七ヶ浜みんなの家『きずなハウス通信』VOL.17

みなさま
RSYが東日本大震災の復興支援として宮城県七ヶ浜町にて運営しております、
「七ヶ浜みんなの家きずなハウス」にて『きずなハウス通信』VOL.17を、
発行いたしましたので、ご案内させていただきます。
この通信は2017年2月より、RSY会員の皆様や日頃からご支援いただいている皆様に、
メールにて送らせていただいておりましたが、「きずなハウス」での活動や、
復興に向けて歩んでいる七ヶ浜町や、その住民の皆様の様子を、
少しでも多くの方にお知らせできればと、今号より本ブログでも掲載してまいります。


七ヶ浜みんなの家『きずなハウス通信』VOL.17(PDF版はこちら

○『きずな食堂@松ヶ浜』を開催しました

10月21日(日)、松ヶ浜地区避難所にて災害公営住宅にお住まいの方をはじめ、松ヶ浜地区の住民の皆様、そして「向洋中Fプロジェクト」や向洋中卒業生が結成した「きずなFプロジェクト」も加わり、食事交流会を開催しました。

食事交流会が始まるまで、地区の花壇の草取りや避難所の掃除など、生徒たちが一生懸命にお手伝いし、その後ダンスのお披露目もしてくれました。また、餃子づくりや配膳、テーブルスピーチやゲーム等の企画から進行なども積極的に行ってくれました。

今回で、向洋中学校の生徒たちが参加しての交流会は3回目となり、住民の皆様と顔見知りになり、会話も弾み、笑顔あふれる交流会となりました。また、地区の方によるサックスの演奏もあり、生徒たちによる手話を交えた「花は咲く」の合唱では、全員一緒になって、大いに盛り上がりました。最後に、生徒会長からの「来年もやります!」との言葉に、住民の皆様からは温かい声援と拍手が送られ、年々交流が深まっていくのを実感しました。(『心の復興』事業としてRSYにより実施。)

きずな食堂@松ヶ浜の様子1

住民の皆様が気持ちよく使えるよう、避難所を掃除

 

きずな食堂@松ヶ浜の様子2

手話をレクチャーして、「花は咲く」の合唱

 


○汐見小学校農園見学

10月3日(水)、汐見小学校の3年生が、汐見台地区の住民の方の農園を見学しました。子ども達は、畑や、その作物について、知りたいことを直接尋ねることができ、地区の皆様のお話を興味津々に聞いていました。今回、RSYのスタッフが町の地域コーディネーターとなっていることから、農園の方をつなぐお手伝いをさせていただきました。

農園見学の様子

普段何気なく食べている野菜が、どのように育つのか学びました

 


○第21回ふれあい広場あさひ園祭り

10月21日(日)、七ヶ浜汐見太鼓の響きをスタートに、あさひ園祭りが開催されました。手作り品の販売やとん汁、玉コン等の出店が並ぶなか、RSYでは東北学院大学の学生ボランティアと「くじ引き」を担当しました。ボランティアのメンバーは毎月菖蒲田浜の災害公営住宅を訪れ交流を続けており、以前地区の方から「公営住宅を出るとき、何も言わないのに掃除の手伝いに来てくれて、嬉しかった」との話を伺いました。そんな皆様とのつながりを今後も大切にしていきたいと思います。

「あさひ園祭り」くじ引きの様子

くじ引きブースの様子

 


RSY七ヶ浜の主な取組

10月

10月3日(水)
・汐見小学校農園見学

10月21日(日)11:30~13:00
・きずな食堂@松ヶ浜

10月21日(日) 10:00~13:00
・第21回ふれあい広場あさひ園祭り

11月

11月3日(土) 10:00~15:00
・第1回きずなネット研修会
きずなネットを中心として、学びや活動の幅を広げる研修会を開催!今回は住民の皆様に日頃から手入れをしていただいている『きずなハウスファームガーデン』について。保存食づくりについても学べます!是非ご参加ください!

11月17日(土)11:00~14:00
・菖蒲田浜地区ぼっけ汁祭り
旬の「ぼっけ汁」を無料で大盤振る舞い!他にも「SEASAW」や「かぼちゃ」が出店(ぼっけ汁以外は有料となります。)し、菖蒲田浜自慢の海産物を使った料理が目白押し!
きずなハウスも駄菓子や「ぼっけのボーちゃん焼き」の販売で参加します!地区を問わずどなたでも参加できます。

11月18日(日)8:00~18:10
・被災地学習・交流日帰りバスツアー
閖上、山元町、福島県相馬市を巡り、東日本大震災による被災状況、そして復興の様子を学び、七ヶ浜の復興について、あらためて考えるツアーを催行します。現在、参加者募集中です。(参加無料。申込みは11月9日まで)

『きずなハウス通信』バックナンバー
きずなハウス通信VOL.1
きずなハウス通信VOL.2
きずなハウス通信VOL.3
きずなハウス通信VOL.4
きずなハウス通信VOL.5
きずなハウス通信VOL.6
きずなハウス通信VOL.7
きずなハウス通信VOL.8
きずなハウス通信VOL.8 特別号
きずなハウス通信VOL.9
きずなハウス通信VOL.10
きずなハウス通信VOL.11
きずなハウス通信VOL.12
きずなハウス通信VOL.13
きずなハウス通信VOL.14
きずなハウス通信VOL.15
きずなハウス通信VOL.16

自主上映「太陽の蓋」

みなさま

映画や娯楽とはあまり縁のないRSYが

この映画の上映会を行うことで、

忘れるには早すぎる7年前のことを思い返すきっかけになればと企画しました。

おかげさまで、前売券は完売しておりますが、若干の当日券がございます。

ぜひ、お越しください。

日時:10月31日(水)19:00開演 21:10終了

場所:名演小劇場(名古屋市東区東桜2丁目23−7)

当日券:1000円

東日本大震災~福島原発事故が起きた3月11日からの5日間。原発事故に迫る新聞記者をキーパーソンとし、当時菅直人政権であった官邸内、さらに東京や福島で暮らす市場の人の姿を対比させて描く。

【ご案内】10/27「福島原発事故と私たちの人権」

皆さま

いつもお世話になっております。RSY事務局です。
10月27日(土)に「福島原発事故と私たちの人権」と題した報告会を実施します。

東日本大震災から7年半以上の月日が経過しましたが、
広域避難された方々が抱える課題は、まだまだ解決していません。

今回の報告会では、国連人権理事会で、避難した方々の現状と避難する権利に
ついて訴えた森松明希子さん(大阪への母子避難者)にご報告いただきます。
関西や東京、愛知岐阜での損害賠償訴訟の原告の方にも、現状をお話しして
いただきます。ご都合がつく方は、ぜひご参加ください。

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「福島原発事故と私たちの人権」
国連人権理事会報告と愛知岐阜訴訟の現状
===============
◯日時:10月27日(土)13:00~16:30
◯会場:ブラザー・ミュージアム
※アクセス:名鉄本線「堀田駅」より南へ2分、地下鉄名城線「堀田駅」①晩出口より北へ3分
※住所:名古屋市瑞穂区塩入町5番15号
◯参加費:500円(※避難者無料)

◯内容:
<第1部「報告会」>
森松明希子さん(国連人権理事会発言者)と、福島原発被害東京訴訟原告による報告
<第2部「放射能と人権」シンポジウム>
関西訴訟原告×東京訴訟原告×愛知岐阜訴訟原告

