みなさま
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宮城県七ヶ浜町報告【第232報】きずな号で七ヶ浜を学ぼう!第4弾海苔すきをしよう!
みなさま、いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局の槙島です。
ご報告が遅くなりましたが、昨年度全4回開催しました“きずな号で七ヶ浜を学ぼう”の第4弾海苔すきをしよう!を3月19日(土)に開催いたしました。
七ヶ浜に住んでいると海苔はとても身近なものですが、七ヶ浜の海苔といえば皇室献上品になるほどの逸品。
今回はそんな自慢の海苔がどのように作られるのか、海苔すき体験、工場見学をさせてもらうため、松ヶ浜の星のり店さんへ。
おいしい海苔を作るためには・・・
「海だけがきれいでもだめなんです」と博士の言葉にすかさず「なんで?」と子ども達は質問をし、真剣にお話を聞いていました。
「雨が降って山から川へ、川から海へ。いろんな栄養をたくさん含んで海へと流れていきます。
自然は全部繋がっているから、ちょっとぐらいいいか、とゴミを捨てたり汚したりしないでね。これが海苔博士からのお願いです。」
と、貴重なおはなしを聞いた後はみんなの楽しみにしていた海苔すきについて。
まきすの上に木枠を乗せて、海苔を流し込むと海苔が四角になります。
乾きやすくするために特製の脱水機でしっかり脱水。脱水できたら乾燥させて完了です。
流れがわかり、コツをつかんで枚数を重ねるごとにどんどん上手になり、「これ僕がやったやつだよ!」と自分のすいた海苔を嬉しそうに眺めていました。
海苔すきが終わったら昼食です。
今回は特別に水切りした生海苔を、炊きたて熱々ご飯に乗せてバターとわさびと醤油をたらり!この時期だけの贅沢な食べ方に「うまーい!」と一人で3杯おかわりする子もいるほどでした。
食べ終わったら工場見学。今回手漉きをした海苔ですが、今は機械がやってくれます。
型に流し込まれ、水を切り、2時間かけて乾燥して出てきます。
決められた枚数で束ねられて出てくる海苔に「海苔を半分にしているのになんでやぶれないんだろう」「この機械はどうなってるの?」と子ども達も前のめりになって見ていました。
焼き海苔はパリパリしていますが、焼く前の板海苔はしっとりしているから折っても破れたりしないんですよね。
博士に質問して、「いつも食べてる海苔ってこうやってできてるんだね」とまたたくさん勉強になりました。
昨年5月から始まった「きずな号で七ヶ浜を学ぼう!」
この企画を通して、七ヶ浜の子ども達が自分の暮らす町の魅力を体験し、今では自分で釣りに出かけたり、魚、海苔、わかめなど七ヶ浜の名産物に興味を持つ子も増えました。
震災以降、海は「危ない場所、こわい場所」というイメージがありましたが、海に囲まれたこの町で暮らす子ども達が、このような活動を通して海を「楽しい場所、大切な場所」と感じ、以前のように身近な場所になることを願っています。
今年も町民の方とともに考えながら、少しずつでも続けていければと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
【参加者の声】
・海苔を型に入れるのが難しかった。(中2女子)
・工場の中はすごく暑くて、機械は大きくてすべてが自動でビックリした。(小5男子)
・海苔が最初は水と混ざっていて、それを型に入れて乾かすなんて知らなかった。(小5男子)
・生海苔を初めて食べたけど、なかなか食べられないので食べることができてよかった。とてもおいしかった。(小5女子)
【報告】「あったか味噌汁プロジェクト」第一弾を発送しました
みなさま
お世話になっております。RSY事務局です。


宮城県七ヶ浜町報告【第231報】熊本を応援しよう!~募金報告七ヶ浜から熊本へ~ きずなハウス近況報告
皆様
お世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。
RSYでは4月14日に発生した熊本地震において、熊本県御船町を中心に支援活動を行っております。詳しくは都度更新される 支援活動報告をご覧ください。
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さてさて、ご無沙汰しております。
幼稚園年長さんも小学1年生に、小学生6年生も中学生に ・・・・子どもたちの新年度のドタバタも少しは落ち着きました。
