RSY・令和3年8月豪雨水害への対応について(第10報)

みなさま
新年あけましておめでとうございます。RSY事務局です。
本年もよろしくお願い致します。

さて、RSYは8月27日より、8月11日からの大雨で被災した佐賀県武雄市を中心に支援活動を継続しています。

水害発生から約4か月半。季節は夏から秋、そして冬へと移り変わりました。被災された方々は、経済的不安や次の災害を懸念しながらも、毎日の生活の営みは続いていくため、立ち止まることなく家屋修繕や寒さ対策などに追われています。

短期間での2度の水害は、人口流出や、これに伴う高齢化や地域の担い手の減少、生活困窮世帯の増加など、従来課題の進行に大きく拍車をかけたとも言われています。

私たちはこれまでの活動を通じて、住民の方々が、あまりにも過酷な現実を前に、諦めたりくじけそうになったりする心と必死で闘いながらも、日々をひたむきに生きる姿を目の当たりにしてきました。

そんな中、「一般社団法人おもやい」や「佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)」などの地元団体は、今後の生活設計において、自ら選択肢を見出し、選ぶことが難しい方々に対して、「それでもこのまちで生涯を終えたい」という願いを尊重し、一緒に悩み、不安や辛さを分かち合いながら、解決のための方法を懸命に模索し続けています。

また、県外団体受け入れのガイドラインを作成し、家屋保全のみならず、最後の砦ともいえるボランティアとの出会いや、励まし、気遣い合える「ひとの関係性」が絶たれない方法を、最善を尽くして考えて下さいました。

このような幾重にも連なる地元の勇気あるチャレンジや配慮と、全国各地の人々の関わりが、住民の方々の日々の生活を支えています。以下、RSYの10月~11月の活動報告です。

★この取り組みは、日本財団助成金「令和3年8月豪雨」からのご支援を頂き実施しています。

12月の活動も追って配信致します。

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64世帯中、54世帯が被災し、9割が床上浸水の被害を受けた武雄市久津具(くつく)地区。RSYはおもやいを通じて、10月から月1回、この地域に拠点を置く福祉系NPO法人「みつわ」が主催する、『地域共生カフェ・駄菓子屋笑美屋』のサロン活動をお手伝いしています。
みつわは、災害後から、おもやいや県外団体らと連携して、生活物品や炊き出しの提供を継続しており、住民が集い、情報交換やボランティアとの交流の場として、10月からサロン活動を開始。代表のAさんは、このサロンを助走に、来年度以降、災害復興と福祉のまちづくりの地域拠点に発展させていければと前向きな想いを語られています。RSYはこれに共感し、今後も、活動をサポートしていきます。

【10月の活動】
報告者:RSYボランティア/加藤さん・藤井さん
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1.個別訪問
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8月よりおもやいを通じて個別訪問をさせて頂いた要配慮者世帯を再訪問。健康チェックと生活環境の改善を行い、気になることはおもやいスタッフへ報告しました。

