九州地方の水害対応について(9月7日)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
前回に引き続き、佐賀県武雄市での支援状況と共に、三重県北部を襲った水害についてもご報告します。

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三重県北部の大雨について
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9月4日~5日にかけて、記録的な大雨が三重県北部を襲い、各地で被害が報告されています。

主な被害は、四日市市、東員町、いなべ市、桑名市など。件数は少ないものの、各地域で床上・床下浸水等の被害が出ています。RSYは、地元の団体である『みえ防災市民会議』や『防災一座』と連携し、情報収集を行ってきました。

昨日、常務理事・浦野が、以前から講演会や防災マニュアルの作成等でつながりのあった東員町社会福祉協議会訪問。今後の支援について情報交換しました。

【東員町の被害状況と対応について】
・家屋被害数:約20件(うち半壊1件、床上2~3件、床下16~17件)
※川の泥水が流れ込んだので細かい砂が床上/下に入り込んだような状況(住民からの困りごと)
・水没した車の対応について心配する声が多い
・農地などに流れ着いた大量の藁(ゴミ)の処理

・消毒はどうしたらよいか
町が用意している消毒液の入手方法や使い方など(今後の対応)
・既に、社協が事務局を担う『とういん災害ささえあい委員会』が中心となり、町

内23の自治会長に聞き取り完了済
http://www.toinshakyo.or.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=2648&frmCd=49-9-0-0-0
・社協HPにて困りごと連絡の呼びかけチラシUP済
・特に被害の多かった中山地区自治会を中心に、自主防災会メンバーで土日に各戸訪問予定
※この際に、床下処理の必要性を注意喚起するチラシ(被災した時になど)を手渡しで配布。その後のニーズについては、社協で対応することとなった。(RSYの今後の対応)
社協に寄せられたニーズについては、『みえ防災市民会議』が、建築の専門家の派遣や、住民・ボランティアへのアドバイス等のが相談窓口を担当。RSYは必要に応じてこの動きをサポートしていきます。

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佐賀県武雄市への対応
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★『おもやいボランティアセンター』の設立
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佐賀県武雄市では、東禅寺さんはじめ、地元の支援者が中心となり、地域密着型の民営支援拠点『おもやいボランティアセンター』を立ち上げました。
そのきっかけとなった「武雄市情報共有会議(9月4日開催)」には、地元ボランティア団体と共に震つなメンバーも参加。当面は、被害のひどかった朝日町高橋地区を中心に、その後は順次、周辺地域にも活動場所を広げながら、長期的ニーズにも対応していける体制づくりに取り組まれています。本日は約250名のボランティアを受け入れ、支援に対応に当たっています。
▼災害後の生活を考える生活再建のためのミニ相談会
9月8日(日)朝日町高橋地区で相談会を行います。RSYは震つなメンバーとして、開催準備や炊き出し資材・食材費の提供で協力。
10:00~12:00、13:00~15:00の2部構成で、床下の効果的な消毒方法や、罹災証明書の説明などを行います。その他、昼食の振る舞いや、佐賀県弁護士会、佐賀県建築士会による個別相談もあり、きめの細かい対応に取り組まれます。

★名古屋からボランティア活動資器材の搬出
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『おもやいボランティアセンター』からの要請で、9月6日、名古屋から4トントラック1杯分のボランティア活動資器材を搬出しました。搬出作業には、RSYボランティア、市内防災ボランティア、中部土木株式会社様など約10名が参加。皆さんは、武雄の方々に想いを馳せつつ、汗だくで作業にあたりました。

本日昼頃現地に到着し、早速活動に活用頂いています。資器材の中には、炊き出しや足湯ボランティアセットも加え、相談会をはじめ、避難所・在宅避難者憩いの場づくりにも役立てて頂きます。お手伝い頂いたボランティアの皆様、本当にありがとうございました!

★RSYの今後の対応
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9月9日(月)~10日(火)に再び浦野を派遣。
震つなメンバーの、災害対応NPO・MFP代表・松山氏と共に、『おもやいボランティアセンター』のサポートや、これまで震つな事務局によせられた冊子「水害にあった時に」の申込者宅の訪問等を行います。

※お詫びと訂正
9月4日に発送した報告書の中で、代表理事栗田が、「佐賀市長を訪問し、今後の支援に関する意見交換をした」とありましたが、武雄市長の誤りでした。
訂正と共にお詫び致します。
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▼RSY活動支援募金について(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログ
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【第25報】北海道地震におけるRSYの支援活動(9/6)

皆様

お世話になります。RSY事務局です。
2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震より1年が過ぎました。
地震から1年となる現地では、追悼式や復興祈念式典、防災訓練などが行われています。
大規模な土砂崩れが発生した厚真町はじめ各地で、修復工事が進んでいます。一方で、個人宅付近の公道などの道路は、あまり手が入っていない場所も少なくありません。被災された方々はそんな風景を日々、目に映しながら、今もなお応急仮設住宅や修復がなかなか終わらない自宅での生活を送られています。被災された方々の声からは、「少しずつ今後の暮らしの見通しがついてきた」「一部損壊で修繕を考えていたけど、見積とってもらったら、あまりに高くて。老後があと何年って思ったら、直さなくてもいいかなって思った。」と、どうにか自分の気持ちを整理しながら、生活されているようです。こうした声を聴くと、まだまだ復興へは道半ばだと感じます。
むかわ町では3月より、役場や社協、NPOなどが連携し、4,000世帯を超える訪問調査が進められています。現在、全体の半数程度まで完了していますが、ボランティアなどの支援者不足により遅れが出てきたため、先月末に強化プロジェクトを実施し、100名を超えるボランティアが集結したそうです。調査では住宅の応急修理や「なかなか眠れない」などの精神的な不安ほか、何らかの課題を抱えている方々が、現段階でもおおよそ全体の4分の1を占めているようです。支援から取りこぼされる声がないよう、住民一人ひとりの声を拾い続けています。

