【第2報】台風10号被害に関わるRSYの支援活動について(9月2日)

皆様

RSY事務局です。
台風10号の影響で、北海道・岩手県内に大きな被害が出ています。

RSYは、熊本地震の支援で「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)」に出向している事務局次長・松永を、31日中にJVOAD先遣隊として北海道・南富良野町に派遣。全国社会福祉協議会、災害ボランティア活動支援プロジェクト会議(支援P)らと共に、南富良野町社会福祉協議会ら地元の関係者らと情報共有しています。

また、被災地をまわり、被害状況や住民の生活状況などについてヒアリングを続けていますが、被害の全体像はまだ十分に掴みきれていません。

そんな中、地元社会福祉協議会が「南富良野町災害ボランティアセンター」の設置に向け、ニーズ調査等の準備を始めています。松永は外部支援団体らと共に、関係機関の調整や運営体制づくりをサポートしています。以下、松永からの報告です。
※情報は刻一刻と変化するので、現時点での状況であることをご理解ください。
<南富良野町の被害状況>
・幾寅(いくとら)、落合、山畔(やまくろ)の3ヵ所で被害を確認。役場は被災状況を調査中で、全容把握はもう少し時間がかかる見込み。
・幾寅で大きな被害があり。局地的だが100世帯以上は被災しているのではないか。地区内の公営住宅と合わせると、被災世帯は200戸くらいか。
・山畔地区は孤立しており、現地に行くことができない。普段から自給自足の生活をしており、地域力の高い地区。
・既に家族や親戚で片づけを始めていて、泥だらけの家財搬出を始めている世帯もある。
・ライフラインは通っているが、幾寅地区では節水(30%に)していて自衛隊による水の配給が行われている、他地区では一部断水しているとの情報あり。

   

 

<住民等の声>
・南富良野社協事務所が併設されている「保健福祉センターみなくる」は、避難所となっており、2階に社協職員も入れて130名程度が避難。31日夜中2時頃に近くの河川の堤防決壊、4時頃に水量が多くなったので屋上の避難も考えたが大丈夫だった。

・保健福祉センターに避難していた。1階部分は浸水し、土地が低いので2mくらいは浸水していたと思う。停めていた車が100mくらい流されていた。

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台風10号・北海道の被害概要
※消防庁災害対策本部(第3報)、9月1日(木)14時00分現在

31日朝早く、北海道南富良野町を流れる空知川と、帯広市などを流れる札内川で堤防の一部が決壊し、南富良野町では広い範囲で住宅や避難所などの浸水被害発生。南富良野町、芽室町、新得町、清水町、などで浸水被害を確認。人的被害においては、行方不明1名、軽傷者1名、住家被害多数。道内全体では、避難指示の対象者が1,467名、避難勧告の対象者が2,996名。

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募金活動(名古屋)
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台風10号 被災地支援街頭募金
【日時】
・9月3日(土)10:00~12:00/13:00~15:00

【集合】
10:00~12:00の部:9:15にRSY事務所又は10:00までにナナちゃん人形前
13:00~15:00の部:13:00までにナナちゃん人形前

※午前中は事務所から募金箱等の荷物を運びます。お手伝いいただける方は9:15までにRSY事務所に来ていただけると有り難いです。
※午後は、帰りの荷物運び・募金の集計もお手伝いいただけると有難いです。

【実施場所・その他】
・名駅ナナちゃん人形前
・内容/平成28年台風10号 被災地支援街頭募金
・連絡先/090-5000-8386(RSY林)

・ご参加いただける方:下記をRSY事務局(info@rsy-nagoya.com)までご連絡ください。
当日飛び込みも大歓迎ですが、なるべく事前にご連絡いただけると幸いです。

①お名前:
②連絡先(できれば携帯電話):
③参加可能時間:
④希望集合場所:RSY事務所 or 現地
⑤参加人数(代表者が申込む場合):