◯主催:国連報告実行委員会
◯賛同団体:NPO法人チェルノブイリ救援・中部、公益財団法人名古屋YWCA、
認定NPO法人レスキューストックヤード、 未来につなげる・東海ネット、
核のごみキャンペーン・中部、原発事故避難者の会・愛知

 

【第16報】西日本豪雨被害・北海道地震 RSYの支援活動(10月11日)

皆様
お世話になります。RSY事務局です。
RSYは西日本豪雨水害で被災した岐阜県関市、および北海道胆振東部地震で被災した厚真町、むかわ町、安平町への支援を継続しています。
以下報告です。
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▼西日本豪雨水害
岐阜県関市への支援について
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水害から3か月が経ち、住民は少しずつ落ち着いた生活を取り戻しつつあるかに見えます。しかし、床上浸水の被害が集中した地域では、「年内に何とか畳が入れられるとよいのだけど・・・」という声が聞かれます。関市では仮設住宅は建設されず、公営住宅へ住居を移した方は1名。被災された方の多くが、今も家を修繕しながらの不便な生活を続けています。
関市社協によると、先月4回運行したRSYボランティアバスをはじめ、多くのボランティアの協力を得て、作業系ニーズは残り5件。この間、頼もしくも地元のボランティア有志が『SEKIレンジャー』を発足。今後予測される畳搬入後の家具の搬入など、新たな作業系ニーズを含め、関市社協と連携して対応されるそうです。
一方で、RSYは生活支援ニーズへの対応を継続中。10月から11月にかけては、水害で一時的に中止されていた地区サロンや地域の復興行事を応援すべく、足湯や喫茶、陶器市などで盛り上げます。現在ボランティア募集中。ぜひご協力ください。
【今後のスケジュール】
1.10月17日(木)13:30~15:30/西彫サロン
・足湯&喫茶
・ボランティア募集人数:3名
2.10月27日(土)9:00~17:00/富野ふれあい文化祭
・足湯&喫茶
・ボランティア募集人数:3名
3.10月28日(日)
10:00~12:00/鳥屋市ふるさと大同窓会
13:30~15:30/本郷サロン
・鳥屋市/陶器市&足湯、本郷/足湯&喫茶
・ボランティア募集人数:2名
4.11月25日(日)時間調整中/ゆずまつり(上之保)
・陶器市&足湯
・ボランティア募集:3名
※ボランティア希望の方は、事前に
お名前/所属(あれば)/携帯電話番号
メールアドレス/希望日/送迎希望の有無
を事務局(info@rsy-nagoya.comまでお知らせ下さい。
足湯ボランティアは経験が無い方でも事前講習を行いますので安心してご応募下さい。
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▼北海道胆振東部地震
 厚真町・むかわ町・安平町
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10月7日~12日まで、RSY浦野・吉林を派遣(浦野は8日でOUT)し、足湯&喫茶ボランティア活動を中心に、避難所での生活支援に当たっています。
避難所から仮設住宅への移行期や、帰宅された方へのアフターフォローも含めて、息長く住民の方々が安心できる場づくりを継続したいと考えました。そこで、地元の支援団体に協力を呼びかけ、10月8日に『北海道足湯隊』が発足しました。
★北海道新聞(10月8日朝刊)関連記事
今後は週2~3日程度、被災3町内で取り組みを進めていけるよう、支援団体への足湯講座の開催や現場実践サポート、「つぶやき」の分析や共有方法の検討を行っていきます。
【北海道足湯隊メンバー(10月11日現在)】
・一般社団法人Wellbe Design(事務局)
・北海道NPOセンター
・札幌市立大学教員・学生有志
・真宗大谷派北海道教区災害支援ネットワーク「じゃがネット」
・北海道介護福祉士会
・モルモンヘルピングハンズ
・EPO北海道/北海道地方ESD活動支援センター
・とちぎボランティアネットワーク
・東北大学足湯隊
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足湯の「つぶやき」
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★むかわ町「四季の館」
震災から1か月が経ち、避難所に残っている方の三分の1は半壊以上の被害を受けている世帯。残りの方は一部損壊で、断続的な余震への恐怖、家の修繕の遅れなどで帰るに帰れない状況が続いています。
地元保健師が丁寧に状況を聞き取り、帰宅支援が必要な方には個別に対応していますが、心身の疲れや被災への憤り、不眠を訴える方が増えています。
「仕方ないよ・・・」とこぼす被災者の表情の裏には、やりきれない思いを抱えながらも、心の内を安心して吐き出せる場求める声が聞こえてくるようです。
この複雑な思いを、そばにいて、ひと時でも心を通わせながら受け止められるのは、ボランティアの存在以外に他ならないのかも知れません。
「声なき声」にとことん寄り添い、被災者一人ひとりを見つめ続けた故・黒田裕子さん(元阪神高齢者・障害者支援ネットワーク代表)は、『聴くということ』をこんな風に教えてくれました。
最後の一言まで聴くこと
語ることよりも聴くこと
するというよりもいること
話と話の間に感情を入れないこと(感情をいれるということは話と話の間で自分のせりふを考えているため)
北海道の多くの方々に、足湯を通じてこのマインドが受け継がれて行くことを願いつつ、これからも震つなメンバーと共に『北海道足湯隊』の活動を応援していきます。
(つぶやき)
・今は家に戻って生活しているけど、お風呂に入りにだけ来ている。本当は毎日入りたいけど、みんなに迷惑かけるから1日おきにしてる。地震の前はいきいきサロンという町の集まりに参加していて、みんなでご飯を食べて、それが楽しみだった…今はもうしばらくできないだろうね…(80代・女性)
地震で引き出しのものがバラバラでどこに何があるか分からない。もう家には住めない。でも、たまに家にいくの。掃除をするとかではなくて、家の中のものを見てるだけなんだけど・・・。ここに住めないってわかっててもあきらめきれないのよね(80代・女性)
・3日もたったようなご飯にカレーがかかって出てくる、よくあるんだ。(足湯は)初めて来たけど、やみつきになるね。もっと早く来ればよかった。また来るね。(70代・男性)
・家がつぶれたよ。前にお店やってきたけど、3年前に辞めたから、ちょっとは良かったさ(70代・男性)
・足湯はもう3回目。気持ちいいよね。今日やっと洗濯できたの。着替えはあったんだけど、洗濯する気になれなかったの。眠剤を飲んで、眠れるようになってきたの。夫はね、震災前に亡くなってるの。この足の傷は9歳の時、大きな鎌で切った痕なの。生死の境をさまよって、家族がお葬式の日程を話し合ってたくらい。でもこの傷を見ると、この時に比べたら「私はまだ大丈夫」って思えるの。ぽかぽかしてきたわ、今日は昼寝してもいいかしら。(50代・女性)
・地震の後に10キロ痩せたの。食べれなくて。前はね、1食ご飯茶碗3杯食べれてたのに。今はだいぶ食べれるようになったけれど、1食分は食べれないの。むかわはね、物価が高いから、買い物は苫小牧か、三重に住んでる娘のところに行ってるときは一緒に買い物してくるの。娘にも会えるしね。地震の後は一度、娘が会いに来てくれたの。私の家はこの近くの町営住宅で、半壊認定だったわ。(60代・女性)
北海道足湯隊への足湯レクチャー中
実践。「あったかーい」と大好評
喫茶コーナーのお抹茶も好評。じゃがネットさんのご厚意で、高級抹茶、茶筅、茶器、茶菓子を提供頂きました。スタッフのお茶の立て方を見かねて、被災者の方が参戦。「家にいた時はお友達にもふるまっていたのよ」と、背筋をピンと伸ばしておいしいお茶を立てて下さいました。「一杯頂くわ」と他の方も集まって、ちょっとした足湯コミュニティができました。
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▼RSY活動支援募金について(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラムのために活用致します。
<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

