒に身に着けましょう。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
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RSY主催
「災害ボランティア研修会」参加者募集のお知らせ
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〇目的
災害時に被災者の困りごとを早期発見すると共に、心身の健康と活力を守るための、コミュニケーションツールとして効果的な、「炊き出し」「足湯ボランティア」「サロン」の3つのプログラムについて学び、実践力を身に着けます。コロナ禍でも安全に活動するためのポイントも学びます。
〇日時/場所
・日時:2022年8月22日(月)~24日(水)の3日間
・場所:RSY事務所(〒461-0001名古屋市東区泉1-13-34名建協2階)
〇募集人数
10名程度
〇参加条件
・参加条件:災害が発生した際に、可能な限りRSYボランティアとして現地(名古屋市内外)で活動する意思のある方(現地入りの際は、交通費・宿泊費はRSYで負担を検討します)
・下記のいずれかのパターンで参加可能な方
パターン1:8月22日・24日参加
パターン2:8月23日・24日参加
パターン3:8月22日~24日参加
〇参加費用
・無料
〇スケジュール・プログラム内容
※社会情勢に応じて、一部内容が変更になることがあります。
【8月22日(月)】
9:30~10:00 自己紹介・アイスブレイク
10:00~12:00 講義①「炊き出し&場づくり」について学ぶ
12:00~13:00 休憩
13:00~15:20 演習①「炊き出しを作ってみよう!(炊き出し実践)」
15:20~15:30 休憩
15:30~16:00 ふりかえり・まとめ
【8月23日(火)】
10:00~10:30 前日の振り返り・アイスブレイク
10:30~12:30 講義②「足湯ボランティア」について学ぶ
12:30~13:30 休憩
13:30~15:20 演習②「やってみよう!足湯ボランティア」
15:20~15:30 休憩
15:30~16:00 ふりかえり・まとめ
【8月24日(水)】
9:30~11:45 炊き出し・足湯&サロン準備
11:45~13:00 演習③「あったか食堂(実践)」
※実際に周辺地域住民の方を招いて、食事と足湯&サロンを提供します。
13:00~13:30 食事・休憩
13:30~14:00 片づけ
14:00~14:15 休憩
14:15~15:00 ふりかえり・まとめ
〇参加申し込み
8月15日(月)までに、下記の申し込みフォームよりお申込み下さい。
〇問い合わせ
認定NPO法人レスキューストックヤード(RSY)/担当:浦野
〒461-0001 名古屋市東区泉1-13-34 名建協2F
TEL:052-253-7550   FAX:052-253-7552
Mail info@rsy-nagoya.com
※この研修会には、愛知淑徳大学「災害時活動支援演習」の一環として学生も参加します。