※大雨・洪水・暴風・大雪いずれかの警報が出ていたら中止とします。

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募金活動(七ヶ浜)
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きずなハウスでも9月3日(土)~9月30日(金)の期間で募金箱の設置、ボーちゃん焼き募金を始めます。

【第31報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支援活動について(8月20日~27日)

みなさま
平成28年熊本地震において、RSYは御船町を中心に活動を継続しています。
8月20日~27日までの活動報告です。
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▼御船・夏祭り応援交流ボランティアバス
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「この地震の影響で夏祭りも中止になってしまった。何も楽しめるものがない」「こんな時こそ元気の出ることをやりたい」という住民さんの声から、熊本YMCAさんや山間部の自治会の方々、熊本大学の学生さん、地元のお寺さんと準備を進めてきた夏祭りが20、21日に開催。RSYで「夏祭り応援交流ボランティアバス」を19日夜~22日早朝で運行し、30名のボランティアの方々が活動しました。
20日は、熊本YMCA主催の夏祭りが、避難所となっている御船町スポーツセンターで開催されました。多くの子供連れや避難所から出てこられる方も多く、最大で200人近くがお祭りを楽しみました。
この日は町内外のボランティア7団体で、かき氷や綿あめ等、様々なブースを出展しました。RSYは陶器市、輪投げ、釣りぼり、たません、ピンボールブースの運営と、木工教室の運営サポートに入りました。どのブースも常に多くの人で賑わっており、袋に一杯の陶器を購入された方、たませんに舌鼓を打つ方、輪投げや釣りぼり、ピンボールで楽しそうに遊んだり、木工教室で物作りをする子どもたちの姿が見られました。住民の方もブースのお手伝いをしてくれる場面もあり、「大変だったけど、楽しかったたい。ありがとう。」と話されていました。夕方からは花火大会を行い、一人ひとりが花火を手に取り楽しむ姿が見られました。
 
21日は南田代地区公民館の夏祭りに参加。福岡のNPO「寺モン」さんとブースを出展しました。RSYは陶器市、輪投げ、釣りぼり、カフェ、たませんブースの運営と、流し素麺の運営サポートに入りました。地区内のお祭りで、小規模ながらも子ども達も含め、多くの方が参加されていました。カフェブースでは住民とボランティア、住民同士が和気あいあいと話している姿が見られました。住民の方がやりたいと話していた流し素麺も実現。美味しい素麺に舌鼓を打っていました。
  