本日より吉林が現地入りし、仮設住宅への収納棚の取り付けを行った安平町の復興祈念式典へ出席、また地元ボランティアにより結成された北海道足湯隊の活動サポートを行っています。

 

 

 

 

 

 

 

○被災者の生の声

・地震の時、家の1階が潰れて、2階で寝てたから助かったんだけど、真夜中だったこともあって、身動きがとれなくなった。明るくなるまで待とうとしたら、家族が2階の窓から降りようとしたんだ。またいつ余震が来るかと思うと不安で、その場にはいたくなかったんだと思う。いつも冷静な方だから驚いて、すぐ止めたよ。地震の揺れだけでもショックだったのに、あたりが暗くて何も見えないんじゃ、じっとしていられないよな。それから1年か。あっという間のような、長かったような…。地震に遭って、いろんなことがあったけど、避難所に避難していた頃の記憶が一番印象に残っているよ。しばらくあそこには(避難所だった建物)行けなかったもんな。(むかわ町/70代)
・この1年は、過ぎるのが早かったです。地震当日は役場の出入り口が人でいっぱいになり、けがをされた方やトイレに行きたい方などがおられ、けがの手当てや断水したトイレの使い方を案内するので必死でした。その後、避難所のレイアウトを職員で検討し、手分けして、準備に取り掛かりました。発災から3日間ほどは、役場に泊まり、そこ(窓口のテーブルの下)で睡眠を取ったりしていました。やっぱり寝れなかったです。それから、いろんなことがありましたが、発災から3日間はとても長いように思えました。なんとか体調だけは崩さずに来れています。(役場職員)

○復興祈念式典の様子
本日14時~追分公民館にて、安平町役場主催の「安平町復興祈念式典」に出席いたしました。安平町では発災当初より避難所での足湯や、今年3月に地元支援者とともに実施した「仮設住宅への収納棚の取り付け&食事会」で活動をさせていただきました。今回の式典ではその活動を受け、感謝状を贈呈いただきました。
会場には今回の地震を受け、活躍された自治会やボランティア、NPO、企業など110以上の団体・個人が出席し、出席者一人ひとりへ、町長から感謝状が贈呈されました。欠席も含め、全体で180以上の団体・個人へ感謝状が贈られるそうです。町長挨拶では「今回の感謝状贈呈を一つの区切りに、1日も早い町の復興のため、今後も皆様のご協力いただきながら、引き続き尽力したい」と話され、安平町とつながりの深いゲスト2名による講演があり、静かに締めくくられました。式典終了後、今回の地震でご尽力された役場職員に対し、外部支援者からも感謝の言葉が伝えられ、和やかな雰囲気に包まれました。

RSYでは、今後も地元行政や社協、北海道足湯隊を始めとした地元支援者と連携しつつ、支援を継続していきたいと考えております。引き続き、ご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
また北海道胆振東部地震から1年の節目として、来月9日に「北海道胆振東部地震 支援活動報告会」を実施予定です。名古屋からできる支援について、みなさんと一緒に考える場としたいと思います。お時間のある方はぜひ、ご参加ください。

★北海道胆振東部地震 支援活動報告会を開催決定★
日時:2019年10月9日(水)19:00~21:00
場所:名古屋建設業協会1階会議室

※差し支えなければ、事前の参加申し込みをお願いいたします。
以下をご記入の上、件名を「10/9北海道報告会・参加申込」として、
RSY事務局(info@rsy-nagoya.com)までご送信ください。
・お名前:
・所属(あれば):
・メールアドレス:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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▼RSY活動支援募金について(随時受付中)
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九州地方の水害対応について(9月4日)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは、8月の前線に伴う大雨で被災した佐賀県武雄市に常務理事・浦野を派遣しています。

以前からつながりのある地元のお寺「東禅寺」さんを窓口に、被災地NGO恊働センター、ピースボート災害ボランティアセンターなど、震つなメンバーと共に活動にあたっています。また栗田は、本日現地入りし、JVOADと共に佐賀県や県内災害VCを巡回。午後から震つなメンバーと共に、武雄市長を訪問し、今後の支援に関する意見交換をした後、佐賀市内で開催される情報共有会議に出席します。

以下、9月1日(日)~3日(火)の浦野からの活動報告です。
尚、浦野は昨日夜名古屋に戻り、再度現地入りを検討中です。
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武雄市の概要と被害
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佐賀県の西部に位置し、平成18年に、旧武雄市、山内町、北方町が合併して誕生。9つの町(武雄町、橘町、朝日町、若木町、武内町、東川登町、西川登町、山内町、北方町)から成っています。町の中心には開湯以来1300年経つ武雄温泉や焼き物が有名で、観光地として知られています。博多駅から特急で70分、車でも70分程度で到着します。市の人口は、17,853世帯・49,197人。 高齢化率は約30%。
特に朝日町、北方町地区に被害が集中しています。
市へのヒアリングでは、床下・床上合わせて800件以上になる見込みで、9月2日より「罹災証明書」の発行がスタートしました。市の協力を得て、生活再建までの手順をまとめた「水害にあったときに(※)」を申請窓口で手渡し頂いています。※「水害にあったときに」震つなブログより
http://blog.canpan.info/shintsuna/archive/1420