昨年度同様、きずなハウスはRSY七ヶ浜事務局兼、地域のコミュニティスペースとして、駄菓子/コーヒー/ボッケのボーちゃん焼き、七ヶ浜情報掲示板などをご用意して運営しています。
嬉しいことに(延べ人数ですが)月平均約1500人が利用しているきずなハウス。
今年度も新たに七ヶ浜の住民の方がスタッフとして加わり、利用者の目線から使いやすさを考えて改革をしてくれています。
又、4月14日に発生した熊本地震支援のためにきずなハウスで約2か月間募金を行いました。全部で53,075円が集まりました。ありがとうございました。RSYの熊本地震での活動で大切に使わせていただきます。
5月3日(水)~5月5日(金)に七ヶ浜内のイベントにボーちゃん焼きの出店を七ヶ浜の皆さんと共に運営し、熊本の皆さんのために募金を集めました。
きずなハウス内にて募金ポスターを書いてくれる子もいれば、当日募金活動を手伝ってくれる子もいました。募金箱設置している二ヶ月間に売れたボーちゃん焼き一個に付き10円の募金に加えるというキャンペーンも行っておりましたので、2,895個分である28,950円も募金金額内訳に入っています。
「震災の時、お世話になったからねぇ・・・。なかなか九州までいけないから気持ち(お金)だけでも・・・」とたくさんの七ヶ浜町民の方々に協力頂きました。ありがとうございました!
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ここからはきずなハウスの近況報告を~♪
きずなハウスではイベントも適宜開催~♪
毎年「富士通」の将棋部の方々がボランティアで将棋教室を開催してくれています。
今回はきずなハウス に『どうぶつ将棋』を寄贈頂きました。
各小学校の児童保育館でも置いてあるようで、なじみ深い『どうぶつ将棋』を別の小学校の子たち同士でも遊んでいます。
「新しい友達ができるから、きずなハウスは面白いんだ!」と話す子もいるくらいいろんな地区の子どもたちが遊びに来てくれています。
又、七ヶ浜に何度も足を運んでくださるボランティア団体の「フライパンダ」の皆さんによる巨大カステラ作り企画も行いました。
男の子も、女の子も、大人もみんなで卵を100個以上つかって直径1mのカステラを焼きました。自分で作るカステラは特別な美味しさ?!自然とみんな笑顔になります。
七ヶ浜の皆さん、いつもご利用ありがとうございます!
看板も増設!いつも利用している子どもたちと一緒に作り、設置しました。
値段ごとに色を付けました。(黄は10円、青は21円、白は32円赤は43円、緑は54円など)
これで小さな子どもたちも、分かりやすいので簡単にお買い物ができます。
又、七ヶ浜のお店情報やイベント情報も色浸けして分かりやすく更新!
これからも皆さんの声を聞き、少しずつ使いやすく変えていきます!
宜しくお願いします!また近況をご報告します。
【締め切り延長しました】熊本地震応援企画「あったか味噌汁プロジェクト」のお知らせ
熊本県御船町(みふねまち)は、マスコミで頻繁に取り上げられる益城町(ましきまち)のすぐ南に位置し、死者2名・被害家屋5000棟を超える大きな被害がありましたが、あまり知られていません。
東日本大震災でRSYが支援を継続している宮城県七ヶ浜町が御船町に応援職員を派遣した経緯もあり、RSYは地震直後から町や町社協と連携し、避難所運営や災害ボラセンのお手伝い、集落支援などの支援活動を継続しています。
熊本県御船町(みふねまち)は、マスコミで頻繁に取り上げられる益城町(ましきまち)のすぐ南に位置し、死者2名・被害家屋5000棟を超える大きな被害がありましたが、あまり知られていません。
東日本大震災でRSYが支援を継続している宮城県七ヶ浜町が御船町に応援職員を派遣した経緯もあり、RSYは地震直後から町や町社協と連携し、避難所運営や災害ボラセンのお手伝い、集落支援などの支援活動を継続しています。
宮城県七ヶ浜町報告【第230報】月刊つぶやき@七ヶ浜「第35号」(2016年5 月1日~5月31日)
皆さま
いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。
宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2016年5月号をお伝えします。