★参加者の声
・私のお会いした御船の皆さんは、とても前向きで笑顔がすてきでした。子ども達も被災したにもかかわらず、素直な子が多い印象を受けました。(20代女子学生)
・テレビでは知れない熊本の現状を知れてよかったと思う。現地の方々は本当に気さくで明るい方ばかりでよかったです。子どもたちも元気に遊んでいてよかった。(20代男子学生)
・地域の方々とたくさん交流できた。今の現状、震災時のことを聞くことができて、また1つ自分の知っている情報が増えたので、しっかり拡散していきたいと思います。(20代女子学生)
・熊本地震後、なかなか個人では被災地を訪れることができなかったけれど、ボラバスがあって、こうしてみんなで「現地の今」を体験できたことはとてもよかったです。ちょっと来てすぐ帰る身ではありますが、住民の皆さんとお会いすることで「ずっと気にかけていますよ」ということを伝えられたなら何よりです。(40代女性)
★住民の方の声
・いやぁ、ボランティアの人たちには本当に頭が下がるとたいね。いつもは、ああしろこうしろって言うばっかりだったけど、自分が反対になってよーくわかった。ほんと大変たいね。今日は朝、起きれんかったとよ(笑)でも楽しかったたい。ありがとうね。(50代男性)
・あんとき話してたことがようやく実現しましたねー。うれしかー。やっぱり一番にそうめん流しを食べんとね。一緒に食べよう。わーほんと、うれしかー。(70代女性)
・みなさん、どっからきなさったと?名古屋?福岡?まー遠いとこからありがとうございます。地震の後、いろんな人にお世話になって。本当にありがたいことと思うちょります。(70代女性)
★夏祭り応援交流ボランティアバスにご協力いただいた皆さま
■生活協同組合 コープあいち様
たませんに必要な調味料、調理器具、花火、素麺(300人分)をご提供いただきました。
ありがとうございました。
■瀬戸陶磁器卸商業協同組合様
陶器市の瀬戸物を約90ケースご提供いただきました。ありがとうございました。
■クラップスチアリーダーズ「元気届け隊」様
花火と手作りの手作りの風鈴62個をご提供いただきました。
元気届け隊は、東日本大震災で被災した子どもたちで結成されたチアリーダーチームで、避難所や仮設住宅でのボランティア活動の他、東北の様々な復興イベントで応援活動を行っています。今回、熊本で仮設住宅に入居する方に届けたいと、手作りの風鈴を作ってくれました。御船町の仮設住宅入居者へお配りいたします。本当にありがとうございました。
その他、個人の皆さまにも沢山の花火をご提供いただきました。
ありがとうございました。
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▼かたらんな交流館
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開館時は住民の方が来館し、気軽にお話をする場所になっています。
27日には大分大学の学生と一緒に無料カフェと陶器市を開催予定で、カフェで住民と学生、住民同士が和気あいあいと話をしたり、楽しそうに陶器を選ぶ住民が来る姿が予想されます。
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▼被災者の声
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【かたらんな交流館来館者】
・あれからね、無料で働くこと(ボランティア)が面白くなってね。今日も朝起きて、仮設に行ったら草がボーボーはえとったけん、
 全部俺が取ったとよ。いやぁ、あなたたちの気持ちがちょっとわかってきたかなー。俺も草取りしてたら、「きれいにしてくれてありがとう」とか知らん人に言われて。なんかうれしかばいね。あなたたちも喜んでくれるあの笑顔がたまらんのじゃろう?いやぁだけどあれはうれしかね。(50代男性)
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▼うるうるパックの発送
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熊本地震から4ヶ月が経過し、現地では仮設住宅の入居が順次始まっている中、今回、つながりづくりの一助として、企業等から提供頂いた生活用品等をパック化した「うるうるパック」をお届けすることになりました。現段階で御船町を始めとする7市町村の社協から9月以降活用したいとの依頼が来ており、26日、27日にRSY大口町倉庫でパック化作業を実施。両日とも20名近くのボランティアさんの協力があり、無事パック化は完了し、現地へ発送いたしました。
うるうるパックは8月中に各地域に届く予定で、9月以降、仮設住宅への個別訪問等で活用されます。
  
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▼活動支援金募集
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皆様からお預かりした大切な寄付金は、避難所・応急仮設住宅の環境改善、孤立・孤独死の防止のためのサロンや食事会、足湯ボランティアの開催、ボランティアバスの運行など、復興の町づくりに繋がる活動に役立てます。
<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。
「都度寄付」よりお申し込み下さい。
※団体へのメッセージ欄に「活動寄付」とご記入ください。
<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ ぼうさいたろう」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

【第29報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支援活動について(8月13日~16日)

みなさま

平成28年熊本地震において、RSYは御船町を中心に活動を継続しています。
現地スタッフからの8月13日~16日までの活動報告です。(報告:松永・中西・浦中)
(お盆休み:14,15日)
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▼熊本県域・熊本市の概況(JVOADの活動)

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●熊本県内の避難所数は11市町村・34ヵ所、避難者数1,335名となっている(8月16日/県発表)。
<熊本県域の情報>
・熊本県社協がJVOADと連携し、NPOくまもと協働して、支援受付窓口を8月10日に設置しました。仮設住宅等の支援基盤となる、地域支え合いセンターが各市町村に出来るまでの支援調整を目的としています。
・設置後は一日数件ずつの問い合わせが来ていて、散髪ボランティア、大学生による楽器演奏、サロン活動等のニーズに合わせてなんでもやります等の支援の申し出があり、各市町村に繋いでいます。仮設住宅への支援について、体制が整っていないため、受け入れ先は行政・社協・NPOなど、市町村毎で異なるので、その繋ぎがこの窓口の業務となります。詳細は、上記リンクから熊本県社協HPを確認ください。