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避難所について
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【武雄市】
★朝日町 朝日小学校体育館
★北方町 北方保健センター
・トイレ・寝床・食事・入浴・衛生等の最低限の環境は整っている。
・避難者は30名~40名
・朝日小は、9月2日より学校再開。全校児童455人のうち、約20世帯が浸水を経験。教科書や文具が使えなくなった児童もおり、市はスクールカウンセラーの派遣も含めて対応している。
・日中は家の片付け等でほとんど人がいない。
【大町町】
★総合福祉保健センター美郷
★大町公民館
・大量の雨で斜面の強度が低下し、崩落したぼた山わんぱく公園周辺の住民や鉄工所からの油流出が原因で避難している方が多い。専門家は「今後の雨で範囲が広がる場合や、見つかっていない斜面の亀裂があるかもしれない」との見解。安全が確認されるまでは、避難継続が必要だとしている。
・トイレ・寝床・食事・入浴・衛生等の最低限の環境は整っている。
・100名前後が避難している。
・HuM災害人道医療支援会やA-PADジャパンなどが運営や物的支援に協力してい

る。

(被災者の声)
着の身着のままここにきました。最初は畳の上に直接寝ていたから大変だった。でも1週間で段ボールベッドももらったし、マットも敷いてもらえてありがたいです。食事は地域の女性の方々が作ってくれているのを食べています。今日から洗濯機もついたみたい。家は壊れたわけじゃないし、ライフラインも普通に使えるだけに、戻れないのがつらい。着替えなども取りに行きたいので、たまに戻っていますが、もし何かあったら迷惑をかけると思って、出かける時は必ず受付に伝えるようにしています。疲れました。先の予定が立たないのがつらいです。(60代・女性)

避難生活が今後どの程度続くのか見通しが立っていないこともあり、全体としては、生活の場ではなく「一時的な待避所」として利用されているというイメージ。水害から1週間を過ぎ、住民の疲れはピークに達しつつあるため、今後は足湯ボランティアやサロン、ハンドマッサージなどの癒し&場づくりプログラムが求められる。
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在宅にいる被災者の声
(主に武雄市朝日町・北方町)
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(町の様子)
・電気、ガス、水道等のライフラインは多くのエリアで使用可能。
・トイレが一部汲み取りであり、浸水の影響でタンクが満水でトイレを使えない方がいる。
・風呂釜のボイラーや洗濯機が破損し、入浴や洗濯に支障のある方がいる。
・台所は使えるため調理は可能。車がある方は近くのコンビニやスーパーに買い物に行っている。(被災者の声)
・母が以前住んでいた家の片付けにきたの。床上浸水でした。知り合いから「水害にあったときに」を紹介してもらってすぐに申し込みました。これから自分が何をしなければいけないのかが書いてあるから、これを読んで、早めに行動を取っています。こんないいもの、近所の人にも配れるといいと思って。一人暮らしのお年寄りも多いから。うちは、土日に男手を確保して一気に片付けました。でもここはしばらく水が引かなかったからその間に臭いがすごくなって。川のヘドロが一緒に流れてきたみたいで、ヌルヌルしてるの。ガタついて扉も空きにくくなってるし。ただ、シャワーやトイレ、台所は何とか使えるので、まだ助かってます。雨が降ったりやんだりで、なかなか乾かないのよね。母の帯もとてもいいものだから捨てるのが惜しくて。とりあえず洗って干しているの。床下とか柱などの消毒はどうしたらいいかしら?(50代・女性)

・身内に不幸があった直後の被災でした。とにかく水が来るのが早かったんです。1階で寝てたら、玄関から水が入ってきて、あっという間に床上まできて。すぐに停電になりました。午前4時半頃はまだ真っ暗で。2階に逃げるのが精いっぱい。本当に怖かった。水が引いた後は、家の中がぐちゃぐちゃで。畳だけは出して、今床板の一部をようやくめくれたところです。だんだん壁に貼ってある板がそってきたり、フローリングの床がベコベコになってきた。買ったばかりの冷蔵庫も浸かってしまって。エアコンの室外機も。ここは自分が生まれた家だから、何かと思い出もあって。身内の不幸の直後だったこともあって、3日間食事もろくにたべられなかった。まだ全然心の整理がつかないですね。。。罹災証明書?何ですか?それ。今日から申請が始まった?全然知らなかった。(20代・男性)

・まぁほんとうに、あっという間に水がきたよ。うちのトイレは汲み取り式だから、タンクに水が入って一杯になっちゃってね。トイレ使えないの。だからバケツに袋かぶせて、とりあえずそこで用を足してる。とにかくお風呂に入りたくてね。学校で自衛隊の風呂があるって聞いたけど、ちょっと遠いんでなかなか行けないの。2階があるから寝起きはそこでしてるけど。タンスや棚は泥につかったらもう使えなきから、ほとんどすてちゃった。でも、細々としたものを収める場所がなくなちゃってね。母が嫁入り道具で持ってきたタンスだけは捨てられなくて。水に浸かった部分はダメだったけど、上の方は使えるから何とか残したの。床下はまだ見れてない。床板全部あげちゃったら物を置いとく場所がないじゃない。床は拭き上げたからそのまま乾かせばいいんじゃないかと思って。1週間仕事休ませてもらったからそろそろ出ないといけない。でも家はこんな状態でつらい。(60代・女性)

・父が俳句が好きで。それと本ね。どれも大事なものだから捨てられないの。こうやって並べて乾かしてるんだけどね。土日に大きなものを出して、今ようやく一息ってところ。床が乾けば何とかなるかしらね(60代・女性)

・まずは家の中のものを外に出さなきゃって、土日に家族親せき、ボランティアさんの力で一気に作業した。今は目の前ことを片付けるので精いっぱいで、まだ家の修繕とか、床下のこととか先のことは考えられない人が多いんじゃないかなぁ。30年前の水害よりひどい被害です。こんなことは初めての経験だ。(60代・男性)

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RSYの今後の活動予定
9月8日(日)
武雄市朝日町高橋地区「家の相談会」
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高橋地区は約150世帯中、約95世帯が床上浸水(30㎝~45㎝)、約25世帯が床下浸水の被害を受けています。今回は、地元東禅寺さんを中心に、震つなメンバーや、武雄市内のNPO・ボランティア団体、県内の弁護士や建築士会にも協力を得て、床下処理の重要性や消毒の方法、今後受けられる可能性のある支援制度などについての説明と個別相談会を行います。この相談会は、昨年の西日本水害の被災地、広島県坂町や岐阜県関市でも実施し、大変好評を得ています。

会場には、炊き出しや休憩スペースも設けて、ホッと一息つける環境づくりも準備します。RSYは企画運営のサポート役としてお手伝いしています。
今回の結果を鑑み、市とも連携しながら、他地区でも実施できるよう、引き続き調整を進めていきます。

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宮城県七ヶ浜ののり養殖再開!