「つぶやき」からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2016年6月11日で震災から5年3ヶ月が経過しました。
又、RSYでは4月14日に発生した熊本地震において、熊本県御船町を中心に支援活動を行っております。詳しくは都度更新される 支援活動報告をご覧ください。
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今回は現在の災害公営住宅の集会所についてお話しさせて頂きます。
5か所ある災害公営住宅には1か所を除いて仮設住宅にあったような『集会所』がありません。それ故に人が集まる機会が減ってしまいました。
それでも部屋は仮設住宅より広いのが公営住宅です。各々、友だちを誘って、集まってお茶会を行っている様子をよく拝見します。
その中で、「自宅(公営住宅)でお茶のみをしているが、5人以上でやりたいときに、さすがに全員は入らない。避難所を使いたいけど、いつも空いている訳ではない。」という声がありました。
そこで、私たちは住民の皆さんと連携して、移動学び舎バス『きずな号』を使って、お茶会サロンを始めました(※きずな号についてはコチラ)
きずな号は子どもたちの勉強場所として活用しておりますが、日中は子どもたちが学校へ行っているので使用しない時があります。 その時間を活用しようと『きずな号お茶会』が始まったのです。
災害公営住宅付近でのお茶会はRSY七ヶ浜事務局としても初の試みで、どれだけ人がくるんだろうと不安でしたが・・・蓋を開けてみると20人弱の皆さんが集まってお茶会に参加してくれました。
「しゃべったこともない人たちとも友達に慣れて、コミュニティが作れて良かった」
「家だと狭くて限られた人数しか呼べないけど、これならたくさん呼べる。」
「毎週この時間が楽しみなんだよ。一週間待ち遠しい」
など喜びの声が挙がり、私たちも住民の皆さん同士の顔つなぎが出来てホッとしています。
現在も毎週定例でお茶会を開催しています。
会話の中では「このお茶会メンバーで何かしたいね。」など結束力も生まれてきています。
今回のいいところは公営住宅だけではなく周辺地域の皆さんも参加して下さることです。
区長さんからの『「公営住宅入居者だけ」とか「被災者だけ」という括りから、「地区の皆さん」として『区』として少し広げて支援を続けて欲しい。』という声に寄り添いながら、次のフェーズの支援を考えていきたいと思っています。
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〇Aさん足腫れて、ひどそうだね。なんかあったとき声掛けれる関係を作れるためにこうして(お茶会)みんなで集まってるんだ。
(Aさんへ)買物とかひどいときはいつでも電話してね?代わりに買い物に行ってあげっからさ。
(60代:女性)※災害公営住宅入居者
〇昨日雨降っただろ?俺の畑にとっては最高だ。そして今日はすごいいい天気、最高だ。
育てるのが楽しみなんだ。
(70代:男性)※災害公営住宅入居者で、庭に自作で農園を作った方。
〇夜中仕事してるから、朝帰ってきてから寝てるんだ。
でも、お茶会(サロン活動)にはいくよ。
来なかったら、おばちゃんたち「今日はBさん来てないぞ!」って騒ぐからなー。
(60代:男性)※災害公営住宅入居者
〇何もすることがないから、自宅の前に農園を作ってみたんだ。何を植えようかなぁ。
(60代:男性)※災害公営住宅入居者
〇今までのボランティアセンターの職員さんが辞めて、新しい人たちになったから少しさびしいねぇ。連絡もとることもなくなったし、なにしてんだかなぁ。
(70代:男性)
〇この頃、(公営住宅の)集会所が少しずつ使われていて嬉しいんだけど、毎日同じ人が来てて、いわば占領してるみたいになってるんだよね。カラオケも週2回って決めてるんだけど、機械が置いてあると毎日つかっちゃうんだよな。カラオケが嫌な人もいるからさ。なかなか使い方が難しいな。
(70代:男性)
〇前居た仮設から引っ越して、きずなハウスの前の仮設に来ました。今までは話聞くだけで、きずなハウスに来たのは初めてだわ。仮設住宅も10軒ちょっとだから、防犯上やっぱり人の目につく、中央公民館の近くに引っ越して来れて良かった。今度からお隣さんね。よろしくね。
(70代:女性)
※きずなハウスは中央公民館の隣に在り、中央公民館前に仮設住宅に集約化が行われた。