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▼真夏の大交流会準備
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地震被害の影響で、例年恒例の花火大会や夏祭りが軒並み今年は中止になり、
子どもだけでなく、大人も「夏のお楽しみ」が少ないことにがっかりしている様子がわかってきましたので、熊本YMCAさんや熊本大学の学生、地元のお寺などと協力して、

お楽しみイベントの準備をしています。8月20日、21日の予定です。
名古屋からのボランティアバスも加わって、盛り上げます。
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▼陶器市&RSYカフェ
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ちょっと一息つける場所をと、かたらんな交流館にカフェを設けました。

これまでに顔見知りになった方々が、かわるがわる来訪されて、

近況がきけたり、つぶやく悩みを、次につなぐお手伝いをしたりと

カフェを情報交換の場として、利用していただけるように工夫していきます。8月13日(土)には、陶器市も開きました。
ショッピングは、品物を選んだり、お会計の時のちょっとした会話などが、楽しいものです。
売り上げは度外視で、楽しんでいただけることが目的でした。

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▼仮設入居者への説明会でのサポート(8月13日)
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今回は高齢者が多く、説明には、普段以上にわかりやすい説明が求められました。

入居者の中に、大工さんがあり棚付けやそのやり方について、
同じ入居者に講習会を開いていただけるよう打診しています。
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▼被災者の声
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【暮らし再建に向けて】
・わしら田舎ん人は真面目たいね、何かあったらみんな出よりますよ。でも情報がなかったけんね、誰がどこに避難しとるか、誰がどこの仮設に入るか、全然情報がなかけんね。この前の勉強会はよかったたいね。本当によかった。初めてのことでり災証明だなんだって、みんなわからんけんね。経験した人たちに教えてもらって本当にいい機会だった。ここは近くでいつも通るけん、またちょいちょい寄らしてもらいますわ。(60代男性)

・前はね、いつもきちーっとした恰好ばして、靴もきれいなんはいて、化粧もちゃんとしとりましたとよ、外に出るときはね。この頃はね、こんな格好でも平気で外ば出られるようになりました。前だったら絶対に外に出て行かんような格好でも平気でいられますたい。これも地震のおかげなのかなーと思うちょりますたい。ハハハ(70代女性)【地震直後を振り返って(4か月目のメモリアルディにて)】
・地震があってから当たり前のことのありがたさを感じるようになりました。当たり前のこと。料理ができること。当たり前のこと。友達と遊べること…。(10代女性)・あの強烈な地震から4カ月。振り返ってみればたくさんの方に支えてもらったと感じています。御船町職員、山口県の多くの職員のみなさま、食事を作ってくださる配食の飲食店の皆様、YMCAの皆様。そして全国からかけつけてくださったボランティアの皆様。本当にありがとうございました。皆様の支えがなければ立ち上がれなかったかもしれません。私たちが恩返しできるならば、自分の足で立ち、自らのできることを一人ずつがしていくことだと思っています。(50代男性)【かたらんな交流館来館者の声】
・いやぁこの前の穴水勉強会は実によかった。ありがとうね。ホットちゃんは、息子にやった。今年の敬老会は小さく地域でやろうと思っている、そんときにこれ、みんなで作ってあげたらよかじゃなかね?(70代男性)

 

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▼活動支援金募集
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皆様からお預かりした大切な寄付金は、避難所・応急仮設住宅の環境改善、孤立・孤独死の防止のためのサロンや食事会、足湯ボランティアの開催、ボランティアバスの運行など、復興の町づくりに繋がる活動に役立てます。
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★RSY御船事務所「かたらんな交流館」フェイスブックページ開設!

