宮城県七ヶ浜町報告【第82報】心無いゴミ問題

いつもお世話になっております。RSY飯田です。

七ヶ浜では、つい先日まで雪の降る寒さでした。
やっと桜の開花が待ち遠しい、春の足音が近づいてきています。

気持ちの良い朝の日差しに誘われて、菖蒲田浜へ散歩へ行きました。
その時に目にしたのは…
枯れた雑草や残された家の基礎の影に隠すように置かれている”新しい”空き缶・ペットボトルなどのゴミ。
中には、ボランティアセンターで配布されている水のペットボトルもありました。

また浜付近では、多くの方に出逢います。
毎朝ご自宅があった場所に、何か見つかるかもしれない…と足を運んでいらっしゃる方、
仕事ができなくなり仮設住宅での生活で息が詰まるからと農業を始めた方、海を眺めに来ている方など。
気軽に挨拶をしてくださり、時にはポツリポツリとお話をされる方もいます。

津波が押し寄せた地域は、ヘドロやガラス混じりの土壌、流された生活用品、枯れた木や雑草が広がり、
片付いているように見えても、人の手が入らないとキレイにはならない現状です。
しかし、人の手で町が汚されている現実に、悲しみと怒りを覚え、残念でなりません。

その翌日、軍手とビニール袋を片手に、散歩ついでのゴミ拾いを行うことにしました。
最近はそんな心無いゴミ問題にも「負けてたまるか」といった気持ちになっています。
天候にも左右されますが、無理なく続けていけたら…と思っています。

ボランティアきずな館の利用について

こんにちは。はじめましてご挨拶をさせていただきます。
今年度より、きずな館のスタッフとなりました、飯田 礼子です。

発災からの1年は、七ヶ浜を中心とした被災各地でボランティア活動を続け、
名古屋では、事務局のお手伝いをさせていただきました。

これからは七ヶ浜町に滞在し、地元の方々や応援してくださる皆様と一緒に、
1歩づつ前に進んで行きたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

早速ですが、きずな館をご利用の皆さまにご連絡です。

きずな館利用時間等が変更となりました。
ご来館の際には、再度ご確認くださいますよう、お願い致します。
(ボランティアバスご利用の方は、活動スケジュールに準じます)

きずな館利用の注意事項_0501更新.pdf
—〇 きずな館利用案内 〇————————————————

●休館日:月・火

●宿泊不可日:日・月・火

●事務局 10:00~18:00まで

●宿泊受付:10:00~19:00まで

●開館時間:1F 共有スペース 7:30~20:00
1F 洗面・キッチン 7:30~21:00

●消灯時間:22:00

また、きずな館の清掃は、分担して行なっていただいています。
詳しい案内は、来館時にお伝えします。

きずな館 電話番号 022-355-7130
きずな館FAX番号 022-355-7131 <4/20追記>

 

物資の積みおろしをしました

皆さまtokaikensetsu.jpg
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お世話になっております、事務局の関口です。
名古屋も桜が咲き誇り始めた6日、港区の東海建設さんからお借りしている倉庫で、物資の積みおろしや整理をしました。
急な呼びかけにもかかわらず、20人以上のボランティアさんが手伝ってくださり、とても助かりました。

この日、10㌧トラックと4㌧トラック2台分で届いたのは、「東京都葛飾福祉工場」から提供された災害非常食や家具転倒防止枠など。この工場は防 災グッズや避難グッズを専門に扱う社会福祉法人で、2007年の能登半島地震のころからRSYに物資を提供してくださるようになりました。東日本震災後は 東京を中心に需要が急増したそうで、こちらに回してくださる物資の数量もまさにケタ違いに。まだ肌寒い天気だったのですが、ボランティアさんも汗をにじま せながらの作業となりました。

この日はほかに、中部電力さんからも文房具などの物資をご提供いただき、ボランティアの小学生のお子さんと一緒に整理もしました。これらの物資は今後の災害救援や防災イベントでの活用のために保管、管理いたします。今後ともご協力よろしくお願いいたします。

宮城県七ヶ浜町報告【第81報】児童館の看板作り!