また、駄菓子は「レジで半額」に。大人も子ども、じっくり品定めしながら買い物を楽しみ、懐かしのお菓子を手に、笑顔も見られました。他にも、おもやいのコーディネートのもと、引き立てコーヒーの提供や看護チームによる健康チェック、物資配布提供、マッサージコーナーもあり、一つひとつの丁寧な関わりが住民の皆さんの癒しや安心感につながっていると感じました
★住民の声
・畳屋さん、大工さん、電気屋さん、仏具店さん等々、来客が途絶えず、水害から家を空ける事が出来なかった。今日もこれから人が来るからゆっくりはできない。料理は何とかやっている。でも、みつわのお弁当配布はありがたかった~。(60代・女性)
・土日の休みに人が沢山来るね~。何でかな、熟睡が出来ない、途中で目が覚める。料理もまだする気にはなれない。(60代・女性)=========================================【11月の活動】
報告者:RSYボランティア/加藤さん・菊池さん・RSY浦野
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1.サロンサポート
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●日時:11月28日(日)/12:00~15:00
●場所:久津具公民館
当日は、大人25名、子ども3名が参加しました。恒例の駄菓子屋コーナーは、西九州大学の学生サークル「オカベース」から2名の学生さんがサポート下さいました。
今回、RSYは、水害から3か月が経過してもなお、なかなか解決の目途が立たない食と健康の課題について頭を悩ませていたところ、熊本県御船町の「みふねしあわせ日和~ごはん日和~」の皆さんから、炊き出しのお申し出を頂きました。
御船町はRSYが地域拠点「かたらんな交流館」を通じて、避難所や仮設住宅、子どもの交流、分散した集落のサポートなどに関わらせて頂いた地域です。
温かく、栄養いっぱいのおかずやスープと、御船町が誇る吉無田高原の湧き水から作られたおいしいお米をおにぎりにして、100人分の昼食を提供を頂きました。この活動には、浄土宗テラネット、DRT JAPAN NAGASAKIにもご協力頂きました。また、フードバンク熊本様より、健康茶やみかん、ラーメンやレトルトカレーなどの食品や生活物品の提供も頂きました。
「私たちが受けた恩を少しでも皆さんにお返しできれば」というリーダーのMさんの想いに答えるように、地域の方からは「ボリューム満点でおいしい!」「遠くからわざわざ来てもらってありがとう」「御船町の恐竜博物館に行ったばっかりだよ!」などのコメントがきかれ、つかの間の交流を楽しまれました。沢山の人の手を介して作られた、真心一杯の手の食事は、住民の方々の心と身体を温めてくれたようでした。災害の種類は違えど、被災することの辛さや、これまでの苦労にお互い想いを寄せながら、ねぎらいの言葉をかけ合う姿に、被災地と被災地がつながる意義を改めて感じました。当日会場に来られなかった方には、個別訪問にてお届けすることができまし
た。
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2.あったかごはんプロジェクト準備会
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サロンや個別訪問を通じて住民の皆さんとお話する中で、食環境がなかなか整わない課題の背景が垣間見えてきました。
キッチンの修繕が進まず物理的な調理環境が整っていない、料理を作るという気力が沸かない、食事を作ったりみんなで食卓を囲んで楽しむ機会や余裕を自ら作れない、経済面の負担により食事にお金がかけられない、もともと孤食・・など、事情は様々なようです。
RSYも皆様からのご協力で食料品の提供をさせて頂いておりますが、単なるものの提供だけでなく、食事の場を介して、作る・食べる楽しみを思い起こし、人との関わりを感じながら、暮らしの感覚を取り戻すお手伝いができないかと、「あったかごはんプロジェクト」を実施することになりました。オカベースのKさん、Tさん、おもやいボランティアのRさんたちとの共同企画として、12月に実施することとなりました。
★住民の声

・棚も来て、布団もきて、徐々にやっと落ち着いてきました。建具も入って、扉も閉まるようになったので、久しぶりに1階の畳の部屋に寝られてよかった。これまで2階で娘とひとつの布団で二人で寝ていたのでようやくゆっくり寝られます。でもこれからどんどん寒くなるからね。暖房器具を買うのも大きな出費になるからどうしようかと思っていました。それに最近、食が細くなって、体重も45㎏を切ってしまったの。最初はやりたいこともあったけど、今回いろんなものが水害で流されたから、もう欲しいと思うものはなくなっちゃったな。前はお裁縫もやってたんだけど、ミシンもなくなっちゃったし、お正月用に新しく買ったもちつき機も。でもいつまでも後ろを向いちゃだめなんだ。前を向いて頑張るしかない。(80代・女性)

・大工さんに修繕に入ってもらっていますが、作業は部屋ごとに少しずつ進んでいくので、私たちは家の中を転々している状況です。1階は断熱性もまだ低いから寒くて。これから雪も降るし、暖房器具が無いと耐えられないだろうな。でもやっとキッチン回りが整理されて、料理が作れるようになりました。でも、夫と一緒に早寝早起きして、体調には気を付けていたのに、夫が病気が発覚して心配で夜眠れないの。私は前回の水害でも被災したの。家の修繕をしている間、私たちはアパートに一時滞在してたんだけど、狭くて閉鎖的な空間だし、知り合いも近くにいないから寂しくてね。今回はそれが嫌で、不便だけど自宅にとどまる選択をしました。やぱり地域のつながりって、何より大切だと思います。(70代・女性)

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3.くつく・ながのオンライン交流会
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2019年に千曲川の決壊で被災した長野市。この災害でご縁を頂いた『長野市災害ボランティア委員会』の皆さんに武雄市の状況を報告したところ、「とても他人事とは思えない。武雄の皆さんと恩交わしがしたい」と申し出て下さいました。当日は、みつわ代表Aさんと、委員会の9名、RSYより2名が参加し、現状報告と、長野での復興のまちづくりに関する取り組みについて意見交換しました。

その結果、被災した農地を再生した「ベジじばファーム」から新鮮野菜のお届け、寒い冬を温かく乗り越えるための「手作り猫はんてん」の制作、RSYも立ち上げのお手伝いをした長野市豊野区の地域拠点「まちの縁側ぬくぬく亭」との交流、1月のサロンへの参加が決まり、今後の継続的な関係づくりへの足掛かりとなりました。
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4.作業系活動のサポート
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おもやいには、現在も作業系ニーズが寄せられています。今回、RSYボランティアのKさんが、コミサポひろしまの皆さんと一緒に、壊れた石垣の積み直し作業を手伝わせて頂きました。いずれも行政の制度では対応しきれない案件ばかり。制度の隙間を埋める取り組みに果敢に挑む、地元団体の想いを垣間見たようでした。