地域住民の方や御船町にお越しいただくボランティアさんに、『かたらんな交流館』やRSYの活動を知っていただくと共に、町で見つけた素敵な人や場所など、御船町の魅力を随時発信していきます!アカウントのある方は、是非「いいね!」をお願いします。

【第26報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支援活動について(7月20日~25日)

みなさま
平成28年熊本地震において、RSYは御船町を中心に活動を継続しています。
7月20~25日までの活動報告です。
この間、栗田、浦野、松山、浜田も現地で活動しました。
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▼熊本県域・熊本市の概況/報告:松永
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●熊本県内で、13市町村70ヵ所、3,740名、益城町と南阿蘇村では1,000名を越える方々が現在も避難生活を続けています(7月25日/県発表)。
●熊本県・県社協と週2回行っている連携会議では、被災家屋の公費での解体について・仮設住宅等への支援体制づくり「地域支え合いセンター」・長期休暇を利用したボランティア受け入れと情報発信について等を議題として打ち合わせを行っています。中でも、公費解体については、ある自治体で被災家屋の解体を行う際に、「エアコン等の家電は事前に住民で搬出してほしい。」とされていました。解体する場合、半壊以上の住家で危険家屋となっていることが大半で、家電の取り出し等を被災者自身で対応することは難しく、また業者に依頼すると自己負担となるため、現場で混乱しているとの声が支援団体からありました。自治体毎でも制度に多少の違いがでています。そうした被災者に直結する課題に対して、連携会議を通して県と調整を続けています。
●熊本市では、避難所から応急仮設住宅への入居が進む中、入居者の交流の場・支援者の活動の場となる集会場の建設工事が進められていて、最初の建設された団地の集会場は既に完成しています。そのような移行期において、支援団体より、支援の方向性を団体同士ですり合わせを行いたいとの声が出ていて、定期的に行う支援団体の情報共有会議「ひごまる会議」で仮設住宅等への支援について検討していくよう調整しています。また仮設住宅等への支援については、県内共通の課題となるため、JVOADとしても県域で支援のすり合わせが必要になってくると考えています。
●7月23日(土)に「熊本地震被災地におけるこれからの復興への取り組み」と題したシンポジウムが行われ、JVOADも運営協力等を行いました(主催:くまもと災害ボランティアネットワーク設立実行委員会)。災害から三ヵ月が経過し、これまでの活動を振り返り、これからも続く復旧とその後の復興に向けて、継続した力を寄せ合う機会とするために本シンポジウムが開催され、当日は、230名を越える方々(行政・社協・NPO・ボランティア団体等)に参加頂き、県内外の支援団体の活動報告、また中越地震・東日本大震災での支援事例をもとに今後の支援に向けてのパネルディスカッション等が行われました。長期化する避難所生活・仮設住宅等での入居後の孤立・被災家屋のブルーシート対応など、山積する課題に対して、今後も息の長い支援が必要とされています。
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▼御船町/報告:中西・浦中 第2次仮設入居者説明会
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7月21日(木)に第2次仮設入居に向けた説明会に参加し、過去の事例をもとに、仮設住宅の住まい方の工夫について説明しました。17世帯が出席。中には一人暮らしの高齢者も数名いて、書類の確認や理解についていけない様子もあったため、RSYスタッフでサポートしました。手続きは説明会終了後、住民に整理券が渡され、その場で記入、提出できる仕組みとなっていました。「壁に穴をあけてはダメなのか?」「固定電話は引けるのか?」などの疑問や不安に、町の職員が丁寧に対応している姿が印象的でした。
また、入居者に大工さんがいたので、棚の取り付けを希望する方や、日曜大工が得意な地元ボランティア向けの講習会について相談しました。東京の団体からも、棚取り付けボランティアの申し出を受けているので、一緒に取り組みができるよう調整します。
「あったか味噌汁プロジェクト」のお椀とお箸セットは、説明会終了後に、住民の皆さん一人ひとりに手渡ししました。「娘が愛知におるけん身近に感じる」「20年愛知におったとよ。懐かしいねぇ。」「愛知から来てくれたボランティアさんに本当にきれいにしてもらってありがたかった。また会えたらお礼を言いたいんだけど、伝えておいてくださいね。」など、思い思いの心境をお話下さいました。
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▼御船町:玉虫南組足湯
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7月24日(日)、神戸大学足湯隊5名が御船町で活動しました。以前、足湯ボランティアに来てくれた学生さんが、「また御船に行きたい!」と手を上げてくれたのです。地元のSさんに事前のチラシ配布や当日の声かけを手伝って頂き、12名がお越しになりました。会場にはサロンスペースも作ったので、終始ゆったりとした時間の中、震災によってもたらされた生活の変化や不安など、思い思いの心の内を聞かせて下さいました。宮古島在住のRSY会員Sさんから送って頂いた新鮮なマンゴーをお出しすると、皆さんの表情もパッと明るくなって、さらに会話も弾みました。人との関わりや会話の機会を求めている方が多いことを改めて実感しました。