【第15報】豪雨被害と北海道地震におけるRSYの支援活動について(10月2日)

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは、西日本豪雨水害・岐阜県関市・広島県坂町、北海道胆振東部地震の支援活動を継続しています。
以下北海道の支援報告です。
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▼北海道胆振東部地震
 厚真町・むかわ町・安平町
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震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)加盟団体の認定NPO法人とちぎボランティアネットワークと連携し、9月24日~30日まで、栗田・浦野・吉林が入れ替わりで現地入りしました。被災3町の指定・自主避難所での足湯&お茶会を主軸に、長期化する避難生活の中でホッと一息つける場づくりを行いました。また、被災された方々の「つぶやき」は、随時地元の災害ボランティアセンターや行政、支援団体らと共有し、具体的な課題解決や、息の長い支援に繋がるようサポートしています。
つぶやきから、指定・自主避難所の待遇の違いや、今だ断水が続く地域の生活の疲れ、余震や避難所生活の長期化による心身のストレスの高まりが読み取れます。そんな中、足湯は「先の楽しみの一つ」になっているようで、回数を重ねるごとにボランティアと住民、または住民同士が顔見知りになり、新たな出会いに喜びを見出したり、本音をお話し下さる方も増えています。
3町の仮設住宅入居見込みは10月末。避難所生活はあと1か月程度続くことになります。過去の被災地でも、足湯は仮設住宅や災害公営住宅移行期に、住民の方々から息長く親しまれてきたボランティアプログラムでした。
それだけに、地元のお寺や大学、介護福祉士会やNPOの方々も興味を持って下さっています。そこで、10月6日、札幌の「一般社団法人一般社団法人Wellbe Design」主催で、第1回目の「北海道足湯チームミーティング」を開催することになりました。
RSYは、震つなにも協力を得つつ、企画・運営をサポートします。
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【厚真町】
▼厚真中央小学校(指定)
(概要)
避難者は70名前後。犠牲者が多かった吉野地区の住民が多いため、心労が高まっている。
(足湯実施日)
9月27日、29日
(つぶやき)
・とにかく一瞬の揺れだった。ぐっすり家で寝てたんだけど、縦に一気に揺れてそれはもう怖かった。悪魔が来たと思った。家はそこら中ヒビが入って大変だよ。今から21:30まで仕事。ここから通ってる。(60代・男性)
・うちは100年以上続く神社で、鳥居も家も全部壊れた。だから全部立て直しです。将来は実家を継ぐので、来年から東京の大学に通いながら、神主の勉強をすることになってます。でも東京も南海トラフとか言ってますよねぇ。10月に試験だけど、あんまりはかどってない。でも避難所の中に勉強部屋は作ってもらいました。ここには小学校低学年の子どもが6人いるんで、遊び相手してる。この間ボランティアさんが来た時に、マッキーで顔に落書きしたりして結構ひどいことやってた。でも、こんな歳であんな目に合うなんて思ってなかった。一瞬だったけど本当に怖かった。10mの鳥居が壊れるなんて。山も崩れて、自分が生まれてから見てきた風景が一瞬で変わって、なんかもう・・・。なんて言ったらいいか分からない。でもすごい不思議なんだけど、家族全員怪我なく無事だった。命が助かっただけでもよかったと思わなきゃって思います。(18歳・男性)
・今日ね、EXILEが(避難所に)来るんだけどね。会いたくないの、ファンだし、ファンクラブにも入っているんだけど。弱っている私を見せたくないの。強がり言っちゃうのさ。(40~50代・女性)
・地震の時に娘が神奈川からすぐに飛んできてくれたの。ありがたいね。ここはお父さんが死んでからずっと1人で暮らしてきた。孫や子どもが遊びに来て、バーベキューなんかやってね。息子が空いている部屋があるから来いって言うけど絶対行かないの。私の友達も子どものところに行っても、みんな戻ってきたもの。やっぱり年取って都会に行ったらだめだ。(80代・女性)
▼ルーラルマナビィハウス(自主)
約100名が被災し、自宅で避難生活。自主避難所ため生活環境、食事、物資など行政支援が手薄。「取り残され感」が高い。地割れや地盤沈下がひどく、住宅再建に向けてどのような対応をすればよいのか分からないという声多数。災害ボラセンからボランティア派遣はされており、ニーズ件数は5~6件と落ち着いてきている。試験通水中。
(足湯実施日)
9月26日、28日、30日
(つぶやき)
・生まれも育ちも北海道だけど、こんな大きな地震は初めて。子どものころに、「地震がきたら津波が来るから山へ逃げろ」と教わったから今は山の上に住んでいるけど、地割れがして家が壊れた。(60代・女性)
・まだ水が出ていないのがとても困っている。娘2人ともとても怯えていて、母親の自分が頑張ってきたけど、最近疲れが溜まっているのかしら?疲れが抜けない。生理痛がひどくて辛いし、衛生面も気になる。(30代・女性)
・地震の時はベッドと壁に腕を挟まれた。焦ったけどすぐに抜けたし怪我はなかった。今日も午後に震度1の余震があってビクッとしてしまった。揺れにはとても敏感になっている。抹茶、おいしかったです。マナビィは結局応急危険度判定がまだ来ていないので自己責任で使っているという感じ。テントでは限界と感じ、役場に確認してほしいと頼んだが、手が回らない様子。食事は自分が繋がりのあるボランティアが作ったり、他の避難所で残ったものを集めたり、差し入れを持ってきてくれたりしている。役場に食事や物資を取りにいったが「自治会には渡せないルール。個人で取りに来た場合のみ渡す」の一点張り。断水が続いてるし、100人もの被災者が集中しているのだから、職員を置くなどの対応をしてもらえるといいのだが。地盤沈下や地割れなど大きな被害が出ているから、この土地を離れる人も増えると思う。せっかく地域コミュニティがうまく機能しかけていたのに、もうコミュニティ自体なくなるかも知れない。(40代・男性)
・もう疲れ切った。手や足がしびれてきて。夜3時になると毎日必ず目が覚めるの。その時胸がキューっと痛くて苦しくなって。最近頭が全然回らなくなってきた。家の庭にものすごく大きな地割れができていてね。地面も30㎝ぐらい下がって。どうやって直せばいいの?家の中もひっちゃかめっちゃかだった。あの時、「ドーン、ガガガガガガーッ」っていうものすごい大きな音がしてね。緊急時のために懐中電灯は枕もとにおいておいたけど、どっかに行ってしまった。ガラスが割れて散乱してるのも分かったから、お父さんに「靴もってきて!」って頼んで。寝室の家具は2段重ねの上が落ちた。あそこでお父さん寝てたら大けがしてたね。テレビも吹っ飛んだ。ファックスのコードはちぎれるし、照明は天井にブラブラぶつかって壊れるし。本当に怖かった。家の中が少し傾いてるの。断水はまだ続いてる。最初はトイレの水は池から組んでた。もうそれだけでものすごく疲れた。これから私たちどうなっちゃうのかしら。やることが多すぎて何から手を付けていいか分からない。立ち止まるともう動けなくなるような気がして。でもお話し聞いてもらえて、少し心が軽くなった気がします。ありがとう。(70代・女性)
・最近、お腹が空かなくて。地震前はもっと食事の量が多かったのに。なんだろうなぁ。やっぱ地震の後、なんかどっかおかしいよね(体調がおかしい)。夜も今までぐっすり寝れてたのに、3回は目が覚めるもんね。でも子ども達は眠れてるみたい、地震のときも熟睡してたし。逆に私が揺れに驚いて叫んで、起きたんだよ。だから地震の時のこと、あの子たちはあんま覚えてない。地震で冷蔵庫もダメになったから、(地震後)2~3日は冷蔵庫の中に残った高いお肉とかで庭でバーベキューしたの。家族でお祭りみたいに。余計子どもたちは覚えてないかもね。でも、近所の〇〇さん家の子どもは昼間でも家に入れないんだって。怖くて、入るの嫌がるから、夜は避難所通ってるんだって。(30代・女性)
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【むかわ町】四季の館(指定)
むわか地区を中心に、避難者数は90名前後。家屋被害で自宅に戻れない方は40名前後の見込み。「四季の館」は10月末を目途に閉所予定。以降は、仮設住宅(25棟)や長期避難施設(むかわ町町民会館を予定)に居住の見通し。不足分の仮設住宅完成は11月末頃になると思われるため、長期避難所の生活は11月末まで続くかも知れない。日中避難所にいるのは十数名。
(足湯実施日)
9月24日、26日、28日、30日
(足湯のつぶやき抜粋)
・食べるのも、寝るのも今は大丈夫だけど、家がぐちゃぐちゃ。夫も入院していて、家を整理する人もいない。(80代・女性)
・地震の時、自分は一番奥にある部屋に寝ていたので、家から逃げられなくて押しつぶされると思ったよ。でもね、孫が大きな声で叫んでくれて、なんとか頑張って逃げた。でももうあの家には帰れないな。(80代・女性)
・今回で3回目の足湯なの。最初は緊張したんだけど、気持ちよくてまた来たの。地震があったときに東京から孫たちが来て大変だった。ひどい目に遭わせてしまった。古い家だから玄関が開かなくなって、裏の勝手口から逃げたんだけど、パジャマで出て、毛布1枚かぶって。津波がくるんじゃないかと思って。お寺(願照寺・むかわ町二宮にある)の方まで歩いて行ったら道路に車がたくさん並んでいて、橋がだめになって進めないって。大変なことだと。今は寝る時だけこっちに来て、家とここと2~3回行ったり、来たりしてる。またこれお願いね。ありがたいね。(80代・女性)
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【安平町】
▼安平町民会館(指定)
避難者は70名前後。安平町で一番大きい避難所。家屋被害が大きく家に戻れない方多数。高齢者、中高生がいる子育て世帯、ペット世帯が混在。仮設住宅ができる10月末まで開所の見込み。
(足湯実施日)
9月25日、27日、29日
(つぶやき)
・腰が痛くってね。足も冷えてむくんでしまって。ほとほと疲れてきたよ。家はもう住めないからね。ぐちゃぐちゃ。タンスは折り重なって倒れてきたけど、何とか外に出れた。枕もとの懐中電灯はどっかに吹っ飛んでいってしまった。真っ暗な中どうやって避難したかも覚えてない。最近はあまり寝れないから睡眠薬をもらってます。また来てくれるの?楽しみにしてるね。(70代・女性)
・今日病院に行ってきたの。ここ(避難所)に来てから風邪を引いて。いつもの風邪の症状と違う気がして気になっていったの。いつもはこんなに喉は枯れないのよ。お薬と点滴を打ってもらった。この指輪はこの間家の片づけに行ってきて、見つかったものなの。小さな引き出しに指輪とかお父さんかもらった時計とか入ってたけど、地震で引き出しから飛び出て、ぐちゃぐちゃ。見つからなくて。この指輪は高価なモノじゃないけど、娘が海外旅行した時に贈ってくれたの。こういうのは値段じゃないね。見つかってよかったわ。まだまだ片付かないね。息子と「この家はもうだめだね」って話してるの。でもお父さんと土地を選んで、作ってきた家だから辛いな。お父さんは数年前に亡くなってるの。罹災証明だっけ?建築のことはよく分からないから、見てほしいね。この時期には自分で毛糸の靴下や手袋なんかを編んで、ストーブの点検をして、冬支度をするのよ。ここら辺の私くらいの年の人はみんなそうよ。今年はできないのね。ここにストーブなんて間に合わないと思うよ。(70代・女性)
・家はもうだめだから、千歳の方に引っ越ししようかと思ってるの。主人の入院先もそこだしね。この間ね、友達の家に物資を届けに行ってきたの。そしたら、あそこが痛い、ここか痛いって自分の話しかしないの。文句ばっかり言ってて。あげくに、「避難所にいる人は沢山物がもらえていいわね」って。腹が立ってもうその人と話したくなくなった。悔しくて涙が出そうだった。私は痛い、辛い、大変だって言ってても何も変わらないから、何とか明るくして自分を奮い立たせようとしてるのに。帯状疱疹だってすごく痛いけど、笑ってる間は痛みも忘れられると思って頑張ってるのに。普通の暮らしが送れている人にあんなこと言われて本当に悔しかった。(60代・女性)
・今回の地震で肩脱臼しちゃって痛いの。足には動脈瘤があって。できるだけ足を動かせと言われてるけど、動くと肩の方が痛むし、そうしたらいいのかしらね(笑)。さっき救急車で運ばれた人がいたの。ちょっと前まで話してたのに急に気分が悪いっていって。血を吐いたらしい。ストレスかなぁ。びっくりした。私ももう疲れちゃったなぁ。言っても仕方ないけど(笑)(60代・女性)
・主人、自分、早来の母と3人で避難している。午前中は早来の家の片づけ、午後は自分の家の片づけと、今までで一番働いた3週間だった。早来の母は今後もう住めないみたいで、今後のことも考えなければならない。(60代・女性)
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▼RSY活動支援募金について(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラムのために活用致します。
<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