●おもやいでは、スマートサプライを通じて募金をまだまだ
受け付けています。
https://smart-supply.org/projects/omoyai-202108
これは、遠くからでもできる支援です。ぜひともご協力お願いします。
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RSY活動支援募金にご協力ください!
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラ

ムのために活用致します。<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード

RSY・令和3年8月豪雨水害への対応について(第8報)

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは8月27日より、8月11日からの大雨で被災した佐賀県武雄市を中心に支援活動を継続しています。
武雄市の災害ボランティアセンターは9月30日で閉所し、市の週3日、要配慮者世帯へのお弁当提供(夕食のみ)も10月1日をもって終了となりました。これとは別の曜日に、地元の飲食店がおもやいを通じてお弁当の提供を行っていますが、こちらも10月10日でひと区切りとなります。以降は、従来の福祉サービスにつないだり、自力での対応に委ねられることになりますが、今後の寒さ対策や心のケアなども含め、被災地は新たな局面を迎えようとしています。

RSYは、現地の受け入れ団体である「一般社団法人おもやいボランティアセンター」に対し、16名(のべ活動実数131日/10月3日現在)のスタッフ・ボランティアを切れ目なく派遣しています。これらの活動を継続するにあたり、様々な助成団体・企業・個人の皆様からも多大なるご支援を頂いております。心から感謝申し上げます。

尚、10月8日から再び常務理事・浦野が現地入りし、今後の支援の方向性について、地元団体の方々と意見交換する予定です。

★私たちは、佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)が提示している
県外支援者のガイドラインに従って現地入りしています。
佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)のHP
https://peraichi.com/landing_pages/view/spf20180901/
★この取り組みは、日本財団助成金「令和3年8月豪雨」からのご支援を頂き実施しています。
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令和3年8月豪雨水害支援
RSY中間報告会
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RSYのこれまでの活動について、派遣されたボランティアさんによる報告会を開催します。ぜひご参加ください。
・日時:10月6日(水)19:00~20:30
・参加方法:Zoomによるオンライン
※申し込みを頂いた方には、前日までにURLを送付致します。
【参加申し込み】締め切り:10月6日(水)正午
以下のURLから申し込みフォームにご入力ください。
【お問い合わせ】
認定NPO法人レスキューストックヤード(RSY)
〒461-0001 名古屋市東区泉1-13-34 名建協2F
 TEL:052-253-7550 
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★武雄市でのRSYの活動
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1)看護師ボランティアの派遣
RSYとつながりのある看護師ボランティアさん4名を継続的に派遣しております。主には、おもやいで把握している要配慮者世帯の見守りや健康チェック、けが人病人の早期発見と処置、おもやい看護チームおよび、地元保健師や福祉課との連携と、定期的な情報共有を行い、必要に応じて従来の福祉サービスにつなぐなどのお手伝いをしています。
2)おもやいボランティアセンター運営ボランティアの派遣
●物資コーナー
おもやいでは、センターの一角に物資コーナーを設けて、被災して衣食住の生活環境が整わない在宅避難者の方々に対し、食料品や衣類、生活物品を提供しています。この場所は、「震災がつなぐ全国ネットワーク」の仲間たちと一緒に、共同運営しています。入口ではアンケート調査を行い、自宅の再建状況や、心身の健康状態を聞き取りながら、タイムリーなニーズ把握に努めています。また、RSYのネットワークに呼びかけ、不足している物資の一部を順次補充させて頂いています。

●個別ニーズ
おもやいに寄せられるニーズに対し、おもやい技術系ボランティアに同行して、家屋のカビ取りや床板はがし、障子貼りなどのお手伝いをしています。

●おもやいサロン・物資提供カー
水害から1か月半以上が経ち、少しずつ住民の方々の生活は落ち着いてきたものの、疲労の蓄積、今後の再建への不安や経済的プレッシャー、失った物への喪失感など、精神的な落ち込みや、ストレスを訴える方が多くいらっしゃいます。そこで、おもやいは、被災地域を巡回する「おもやいサロン」の開催や、「物資提供カー」の運行を通じて、取りこぼされる方がいないよう、きめ細かい目配りを続けています。RSYは、看護師ボラの同行と、サロンの運営サポート、お茶菓子提供などを行っています。●子どもの「あそびば」
おもやいは、被災した子どもたちや、ママ・パパへの支援として、毎週日曜日に「あそびば」を運営しています。おもやいからの要請もあり、遊び道具を流されてしまった子どもたちに新しいおもちゃをプレゼントする企画を立ち上げました。この取り組みには、今回RSYからのボランティア派遣に参加して下さった、こどもNPOや、愛知淑徳大学の学生さんが協力しています。3)地元福祉系NPOの地域拠点回復支援