【拡散希望!震災つな企画】 オンライン研修会(生活支援・技術系)のご案内

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
RSYが事務局をつとめる「震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)」の取り組みとして、2つのオンライン研修会が開催されますのでご案内します。
参加費無料・どなたでも参加可能です。
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【拡散希望!震災がつなぐ全国ネットワーク企画】
オンライン研修会(生活支援・技術系)のご案内
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新型コロナの第7派到来や、各地で大雨・地震の被害が心配されています。震つなでは、2021年度・真如苑・助成事業の一環として、2つのオンライン研修会を開催する
ことになりました。
会員の皆様のスキルアップと共に、周囲にぜひ「これからボランティアを始めたい」と思っている方、または、「コロナ禍で活動に思うように取り組めていない」という方があれば拡散下さい。沢山の方々の参加をお待ちしております。
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★研修1/7月25日(月)19:00~21:00
つながろう!足湯ボランティア
~コロナ禍の被災地で活動を続ける想いを語り合い、
お互いのノウハウを共有しよう~
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<目的>
 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、被災地での生活支援プログラムの在り方が見直されています。「感染しない、させない」ために、気を付けるべきポイントを押さえながら、今現在、被災地で活動に取り組んでいるボランティア団体をお招きし、活動への想いや悩み、工夫したことなどを共有します。
出水期を迎える中、各被災地で被災者一人ひとりの声に耳を傾け、心と身体を支える「生活支援プログラム」が途切れることのないよう、互いに学びを深め、励まし、協力し合える団体・個人のつながりづくりを目的とします。
<内容>
★足湯ボランティアのツール
「知ってみよう!やってみよう足湯ボランティア」
動画&パンフレット(新規)の紹介
※参加された方の中で、希望者には、動画データ(MP4/DVD版)と
パンフレット(紙)を進呈致します。
★リレートーク
コロナ禍で足湯ボランティアを継続している学生ボランティアグル
ープを招いて、活動の様子を伺います。
●地域社会災害サポートチーム(DCST)「おれんじぴーす」(熊本
県)
●被災地支援チーム「OKBASE」(佐賀県)
●東北大学課外・ボランティア活動支援センター学生スタッフSCRUM
(宮城県)
●福島大学災害ボランティアセンター(福島県)
★参加者交流・感想の共有
<申し込み/期限7月24日(日)>
下記フォームにご記入ください。
※前日までにZoomアドレスをお送り致します。
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★研修2/7月27日(水)18:30~20:30
水害後の修繕待ち家屋等でのDIY事例
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<目的>
毎年各地で発生する水害。被災件数が多いと修繕までに数ヶ月待つことも多く、夏場に発生した水害であっても業者による修繕が冬場になることも珍しくありません。また、修繕費用を捻出できない世帯もあり、住環境が整わないまま生活を続けなければならない方々も居ます。本企画では、被災地支援を行う者同士が、水害後の家屋
等への業者による本修繕前に、日曜大工レベルでできる事例を出し合い、互いのスキルアップにつなげることを目的にしています。
<内容>
★事例紹介
・「水害にあったときに」(冊子およびチラシ)、「水害後の家屋への適切な対応」では触れられていない、清掃・乾燥・消毒・修繕前の工夫など
・特別な工具(電動工具等)を必要とせず、材料がホームセンター等で揃う程度の内容
(例)プチプチシートやプラダンの活用、清掃時の工夫(道具類や養生方法等)、床下乾燥期間中は生活動線にコンパネを敷く、家にあるもので活用できるモノの紹介
(事例発表者)
●風組関東(小林さん)
●災害救援レスキューアシスト(中島さん)
●ピースボート災害支援センター(上島さん)
★参加者意見交換
<申し込み/期限7月25日(月)>
下記フォームにご記入ください。
前日までに、Zoomアドレスをお送り致します。
————————————————————————–
この研修は2021年度・真如苑助成金のご協力を頂き開催致します。
<問い合わせ先>震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな事務局)
461-0001 名古屋市東区泉1-13-34 名建協2階 RSY内
TEL:052-253-7550 / 080-2047-0271
FAX:052-253-7552
<企画・運営>震つな幹事
避難生活チーム
薮田栄和(個人会員)
北村育美(個人会員)
青山織衣(団体会員・大阪ボランティア協会)
浦野愛(事業担当/RSY)
技術系チーム
上島安裕( ピースボート災害支援センター)
小林直樹(風組関東/代表)
中島武志(災害救援レスキューアシスト)
松山文紀 (事業担当/災害対応NPO・MFP)

6月19日に発生した能登半島沖の地震について

みなさま

お世話になります。
RSY事務局です。

6月19日(日)の午後3時ごろ、能登半島沖でM5.4の地震が発生しました。これに伴い、RSYは、2007年3月25日の能登半島地震の支援で繋がりのあった、石川県穴水町の社会福祉協議会、同町ボランティア連絡協議会、輪島市在住の方などを通じて、情報収集を進めてまいりました。

報道にもあったように、震源地となった珠洲市を中心に、神社の鳥居の倒壊や、お寺の墓石のズレ、家屋の散乱、ガラスの飛散などが散見されたようですが、いずれも局所的であることと、穴水町をはじめとしたその他の地域では特に被害の報告はないということで、スタッフ一同、ホッと胸をなでおろしたところです。

<地域の皆さんの声(6月19日~20日の聞き取りより)>
・珠洲市社協の担当者と連絡が取れました。社協事務所に向かう道中の見える範囲では、大きな被害は見当たらないものの、鳥居が崩れていたという報告がありました。(穴水町社協職員Hさん)
・大丈夫です。しかし、けっこうな揺れでしたから心配した人もいたと思います。町内で聞いた範囲では、被害はないみたいです。珠洲市の知り合いに連絡を取ったところ、棚の荷物などは落ちたようですが、家屋の被害はなかったようです。(穴水町ボランティア連絡協議会Tさん)

・輪島市や能登町では屋内散乱などはほとんどない様子です。珠洲市内は、屋内散乱は特に商店が酷いほか、道路の地割れなども発生しています。珠洲病院は、水道もガスも復旧しており、入院患者などへの影響はなくなった模様でした。(輪島市在住/病院勤務Kさん)