【お知らせ】JCNイベント2days(10/9、10/10)

皆さま
いつもお世話になっております。RSY事務局です。
RSY代表理事・栗田が代表世話人を兼務している、東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN) で、
10月9日(火)10日(水)の2日間、東京都内でイベントが開催されます。ご都合がつく方はぜひご参加ください!

 

〓〓〓〓〓 JCNイベント2days 開催概要のお知らせ 〓〓〓〓〓

▼10月9日(火)14:00〜17:30
広域避難者支援ミーティング・全国版(第6回)
https://jpn-civil.net/2014/blog/2018/09/109_1.html

▼10月10日(水)14:00〜18:00
現地会議in東京
https://jpn-civil.net/2014/blog/2018/09/_in_721.html

(両日とも)
・会場: 新霞が関ビル5階会議室(東京都千代田区霞が関3丁目3−2)
https://www.shakyo.or.jp/tsuite/access/index.html
・参加費:無料
・申込必須
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イベント周知・Facebookページのシェアにもご協力いただけると幸いです。
https://www.facebook.com/JCN311/
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以下、長くなりますが、イベント詳細です。

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広域避難者支援ミーティング・全国版(第6回)
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・日時:2018年10月9日(火)14:00~17:30
・場所:新霞が関ビル5階会議室(東京都千代田区霞が関3丁目3−2)
https://www.shakyo.or.jp/tsuite/access/index.html

【概要】
広域避難者支援に関わる様々な担い手が一堂に会し、相互理解とゆるやかなネットワークの拡充につなげるための機会とします。法律家、避難当事者、ジャーナリスト、研究者、支援団体からの話題提供と参加者の意見交換を予定しています。