武雄市内で高齢者の福祉施設を運営している「NPO法人みつわ」さんは、水害前から地域の居場所づくりに取り組んでいましたが、新型コロナウイルスと今回の被災の影響で、その機能が一時的に停止してしまいました。周辺地域は9割が被災しているため、今後長い道のりとなる復興期においては、早急にこの機能を回復させることが住民の大きな支えになるだろうと考え、できる限り応援していきたいと考えています。

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活動資金・物資提供等に協力頂いている皆様

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ご協力、ありがとうございました!【個人・団体・企業】
・生活共同組合連合会アイチョイス様(食材・サロン購入費支援)
・株式会社ガッツ・ジャパン様(レンタカーの無料貸与)
・こどもNPO「子どもの声が届くまちづくり事業」様(おもちゃ支援)
・愛知淑徳大学コミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)様(おもちゃ支援)
・名古屋市東区社会福祉協議会様(食材支援)
・2019年長野水害・長野市豊野区リンゴ農家様(食材支援)
・RSY専門職アドバイザー(愛知医科大学准教授・佐々木様)(医療器具の提供)
・RSYボランティア(椿様)(医療器具の提供)
・日本福祉大学学生有志様(要配慮者用食材支援)【助成金】
・READYFOR×ボラサポ 災害支援基金「災害支援を専門とする非営利団体に対する緊急助成プログラム」様
・日本財団「令和3年8月大雨被害に関する支援活動」助成様
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被災者の声
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以下、RSYボランティアが活動中にお聞きした住民の方々の生の声です

多くの家は、泥かき等が終わり、送風機などで家屋内の乾燥を行っています。また、順次大工が入り、主な部屋から床板や畳が入り始めた世帯もあります。一方で心身の疲れがピークに達し、食事づくりや不眠など、日常生活に支障をきたしている方も少なくありません。心配な方については、おもやいがこまめに状況把握をし、継続して必要な支援を届けています。これから秋から冬に季節が変わり、修繕途中の自宅での寒さ対策が次の大きな課題になりそうです。

【9月19日】
・「あそびば」に参加し、子どもも久しぶりに身体を動かして笑顔がでて嬉しい。コロナや水害で子供も遠出も出来ないから、武雄温泉楽の無料入浴チケットを頂けたのはとてもありがたいです。(30代・女性)

【9月23日】
・夜中、かび臭くて眠れない。サイドボードが浸水して、引き出しが開かなかったので、力任せに引っ張ったら、カビで真っ白くなった色々な物が出てきた。袋に入れて捨てたり、サイドボードをきれいに拭いたりしていたら、いつの間にか夜中の3時を過ぎてしまった。 朝から何も食べていない。家の再建や作業の進め方についても家族と意見が合わず本当に疲れる。(疲れ、なかなか進まない作業、家族との折り合いでストレスが高まっていたため、ボランティアが1時間程度ゆっくり話を聞いたところ、落ち着かれた)(80代・女性)

・2~3日前に下痢、腹痛、手指の震えで救急搬送された。(看護師ボラより、水分の小まめの摂取を勧める)。

・最近めっきり耳が遠くなった。夜8時には2階の寝床に入っているが、夜中に目が覚めて眠れない。水害当日はお寺に避難。宿泊できないから、ボートで北方の体育館に避難した。水害後は身体がきつい。ボランティアさんが来て、家の片づけはしてくれたので助かった。市役所の人がいろんな手続きの書類の説明をしてくれたから、来週記入したものをバスに乗って市役所に持っていくつもり。(90代・男性)

・しばらく夜眠れなかった。朝まで度々目が覚める。とにかく考えることが一杯で、身体がきつい。娘に1日に4~5回同じことを聞いてしまう。自分でも明らかにおかしいと思う。「今日の作業はここまで」と自分で決め、スローペースで片づけをしている。でも、天気の良い日は作業したい。何もしないのはもったいないと思ってしまうので、つい作業に没頭してしまう。食事は疲れすぎて作りたくない。カップラーメンや、レトルトカレーなどになって、偏りが気になる。

30年前に新築の家に引っ越して2か月で被災。そしておととし、今回で3回も被災した。「もうここにいたくない。もう嫌だ」と本気で思う。今回は先立つものがない。また来年も被災するのではと考えずにはいられない。

六角川のポンプを閉めたと聞いた時点で「もう水が来る」と確信した。荷物を少しずつ2階に上げながら、浸水は免れないとあきらめた。14日6時過ぎからじわじわと玄関から水が入り、色々なものが流れてきた。床下収納から「ボコボコ・・・」という鈍い音がして、とにかく家にいろんなものが当たる「音」におびえた。できることはなにもないのに落ち着かず、家の中をただウロウロしていた。本当に情けない。これまで沢山の労力やお金をかけたのに。人間の力ではこれ以上防ぎようがない。なので、タンスや食器棚など木製のものは買うのをやめた。次の災害を考えると、「どうせお金を捨てるようなものだ」と思うから、不便でもプラスティックや金属のものを選んでいる。