皆様

お世話になっております。ボランティアきずな館 郷古です。
4月以降も七ヶ浜町ボランティアきずな館のスタッフとして活動することとなりました。
今後とも宜しくお願いいたします。

今回は月1回行われている「親子支援プロジェクト」の「つながる遊び庭こどもアートしちがはま」とはまた別の子ども支援のイベントのご報告です。

七ヶ浜町子育て支援センターに一本の電話がかかってきました。
「はまぎく児童館です。4月からの新入生が快く生活して、遊んでもらえるようにきれいな児童館で迎えたいんです。まず看板を新調したいのですが、どなたか手伝ってくれる人はご存知ですか?」
というものでした。
※ここで予備知識としてはまぎく児童館の説明を簡単にします。
七ヶ浜町に3つある小学校には1年生から3年生までが利用できる児童館というものが必ず併設されています。
その中でも児童館の登録者数が最も多くそして最も賑わうのが汐見小学校の敷地内にある「はまぎく児童館」です。
震災当初も、他の2つの児童館の子どもたちをも受け入れ、3つの児童館の子どもたちをまとめ上げた先生たちのいる児童館でもあります。saisho.JPG
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sakusei.jpg電話を受けた支援センターの方が、仮設住宅の表札作りや仮設店舗商店街の看板作りなどを手がけている私たちレスキューストックヤードにその話を持ってきてくれて、企画が動き出しました。

外においてあった表札として掲げていた大看板の外見はとても古く、黒くなり字が見えなくなっていたのです。
しかし、地元七ヶ浜の子で今回の大工メインスタッフ、しかも「はまぎく児童館」で遊んだことがある卒業生の松浦くんが「木自体はしっかりしているから表面だけ削れば大丈夫。新調はするけど伝統は残したい。」と言ってくれて元の木で看板作成がスタートしました。
もう一人の「はまぎく児童館」卒業生、佐藤くんも一緒に行いました。
彼はボランティアセンターのスタッフでもあり、当日はボランティアセンターから4人連れてきてくれて一緒に企画を運営しました。

3月28日、当日は晴れたり曇ったりと怪しい天気でした。
子どもたちと顔合わせてすぐに「それじゃ、看板を作ろー!」と言っても「誰だろう?この人たち」と思わせるだけで子どもたちも「一緒にやる」のではなく、 「一緒にやらされる」と思うのではないかと考え、13:00からの看板作りより早めに到着してオリエンテーションと称し、お昼を一緒に食べて少し一緒に遊 びました。

するとどうでしょう。すぐに懐いてくれて「このお兄さんお姉さんと一緒にやったらなんでも楽しい!」と思ってもらえる雰囲気が出来上がりました!そ して子どもたちはみんな、ちゃんと言うことを聞いてくれてそして準備も手伝ってくれて、わくわくしながら看板作り企画がスタートできました。
内容はというと・・?
表札である大看板の字は松浦くんが書いてくれていました。、その周りを他の木を使い子どもたちで「はまぎく」を描きました。
「はまぎく」は児童館の名前でもあり、そして七ヶ浜町の町花でもあります。
ペンキで手はもちろん足や顔にまでついてしまう子もいましたが、5のチームに分かれて仲良く笑いながら絵を描いていました。