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・主催:東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)
・後援(予定):日本弁護士連合会、社会福祉法人中央共同募金会
・対象:広域避難者当事者・広域避難者支援に取り組む民間支援団体
・参加費:無料
・申込み必須(下記に詳細を記述)
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【プログラム】(予定・敬称略)
1.開会 14:00〜
挨拶・趣旨説明/オリエンテーション

2.キーノートスピーチ 14:10〜
「広域避難者支援の経過と現状の課題」
福田 健治(福島の子どもたちを守る法律家ネットワークSAFLAN)

3.リレートーク 14:30〜
▼進行:栗田暢之(JCN代表世話人)
▼話題提供者
桜井 野亜(福島避難者のつどい沖縄じゃんがら会)
森松 明希子(東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream)
松崎真希子(ふれあいフェスティバル実行委員/板橋コスモス会)
吉田 千亜(ジャーナリスト・『ルポ 母子避難』著者)
瀬戸 大作(避難の協同センター)
清水奈名子(宇都宮大学国際学部准教授)

4.全体セッション 16:20〜
参加者同士による意見交換

5.閉会 17:10〜
参加者からの感想/挨拶

※本ミーティングは、真如苑等のご支援により実施します。
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▼参加申し込み方法(10月5日(金)までに申込ください。)
【ウェブフォームでお申し込み】
https://jpn-civil.net/2014/contact/kouiki_zenkoku/

・避難当事者に限り、参加にかかる旅費交通費を補助します。
・名簿への掲載(チェック)希望者のみ配布名簿に記載します。
※交通費補助、託児にかかる詳細は、申込み後に事務局から連絡差し上げます。

 

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現地会議in東京
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■開催趣旨
2011年3月11日に発生した東日本大震災から8年目を迎えますが、まだまだ、課題が山積しています。それらの課題をどのように解決していくか、私たち一人ひとりが考えていく必要があると考えています。一方で、過疎化などを踏まえた復興まちづくりや震災弱者とよばれる人々への見守りなど、日本が抱えるこれからの社会課題への知見を得る機会でもあります。さらに、震災で得た教訓を各地で発生している災害や平時から命をまもることにつなげていくことも大切なことと考えています。
これらの状況を踏まえながら、復興の担い手として東北で活動されている方々と、全国からできる東日本大震災への関わり方やつながり方を一緒に考え、息の長い支援につなげる機会にしたいと考えています。

・日時:2018年10月10日(水) 14:00~18:00
・場所:新霞が関ビル 5階会議室(東京都千代田区霞が関3丁目3番2号)
https://www.shakyo.or.jp/tsuite/access/index.html

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・主催:東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)
・助成:復興庁コーディネート事業
・対象:
東北との関わり方を考えたい企業、団体、個人
SDGsのヒントを得たい企業、団体、個人
インターンシップやボランティアを考える個人
東北での研修を考えている企業、団体
東日本大震災の現状を知りたい企業、団体、個人
・参加費:無料
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【プログラム】
▼オープニング(14:00〜)
・開会挨拶と趣旨

▼1部:話題提供(14:10〜)
・「東北との多様な関わり方」
・話題提供者:東日本大震災支援全国ネットワーク地域担当

▼2部:パネルディスカッション(14:25〜)
・岩手県、宮城県、福島県から地域福祉、地域おこし、伝承教訓分野で
活動する9団体(※)が登壇し、パネルディスカッションを展開。
・コーディネーター:東日本大震災支援全国ネットワーク

▼3部:フロアーセッション(16:25〜)
・全国からの関わりを、参加者同士で話し合う。
・コーディネーター:東日本大震災支援全国ネットワーク

▼クロージング(17:40〜18:00)
・閉会挨拶

※登壇者(予定)
◯岩手県
・山崎素子氏(株式会社キャッセン大船渡 PR/プロモート担当)
・岡本翔馬氏(認定NPO法人桜ライン311 代表理事)
・小原裕也氏(社会福祉法人釜石市社会福祉協議会 地域コミュニティ係)

◯宮城県
・田中雅子氏(NPO法人こども∞感ぱにー 代表理事)
・八巻眞由氏(YOMOYAMA COMPANY 代表)
・永沼悠斗氏(3.11メモリアルネットワーク)

◯福島県
・米倉一磨氏(NPO法人相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会
相馬広域こころのケアセンターなごみ所長)
・杉内清繁氏(一般社団法人南相馬農地再生協議会 代表理事)
・平山将士氏(一般社団法人ならはみらい 事業統括)

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■申込方法:
JCNのWEBサイトから申し込み
https://jpn-civil.net/2014/contact/genchi_kaigi_tokyo/
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【第14報】豪雨被害と北海道地震におけるRSYの支援活動について(9月26日)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

RSYは、西日本豪雨水害・岐阜県関市、北海道胆振東部地震の避難生活支援を継続しています。

北海道は地震発生から明日で20日を迎えます。一部の地域を除き、ライフラインは復旧しつつありますが、家屋被害で家に住めない、家は大丈夫でも中の片付けが進まないなどの声が聞かれます。また、断続的な余震も続いていることから、「怖くて家に戻れない」と強いストレスを抱える方も少なくありません。RSYはそんな皆さんがホッと一息つける場づくり(足湯&お茶会)を、震つな加盟団体の認定NPO法人とちぎVネットワークと連携し、また現地のボランティア団体と共に実施ています。

以下、活動報告です。

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▼北海道むかわ町・厚真町・安平町

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9月24日~30日まで、栗田・浦野・吉林が入れ替わりで現地入りし、以下の取り組みを進めています。