2年しか使っていない家具、父親から代々受け継ぎ、70年以上大切に使ってきたタンスを失ったのが本当につらかった。少しでも長持ちするように、こまめに補修し、拭き掃除をして丁寧に扱ってきた。父との思い出と共に、これまでの人生の大切な時を一緒に過ごしてきた、自分の体の一部のようなものだったので、それがもぎ取られるようで本当につらかった。踏ん切りがどうしてもつかず、親族にも相談し、「お父さんもこれまで使ってくれてありがとうと言ってくれるよ」という言葉で、処分を決意した。こんなことをお話したのは初めて。(涙を流しながら)。でも、話ができてよかった。(70代・女性)

【9月25日】
・ガス等ライフラインは使えており、お風呂も入っている。市から、週三回お弁当を届けてもらって、他の日は自分で作っているけど、片付けをしていると

うしても疲れてしまう。おもやいさんのお弁当を頂ければありがたい。入れ歯なので固い物がたべれず、お粥、柔らかい物を刻んで食べている。息子は仕事でいつも遅い。(80代後半・女性)

・今日初めてきました。床下浸水で1人で片付けをした。なんとか終わったがとても疲れた。少しの雨ならいいが、大雨が降ってると心配になり途中で目が覚める。ずっと自炊をしていたが疲れが溜まってきた。パックご飯やレトルト食品、とてもありがたいです。(70代・男性)

【9月28日】
・整形病院で股関節の手術を両方したので、脚にボルトが入っている。今は歩けるようになった。今回の水害で家財が全部ダメになってしまった。改築工事が終わったらまた購入するつもり。今までお風呂に入れなかったけど、給湯器が直って今は入れるようになった。でも、送風機を毎日使用しているから、電気代がいつもの4倍になって、請求書をみてビックリした。業者に、シロアリ駆除をお願いしようとしたら40万円かかると言われた。妥当なのか分からないから、おもやいの方に相談しようと思う。今一番したいことは、1週間寝ていたい。(80代・女性)

【10月3日】
・キッチンや電子レンジがまだ使えない高齢の方が来所。カップ麺や惣菜を食べている為胃もたれを感じると話していた。その為RSYから届いていた高齢者向けのあっさりしたお惣菜などを配布しました。(物資コーナーにてボランティア聞き取り)
・「マッサージで体がスーッとして楽になった」「気持ちがよかった」「一人やけん、次は施設、それまでは人づきあいがよかけん、ここにおる」(おもやいサロンの会場にてボランティア聞き取り)
・最近、けが人がまた増えてきていると感じる。根太(ねだ/住宅の床を張るために必要となる下地材)から落下して、肋骨にひびがはいったり、骨折・裂傷などがみられる。身体の疲れもピークで、筋力低下や注意散漫になっているのかも知れない。(看護師ボランティア聞き取り)
●おもやいでは、スマートサプライを通じて募金をまだまだ
受け付けています。
https://smart-supply.org/projects/omoyai-202108
これは、遠くからでもできる支援です。ぜひともご協力お願いします。
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RSY活動支援募金にご協力ください!
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援
プログラムのために活用致します。<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

RSY・令和3年8月豪雨水害への対応について(第4報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

佐賀県に派遣しているスタッフ・ボランティア活動告をいたします。
以下、活動告です。

★私たちは、佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)が提示している
県外支援者ガイドラインに従って現地入りしています。

佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)HP
★日本財団「令和3年8月豪雨」の助成金を頂いて実施しています。

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RSY活動(1)
「おもやいボランティアセンター(おもやい)」

