皆さま
いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。
宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2016年8月号をお伝えします。
「つぶやき」からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2016年9月11日で震災から5年6ヶ月が経過しました。
なお、RSYでは4月14日に発生した熊本地震において熊本県御船町を中心に、
台風10号おいては北海道南富良野町を中心に支援活動を行っております。
詳しくは都度更新される支援活動報告をご覧ください。
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2016年8月は七ヶ浜にとっても、大きく風景が変わった月になりました。
10日間の海水浴場のOPEN、仮設住宅の解体が主な理由です。
延べ8万人以上のボランティアが関わったとされる『浜の復興』、町民とボランティアの願いが5年越しに叶いました。
シーズンは終わり、来年度のグランドオープンに向け、少しずつ動き出しています。
仮設住宅入居世帯も現在は約10戸になり、ほとんどの方が町営住宅や高台移転へ移転をされました。
全戸数の半分以上の仮設住宅が解体、今年度いっぱいで約9割が解体予定で、七ヶ浜にこの5年間当たり前のように建っていた『仮設住宅がある景色』が変わる年になります。
この様子はRSYの『今を伝えるブログ』で紹介しておりますので、是非ご覧ください。
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○九州の次は北海道と岩手だね。もう災害はたくさんだよ。これからまた台風がくるんでしょ。
テレビでみるたび、「これから私たちと同じような体験をするんだろうな」って心が痛むよ。
(60代:女性)
○海水浴開催期間中の土日は車の渋滞が町外まで続いていたよ。町営住宅から町内のスーパーに行くのも、とっても大変だった。
来年は道が狭いから渋滞をどうするかが問題だね。
(30代:女性) ※災害公営住宅入居者
○7月はちょっと(仮設住宅が)残ってたけど、8月になって解体作業が進んでもただのグラウンドになっちゃった。
部屋とか道とかすごい狭かった記憶あるけど、この土地自体はすんごい広かったんだなって思う。
七ヶ浜はこういった土地があって良かったよ。
(60代:女性)
○町営住宅の近くに住んでいるんだけど、時々『町営住宅にお住まいの○○さんのお宅へ行きたいんですけど』って尋ねられるんだけど答えられないのよ。
昔は隣同士が誰だとかみーんな知ってたんだけど、町営住宅が建ってからはそういう情報は一切来ないし、私も仲良くしたいけどどうすればいいか分からなかった。
この頃、お茶会をやっているのを聞いて、参加してみたら町営の人たちがいっぱいいて、仲良くなれてよかった。
なんかあったら、助けてあげられるし、手伝いできるわー。
(70代:女性)
○仮設住宅に居る人は数件だけど、全員知っているわけではない。来年3月までだけどその間にも減っていくようだよ。
町内でも「もう仮設に入っている人いないんでしょ?」って聞くけど、実はいるんだよねぇ。
(50代:女性) ※災害公営住宅入居者
○地区避難所にもお茶会やカラオケも増えてきたけど、いつも同じ人ばかりで話題に飽きる時もある。
ときどき、隣りの地区や町外の人でも誰でもいいから混ざってくれると楽しいんだよね。
(60代:女性)
○8月8日からまた菖蒲田は遊泳禁止になったんだけど、町外の人たちで駐車場もビーチも賑わっている。
風が強い時は海も荒れてるから危ないんだけど、俺たち地元の漁師やライフセーバーじゃないとそういうのは分からないはず。
事件・事故なければいいけどよ。
※菖蒲田は海開きシーズン以外は遊泳禁止になっている
(70代:男性)