〇私、津波で家を流されちゃって、ぬいぐるみとか全部無くなっちゃった。津波で大変だったけど、私は幼稚園の時だったからあんまり覚えてないんだよ。
(小学生の女の子)
熊本地震支援活動報告会【6月3日】
みなさま
RSY事務局です。
昨夜、熊本地震支援活動報告会を実施いたしました。
事前のお申込み者、当日来場者併せて102名のご参加をいただきました。
浦野愛からは「避難所環境改善チーム」「御船町支援」の報告しました。
現地に常駐し活動していた松永鎌矢は、一時、名古屋にもどり
「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)での活動」を報告し、4日には帰熊しました。
後半のパネルディスカッションでは、
栗田暢之が今回の災害の特徴
(余震が多い/ボランティア数ピークとニーズピークの時期のずれ/山間地に点在する被災者)を説明のあと、
三人の方にそれぞれお話しいただきました。
佐々木裕子氏(愛知医科大学看護学部准教授)
岡田雅美氏(名古屋みどり災害ボランティアネットワーク代表)
宮本喬平氏(会社員。ボランティア。熊本市出身)
名古屋での街頭募金活動のご報告のあと、
ご持参いただいた名古屋市立工芸高等学校の有志募金の贈呈を受けました。
ありがとうございました。参加者の皆様からもご寄付を多数いただきました。
今後も、活動を続けるとともに、報告会も節目節目で行ってまいります。
どうか、今後ともご支援、ご協力をお願いいたします。
なお、現在募集中のボランティアカレンダーはこちらから、確認できます。
名古屋でできること、私にできること、あります。ぜひ、ご参加ください。
お待ちしています。
【第17報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支援活動について(6月1日)
みなさま
平成28年熊本地震において、RSYでは御船町を中心に活動を継続しています。
また、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD準備会)では、熊本県内で活動するNPO団体と県、国らと共に頻繁に情報交換を行い、県内避難所の実態調査や環境改善、その他、支援の過不足を補い合うべく活動しています。以下、現地スタッフからの報告です。
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▼JVOAD:熊本市市民団「熊本地震災害支援説明会」が開催されました
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5月29日(日)、熊本市民活動センター「あいぽーと」にて、熊本地震災害支援説明会が開かれました。「震災から1ヶ月がたち、ようやく自分たち生活も落ち着いてきたので、地元からできる支援を考えたい」という地元NPO・ボランティアの声に応えるべく、「あいぽーと」とJVOAD事務局が協働事業として行いました。当日は24団体もの方々が集り、市や県の担当者も加わりました。
最初に、JVOAD事務局・熊本市担当の松永(RSYスタッフ)からは、「現在の避難所は、最低限の生活環境は整ったものの、自分たちで生活のリズムを整えたり、自主的な活動に積極的に取り組む機会がとても少ない。特に日中は高齢者が多く、生活が不活発になっている人が増えているという印象」という課題提起がありました。
これに対し、既に避難所で活動を始めているNPO法人ソナエトコの水野さん、小町ウィングスの工藤さんより、足湯やサロン、健康体操などの取り組みが紹介されました。お二人からは、「長い避難所生活を元気に乗り切って、次の生活再建のステージに移ってもらうためにも、暮らしの感覚を取り戻したり、みなさんがやりたいことを聞き出して一緒に取り組んでいけるような支援が必要」とのコメントがありました。
その後のワークショップでは、ダンスや傾聴、モノづくり、生活相談、健康づくり、カフェや昼食会など様々な活動が提案され、内容は大きく「集い&ニーズキャッチ系」、「身体を動かす系」、「家事(掃除・洗濯・料理)系」の3つのテーマに分けられました。
一人ひとりに繋がる人の関わりを、避難所にいるうちに増やすことができれば、応急・みなし仮設入居後以降も、継続した見守りや支援に繋がります。RSYでは、このような地元の活動を積極的に下支えしていきます。
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▼御船町:青空市場への支援