(武雄市)運営・活動支援

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★椿レポート
週末ということもあり、家族連れで立ち寄る住民も多く、
一日で80~100人ほどが来所されました。
デイサービス施設方には、食料をまとめて託しました。
また、近隣住民や全国から物資も届くため、仕分け作業も行いました。
食料品、日用品などは、屋内棚に並べ、靴、靴下、タオルなどは
テントブースに分けて並べるようにして、密を避ける工夫をしています。
おもやいスタッフが記念写真を撮り、記録に残す丁寧な対応をされています。
長野市豊野りんご農家さんから届いた今リンゴや、
名古屋から送った「おたがいさまパック」も喜ばれています。
おもやいではそ他に、弁当配給、洗濯ボランティア、マッサージコーナー
子ども遊び場も行っています。
物資配布合間には、おもやいメンバーでもある建築士に同行して
在宅避難者お宅に訪問しました。
家主さんもみえたで、床を乾かす必要があることを説明し
これから生活再建についてアドバイスされていました。
【被災者声】
・リフォームしたばっかりだったに、今回は浸水が深くて、
1階にあった電子レンジや炊飯器は、またダメになっちゃった。ため息がでます(30代女性)
・家を建てたばかりだったで、出費を少しでも抑えたくて
(罹災証明手続きを待たずに)自力でアパートを借りちゃったよ(50代女性)
・夫母が「しばらく泊ってってもいいよ」といってくれてるけど、子ども達学校から遠いから迷ってる40代女性)
・ようやく晴れた週末で、作業がはかどるわ~
・(最初は遠慮して断っていたが)マッサージしてもらって、ホント気持ちよかった!
★藤井レポート
おもやいスタッフに同行して、在宅避難者健康状態を確認しました。
お風呂やシャワーもままならなず、あせもなど不調に悩むかたもみられました。
空き家を片付けていた持ち主親戚という女性は、被災はしていないが
遠方から通っており、朝は元気でも、夕方再訪した際には放心様子がうかがえました。
被災者だけでなく、周り人たち疲れも溜まってきています。
【避難者声】
・自分ことは自分でと思うが、あんた助言で頼ってみようかな(70代男性)
・(昨日より表情が少し明るい様子で)洗濯物をボランティアさんにお願いできた。助かったわ(上記奥さん)
・(湿ったまま板張りに新聞紙とバスタオルを引いている)眠れないから、
 一晩中衣類整理をしていた。夫は2階に避難したままで
 「上がってくるな」ていうし、息子は離れているで、頼れないし…(90代夫婦)
●おもやいでは、引き続きスマートサプライを通じてコンパネ募金を行っています
https://smart-supply.org/projects/omoyai-202108
他にも、被災地で必要な物資も掲載しています。
これは、遠くからでもできる支援です。ぜひともご協力お願いします。
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RSY活動(2)
避難生活支援アドバイザーとして浦野を派遣
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★浦野レポート
SPFメンバーらと武雄市避難所4か所を巡回し、
アセスメントを実施しました。
長期避難所として、適切な対応がなされているかを中心に確認し、
市職員方々と課題共有上、改善ポイントについて相談・助言しました。
武雄市長と面談では、一昨被災経験から、現在も圧倒的に多い、
在宅避難者支援拠点機能も含めた避難所環境整備について
認識頂きました。830日に閉所となる長寿園より、要配慮者世帯含め、
3世帯が武雄公民館に転居されるため、アセスメントチームが、
受け入れと環境改善お手伝いをさせて頂くことで、市と合意しました。詳細は、次号でご告します。
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RSY活動支援募金にご協力ください!(随時受付中)
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支援金は、スタッフ現地派遣や情発信、被災者生活支援プログ
ラムために活用致します。
<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者お名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

新型コロナウイルス対応【RSY事務所臨時体制】

レスキューストックヤード名古屋事務局です。
愛知県への緊急事態宣言の発出を受け、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当法人の名古屋事務所在席スタッフ数を、最小限にとどめることといたしました。ご不便・ご迷惑をおかけするかと思いますが、どうぞ、ご了承ください。なお、みなさまも、体調管理に十分ご留意ください。
期間:8月27日(金)~9月12日(日) ※延長する可能性があります。
【名古屋事務所】
電話対応:通常通り(平日10:00~18:00)
※ただし、出勤スタッフが限られるため、即答できない場合があります。
メール対応:通常通り※ただし、個人情報の参照等、在宅勤務者が即答できない場合があります。
郵便物:通常通り。※ただし、返信が遅くなる場合があります。
来所:必ず、事前にご相談ください。不要不急のご用件の場合は、お断りさせていただきます。
ボランティア募集:期間内は、基本的に募集を行いません。
【ふくしま支援室】
電話対応:通常通り(平日10:00~18:00)
メール対応:通常通り
※ ただし、個人情報の参照等、在宅勤務の場合、即答できない場合があります。
郵便物:通常通り。
★★災害が発生した場合★★
災害が発生した場合は、感染予防対策を徹底した上で職員が参集し、対応を協議することとしています。

【続報】東北地方の地震について

RSY事務局です。
先ほどの東北地方の地震について、全てのエリアで津波注意報は解除されました。
七ヶ浜町内には大きな被害は見られず、津波到達も見られなかったそうです。
一部の避難所には、40名程が避難されていたようですが、コロナ禍ということもあり、室内に入らず車で待機している方が多かったと聞いています。
先日の地震に重ねて、今回の揺れで、精神的に相当なダメージを受けている方も多いことが予測されます。七ヶ浜スタッフは、明日以降、見守りや個別訪問を強化し、アフターフォローを継続していきます。