ペンキを乾かしている間、北海道からやってきた児童館の「つばさクラブ」の6人がはまぎく児童館を訪れ、「はまぎく児童館」のみんなにけん玉と独楽 の芸を披露をし、「はまぎく児童館」の子たちは縄跳びと一輪車のショーをお返しとしてしました。どちらもとても上手で大人顔負けの素晴らしいスキルでし た。
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その片隅、黙々と作業し続ける佐藤くんの姿が・・・
彼は児童館の看板新調のために行ってはもったいないと思い、一人で壊れている箇所の補修をしてくれていました。補修を終えると別の仕事があるのでその場を 去りましたが、先生方はちゃんと見てくれていて感謝の気持ちを彼に伝えて欲しいとの言葉を頂いています。子どもたちも邪魔をせず、「すごーい」と見守って いました。
外に掲げる看板であったので雨風に負けぬようにニス塗りが必要でした。それもあり、28日中には完成ができませんでした。
日を改めまた30日に訪れ、今度は小看板作り班と補修班に別れて作業をしました。小看板は30日来れなかった佐藤くんが作ってくれたもので自立式の何にで も使える看板です。先生たちはお知らせを貼る看板にしたいと言っていたので子どもたちに下地に絵を書いてもらうことにしました。どんな絵を書くのか、どん な風になるか・・わくわく反面どきどきでしたが・・・・
なんと!子どもたちは「ここに花を書いて~」、「それじゃあ、ここにおひさまを書くね」、「わたしちょうちょ書くね!」などと連携をしているではありませ んか。集団生活をしている子たちならではの仲良し具合を垣間見れた気がしました。とても嬉しかったです。補修班も普段使わないインパクトドライバーなどの 工具を使い、棚を修理をしました。
道具を用意する人、材料を切る人、ドライバーを持つ人、棚を抑える人、暗い箇所をライトで照らす人、みんなで一致団結してやりました。集中している姿はとてもかっこよかったです。
小看板作りも補習班もひと通り終わった後、松浦くんが大看板の設置を完了し、みんなで記念撮影をしました。。
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帰る時間となり、子どもたちは「帰らないで~」や「絶対また来て、一緒に遊んでよね」など、数時間一緒だっただけなのにとても名残惜しそうにしていましたが、「必ず、また来るからね」と言うと笑顔を浮かべてくれました。
大人になった時に「この看板はぼくが(わたしが)が作ったんだよ」と紹介できるくらいずっと掲げていられる看板が出来ました。
先生たちも可愛い看板が出来たと大喜び、子どもたちも満足気でした。

—–先生たちのつぶやき—–
「子どもと一緒に遊んでくれるボランティアさんがいないのが現状です。カウンセリングなどのどちらかというと大人向けの企画は昨年もありましたが、一緒に遊ぼう!などの企画は少なかったのです。」
「震災直後はとても先生も子どもたちも心から笑える状態ではありませんでした。今こうやってみんな笑って遊べているのは奇跡としか言いようがありません。支援物資やカウンセリングに来てくれた方、瓦礫を撤去してくれたボランティアさんに感謝しています。」
「津波ごっこや避難所ごっこなどやる子たちもいます。忘れてほしくはないですが、トラウマや足枷にならないようにしっかり見守っていきたいです。」
「是非また、子どもたちと「一緒に」やる企画をたてて欲しいです。」
———————————–

「一緒にいて、一緒にやる」このことがこんなにも人の心を動かすとは思いませんでしたが、今回の看板作りの企画はそのスタイルが子どもたちにとっても、良い支援になっているのではないかと思えるきっかけになりました。
先生たちのつぶやきや子どもたちの様子をみると児童館でのイベントも視野に入れつつ、
今後とも「子どもたちと一緒にいて、一緒にやる」というスタイルで支援プログラムを組んでいきたいと思います。

【主催】レスキューストックヤード
【共催】七ヶ浜町子育て支援センター、はまぎく児童館、七ヶ浜町復興支援ボランティアセンター

宮城県七ヶ浜町報告【第80報】新米ママさんの想い

みなさま
RSY浦野です。
先日、CBCラジオの取材で、七ヶ浜の新米ママさんが取り上げられました。
3.11の震災直後は妊娠中で、昨年5月に仮設住宅に移られた後にご出産された方のお話しです。
気仙沼のママさんの体験談と共に、震災直後の様子や、現在の仮設住宅での暮らし、お子さんへの未来に向けた愛情いっぱいのお手紙などが紹介されています。
CBCラジオさんのご了解のもと、当方ホームページにリンクを張らせて頂きました。
ぜひお聞き下さい。
CBCラジオ・HP
※下記のページ中の「9.生まれくる命」の『音声を聴く』ボタンをクリックして下さい。
HP閲覧はコチラをクリック!
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知事選、市長選立候補者への公開質問状の回答