この地域では、昨年9月に発生した震度5弱を含め、直近1年半で150回以上の地震がが観測されています。今年は能登半島地震から15周年ということで、穴水町に代表理事・栗田が基調講演の講師として招かれ、今後の発生が心配される災害として、珠洲群発地震にも触れていました。
その中で紹介した、殻変動学の専門家・鷺谷威教授(名古屋大学減災連携研究センター)の下記のコメントを皆さんにも共有致します。
<珠洲群発地震について>
「能登半島の群発地震は2020年頃から続いており、現在も衰えていません。これは地震の多い日本列島でもかなり珍しい現象で、従来あまり注目されていなかった場所ということもあり、その原因が何なのか、今後どうなるかについて、専門家も首をかしげている状況です。活動開始以降、地震は場所を変えながら続いているように見え、ただ、全体としての活動は落ちていません。これまでのところマグニチュード5、震度5位が最大だったと思いますが、群発する中で一回り大きい地震が起きる可能性もありますので、当面(数ヶ月単位)は注意を続けて欲しいと思います。特に家具を固定する、寝る部屋の安全を確保する、といった点が重要と思います。」

今回の地震の影響も含め、今後しばらくは予断を許さない状況です。現地の皆さんには、改めてこれらの情報をお伝えしつつ、各自の備えにつなげて頂けるよう、働きかけていければと考えております。

RSY・令和3年8月豪雨水害への対応について(第14報)

みなさま
お世話になります。
RSY事務局です。

RSYは昨年8月より、令和3年8月豪雨で被災した佐賀県武雄市を中心に支援活動を継続しています。

地元カウンターパートとしてご協力頂いている、一般社団法人おもやい、NPO法人みつわ(武雄市久津具地区)、被災地支援チーム「OKBASE(オカベース)」の皆さんには、心から感謝申し上げます。
5月は、NPO法人みつわが開催する「地域共生カフェ(久津具地区)」の運営サポートを行いました。3月に開催した「くつく・ながの交流会」での出会いを経て、地区の皆さんの新しい取り組みが始まりつつあります。また、RSY看護ボランティアの同行のもと、おもやいやオカベースが見守りを継続している世帯の個別訪問も行いました。

これから梅雨や台風シーズンを迎えるにあたり、住民の不安は大きくなっていますが、「被災を前提とした防災の備えと工夫」を念頭に入れた取り組みが、市内各地で展開されています。

以下、報告です。
#おもやいボランティアセンター#NPO法人みつわ#オカベース
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NPO法人みつわ「地域共生カフェ」
武雄市・久津具地区との交流
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3月20日に開催した「くつく・ながの交流会」を経て、5月15日(日)13:00~16:00に開催された「地域共生カフェ」の運営サポートを行いました。今回のテーマは、『モノづくり×防災対策』。14名の住民が参加し、裁縫の手習いのある方は、長野のボランティアさんから提供頂いた「ねこ半纏」と「猫ピンチ」の制作に、時を忘れるほど没頭されていました。材料やレシピは、長野市災害ボランティア委員会から提供して頂きました。

また、「ものづくりをきっかけに、ボランティア活動や防災対策などに対する住民の主体性を引き出したい」というみつわ・荒川代表の言葉を受け、RSYボランティアが、別コーナーでバスタオルなどで作る「手作り防災頭巾名古屋バージョン」を解説。既に武雄でも取り組まれている活動ですが、ご当地ならではの特徴もあり、知恵や工夫の交換の場にもなりました。
★名古屋バージョンの詳しいレシピ
地域の方の体験談やアイデアは以下の通りです。
<名古屋バージョンに新たに加える、とよいと思ったもの>
持病の薬、衛生用品(マスク・バンドエイド・手指消毒)、家の鍵、靴下、飴やチョコ、ウェットシート、ペット用シート(濡れた場所を拭く、簡易トイレ)など
<その他の意見>
・避難のタイミングは家に水が入ってきてから(基本的に2階以外に逃げることが避難という認識)
・前回水害時はひざまで水が入ってきてから2階へ移動。携帯電話を忘れ腰まで水に浸かりながら1階に戻り、水浸しで床が見えないため、脚で探って見つけた。水没した時間が短かったからか故障はしていなかった。
・履物は水に流されてしまったので、靴下を2枚履いてしのいだ。