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★住民の声
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玉虫地区の仮設住宅は団地内の公園に建設中ですが、建設計画が全体的に遅れているので、入居の目処はまだ立っていません。
・お盆休み前に仮設のカギがもらえたら、帰省してくる子どもたちの寝る場所ができるけど、暑いだろうねぇ(40代・女性)
・家が壊れてしまったので孫が来にくくなって会えなくて寂しい(70代・男性)
・水が出なかったから、娘のところに1か月くらい避難していの。にぎやかだったけど、気も使うから疲れちゃった(70代・女性)
・6月にボランティアさん(碧海五市)が来てくれた時は、仕事で来られなかったから、今日は楽しみにしてたの(30代・女性)
・65歳まで郵便車の運転手をしていたよ。1日約8時間運転。引退後は家庭菜園をしてる。なす、キュウリ、オクラ…。孫がいて一番下は特に可愛い。地震はあまり怖くなかったが雨が怖かったね。(60代・男性)
・水が出なかったので、1ケ月間長女のもとでお世話になったの。孫が5人いる。昔病気をしたけど、今は元気にしているよ。その後、好きなことをして生きようと思って、車の免許をとったの。理髪店で働いていたから、今でも孫たちの散髪をしてる。人間、元気が一番やね。(70代・女性)
・前の足湯の時は仕事があって来れなかったから、今回はどんなものだろうと思ってきてみました。子どもの学校も、入学後2日しか通えなかったの。小学校の夏休みは、地震で短くなっているんです。
家は支援金をもらって建て替えようと思えば2年待ち、すぐ建て替えようと思えば自分でお金を払わないといけないんです。(30代・女性)
・昨日60年来の親友が亡くなったと電話があった。亡くなったのは少し前だったけど家族葬だったそうで、昨日知った。一度少し元気になった時に、一緒に釣りに行った。その後に悪化してモルヒネが打たれている中で電話やメールをくれた。無言の電話があった後、急いで病室に向かって、1時間半手を握り締めていた。あなたも一生つきあえる友人をつくりなさいね。たくさんじゃんくていい、1人でいい…(70代・男性)
・体を動かすのが好き。今回の地震が起こる前まで、エアロビクスをしていた。
兄が30代で無くなった時には、奥さんと子供の面倒をかわりばんこにしながら看取ったっけ。神戸の地震の時も大変だったでしょう?今回は火事も津波もなくて不幸中の幸いだった。でも雨で家が傾いた。水が溜まって海のようだった。(60代・女性)
益城や西原は被害が集中的に出ているので話題になりやすいけど、御船はところどころの被害なので取り上げられづらいよね。4月14日の地震に驚いて、落ち着いたかな、と思ったところで本震が来たからショックだった。2階の自分の部屋は、棚などが倒れてしまって入れないような状態だった。その後に雨が降って、土砂災害が起きたりしたから不安だった。(60代・女性)
・息子2人と娘1人いるよ。息子が彼女と結婚するなら、玉虫に二世帯住宅を建てるかもしれない。(ここに来るとき)山の中にパッと住宅が現れたでしょ?山を切り開いたからよく揺れたのかもしれないね。(40代・女性)
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▼御船町:仮設住宅巡回
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仮設住宅を回り、お箸・お椀のセットの配布をきっかけに個別訪問活動をしています。入居から1週間以上が経ち、生活のペースが少しつかめたという方もいますが、
やることがない」と、テレビの前でじっとしているお年寄りの姿も目立ちました。
現在は、保健師による定期巡回、地域包括支援センターとJRATによる手すり等の取り付けが進んでいます。また、介護が必要な方には、デイサービスやヘルパーなども入っているので、完全に孤立した状態ではありません。
しかし、7月末で保健師の派遣は終了するため、今後は民生委員、福祉委員、サロンボランティアらなど、地元で動ける方々との連携が急務の課題です。仮設住宅の見守りをする「地域支えあいセンター(行政が社協や民間に委託)」の本格稼動は冬頃の見通しです。その間に、孤立、引きこもり、孤独死を絶対に出さないよう、関係者が連携しながら、対応策を考えなければなりません。
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▼活動支援金募集
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皆様からお預かりした大切な寄付金は、避難所・応急仮設住宅の環境改善、孤立・孤独死の防止のためのサロンや食事会、足湯ボランティアの開催、ボランティアバスの運行など、復興の町づくりに繋がる活動に役立てます。
<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。
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【第25報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支援活動について(7月14日~19日)