東北地方の地震について

RSY事務Y国です。
先ほど、東北地方で震度5強の揺れがありました。RSYは七ヶ浜スタッフの安否確認を行い、全員の安全を確認しています。沿岸部に津波注意報が発令されていることから、一部の職員は、高台にある避難所に避難しました。
RSYと繋がりのある七ヶ浜町民の方々へ、SNSや電話にて安否確認、声かけを行っていますが、今のところ全員の無事を確認しております。
揺れの大きさから、「足が震えて、揺れている間は動けなかった」「とにかく怖かった」「仏壇のものが飛び出てきた」「緊急地震速報の音声が10年前を思い起こさせ、恐怖が蘇った」などの声が聞かれています。
沿岸沿いの方々は、くれぐれも海に近づかぬよう、津波注意報が解除されるまで引き続き高台で待機して下さい。

感染予防着ガウンをご寄付いただきました

皆さま

お世話になります。レスキューストックヤード事務局です。

感染予防着(ガウン)は、医療・福祉の現場のみならず、コロナ禍における災害時も避難所等の運営で必要となります。

RSYでは、ボランティアさんから「災害も新型コロナウイルス感染症も他人ごとではない。被災地に行ってお手伝いしたいという気持ちもあるが、今はそれも難しい中で、自分たちにできることはないか」という声から、自宅で出来るボランティア活動として、ごみ袋を活用した感染予防着作りを考えました。

これまで、ミニレクチャーの実施や作成マニュアルの提供などを通じ、防災ボランティアや大学生、企業の方々にご協力いただき、約600枚の感染予防着をご寄付いただきました。


ご寄付いただいたガウンは、使い捨て手袋・フェイスシールド・マスクとセットにして、RSYや当法人とネットワークで繋がっている方々と分散管理し、いざという時、すぐに必要な場所へお届けできるよう準備を進めていきます。

ご協力いただいた皆様、心より感謝申し上げます。

■ ご寄付いただいた皆様 ■


金城学院大学 学生有志

災害・復興支援をテーマにした授業で、東日本大震災や令和元年東日本台風の被災地でのスタディツアーが予定されていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により難しくなってしまったそうです。「直接被災地に行けなくても、何かできることを」と考えた学生さんたちと先生が、今回のガウン作りに協力してくださいました。


碧南防災ボランティア連絡会

連絡会の方々はミニレクチャーに参加いただいた後、他のメンバーと共有して、ガウン200枚を制作していただきました。また、メンバー自身も災害時の備えとして個別で作成し、非常持ち出し袋の中に入れているそうです。

<製作の様子 へきなん福祉センターあいくるにて>

<RSY事務所に届けていただきました>


株式会社デンソー デンソーハートフルクラブ 被災地支援チーム

勤務する社員有志の方々で構成されたボランティアグループ「被災地支援チーム」が企画しご協力いただきました。昨年12月製作会では、刈谷市民ボランティアセンターや地元の防災団体さんとも一緒に取り組まれました。感染予防ガウン製作を通して、地域の方々と防災を考える機会にもなったそうです。

<ガウン製作会の様子 12/12(土) 刈谷市民ボランティアセンターにて>      

<防災イベントで展示「まなぼうさい」1/20~2/16 刈谷市民ボランティアセンター>

3.11 に想いを馳せて

みなさま
お世話になります。RSY浦野です。
今日で、東日本大震災から10年が経ちました。
RSYが10年間拠点を置かせて頂いた、宮城県七ヶ浜町でも「東日本大震災七ヶ
浜町追悼式」が開催されました。 コロナ禍の配慮として、一般参列は献花のみ
ということでしたが、七ヶ浜町からお招きいただき、RSY代表理事・栗田と、
常務理事・浦野が参列致しました。
追悼式では、七ヶ浜中学校2年生の阿部さんが復興への誓いとして、「当時4歳
だったので記憶はあまりのこっていない。でも、毎年3.11に防災無線から聞こ
えるサイレンが胸をざわつかせた。これからは、震災後に生まれた子どもたち
が町の主体。復興への不屈の精神を受け継いでいきたい」とお話しされまし
た。
3月13日はみんなの家きずなハウスの閉所式となります。10年間の歴史と共
に、ますます強まっていくであろう、心の絆をかみしめたいと思います。
訪問の模様は、改めてご報告します。

【ご参加ください】東日本大震災犠牲者追悼式あいち・なごや

もう10年。まだ10年。やっと10年。10年がなんだ。

…いろいろな想いが交錯する日が巡ってきました。

犠牲になった方々へ追悼の意を愛知・名古屋から。

忘れない想いを、共に、捧げましょう。

日時:3月11日(木)  

追悼式13:30 ~ 15:00
(14:46には、黙祷いたします)

場所:鶴舞公園 普選記念壇

(地下鉄鶴舞駅下車)

夕方の部17:00 ~ 19:00
(キャンドルを灯し、18:46には、黙祷いたします)

場所:真宗大谷派名古屋別院(東別院)

(地下鉄東別院駅4番出口より徒歩5分)