 いつもお世話になっております。
 このたび2011年2月6日に投開票された愛知県知事、名古屋市長の両選挙において、当法人はじめ名古屋市内20の防災関係ネットワーク団体でつくる「なごや防災ボラネット」は、防災・減災の対策や戦略について各候補者に問う公開質問状を1月17日付で送付いたしました。
 1月末までのご回答を求めましたところ、全9候補者中5候補者からご回答をいただきましたので、下記にデータとして公開させていただきます。
【愛知県知事選】 
公開質問状回答・土井敏彦氏.pdf
公開質問状回答・大村ひであき氏.pdf
公開質問状回答・薬師寺みちよ氏.pdf
【名古屋市長選】
公開質問状回答・杉山均氏.pdf
公開質問状回答・八田ひろ子氏.pdf
 ※他に立候補された、しげとく和彦氏、みその慎一郎氏、河村たかし氏からはご回答をいただけませんでした。
 今回は東海地震などの大災害がこの地域にいつ起こってもおかしくないなかで、防災・減災の問題が今回の市長選の争点として浮かび上がっていないことに対する危機感から、各氏にそれぞれの見識を問うもので、特定の政治的な思想や運動に基づくものではないことをご了解ください。
【質問項目】
1. 阪神・淡路大震災よる死者数の9割近くが家屋や家具等の倒壊による圧迫死であったとのデータもあり、建物の耐震性を高めることが重要です。愛知県および名古屋市では、無料耐震診断・耐震改修補助を行っていますが、遅々として進みません。今後どのような対策をお考えでしょうか。
2. 3連動地震の発生の際は、被害が広域に及ぶことが想定されます。国は、基幹的広域防災拠点を首都圏には設置済み、近畿圏には整備中ですが、この地域には計画すらありません。受け入れ側の愛知県も必要性を訴えるに留まっている感があります。日本の中枢である中京圏にこそ、こうした拠点が必要だと思われますが、どういった戦略をお持ちでしょうか。
3. 災害発生直後には、行政による「公助」には多くが期待できず、市民自身による「自助」や市民同士の「共助」が重要です。しかし、愛知県・名古屋市は「自助」や「共助」の重要性を唱えるばかりで、自主防災組織やボランティアなどの人材の育成に関する予算は枯渇しています。また愛知県が行った防災に関する意識調査で、約7割が災害時のボランティア活動への参加意欲があると回答していますが、新しい公の担い手として期待されているボランティア・NPOに対する現状の理解や支援が不十分だと考えています。こうした防災人材の発掘や育成のため、どんな施策が有効だとお考えですか。

幸運を願って

今日、クラスメイトが一人卒業していきました。
短い間でしたが、時折疲れた顔の私を見て「大丈夫?」と声をかけてくれ、その気遣いが嬉しかったので、感謝の気持ちと出会いの記念に何か贈り物をしようと考えました。
ちょうど日本を発つ時、友人からの餞別できれいな折り紙をもらっていたので、それで小さな小物入れを作り、折り鶴・亀を入れて渡しました。
日本では鶴と亀は幸せと長寿のシンボル。あなたにこれからも幸運と健やかな人生が長く続くように願いを込めたということも伝えました。
本当にささやかな贈り物でしたが、渡した後のハグの勢いから、喜んでくれたことを感じました。いつもながら、もっと言葉ができれば、沢山の思いを伝えられるのになぁ、と悔しさは残りましたが、まぁその役割は、あの鶴と亀が果たしてくれただろうと信じることにしました。
学校終了後に、今日はアメリカの中枢、ホワイトハウスに立ち寄りました。
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強風の中、建物をじーっとみていると、窓からオバマ大統領がこっちを見て手を振ってるのが見えました・・ってことはありませんでしたが、はためく国旗とテレビでおなじみの真っ白な建物を前にして、アメリカの地に自分が立っていることを改めて実感しました。

第5回四川大地震作業部会のお知らせ

次回の作業部会は
・10月16日(木)19:00~21:00に行います。
今後皆さんへお願いしたいこと
・パンダタオルづくりのご協力と活動支援募金の呼びかけ
・イベントやパンダつくり教室でのお手伝い
・メッセージカードの中国語翻訳ボランティア
※第5回作業部会終了後、呼びかけ文と作り方の説明書が完成した段階で、皆様へ
のご協力のお願いを改めてさせて頂きたいと思いますが、個人でも、団体でもこ
れらの取り組みにご協力頂ける方がありましたら事務局までご一報下さい。
よろしくお願い致します。