みなさま
平成28年熊本地震において、RSYは御船町を中心に活動を継続しています。現地スタッフからの14~19日までの活動報告です。
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▼熊本県域・熊本市の概況(報告:松永 JVOADの活動)
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●熊本県では7月19日現在で、15市町村89ヵ所、4,027名が現在も避難生活を続けています。
●熊本市では、JVOAD(担当:松永)が事務局として行う「熊本市・市社協・NPO等連携会議」を週2回で開催しています。仮設住宅の建設やみなし仮設住宅入居が進む中、現在約25ヵ所ある避難所の集約・解消が進んでいて、8月中旬までには市内3区で避難所解消の予定となっています。その中でも、みなし仮設住宅の鍵渡しが終わらず、8月下旬まで避難所に残らざるを得ない方もいます。そうした方へ、5区の集約避難所や二次避難所(ホテル・旅館等)での対応についての議論されています。市連携会議では、「避難所」・「仮設住宅等」でテーマを分けて開催していましたが、避難所から仮設住宅等への移行期となっていることもあり、今後は1本化し開催する予定で調整しています。
●熊本市で、市内で活動する支援団体の情報共有会議として、毎週土曜日に「ひごまる会議」の開催を、「市民活動支援センター・あいぽーと」が行い、その開催サポートも行っています。ひごまる会議は、7月16日(土)で第5回目が開催され、毎回15団体30名程度が参加されています。会で、支援団体の顔合わせや、市連携会議での情報共有、また避難所支援のスケジュール調整等も行っています。支援団体の中でも、移行期を迎え、参加団体から仮設住宅支援への方向性等のすり合わせを行いたいとの声も出ています。東日本大震災での支援経験・事例等を地元団体等へ伝えて行ければと思っています。
●同様に週2回、県・県社協・NPO等連携会議の開催も行っています。地域支え合いセンターの設置・公費解体・仮設住宅集会所の環境整備等が議題となっています。仮設住宅等の支援体制の基盤となる地域支え合いセンター(東北では仮設住宅サポートセンター等の名称)は予算面で国との調整もあり、体制ができるのは秋頃となりそうです。センターができるまで間の支援やその調整窓口について検討しています。
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▼御船町の概況(報告:中西・浦中)
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御船町:避難所・避難者数(7月20日現在)
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・全壊家屋777棟 半壊1,391棟 一部損壊3,706
・避難勧告139世帯(347名) 避難指示108世帯(308名)
・避難者218名/避難所4箇所(スポーツセンター・カルチャーセンター・福祉施設2箇所)
・罹災証明2次調査→御船町40%程度が依頼。
★RSY御船事務所「かたらんな交流館」オープン
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7月5日にオープンした『かたらんな交流館』。「かたらんな」とは、地元の方言で、『一緒に』とか『語る』という意味合いがあります。この場所に多くの人々が集い、将来を話し合ったり、励ましあったり、ボランティアと町民が交流を深める場所となって欲しいと願いを込めました。中西・浦中が常駐し、毎日のように住民の方々が顔を覗かせてくれています。
(住民の声)
・今度いく。行ってもよかね?(50代・男性)
・レスキューさん、辺田見のあっこにプレハブ建てたばいね。うちは、あの上にあるけん、あれ?何ができると?あれ?レスキューさんのプレハブだって(笑)今度寄らせてもらうけん、お茶飲ませてね。(30代・女性)
・ここ何かな~って毎日思って通ってた。そしたら今日私の描いた絵がある!って。あっ!って思った。いつもここにいると?ずっといると?今度来てもよかね?(16歳・女性)
★避難所への支援
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19日、災害ボランティアネット九州支部の皆さん12名が、スポーツセンターにて茶話会を開催して下さいました。お抹茶と工作、牛乳パックでかご作り・折り紙コマなどが用意され、多くの住民が参加しました。ものづくりに没頭したり、ボランティアとの交流を深める姿も見られ、大盛況。とにかく皆さんが楽しんでいる姿が印象的でした。
 