1)避難所での足湯&お茶会

【むかわ町】
■実施日:9月24日(祝・月)13:00~15:00
■会場:四季の館(道の駅・避難所)
■参加者:10名
指定避難所となっている四季の館にて足湯とサロンを実施しました。数日前に避難所内に掲示していたチラシを見ていた何人かの方が待っていてくださいました。午前中には足湯の講習会を開き、RSYスタッフと東北大学の学生で、初めて足湯に参加するボランティアに向けて足湯講習を行いました。住民皆さんの昼食が少し落ち着いたころ、施設内放送から足湯の宣伝をしていただいたり、ボランティアで手分けして呼びかけに行き10名が利用されました。
また、足湯スペースに来るのが難しい方々向けに、出張型で足湯をしました。足湯を終えた後は、温かいコーヒーや、お寺から提供のおいしいお抹茶を囲み、個々の家の片づけ状況や避難生活の食事の話など、ゆったりとした時間を過ごしながら、ボランティアと交流して頂きました。
■被災者の声(足湯のつぶやきより)
・こんなに長く生きてきて初めてだ。何が起こったか分からなかった。隣の息子さんがここに連れてきてくれて、ありがたい。子どもは2人いるけど、札幌にいてすぐに来れなかった。家の中はぐちゃぐちゃになった。早く家に帰りたい。(80代/女性)
・家は半壊までもいかないくらいだけど、片付けをやっている。いる・いらないの仕分けが大変。今週、水・木が災害ゴミを出せる日なのでそれまでに何とか。(50代/男性)
・夫と二人暮らし。公営住宅だから、何が壊れてもお金は出ない。じゅうたんも何もかも新しくした。ここに来て10日も経つ。今まで血圧なんて高くなったことないのに、下の方が高くて…ストレスなんだねぇ。(70代/女性)
・タバコ吸ってたら足湯に誘われたから来てみた。(手が)こわばってるかな。確かに最近腕や肩が動かしにくいんだよね。歩いたりして運動するようにはしているんだけど。俺は今日でここ(避難所)を出て行くんだ。出た後はご飯をもらえなくなるんだって。すぐそこにスーパーあるし大丈夫かな…(80代/男性)
・今日足湯が来ると聞いて待っていた。家族は気晴らしに遠出している。いつもマッサージとか行っている。すごく気持ちいい。食べるもの、入浴には困っていない。ボランティアさんはすごく助かる。家に帰りたいけどすぐに帰れる状態じゃない。みんな果物が食べたいと言っている。(30代/女性)
・半身まひで遠くまで一人で移動できない。でも最近週に2回デイサービスに通えるようになった。送迎付きだから助かるよ。それ以外はここで過ごしている。たまに家族が家まで連れてってくれるよ。週1回ぐらいかな。自宅はもう住めないから、元の土地に小さい家でも建てて住もうと思ってる。それまでは、仮設住宅かな。体がなまるといけないから、自分で部屋を行ったり来たり歩いてる。でも目的無くひたすら歩くのもねぇ。。自分で動けないから、こうして地図を広げて想像力を働かせて、色んな場所に行った気になってるの。(60代/男性)
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実施日:9月24日(祝・月)16:30~17:30
会場:春日生活館(自主避難所)
参加者:7名
場所を移し、自主避難所となっている春日生活館にて、足湯とサロンを実施しました。住民の方々は、80歳以上の高齢者ばかりでしたが、女性を中心に避難所のキッチンを活用して、材料を持ち寄り、協力して料理作りをしていますが、その食事の準備の少し前のタイミングでした。始めは足湯に抵抗のあった方々も一人、また一人という風に参加が増え、少しずつリラックスした雰囲気に変わっていきました。
■被災者の声(足湯のつぶやきより)
・自宅はもう住めない。私だけ被害が大きかった。主人や息子が片付けてくれてるが、時間をかけてゆっくり整理したいものがあるのに、バンバン捨てられるからやるせない。食器、パッチワークの布、洋服など、自分にとっては大切に集めてきたものだけど、分かってもらえない。片付けは自分でやりたいから、そのままにしといてって言ってるの。震災から3日ぐらい経って気持ちが滅入りうつになりかけた。でもここで知っている人の顔を見ながら笑って過ごせたから元気でいられる。息子から「家に来い」と言われてるけど、住み慣れたこの場所を離れたくない。車で15分だけど、やっぱりこれまでと環境が変わる。みんなも「あんたがいなくなったら寂しい」って言ってくれる。私も同じ気持ち。足を悪くしてから立ったり座ったりが大変でねぇ。若い人たちと話すのはありがたいよ。ありがとうね。足のむくみがここ最近ひどくてだるいのよ。でも足湯のおかげで楽になったわ。(80代・女性)
・6日からここに来ている。家は近所なんだけどね。不便は特になかったけど。家の被害はお皿10枚ぐらいと他にも。人に触ってもらうことなんてないから気持ちいいね。腰が痛いってよくわかったね。しんどいの。(80代・女性)
・私は熱いお湯(お風呂)が好きなの。でも高血圧だし、背骨狭窄って名前だったかな、腰もよくなくて。今年の始めに腕の手術をしてから、手足の感覚(部分的)がないみたいなの。札幌の大きな病院に行けばいいのは分かってるけど、何か言われるんじゃないかと不安で。妹が車を出してくれるけど、自分も大変なのに甘えてばかりで、いくら身内でもこれ以上は頼めん。(少し時間が経って)あんた、手の感覚が(足湯)やってもらう前よりいいよ。足湯は自分でもやってみようかね。本当にありがとうね。(80代・女性)
【協力団体】
認定NPO法人とちぎボランティアネットワーク(会場調整、足湯・サロン備品提供)
東北大学課外・ボランティア活動支援センターSCRAMスタッフ(足湯レクチャー・足湯ボランティア、足湯備品提供)
札幌市立大学看護学部生(足湯ボランティア)
じゃがネット(足湯・サロン備品提供・足湯ボランティア)
室蘭工業大学の学生(足湯ボランティア)
※今後は、安平町・厚真町でも実施できるよう調整中。

2)避難所の環境改善に関わる調整
むかわ町「救護班」が毎日開催するミーティングに出席し、医療・保健の専門職と情報共有を行っています。RSYからは、足湯で住民の方々がお話しされた「つぶやき」の中から必要に応じて支援を検討し、具体的な対応に繋げています。

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▼岐阜県関市へのボランティアバス派遣(9/23、9/24)

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松山・浜田・林が同行しました。

9月23日(日)はボランティア21名が参加し、武儀ボランティアセンターで受付を済ませた後、二手に別れて上之保で旅館を営んでいるお宅と設備会社を営んでいるお宅に入り、床下の泥のかき出し、ブラッシング、土のう詰めを行いました。活動終了後は関市社協の方に富士市から届いたお茶の葉をお渡しし、その後発災直後の現地の様子やボランティアセンターの動きについてお話いただくことができました。

★参加したボランティアの声

・初めて被災地のボランティア活動に参加したが、1日だけでここまで疲れるとは思っていなかった。被災された方は7月から今日までこの生活を続けていたのだと思うと、とても大きな負担を背負っていたということが実感できた(20代/女性)

・職員の方の話を聞いて、復興までまだまだ時間がかかるということが分かった。今後も機会があれば現地へ行き活動したいと思った(50代/男性)

・初めて床下へ潜って作業したが、ほとんど身動きがとれない中での作業だったためとてもきつかったが、今日の活動が復興の一助となれば良いと感じました(50代/女性)

9月24日(月・祝)は17名のボランティアが参加し、前日と同じく武儀ボランティアセンターにて受付をし、午前中は川沿いのお宅の離れの床板材木運びだしと床下泥かき、土のう詰めを行いました。午後は、鳥屋市へ行く予定でしたが、直前の下見で大勢で作業するには、危険のあることがわかったため中止になりました。代わりに、上之保災害ボランティアセンターが開設されていた上之保老人福祉センターに立ち寄り、更にそのすぐ東側の川合地区の旧道を歩いて、復旧の様子を見学しました。偶然、後片付けをしていた被災者に、当夜、あっという間にはん濫したことなどお話いただきました。また、災害ボランティアセンター運営にかかわった方から、お話を聞くこともできました。

★参加したボランティアの声

・岐阜県の被害について、近隣県なのによく知らなかったです。マスコミの報道だけを頼りにせず、これからは、自分が見たことを回りに伝えたいです。(30代/女性)

・初めて被災地での活動に参加しました。服装は水害ボランティアのマニュアルで確認できたのですが、その他、あると便利な持ち物などは、反省しきりです。半日の作業だったのに、すごく疲れました。体力が必要ですね。地域の防災活動に生かしていきたいです。(30代/男性)

・作業については、現場リーダーにしっかり確認しないまま進めてしまって、やり直しになってしまったのは、反省点です。被災地のこと、ボランティアの活動については、もっと若い世代にも伝えていきたいです。(60代/女性)

・お話を聞いて災害ボランティアセンターの運営にとって、日頃の地域とのつながりが大切だということがよくわかりました。名古屋では、どうしたらいいか真剣に考えなければと思いました。(50代/男性)

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▼RSY活動支援募金について(随時受付中)

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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラムのために活用致します。
<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

【第13報】豪雨被害におけるRSYの支援活動について(9月16日)