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山間部の方々が、新鮮な野菜や調味料などを買うことのできる小さな商店「青空市場」。御船町出身の兄妹で切り盛りするこのお店は、地震後から、地域の方々のために何度も炊き出しを行ってきました。「いつもは販売しているお弁当を、バイキングにして好きなものを好きなだけ食べてほしい。地域の人に元気に笑っていてほしい。」RSYでは、そんな店主さんの想いを応援させて頂いています。
青空市場にカフェスペースを併設し、RSYに支援のお声がけを頂いた、鈴鹿市災害ボランティアネットワークさんの梅干&ぜんざいの提供、LUSHジャパンさんによるハンドマッサージなどを行って頂きました。また、名古屋からのボランティアチームには、会場に来ることができない方々のために、青空市場にの食材を使った移動ミニ炊き出しにご協力頂きました。
店主さんの声かけで、のべ300名の方々がお越しになり、時間の許す限り皆さんとお話しされていかれました。「楽しかった」「おいしかった」「遠くからきてくれてうれしい」などの声が聞かれ、片付け作業の合間の、つかの間の休息になったようです。
<住民の声>
・家の中のものがたくさん倒れてね~。塀も倒れたばってん、家では眠れるからよか。おいしかったよ(80代女性)
・ぜんざい食べながら、もらった梅干しのふたに書かれているメッセージ(鈴鹿の子ども達から)を見たら泣けてきて。隣の友達が写メ取らせてって。みんなに見せたいからって。すぐfacebook載せたみたい。一人一人から心のこもったメッセージ。本当にああいうのありがたい(40代女性)
・さっき梅干しいただいたんですけど、一つ食べたらおいしくて。おばあちゃんに持って行ってあげたいのでもう一ついただけませんか(20代女性)
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▼御船町:車中泊の方々への支援
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御船町にも「子どもが怖がって建物に入れない」「ペットと一緒にいたい」「夜の余震が怖くで家で寝られない」などの理由で避難所には行かず、車中泊をしている方々がいます。地元の町おこし系ボランティア団体『御船しあわせ日和実行委員会』は、そんな方々のためにテント村を作り、自主運営のサポートをしています。
現在テント村がある「ふれあい公園」は、仮設の建設予定地になっているため、町の避難所集約に合わせた日程で、公園横の消防署の隣の敷地にテント村を移動させることになっています。ペット用のプレハブを用意して、ゲージに入れた状態で預かる支援も行っています。代表の藤木さんは、「行政ができないことを民間でフォローしていく」と何度もおっしゃっていました。
一般の避難所より情報や物、支援プログラムが入りにくいこともあり、RSYでは、LUSHジャパンさんに、ハンドマッサージやスキンケアセットの提供して頂きました。また、炊き出しや子どもの遊び場に関する支援も繋げています。御船間町では被害のひどかった高木地区などにも車中泊の方々がいますが、正確な全体像はつかめていません。『御船しあわせ日和実行委員会』の皆さんと連携しながら少しでも支援が届くよう応援していきます。
<住民の声>
・私も被災者だけど大変な人がいるからボランティアでここの運営やってる。LUSH好きで使ってるよ。私にもやってくれるの?いいよ、みんなに声かけてあげて。(40代女性運営ボランティア)
・家に帰ると片づけしなきゃならんもんがここにもあそこにもあって。どれからやったらいいかわからないけん、毎日ここ(テント村)に来てます(20代女性運営ボランティア)
・いい匂いだった。気持ちよかった。孫と一緒にやってもらえていい思い出ができました(70代女性)
・今日はイベント盛りだくさんで。でもみんなが喜んでるの見たらそれでいいかな、って。喜んでくれるのが一番だからね。子どもたちも楽しそうで本当によかった。いい一日だった(40代女性運営ボランティア)
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▼御船町:田代東部地区・南田代地区への支援