・電話のバッテリーは絶対必要だと思う。安否確認の連絡をもらうのは嬉しいが、充電が無くなることが怖くて「もうかけてこないで!」と思ったほど。

・2階の屋根裏に上がって、そこからボートで救助された。ボートは狭いので「身一つで乗って」と言われた。公民館についても着替えがなく濡れたままでしばらく過ごさなければならなかったのが本当につらかった。
・公民館ではクーラーをつけてくれていたが、寒くて仕方なかった。皆さん暑さの感じ方は様々なので、温度を上げて欲しいとも言えず遠慮していた。保温のブランケットやコンパクトな寝袋があるといい。
・ウェットシートは、汚れた手、身体、箸や器など、何をするにも清潔を保つために便利。この話題に刺激を受け、ねこ半纏制作チームからは、これをアレンジして、くつくバージョンの防災グッズを作れないかという話が盛り上がっています。
また、手作り防災頭巾の講師をしていたという女性会の方は、「名古屋バージョンの中身を見せてもらい、縫い方、中に入れるものの工夫など今までなかった視点が得られてとても参考になった。この地区は、浸水が深いお宅もあるので、公民館やお寺へ早めに避難をする気持ちをもっと後押ししなければと思う。とにかく直後は着替えの確保が大変だった。また、土砂降りの時には何ももって逃げられない。どうしたらよいか?」などの相談もありました。
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要配慮者宅への個別訪問
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おもやいや、「あったかごはんプロジェクト」を通じてオカベースが見守りを続けている世帯を、RSY看護ボランティアと訪問しました。昨年の水害から9カ月が経った住民の方々の様子です。・3月の訪問時よりもますます顔色良く、食事量も増え、体格もしっかりしてきたように感じた。口数も多く、表情も明るかった。最近、週2回リハビリにも通い始めた。おもやいスタッフが「防災安心セット」を紹介すると購入即決。「出水期前に大切なものを2階に上げておいた方がよいので必要なら手伝いに来る」という申し出も好意的に受け入れていた。また、1月の「あったかごはんプロジェクト」の記憶も鮮明で、「次はいつやるのか?」という言葉や、メニューの相談をすると「俺は好き嫌いがないから何でもいいよ。うちなら広いし、いつでもみんなで来てくれていいよ」と、楽しみにしてくださっている様子だった。(ボランティアの聞き取り/80代・男性/高齢者世帯)
★1月の「あったかごはんプロジェクト」の様子はこちら
https://rsy-nagoya.com/rsy/blog/2022/01/010311.html
★おもやい「防災あんしんセット」の関連記事はこちら
「水害は水が引いた後も大変」 知っておきたい被災者の経験
元RSYスタッフで、フリージャーナリストの関口さんの記事です。
・おもやいスタッフから、最近元気がないと聞いていたため、心配していた。しかし、ボランティアの顔を見た瞬間に満面の笑顔が見られた。また、3月の「あったかごはんプロジェクトはすごく楽しかった~!」という言葉と共に、当時の記憶がよみがえってきた様子。オカベースメンバー作のメッセージアルバムを見せながら、「若い人たちと一緒にやることが楽しかった」と話も弾んだ。また、「こんなにしてもらって嬉しかった」と涙。途中「でも私はなんのお返しもできない」と涙。何度か涙を見せる場面はありながらも、合間に冗談も飛び交い、笑顔も見せて下さった。「次に水害にあった時のために畳は折り畳み式で軽いものに変えたの。壁もプラダンで養生して、なるべくお金をかけない修繕にしてもらった」と話されていた。(ボランティアの聞き取り/70代・女性/一人暮らし)
★3月の「あったかごはんプロジェクト」の様子はこちら
https://rsy-nagoya.com/rsy/blog/2022/04/0406.html
・今年もまた雨がふるかも知れないから、1階には重い物、大事なものは置かないようにしている。食器類や収納棚はプラスチック製のものにして、水が来そうになったらそのまま担いで2階に上げられるよう工夫している。おもやいさんの「防災安心セット」も、水が来ても濡れない高さの場所に置くようにしている。昨年の水害では、1階部分が水に浸かって、2階にはトイレが無かったので、中に入っていた簡易トイレがすごく役立った。(70代・女性)
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長野市災害ボランティア委員会発
「ぬくぬく珈琲」を飲んで
久津具地区を応援しよう!
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長野市災害ボランティア委員会が、「地域共生カフェ」の活動を応援するべく、NPO法人みつわへの寄付付き商品の販売を開始しました。
パッケージは武雄市北方中学校の生徒さんのデザイン。武雄の特産物がキャラクターとなってデザインされています。珈琲豆は東ティモール産のフェアトレードのドリップタイプ。1パック(10g)150円。ご希望の方はRSY事務局、または長野市災害ボランティア委員会までお問い合わせください。
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2021年度
ハーゲンダッツ&ユニー共同社会貢献活動
被災地の子どもたちにおもちゃをプレゼントしよう!
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この取り組みは、2011年東日本大震災から継続されているもので、ハーゲンダッツのアイスクリーム1個につき、1円が寄付されます。RSYはそのコーディネート役を担っており、今回は、おもやいと児童支援事業所ガラパゴスに仲介頂き、
武雄市の被災した沢山の子どもたちへ、おもちゃを届けることができました。ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。
★2021年度報告書はこちら
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今後の取り組みについて
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RSYは引き続き
①気になる方への個別訪問継続
②久津具地区「地域共生カフェ」の企画・運営サポート
長野・愛知との交流の継続
③オカベース「あったかごはんプロジェクト」の企画・運営サポート
④武雄の現状を伝える情報発信の4つを柱に据え、武雄市への支援を継続していきます。