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
RSYは、西日本豪雨水害で被災した岐阜県関市に続き、広島県坂町および、北海道胆振東部地震で被災した厚真町・むかわ町の避難生活支援も開始しています。
9月14日(金)には、名古屋でRSY被災者支援活動報告会を開催。多くの皆様にご参加頂き、被災地への関心の高さを実感しました。
私たちは、引き続き、各被災地で『一人ひとりの声に耳を傾ける』『行政や他団体と協働する』『丁寧に人をつなぐ』という活動方針を大切にして、支援を継続します。皆様、ご支援の程、よろしくお願い致します。
以下、活動報告です。
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▼岐阜県関市
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①RSYボランティアバスの運行
地元社協からの依頼を受け、ボラバスを運行しています。今のところの積み残しニーズは約20件あまり。特に床下の泥かき、消毒が中心のニーズです。9月8日(土)・9日(日)は合わせて24名もの方にご参加頂きました。今後は9月23日(日)・24日(月・祝)の2日間も運行予定。既に各20人定員は満席になっております。
②地元サロン活動の維持・回復支援
水害の影響で、一時的に地域活動がストップ、または開催頻度が落ちている地域に対し、社協と連携してサロンの企画・運営をサポートしています。これまでに、福祉推進委員さんや、中部学院大学の学生と連携し、富野地区で足湯や無料喫茶を行いました。好評につき、10月も既に2回の開催が予定されています。今後は、岐阜・関NPOセンターとも連携し、最終的には地元に引き継げるよう進めていきます。
③今後の生活再建を考える相談会
8月~9月にかけて、3地区・5会場で実施し、約200名に参加頂きました。RSYが企画・運営をサポートする相談会は、これで一区切り。以降の個別ニーズは関市、法テラス岐阜、関市社協が対応されます。
④うるうるパックの提供
関市社協の要請を受け、災害ボランティア活動支援プロジェクト会議(支援P)と連携し、お見舞い生活支援セット「うるうるパック」610セットを準備しています。10月上旬に地元民生委員がパックを持って被災者宅に戸別訪問。心身の健康状態や復旧状況を確認すると共に、支援に抜け・落ち・ムラがないかを確認します。
⑤関市社協ボランティアセンター運営会議出席
関市社協は、2~3週間に1回の頻度で運営者会議を開催。作業支援と生活支援の2つの視点から、現状課題の把握と共有、対応策の検討を行っています。会議には、RSYの他、県社協、ぎふNPOセ
ンター、関NPOセンター、清流の国防災減災センターも参加。RSYは、過去の災害の事例を紹介しつつ、実現可能な支援を一緒に考えています。
※上記の活動の中で、被災地の状況が少しずつ落ち着き、地元支援者の関わりも見えてきたことから、RSYは10月末頃までを目途に、活動を継続していきます。
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▼広島県坂町
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関市での支援経験から、震つな加盟団体である被災地NGO恊働センターと連携し、坂町小屋浦地区で「今後の生活再建を考える相談会」の企画・運営をサポートしています。本日16時から、地元「西昭寺」本堂にて第1回目の相談会を開催します。RSYからは、栗田・浦野が、震つなからは、松山・金山を派遣。今後も地元の要望に応じて、スポット的に支援を継続していきます。
 
 
★坂町の被害概要
・死者16名、行方不明者1名
・全壊220棟、半壊804棟、一部損壊179棟
★生活状況
応急仮設住宅(建設型)
・第1期、9/3より鍵渡し
平成ヶ浜中央公園 58戸
・第2期 10月以降の入居予定
平成ヶ浜中央公園 21戸
さか・なぎさ公園 6戸
平成ヶ浜東公園  13戸
※避難所は統合され、運営は継続中。「自宅まで遠くなった」「日中何もやることがない」などの声も聞かれ、移動手段や生活不活発病の高リスク状態が課題です。
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▼北海道厚真町・むかわ町
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全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)からの要請を受け、9月12日(水)~14日(金)にかけて、栗田・浦野が現地入りしました。
現在、JVOADには「避難生活改善に関わる専門委員会」が立ち上がっており、運営を震つなが担っています。浦野は震つなの事業担当でもあることから、今回の派遣に繋がりました。
被災行政からは、特に被害のひどい、厚真町・むかわ町の避難所の生活改善や住民主体の運営に関する相談に乗ってほしいという依頼で、実態調査と過去の被災地の改善事例の情報提供を行いました。また、震つなと繋がりのあるOPEN JAPANのメンバーから、自主避難所に支援が届いていないという情報が入り、地元行政・ボランティア団体に支援を繋ぐなどの調整も行いました。
 
厚真町は、日赤や医療・福祉の専門職の動きが充実していることもあり、人が死なないための最低限度の環境は整備されていると感じましたが、むかわ町は雑魚寝状態が続き、段ボールベッドも入っていなかったため、導入の支援に関わりました。

また、夜には苫小牧にて、地元の中間支援NPOの呼びかけで、(JVOADがサポート)情報共有会議が開催され、被災全域で活動している道内外の支援団体が集まり、課題の共有と繋がりづくりを行いました。
今後も震つなネットワークや、地元社協・ボランティア団体と協働し、自主避難所・指定避難所での生活支援プログラム(サロン・足湯)を中心に活動予定。9月23日~9月末を目安に、栗田・浦野・吉林が入れ替わりで現地入りする予定です。
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▼9月14日(金)19:00~20:30
2018年度RSY被災者支援活動報告会開催!
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これまでのRSY×震つなの支援活動の中間報告会を開催。
今も現在進行中の「大阪北部地震」「西日本豪雨水害」「北海道胆振東部地震」の被災地支援について、現状と課題を共有し、活動内容を報告しました。当日は約50名が参加。マスコミの取材もあり、関心の高さがうかがえました。
詳細は次の号で報告します。
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▼RSY活動支援募金について(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラムのために活用致します。
<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

【急募】資機材搬入ボランティア(9月15日(土)9:00~)

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
機材搬入ボランティア、募集のお知らせです。
今回は、広島県広島市に発送した機材が活動を終え名古屋に戻ってきます
急な募集となりますが、ご協力をお願いいたします。
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広島市資機材搬入ボランティア
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●日時:2018年9月15日(土)9:00~
●場所:名東倉庫(名東区香南2丁目1301-1) https://goo.gl/maps/yGIfj
●集合:9時00分に現地集合、または、8時00分にRSY事務所集合
※事務所から車に同乗される方は、人員に限りがありますので早目にご連絡ください。
●内容:機材の搬入(4トントラック一台分)
●当日連絡先: 090-5000-8386(担当:RSY林)
▼ご協力いただける皆様へ
お手数ですが、info@rsy-nagoya.comまで
①お名前、②携帯電話の番号 ③集合先(現地or事務所)をお知らせください。
直接、当日連絡先までご連絡いただいても結構です。
・怪我などに備え長袖・長ズボン着用にご協力ください。
・各自で飲み物を用意するなど、体調管理をお願いします。
駐車場がありませんのでなるべくお誘いあわせの上お越しください
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【第12報】豪雨被害におけるRSYの支援活動について(9月11日)

みなさま

 

お世話になります。 RSY事務局は、7月12日より岐阜県関市にて、西日本豪雨水害の被災地支援を継続しています。

また、現在「震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)」加盟団体が、愛媛・岡山・広島を中心に支援に入っており、什器チームによる泥かきやがれき撤去、災害ボランティアセンターの運営支援、避難所支援、足湯ボランティアなどの様々な生活支援プログラムを展開しています。広島県坂町には、震つな事務局スタッフの金山が派遣され、被災地NGO協働センターと連携し、仮設住宅への引っ越し支援や、今後の生活再建を考える相談会の調整を進めています。