2019年2月14日(木)から3月31日(日)まで、皆様に募金の呼びかけをさせていただき、4月24日(水)に当法人代表理事栗田がお届けさせていただきました「のり養殖応援募金」に関し、七ヶ浜での今季ののり養殖が再開されましたので、お知らせいたします。
(関連記事1:「『宮城県七ヶ浜ののり養殖を応援しよう!』募金のお願い」の記事はこちら
(関連記事2:「【ご報告】宮城県七ヶ浜の『のり養殖応援募金』をお届けしてきました」の記事はこちら


今年1月に起きた、仙台港でのコンテナ貨物船からの重油流出事故により、宮城県七ヶ浜町での養殖のり生産が中止となりましたが、この度、県の調査により、海上での油膜や海底に沈んだ油分は確認されず、「安全宣言」が出されました。

これを受け、七ヶ浜町ののり生産者は今期の養殖を再開し、のりの種付けが始まりました。

生産者の方にお話を伺ったところ、その方のところでは、養殖いかだの約4割が、油の付着などにより廃棄せざるを得なかったそうです。生産者それぞれ、養殖いかだにはこだわりがあり、再開に向けて、春先からコツコツと新たにお手製のいかだをつくり、重油付着以前の規模に戻すまで、あともう少しの状態まできたそうです。

「台風の季節ですが、お気を付けくださいね」とお話ししたところ、
「台風は大変だけれども、そのおかげで海の水がかき回されて、のりの成長にはいいの」
「心配だった油も、きれいに無くなって、あらためて自然の力はすごいと思った」
とおっしゃってました。

11月の中旬には収穫が始まる見通しとなっており、販売が開始されましたら、
「買って応援!食べて応援!!」できるよう、お知らせしたいと思います!

 

のり漁の様子

のり漁の様子

九州地方の水害対応について(9月1日)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは九州地方で発生した水害について、引き続き多方面から情報収取を行って
います。

各地では、既に災害VCが設置され、順次ボランティア活動が開始されています。
★全国社会福祉協議会HPより
https://www.saigaivc.com/20190901/

また、これに伴い、 佐賀県内の災害ボランティア活動に参加する場合、高速道路
の無料措置が実施されています。
★詳しくはこちら
https://www.saigaivc.com/freeway/

佐賀県は武雄市で床上・床下浸水合わせて900棟近い被害が出ています。
震つな加盟団体である、被災地NGO恊働センターの繋がりから、武雄市在住の方
と連絡が取れたため、現状のニーズ把握と今後の支援の可能性について検討する
べく、常務理事・浦野を本日から3日まで、現地に派遣致します。

また、佐賀県では本日19:00から、佐賀市内で「佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)」
による情報共有会議が実施されるため、浦野もこれに参加し、タイムリーな情報収
集に努める予定です。

以下、震つなの先遣隊として佐賀県に派遣されていた、レスキューアシスト・中
島さんの報告を掲載します。

★被災者の声(抜粋)
「うちは浸かったけど家族で昨日のうちに全部片づけた。つかれたけど昔からこ
の地域はよく浸かるからなれてる人が多いばい。片付けが終わった人達がこうや
って集まってゴミを持ってくる人の受付をして助け合ってるんです。(水害にあ
った時にを手渡すと)これは みんなほしがるばい!(石灰は)役所からもらっ
て帰ってもうまいてる人もいます。」

「(用水路に油が浮いてるのを見つけて写真をとっていた所声をかけられる)」
これは有明海に流れるとよ。いつもならもっと綺麗な水ばい。うちは大丈夫だっ
たけど雨がこわくて2日間避難所に避難してたとよ。近所の人もいっぱいきてて
不便はないけど家が心配だったとよ。(水害にあった時にを手渡すと)ただでも
らっていいんかい?ありがとう、ありがとう」

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▼RSY活動支援募金について(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログ
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七ヶ浜みんなの家『きずなハウス通信』VOL.27

みなさま
RSYが東日本大震災の復興支援として宮城県七ヶ浜町にて運営しております、
「七ヶ浜みんなの家きずなハウス」にて『きずなハウス通信』VOL.27を、
発行いたしましたので、ご案内させていただきます。


七ヶ浜みんなの家『きずなハウス通信』VOL.27(PDF版はこちら

 

○『きずなネット参加団体『おりおり』による「藍の生葉染め」ワークショップが開催されました!

8月3日(土)はきずなハウス、8月9日(金)は松ヶ浜の住民さんのお宅で、「藍の生葉染め」を行いました。昨年は、震災で被害を受けた菖蒲田浜の農地をボランティアさんがガレキ撤去等をして再生された『なならぼ農園』で育てた藍を使いましたが、今年は松ヶ浜の住民の方の畑を間借りして育てた藍も加わり、たくさんの手ぬぐいや風呂敷、Tシャツなどを染めることができました。

藍には殺菌性や消臭効果など、様々な効能があると言われており、住民の方からは「もっとたくさん作れるようにして、今度は(震災の被害に遭った)七ヶ浜から、被災地に贈ることができたらいいね」などの言葉も聞かれました。

藍の葉をたたいて、「たたき染め」にも挑戦!