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御船町は小さな集落が点在していて、行政からの情報や外部からのボランティア支援が入りにくいエリアがあります。RSYでは御船町災害VCと協力し、集落の区長や民生委員らとの繋がりを持ちつつ、個別訪問しながらニーズキャッチを行っています。区長より、日本災害復興学会車座トーク「今後の生活再建に関するミニ相談会」開催の希望があったため、6月1日に実施しました。(車座トークの詳しい報告は次号で行います)
(南田代地区・住民の話)
・地震後まる4日ぐらい物資も何もゼロ。64歳の民生委員の女性が友人たちに向けてfacebookで助けを求めたところ、日本中からだけでなく、世界各地から物資が届いた。次の被災地でもSNSを活用してほしいとTBSの報道特集の取材にも応じた。集落は70代が中心で60代は若い世代。ほとんどが80代以上の高齢者。高台に家が建っている人も多く、市内や県外の家族や親せきのところに避難した人も多い。次に大きな地震が来た時に、そのお年寄りたちをどこへどうやって避難させたらいいか。避難所もなく、建てることもできない。それが目の前の大きな課題。
・うちは次の余震が来たらたぶん倒れると思う。だいたいの物は取ったんだけど子どもの学習机を出してあげたいなーと思ってて。昨日引き出しを開けたら水が一杯たまってた。水を捨てればなんとか使えるかな~。高2だから新しいの買うのももったいないし。お金もないし。今日は休み。というより休んだ。昨日も片づけしてて疲れちゃって。娘と一緒に行ったんだけど全然手をつけないでぼーっとしてるの。早く片付けてって言ったら、どれを捨てていいのかわからないって。壊れたものを捨てればいいよって言ったら。、何をしたらいいかわかんなくなっちゃったって。明日は学校だし私も仕事だし早くやらなきゃいけないのに、それ聞いたら頭にきちゃって。それで昨日から娘と口聞いてないの。今朝も口聞いてない。昼に帰るはずなのにまだ(夕方)帰ってこない。もう知らない(40代女性)
・風呂場とトイレとブロック塀が壊れたの。2回目の地震で。1回目は何ともなかったんだけど2回目にドドドーって浦の崖に崩れて落ちちゃった。連休に娘と息子たちが来て瓦とブロック塀を運んでくれた。4トントラックで4回も運んだたい。お風呂は町の入浴施設にいってたけど今、華ほたるが無料だからそこにいっとる。トイレはね、使い捨ての携帯トイレを毎回使ってる。トイレも今作ってるからあともう少しのがまん。金がないけんね。左官屋だったから全部自分でしよるよ。(80代男性)
・この辺はね、昔はずーっと家がならんどった。それが今じゃ年寄りばかり。地震で空き家も増えた。町にいる子どものところや県外に避難しとる。高台の家がおおいけんね。うちも本震のあとは古い重いテレビ(ブラウン管)が吹っ飛んで床に落ち取ったたい。あの椅子のひじ掛けの金属にあたってガラスが割れたんじゃろう。でもそのぐらいで済んだ。屋根とクラックが入った壁は、連休に娘が帰ってきて直して帰ってった。あんた名古屋からきたの?うちの娘は今、岡崎にいるとよ。設備会社で働いとる。前に自衛隊におった。(80代女性)
・(屋根のブルーシート張り)全部私がやりましたよ。誰に頼むっていうの。市内で働いていて退職して15年。退職して2年目に母の介護で帰ってきてね。すぐに母が亡くなよったから戻ろうとおもったばってん、部落の人が帰してくれなかった。ハハハ。今は区長やってる。任期は4年たい。ここらの部落はみんな昔っから協力し合ってやってきて結束力もあるけど、選挙の時は割れる。それをまとめるのが大変たい。去年は町議と町長の選挙があったからたいへんだった。参議院とか衆議員とかは全然問題ないよ。(70代女性)
・家はね、前から見るとなんでもないように見えるけどもう住めんと。浦のがけが崩れそうで。荷物ば全部出したと。今はここ(農具を収納していた納屋)を改装してこっちに住んどるとよ。娘が孫ば連れて2年前に帰ってきたばってん地震で家に住めなくなったけん、町さ行った。今は主人と二人。家にはもう住めないし、どこかに土地を買って家を建てるか、町にいくか今考えてるよ。ここは景色がいいじゃろ?ここにテーブル出してお茶出して、カフェばやりたいって思うとるんよ。いいでしょ。(70代女性)
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▼御船町:RSYを通じて多くの方々にご支援を頂いています!