さらに、12日(水)~13日(木)にかけて、栗田・浦野が『北海道胆振北部地震』で被災したむかわ町、厚真町、安平町を中心に、現地を回ります。災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)からの要請を受け、避難所の環境改善等について支援者と課題整理や過去の事例の紹介などの情報提供を行う予定です。

以下、関市と坂町の報告です。

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▼関市の被害状況と生活再建に向けた取り組み

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▼ボランティアバス派遣(9/8~9/9分)

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9月8日(土)はボランティア11名が参加し、武儀ボランティアセンターにて受付を済ませ、上之保地区にある床上浸水の被害を受けた1軒の家屋で床下の泥出し、ブラッシング、消毒作業を行いました。

★参加したボランティアの声

・初めて関市の活動に参加して、まだまだ大変だという事がわかりました。報道が少なく情報も中々出てこないので、周りの人とも共有したい(大学生/女性)

・初めて災害ボランティア活動に参加して床下に潜って掃除をしたが、いかに大変な作業か体で感じることができた。自分が被災して同じような事にならないようにしていきたい(会社員/50代/男性)

 

9月9日(日)は13名のボランティアが参加し、前日と同じく武儀ボランティアセンターにて受付をし、午前中はブラッシングが不十分だったお宅で、ブラッシング作業を行いました。作業完了後、午後は別のお宅で縁側の下の泥かきと、床下の泥出しと消毒作業を行いました。途中、住民の方が冷たい飲み物を差し入れてくれ、温かな心遣いを頂きました。

 

★参加したボランティアの声

 

・2日間活動に参加した事によって、被災された方の手助けができた事を誇りに思います(40代/男性)

 

・今回のボラバスで学んだ事を自分自身の備えに活かしていきたい。(60代/男性)

 

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★今後の生活再建を考える相談会の開催(富野地区)

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自治会連合会主催で、9月9日(日)13:30~15:00、富野ふれあいセンターにて、相談会が開催されました。RSYは企画・運営に協力。冊子『水害あったときに(震つな作成)』をもとに、これからの生活再建で受けられる支援金や、床下の泥かき、消毒のポイントなどをお伝えしました。これまで、武儀地区や上之保地区でも同様の相談会を開催していますが、富野地区は2回目の開催で、今回は6名が参加。RSYと繋がりのある弁護士や建築の専門家と共に、支援制度に関する市の関係課が同席し、ワンストップの個別相談ができる場となりました。

 

 

★支援者

(建築専門家)脇田氏(FPコーポレーション)、大崎氏(岐阜女子大学) (弁護士)高木氏(高木法律事務所)

関市役所(市民協働課、都市計画課、福祉政策課、農林課、環境課) 関市社会福祉協議会、岐阜大学学生、看護師(教員)、他教員 RSYスタッフ、なごや防災ボラネット、愛知淑徳大学の学生3名 、RSYからは5名、岐阜大学の学生2名のボランティアが休憩スペースの運営に協力しました。

今回休憩スペースではほっと一息できる空間づくりや足湯、広告など身近にあるものを活用した座布団や竹とんぼづくりを実施しました。

休憩スペースを担当したのは愛知淑徳大学の学生たちです。発災時大学の有志で水害の募金活動を実施。今回が2回目の参加で、前回の8/12上之保地区での相談会に併設された休憩スペースでの経験を活かし、今回の休憩スペースでは募金で集めたお金から、お菓子や飲み物、秋を感じさせる小物をそろえ、相談会に参加された住民の方々がほっと一息つける空間を作りました。

 

またRSYのボランティアで足湯コーナーも設けました。足湯が初めてのボランティアのために、なごや防災ボラネットが事前レクチャーを行いました。相談会終了後、参加者の皆さんに足湯をしていただきました。

 

 

 

★つぶやき

以下、愛知淑徳大学の学生がヒアリングした住民の生の声です。

・今まで体験したことのないレベルの風だった。ニュースを見ているときは「まあたいしたことない」と思っていたら、いざ何の準備も出来ていなくて困ったわ。(70代女性)

・自宅は被害に遭っていないけど、近くのコンビニが浸水して利用できなくなったから、買い物が不便になった。自分は自治会長をやっているから、今日の相談会に来た。町内住民から水害の相談を受けることが多いわ。(60代女性)

・数年前におじいちゃんが亡くなり、遺品を車庫に入れていた。最近おばあちゃんも亡くなり、その遺品も入れていた。荷物の整理をしなければならないと思っていたところで被害に遭い、大変だった。荷物がいっぱいでボランティアさんに手伝ってもらおうとも考えたが、「こんなに荷物があるんですね」と言われてしまうんじゃないかと気がかりで、親戚の人などに手伝いに来てもらった。泥出しで運ぶのに30回くらい行き来した。自分の子どもたちにも手伝ってもらった。(60代女性)

 

★参加した学生の感想

・参加している住民の方が多くなかったことで、住民1人1人と密にお話することが出来たと思います。自宅が被災されていなくても、自治会長としての悩みをお持ちであることが伝わってきました。(愛知淑徳大学・戸田真琴さん)

・今回、水害の募金の使い道としてボランティアに参加したが、募金活動中は現地のことを深く考えていなかったように思う。実際に現地の人の声を聞くことができて本当に良かった。特に「油断していたら、対応が遅れてしまった」という話を聞いて、私も早め早めの準備が重要なのだと改めて実感した。(愛知淑徳大学・土肥祐介さん)

 

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震つなレポート(報告:松山、金山)

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★9月8日 安芸区矢野地区「今後の生活再建を考える相談会」開催

松山は、安芸区矢野地区からの依頼を受け、復興イベントに合わせて相談会を開設。4名がお越しなり、弁護士や建築の専門家に生活再建について相談されました。

 

★坂町での取り組み

金山は、避難所や仮設住宅への入居支援をサポートすると共に、9月16日の坂町小屋浦地区「今後の生活再建を考える相談会」開催に向けた準備を進めています。坂町には、坂町には、約90件程の仮設住宅が建設予定で、第1期の募集が終わり、引っ越し作業が進んでいます。これに伴い、避難所の統合も始まっています。

 

★避難所にて(住民の声)

・一番最初にナフコに逃げたときには、かけるものもなくて、冷房がすごく効いていて寒かったー。体育館ではマットとかダンボールベットが入ってマシになったね(60代女性)

・お習字と硬筆を教えていたの。教えた子どもたちが先生になってたりして、たずねてきてくれてうれしかった。これから教室はどうしようか迷っていてね。ここの子どもたちは、国道超えることがあまりないから、心配で考え中。手すりとかを今つけてもらってて、それが終われば移るの。(90代女性)
・家の前の道に車が通れるようになったから、業者さんに入ってもらえる。2週間くらいかな。10月になったらここ(避難所)出ないといけないし、それまでには帰れると思うよ。(90代女性)

・(避難所の統合のため)今日移動しろって。。。私は男の人はあんまりいやなんよ。今度のとこは一緒だから。。でも贅沢言えん。まだ家は戻れる状態じゃないし、買い物も行けんし。(80代女性)

 

★仮設住宅の集会場で開催されたお茶会の様子

9月9日、仮設住宅集会場での最初の取り組みとして、足湯、マッサージ、喫茶スペースが開放されました。10時から16時までやっていて、雨が降ったりやんだりでしたが、来場された方々は、元々のお知り合いとも会えたようで「ここは出会いの場じゃね」「(お茶会は)今日だけなの?」という声も聞かれました。集会所の場所が、奥まっていて非常にわかりにくく、お茶会のチラシは全戸に配布してありますが、訪問して誘いに歩いてみると、会場の場所がわからなかったという方もいました。