藍の葉をたたいて、「たたき染め」にも挑戦!

 

みんなでたくさん染めました!

みんなでたくさん染めました!


○震災の経験を語りつなぐ場所『んだっちゃ塾』を開催します。

七ヶ浜町内の方を語り部に迎え、震災当時の話を聞く『んだっちゃ塾』を開催します。事前に備えておけばよかったことや、当時、役に立った行動など、今後の防災・減災について、みんなで話し合い、「んだっちゃ(そうだね)」と頷きあえるお話をしませんか?全4回開催を予定しており、第1回は9月15日(日)10:00~12:00、きずなハウスで開催します。その後11月、1月、2月に開催予定。どなたでも参加できます!(先着20名様、事前申し込み優先。きずなハウスにご連絡ください。)

今できること、これからできることを一緒に考えてみませんか?

※この取り組みは、宮城県NPO等の絆力を活かした震災復興支援事業補助金の交付を受けて実施します。


○まだまだ収穫時!緑のカーテン「ゴーヤ」はいかがですか?

今年の5月、暑さを和らげるため、きずなハウスの前面に緑のカーテンになる「ゴーヤ」を、住民の皆様と植栽しました。夏休み中の子ども達による水やりのお手伝いもあり、日々、たくさんのゴーヤが実っています。

ご希望の方に差し上げていますので、きずなハウススタッフまでお声がけください。

いっぱい実りました!

いっぱい実りました!


RSY七ヶ浜の主な取組

8月

8月3日(土)10:00~16:30
8月9日(金)10:00~14:00
・おりおり「藍の生葉染め」ワークショップ

8月17日(土)16:30~18:00
・松ヶ浜地区夏祭りに「きずなハウス」出店!

ブランド七ヶ浜認定「ぼっけのボーちゃん焼き」と駄菓子の販売、当日限定くじ引きも行い、きずなFプロも販売のお手伝いをしてくれました!

夏祭りの様子

夏祭りの様子

 

9月の予定

9月15日(日) 10:00~12:00
・第1回『んだっちゃ塾』開催

 

9月21日(土)
・七ヶ浜ファームガーデンにハンモックを作ろう!

きずなハウスのお庭「七ヶ浜ファームガーデン」にハンモックを設置します!緑に囲まれた、癒しの空間をお楽しみに!

 


9月の「出張きずなハウス」

(毎週金曜日、14時から15時まで開催)
6日 吉田浜地区避難所
13日 菖蒲田浜災害公営住宅
20日 花渕浜災害公営住宅
27日 代ヶ崎浜地区避難所
※お茶出しなど、お手伝いいただける方、募集中!


七ヶ浜みんなの家きずなハウス
〒985-0802 宮城県宮城郡七ヶ浜町吉田浜字野山5-9 生涯学習センター敷地内
TEL:090-9020-5887/Mail:info@rsy-nagoya.com
運営:認定NPO法人レスキューストックヤード

【ご案内】ぼうさいこくたい2019@NAGOYA

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
10月19日(土)~20日(日)にかけて、防災啓発ビッグイベント「ぼうさいこく

たい2019」が開催されます。RSYは、なごや防災ボラネットをはじめ、様々な企
業・団体と連携し、ステージ企画やワークショップを運営します。ご当地名古屋
での開催のため、RSYスタッフもフル稼働。
防災に関わる200以上の団体が参加する大規模企画です。
みなさん振るってご参加下さい!【ぼうさいこくたい2019】
・日時:10月19日(土)10:00~18:00
10月20日(日)10:00~16:00
・場所:名古屋市ささしまライブエリア
※交通アクセス:あおなみ線「ささしまライブ駅」2階エントランス直結
・参加費無料、どなたでも参加可能

★詳しくは専用HPをご覧ください

http://bosai-kokutai.jp/

 

【RSYが関わる企画一覧】
======================
ワークショップ
「私にもできる!命と健康を守る避難所運営」
======================

・日時:10月19日(土)14:30~16:00
・場所:名古屋コンベンションホール2階・201
・事前申し込み・問い合わせ
申し込み必要/定員60名(申し込み期限:10月15日)
★申し込みフォームはこちら

・内容:災害現場で相次ぐ「災害関連死」。過去の災害ではその3割近くが、
『避難所生活における精神的・肉体的疲労』が原因でした。避難所はあくまでも
本格的な生活再建への一歩を踏み出すまでの『中継地点』。誰もが元気に避難所
生活を終えるためには、普段から、地域に「困りごとを見つける眼』「困りごと
を解決するための方法」「支援のつなぎ先」を知っている人を増やしておくこと
が有効です。2018年に当法人が制作し、過去の被災地での知恵が一杯詰まった冊
子「避難所運営の知恵袋・改訂版」(A4/フルカラー/52P)をテキスト(参加者
全員に無料配布)に、知っていれば誰でもできる「ちょっとした配慮」の考え方

や技術を学びます。

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防災人材交流シンポジウム
「つなぎ舎」inぼうさいこくたい2019
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・日時:10月19日(土)14:30~18:00
場所:名古屋コンベンションホール406・407
・事前申し込み:不要 当日直接会場にお越しください。
・テーマ:「つなぐ(来たるべき南トラに向けて)」