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・岐阜県揖斐川町「小島公民館」さん/子どもたちへのお菓子の提供、うどんの炊き出し
教育委員会職員の方より「見せてもらって職員一同みんな感激したんです。リュックにお菓子が詰めたものとばかり思ってたら、お菓子でできたリュックなんで感激しました。早く子どもたちに配らなきゃって、全部届けてきました。子どもたち、絶対喜ぶと思います。ありがとうございました。」とのコメントを頂きました。
・鈴木さん(臨床検査技師)/避難所にて手洗いチェック、布団干し大作戦、トイレ清掃、子どもの遊び相手など
『布団干し大作戦』:避難所在居の方に「布団干し、手伝います」と職員の方にアナウンスをしてもらい、希望者やおそらく避難してから一度も干していないであろう人に声がけして布団干しを実施。フェンスに並べました。「なんかかゆい気がする」「虫がいるかも」「ぶつぶつができている」などダニの疑いがあるような発言をする方が多く定期的に半強制的に干す手段があったほうがよいのではないかと感じました。
・水上さん(個人ボランティア)/避難所支援、RSYスタッフの活動サポートなど。
【ご案内】RSY熊本地震支援活動報告会《6月3日》
皆様
この度の熊本地震に対する当法人の支援活動に、
ご支援をいただきありがとうございます。
地震発災から、2か月が経とうとしています。
レスキューストックヤードでは、発災翌日に浦野と松永が現地入りして以来
4月15日深夜の本震直後に一旦、引き揚げた数日を除き、
現地に継続して入り、支援を続けております。
支援は継続して行ってまいりますが、
これまでの活動をご報告したいと存じます。
直前のご案内で恐縮ですが、ぜひお越しいただき、
ご感想などいただければ、幸いです。
以下は開催の概略です。
お越しをお待ちしております。
※お申込みの際は、件名を「熊本地震支援報告会(6月3日)」としてください。
※当日のご参加でも結構です。
日時:6月3日(金) 19:00~20:30
場所:名古屋市市民活動推進センター 集会室
ナディアパークデザインセンタービル6階
(名古屋市中区栄3-18-1)
タイトル:発災から1か月半、今後の支援に向けて
会場地図など詳しくは、こちらのチラシでご確認いただけます。
問合せ先:レスキューストックヤード事務局
052-253-7550
「311県外避難者について考えよう」冊子のご紹介
みなさま
RSY事務局です。
東日本大震災から5年2ヶ月が経過しました。東海4県には現在、2,500名を超える方々が避難または移住されてきています。
RSYでは2015年度、「タケダ・赤い羽根広域避難者支援プログラム」の助成金により、愛知県、岐阜県、三重県において、避難者支援報告会「311県外避難者について考えよう」を実施しました。その中で、避難当事者の方々より、「県外避難者の存在を忘れないで欲しい」「地域の人にも理解して欲しい」といった声が多く寄せられました。
そのため、東海地域に避難されている(されていた)当事者の方々に、避難当初やその後の生活、現状等についてヒアリングし、沢山のご協力のもと、「県外避難者」について知っていただくための冊子を作りました。
なるべく読みやすくするため、4コマ漫画で当事者の方々の状況を紹介しており、「避難指示区域」や「内部被ばく・外部被ばく」、「母子避難」など、「県外避難者」について考える際に使われる言葉についても説明しています。
避難・移住されている方々の抱える課題は本当に複雑です。
少しでも多くの方々に現状を知っていただくため、本冊子を活用していきたいと思っています。
「県外避難されている方々の状況を知りたい」「地域の方々に県外避難者の現状を伝えたい」
という方々向けに、現在、冊子の無料配布(※送料はご負担いただきます)もしております。
在庫に限りはございますが、ご希望の方はRSY事務局までご連絡ください。
■ご注文方法
ご希望される方は、お手数ですが下記項目をご記入の上、RSY事務局(メール:info@rsy-nagoya.com)にご連絡ください。
※メールの件名は「311県外避難者について考えよう冊子申込み」としてください。
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1.お名前(所属機関)/ 送料請求書宛名
2.希望冊数 ★上限10冊まで
3.ご住所(ご送付先)
4.メールアドレス
5.電話番号
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