★レスキューストックヤードは、実行委員の一員です。

【ご案内】新型コロナ・避難生活お役立ちサポートブック(第3版)完成

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
RSYは、2月28日に「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)
避難生活改善に関する専門委員会」と協力し、「新型コロナウイルス感染症避
難生活お役立ちサポートブック(第3版)」を発行しました。
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コロナ禍での初めての災害
令和2年7月豪雨水害の経験をふまえて改訂
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このサポートブックは、昨年5月11日に第1版を発行し、その後の社会情勢の変
化と、コロナ禍で迎えた初めての災害「令和2年7月豪雨水害」での現場経験を
ふまえて改訂しています。
この水害では、専門委員会メンバーである「ピースボート災害支援センター」
が、球磨村の村民が多く避難する「旧多良木高等学校」に開設された避難所に
支援に入りました。スタッフは、サポートブックを片手に、実際の環境整備や
運営支援に当たり、その結果を専門委員会で検証しました。第3版は、これを
反映する内容となったため、現場での有用性が高いことが期待できます。
下記よりダウンロードできるので、ぜひご活用下さい。
1)新型コロナウイルス感染症避難生活お役立ちサポートブック(第3版)
2)資料集
※上記2冊は、対になっているのでセットでご覧ください。
【今回の主な追加・修正情報】
★サポートブック第3版
・P2「蛇口からの感染の危険性について」
・P3「消毒用アルコールについて」
・P5「飲食時の注意点とマスクの保管方法」
・P6「次亜塩素酸水について」
・P11「ゾーニングレイアウト(例)」修正
・P12「フェイスシールド、マウスシールドの飛沫感染防止効果」
・P.13 「受付の設置(例)」(修正)
・P14「非接触型体温計で熱がうまく測れない!」
・P16「感染症専用の部屋が確保できない!」「ラップポンとは?」
・P18「冷暖房が効いている部屋での換気」
・P.19「避難所運営に参加して頂く際のメニュー例」(修正)
   「ボランティアの受け入れについて」
★資料集
・資料③「消毒液の種類と用途」
・資料⑤「嘔吐物の処理方法」
・資料⑨「感染予防着の脱ぎ方」「避難所運営に当たり場面ごとに想定される装備(例)」(修正)
・資料⑩「〈食事班〉調理・配膳 健康チェックシート」
・資料⑪「共用場所の掃除のポイント」(修正)
・新型コロナウイルス(COVID-19)に関する電話相談窓口一覧(修正)
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サポートブック研修会
※研修会の企画運営は随時承ります
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2月28日(日)13:00~16:00、JVOAD避難生活改善に関する専門委員会の協
力を得て、オンライン研修会を開催しました。
全国各地より、103名が参加し、サポートブックの内容を共有しました。
RSY浦野が進行役となり、専門職アドバイザーの尾島俊之先生(浜松医科大
学教授)、辛嶋友香里さん(ピースボート災害支援センター)が登壇。
専門家による詳しい知見と、現場の実態を合わせて、丁寧に解説頂きました。
また、特別ゲストには迫田洋子さん(人吉市・避難所担当職員)をお迎えし、
行政職員という立場から、コロナ禍における避難所開設直後の様子をお話し頂
きました。事前の関係各課や自治会関係者らとの申し合わせと、物品準備に取
り組んでおくことで、直後の受け入れの迅速性が高まること。そして、コロナ
禍による圧倒的なマンパワー不足を解消するためには、外部支援の受け入れ
と、住民の避難所運営への参加が不可欠であることを教えて頂きました
アンケート結果では、約9割が「自分ができることが沢山あると思った」「と
てもに参考になった」という回答でした。コロナ禍でマンパワーが不足する中、
専門家でなくても、『知っていれば誰でもできること』にこだわって情報を取
りまとめましたが、それが参加された方にも受け止めて頂けたことを嬉しく思
いました。
★RSY単独でも、下記の日程でサポートブック研修会を予定しております。
お席に若干の余裕がありますので、ぜひご参加下さい。
・日時:3月7日(日)13:00~16:00
・形式:Zoomによるオンライン
 応募締め切り:3月4日(木)18:00
※お申込み頂いた方には、前日までにZoomのURLをお送り致します。
【内容】※途中数回の休憩をはさみます。
1)サポートブック解説(13:00~15:00)
進行:RSY浦野
◎解説
佐々木裕子先生(愛知医科大学准教授/RSY専門職アドバイザー)
高橋知子さん(愛知医科大学病院感染症看護専門看護師)
2)事例紹介(15:10~15:30)
「コロナ禍の避難所運営訓練~矢田学区×学校×NPOの協働~」
◎話題提供者
椿佳代さん(名古屋市東区矢田学区連絡協議会・防災企画会議)
※サポートブックの捕捉動画を初公開します!
3)質疑応答(15:30~16:00)
  ※この冊子および動画作成、研修会の開催は、
「令和2年度独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興事業」からの助成金により
実施しています。