・内容:下記のテーマに応じた被災地ゲストからの実践報告と課題提起&参加者

同士の意見交換のためのワークショップ
①若者による復旧・復興まちづくり
②地域資源の連携による支援
③多様なセクターの連携による支援
④要援護者を視点にした支援
⑤地震が襲った被災地の実態=====================
ワークショップ
3者連携の多様なカタチ
~モレのない災害支援に向けたコーディネーション~
(担当:全国災害ボランティア支援団体
ネットワーク(JVOAD))
=====================・開催日:10月20日(日)12:30~14:00
・会場:コンベンションホール301号室
・事前申し込み・問い合わせ:下記団体HPで要確認
http://jvoad.jp/・内容:被災地の生活再建には、多様なセクターとの連携が不可欠。ここでは、

これまでの被災地で展開された具体的な連携事例を紹介します。1部は3者連携
(内閣府・全国社会福祉協議会・JVOAD)が必要となっている経緯と共に、平常
時からの連携体制づくり3つの自治体の取り組み報告(宮崎県・岐阜県・名古屋
市)をご紹介します。
2部は、復興の途上である岡山・熊本とオンラインでつなぎ、現在の課題を共有
します。また、実際に被災地で実施されている『全国情報共有会議』をデモ的
に行います。
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パネルディスカッション&演芸で学ぶ
「南海トラフ地震」への対策と備え
(担当:損害保険ジャパン日本興亜株式会社)
=====================・開催日:2019年10月20日(日)12:30~14:00(受付開始予定12:00)
・会場:名古屋コンベンションホール3F メインホールB
・事前申し込み:必要(下記の参加応募ページからお申込み下さい)
★9月2日10時~募集開始
https://s.mxtv.jp/nantora_sonae/
・問い合わせ
「パネルディスカッション&演芸で学ぶ『南海トラフ地震』への対策と備え」事務局

TEL. 03-3511-2087(平日10:00~17:00)

・内容:パネルディスカッション
テーマ1
「避難情報や災害に強いまちづくり(仮)」

パネリスト 廣井 悠
テーマ2
「地域防災力向上のために必要な地域の課題(仮)」
パネリスト 浦野 愛
テーマ3
「自治体の防災取組みと課題(仮)」
パネリスト 田中宏和
テーマ4
「地震保険などの経済的備えの重要性について」

パネリスト 高橋浩一

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ステージ
コント!防災ファッションショー
(担当:なごや防災ボラネット)
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・日時:10月20日(日)13:10~13:50
・場所:パークエリア ステージ
・事前申し込み:不要
・内容:大規模地震に対する危機意識を高めていただくために、寸劇という目に

見える形での一般市民向け啓発活動を紹介します。この「コント!防災ファッシ
ョンショー」は、出演者が子供であったり、障害を持つ人、外国人でも可能であり、
全国各地での幅広い活用を願い頑張ってご紹介します。

九州地方の水害対応について(8月29日)

皆様

RSY事務局です。
8月28日からの大雨について、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

RSYは現在、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)、震災が

つなぐ全国ネットワーク(震つな)、全国社会福祉協議会(全社協)などの連携
団体を通じ、情報収集に努めています。

被災社協によっては、災害ボランティアセンター(以下、災害VC)設置に向けた

準備や検討が進んでいることから、名古屋でストックしている災害ボランティア
の活動資器材の貸し出し依頼があった場合に、すぐ応えられるよう、後方支援体
制を整えています。
以下、現在までに寄せられた各地の情報です。
・福岡県筑後市では災害VCの開設が決まりました。
・久留米市では、通常のVCで対応されることになりました。
★筑後市災害ボランティアセンター
(筑後市社会福祉協議会Facebook) https://www.facebook.com/筑後市社会福祉協議会-444634735578570/
★久留米市災害ボランティアセンター
(久留米市社会福祉協議会ホームページ) http://www.heartful-volunteer.net/

・佐賀県では、武雄市、多久市、小城市が災害VCを31日(土)の午前の開設が

決まりました(小城市のボランティア募集は市内を対象)。大町は油流出の件が
あるので検討中。

・震つなメンバーが、つながりのある佐賀県武雄市在住の方へ聞き取りをしたと

ころ、「市内は浸水多数で全容は全くつかめない。初めての被災で何から手をつ
けてよいかわからない人もいる」などの声が聞かれています。

・長崎県内では避難指示が継続中。災害ボランティアセンター設置までは至って

いませんが、引き続き被害に関わる情報収集に努めています。

・JVOADは、先遣隊として災害NGO結から2名、JVOADスタッフ2名を佐賀県に

派遣し、佐賀災害支援プラットフォーム会議(SPF東日本大震災の支援を契機
に、佐賀県・佐賀県社協・県内のNPOら構成)の呼びかけにより、29日に開催さ
れた「情報共有会議」に参加。未だ明らかになっていない被害の全容や今後の支
援策等について協議しています。
・また、内閣府・全社協・支援P(中央共募)・JVOADによる全国情報共有会
議・コア会議も29日夕方に開催され(栗田参加)。特に、佐賀県大町町の油流出
に関連して、「家の中まで入り込んで、畳も床もベトベト」「やむを得ず、油交
じりの浸水地域を歩いている」などの被災者の声もあるとのこと。人体への影響
等、油の取り扱い等の留意事項について、環境省からの注意喚起が徹底できるよ
う対応していくことなどが協議されました。
・震つなにおいても、先遣隊派遣中のため、次第に被害の詳細や現地ニーズに関
する報告もあげられる予定です。今後は、これらの情報をもとに、支援方針を検
討していきます。