【本日開店】第1回あったかごはん食堂

RSY初めての試みとして「あったかごはん食堂」を開催しました!
この企画は、「炊き出し訓練」と「地域食堂」を掛け合わせて、災害時と平常時の両面から、食の改善と地域交流、一人ひとりの活力を守るための居場所づくりを目的にしています。
初回の今回の目標は「タイニーステップ」。
小さくとも丁寧な取り組みを重ねてくため、町内会長さんの承諾を得て、RSY事務所が入っている建物と、隣接するマンションの住民の方々にチラシをポスティングしてお知らせしました。
作り手は、なごや環境大学「地球エコ防衛隊」(生物多様性や防災などをテーマに持続可能な社会づくりに取り組む団体)の皆さん。もともとは、この団体さんが行う炊き出し研修(企画・運営をRSYが担当)の企画に、抱き合わせという形で開催させて頂きました。
RSYは3年ほど前からこの研修のお手伝いをしてきましたが、回数を重ねる度に、皆さんのスキルが向上していたので、「きっとおいしいごはんを作ってくれるはず!」と思い、協力頂きました。
第1部は、作り手に向けて、災害時の食の実情や、地域で炊き出しに取り組む意義、食事の場がもたらす相乗効果などについて講話。テキストは、数年前にRSYが作成した「炊き出し&場づくりの知恵袋」を使用。(この冊子をマスターすれば、間違いなく炊き出しのプロになれると自画自賛の1冊・笑)
第2部は、1階ピロティに移動し、①お米炊きチーム②みそポトフづくりチーム③お湯沸かし・煮炊きチーム④食事の場づくりチームに分かれ活動。

そして「あったかごはん食堂」オープンの時間を迎えました。
一人暮らしのマンションの住民や、ご近所さん、すぐ近くの美容院のスタッフの方など、6名がご来場。
味の評判も上々で、ポリ袋で調理したお米や、新聞紙で作ったお皿にも興味深々。担当者が、調理方法などを解説すると、熱心に耳を傾けていました。

「チラシを見て行ってみようと思った」
「ご近所さんに誘われて」
「身体が悪いし、ひとり暮らしだから何かあった時不安だと思っていた。ここに来れば誰かいるということが分かって安心した」
「もし次も食堂があるなら、その時は手伝わせて欲しい」
「ポトフも優しいお味で、お米もおいしく炊けていた。次も絶対食べに来たい!」
など、様々なお声も頂戴しました。次につながる確かな手ごたえを感じて、やってよかったなぁと、しみじみ。
開催にあたっては、久屋町自治会、オアシス21オーガーニックファーマーズ朝市村の皆さんにもご協力頂きました。ありがとうございました。
今後も、コロナや食中毒対策に細心の注意を払いながら、何とか定例化していけるよう、地域との信頼関係づくりや資金調達などの戦略を試案中です。都会の片隅でも、寂しい人や誰かの役に立ちたいと思う人が、食事の場を経由して、自然に交われる場所を作っていきたいな。それが災害時にも、一人ひとりの命と健康を守るための大切な場所になってくれるはず。