【本日放映18:30~】RSY監修「避難所生活支援グッズHUG+KUM(ハグクム)」紹介

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
本日、RSYが監修をお手伝いした避難所支援グッズが、NHKラジオ&テレビで
紹介されます。
このグッズは、長期化する避難所生活での負担を少しでも軽くし、関連死や心
身の健康被害を軽減するために役立つ道具として、『株式会社スズキモダン』
さんが制作し、RSYはそのお手伝いをしました。
「HUG×KUM」は、ビジネスかばんサイズに収まる2つの道具を組み合わせる
ことで、50通りもの使い方ができる、いわゆる十徳ナイフ的な多機能アイテム
です。
デザインもシンプルで、これまでの「防災グッズ」の概念で作られてものとは
一味違うものになっています。皆さんぜひご覧ください!
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RSY監修番組紹介
「避難所生活支援グッズHUG+KUM(ハグクム)」
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●放映日時:8/26(月)
・NHKラジオ第一「夕刊ゴジらじ」(17:00~17:55 中継内  17:45頃~)
・NHK総合「まるっと!」生放送内 18:30〜10分程度
※HUG+KUM(ハグクム)は、2019年3月11日に発売となりました。
企業の社会貢献、CSR活動の一環として購入をご検討いただける企業様や、
グッズの周知に協力頂ける方がいらっしゃいましたら、下記までご連絡下さい。
【グッズに関するご意見・お問合せ】
広告 / 宣伝 / デザイン事務所 株式会社スズキモダン
〒461-0011 名古屋市東区白壁2-1-28 4F
tel+fax:052-253-5534
tomoaki@s-modern.com
http://s-modern.com
★HUG×KUM紹介ページはこちら!

【第24報】北海道地震におけるRSYの支援活動(8/12)

皆様

お世話になります。RSY事務局です。
連日猛暑が続いていますが、お元気にお過ごしでしょうか?

さて、RSYは昨年9月の北海道胆振東部地震で被災した、むかわ町を中心に支援活動を継続しています。
月2回のペースで吉林を派遣。『北海道足湯隊』と共に、仮設住宅や在宅避難者への足湯ボランティアに関わっています。

『北海道足湯隊』は、6月16日に実施した「全国足湯フォーラムin北海道」を経て、現在、月5~6か所の拠点を回り、被災された方々の『声』に耳を傾け続けています。

仮設住宅で初めて迎える夏、経済的な理由で、応急修理もままならない中生活する在宅避難者。時折蘇る震災の記憶と向き合いながらも、再建への一歩を踏み出す方がいる一方で、あの時の恐怖感や環境の変化に心が追い付かず、いまだ本来の生活のペースがつかめずに苦しむ方もいらっしゃいます。

北海道NPOサポートセンターを中心とする地元NPOらは、このような『声なき声』が、かき消されてしまわないよう、行政や社会福祉協議会と連携しながら丁寧な個別訪問にも取り組んでいます。

以下、吉林より届いた6月下旬~8月上旬までの活動報告です。

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北海道足湯隊の活動サポート
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●北海道足湯隊ミーティングへの参加
北海道足湯隊は毎月1回ミーティングを開催。毎回5~6団体が出席し、活動中の工夫や悩み、活動予定などを共有しています。中でも「足湯のつぶやき」の読み合わせは、被災者一人ひとりの心情に改めて丁寧に触れる機会となり、活動の意義や継続の必要性について、活発な意見交換が成されています。目下の目標は、『足湯隊隊員を増やす』こと!各団体の熱意と地道な働きかけで、ジワジワと足湯の輪が広がりつつあります。

●各地での足湯ボランティア
『北海道足湯隊』の特徴は、なんと言っても活動場所と足湯以外のプログラムとのコラボ。各地にあるお寺が会場になることが多く、仮設住宅住民と在宅避難者双方が、気兼ねなく足を運びやすい環境が作られています。また、開催場所まで来ることができない人のために『訪問足湯』にもチャレンジ。まだ件数は少ないものの、とても好評を得ています。その他、マッサージやリフレクソロジー、パステルアートなどとのコラボ企画も人気で、子ども連れの若いママたちの顔もチラホラ。参加者からは、「私も足湯ボランティアやってみたい!」という声が上がり、早速実践講習をしたという報告もありました。また、『北海道足湯隊』には、介護福祉士会等の職能団体も加わっているため、より専門性の高い支援に繋がっています。
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被災者のつぶやき
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・前はね、孫が走りまわれるような大きな家に住んでたんだよ。今は仮設だから運動もできないし、歩いて(ウォーキングして)いるんだ。昔からスポーツは好きで、野球やバレーボールをしたり。好きなんだよね、そういうのが。(70代男性・仮設住宅)

・妊娠中で腰がつらくて。前回5月に同じ方にマッサージしてもらってすごく楽になりました。午後からパステルアートあるんですね。子どももできるなら来ようかな?(30代女性・在宅避難者)

・子どもだっこしたままでも足湯できますか?ママ友のグループラインで情報知りました。5月の時も来ました。肩こりで、そこから頭痛になるんです。手足も冷えやすくて、冷えに良いきき湯入れて下さい。(30代女性・在宅避難者)

・息子が漁師なのよ。東日本大震災のとき、ここも津波がきたんだよ。両氏はみんな船を出して女性は全員避難所に避難したの。(昨年)9月の(地震)時はね、ベッドから落ちたの。揺れたと思ったら、気づいたらベッドの下にいたの。でも痛くもなんともなかったんだから。同級生のいとこが亡くなってね、うちは被害が少なかったけど…本棚やら何やら全部倒れてね、でもうちはマシな方だから。地震に慣れてきちゃって。だめだよねぇ。でも地震増えたもんねぇ(60代女性・在宅避難者)

・北海道は大きな地震は来ないと思っていた。自宅内部はぐちゃぐちゃだったけれど、つぶれなかったので夫は職場へ行った。私は一人で唖然としていた。最近新潟地震で恐怖が再燃した。(50代女性・在宅避難者)

・早来の仮設の談話室は、使う人が決まっているみたい。使う人は週3回とか使わない人は全く使わない。(30代女性・仮設住宅)

・昨年9月に何回も来てもらっていて、ここに来ると笑えて体も心もほぐして貰えた。毎回楽しみで、頑張れた。本当に感謝している忘れたころに新潟の地震でしょう。他人事じゃないよね。また恐ろしくてパジャマで寝られないかったわ。(50代女性・在宅避難者)

・地震当時のことを思い出すと今でも涙が出てくる。本当に来てくれて嬉しい。私にも何か出来ることはないかなと思ったりして、前回足湯(する側)に参加させてもらった。体調を崩してしまい今回は足湯してもらいに。足湯が効くと聞きました。(30代女性・在宅避難者)

・4月以降、ボランティアの企画が急に少なくなったから寂しいよ。家の片付けがようやく終わりそう。でも同じ仮設のAさんは、まだ取り壊すか決めてないみたいだよ。今でも、こんな目にあったなんて信じられないよ。店を取り壊して、仮設に住むようになるなんてさ。この間も娘や孫が泊まりに来てくれて、ぎゅうぎゅう詰めになりながら、みんなで寝たんだ。孫は秘密基地みたいで楽しかったみたい。いろいろあるけど、やっぱり、俺はこの町にいたいね。(70代男性/仮設住宅)

・私もこの人(主人)も年だけど、ほかのお姉様たち(80代以上)に比べたら、若手なの。当時みんな地震にあったショックで、ふさぎ込んでいたの。このままだとどこまでも沈んでいってしまうと思って、主人が食材を調達して、みんなで晩御飯作るようにして、一緒にご飯食べて、『今日も一日よく頑張った、お疲れ様でした』って乾杯するようにしたの。これ以上、みんなが落ち込まないように10日間くらい背中を押し続けたの。支援する行政の人だってみんな同じように被災してたから、私自身、落ち込むことはあんまりなかったわ。被災者だけど、病人じゃないし、体は元気なんだから、自分たちでできることはやらなきゃ。(70代女性/自主避難所の運営に関わっていた地域住民)

・地震から1~2週間して、みんなの片付けが落ち着いてきた頃に、ばあちゃん達に『化粧すれっ』って言ったんだ。もともと田舎だから、普段化粧することもないんだけど、こんな時だからこそ自分の身に気を遣ってほしかったんだ。役場の保健師やらいろんな人が出入りしてたしね。いつまでも沈んだままじゃ良くないって思ってさ。(70代女性・上記記載の方の夫)

・6月中旬に自宅を解体した。40年住み続けた家。心残りはないけど、取り壊したことで、次の生活再建に関する課題や悩みが次々と出てきて戸惑っているよ。家は解体した土地に立て直す予定だ。周囲にはとくに相談はしてないよ。こんな身体になってから(麻痺あり)は特に、気を使われるのが嫌で。家族にも言わないようにしてる。でも最近は畑の世話で月に4回くらいタクシーで通ってるよ。趣味と体力づくりを兼ねて。今度一緒に飲むのもいいね。特製のおつまみ作ってあげるよ。(70代男性/仮設住宅)

・数年前に脳卒中になって、そのマヒが右側に残ってるの。でも重度ではないから、見た目ではわからないくらいよ。足湯、なんだか緊張しちゃうわね。最近は仕事(農家)が忙しくて、でもマヒが残ってからは、できることは少なくなったのよ。マヒが残る前はとにかく忙しくて、煩わしいくらいだった仕事も今となっては寂しいものね。(70代女性/在宅避難者)

・うわーあなたの手、ぷにぷにね!気持ちいわ。足湯はできないからあきらめてたけど、手もみだけでもいいのね。肩揉んでくれるの~(プロによるマッサージも実施)ありがとう。なんだかんだ言って最近も忙しいのよね。でもみんなで集まれる場があるっていいわよね。(40代女性/在宅避難者)

・避難してた頃ね、お父さんは『早く片付けねばならん』って、いつもイライラしてて、でも私疲れてて体が動かなくってね。毎晩のように変な夢を見たんだ。『そんなに辛いんなら、そろそろこっち来るかい?』って。亡くなった家族が私に言うんだ。なんで私は生き残ったんだろう、なんでみんな家に帰れるのに、家だけ帰れなくなるくらい被害が酷かったんだろうって考えてたよ。そしたら、仲良しのご近所さんが、すごい勢いでバンって扉を開けて『あんた、なに落ち込んでんだい。あんたにはよくできた娘も息子も、かわいい孫もいるんだから、いつまでも落ち込んでるんじゃないよ』って。その言葉で目が覚めたんだ。私から何か話したわけじゃなかったんだけど、気づいてたんだねぇ。次の日くらいに息子が来てくれて、うれしかったのよ。(80代女性/在宅避難者)

・1度目の引っ越しをして、新しい暮らしに少し慣れたと思ったら、また引っ越しで体が疲れた。自律神経もおかしくなって、少し良くなったと思ったら、この暑さ。私はいいけど、お父さんがお腹の調子が悪くして疲れているみたい。足がむくむとパンパンに張って、攣るから、あまり伸ばせない。今月末にパッチワークの作品を出品しないといけないけど、気分が乗らない。手が痛くても、(パッチワークを)やったら気分は晴れるけど、そこまで気持ちがいかないの。幼いころから体が弱く、運動会や行事も休みがちだった。食べ物は好き嫌いが多くて、栄養が足りてないのよね。救心を飲んだり、水分を多めにとったり、冷たいタオルを首に巻いたり、いろいろやってみているのだけど。毎年、夏バテ防止で飲んでいるマムシ酒も地震でなくなってしまったから、何を食べたらいいのか分からない。足のむくみも立ち眩みも、何とか出来たらね。(80代女性/在宅避難者/上記記載者と同じ方)

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▼RSY活動支援募金について(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログ
ラムのために活用致します。

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三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
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00800-3-126026
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