★仮設住宅への支援
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●民生委員定例会に出席しました
福祉課からの要請で、中西が民生委員定例会に出席しました。会議では、町から、被害概要が共有されたほか、一人の対象者に対し、移転前と移転後の地域の民生委員で、情報共有や見守り活動を早急に進める必要性があると伝えられました。また、中西は、仮設の居住環境や、既に入居している住民の様子、RSYの活動を紹介。仮設住宅の見守り機関として町が委託する『地域支えあいセンター』は9月以降から稼動の見通しのため、間を繋ぐべく、共に協力しながら住民の暮らしを支えていくことを確認しました。
●第2次仮設入居者説明会順次開催
第2次仮設入居に向けた説明会が7月14日(木)から開催されています。住民の方からは、「仮設住宅の見取り図(設計図)だけでは想像がつかず、持っていくものや置き場所が考えられない」といった声があがっており、不安や疑問を少しでも解消してもらうため、入居に向けての準備ができるよう、RSYスタッフが時間をもらい、写真と共に紹介しています。
また、「あったか味噌汁プロジェクト」の第二弾セットも9日から手渡ししています。
 
(住民の声)
・仮設に入る前に見学会をしてほしい。そうしたら何が持っていけるかだいたい見当がつくと思うんだけど。(50代・女性)
・仮設の入居時に何かもらえるものがあるの?もらえるものがあるなら、買ってしまう前に先に知っときたい。もらえるのは非常にありがたい。(60代・女性)
・卵焼きがつくりたい。(60代・女性)
●生活協同組合連合会アイチョイス様から、集会場・談話室の備品提供を頂きました
町の仮設住宅には、1箇所の集会場(50戸に1つ)と6箇所の談話室(20戸に1つ)が順次建設されています。ただし、災害救助法で提供されるのは建物のみ。資材は町が自前で用意しなくてはなりません。そこで、お茶のみセット、簡易調理セット、モノづくりのための工具などをアイチョイスさんが寄付して下さいました。鍵の受け渡しは一番早いところでも、8月にずれ込む可能性があるそうですが、すぐに住民が集える場として使えるよう準備を進めていきます。
★集落支援
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田代地区、七滝地区土砂崩れ現場巡回しました。度重なる雨で、道路わきの倒木、土砂崩れ、ガードレールの崩落などが多くの箇所で確認されています。住宅下がえぐられ宙に浮いている状態の場所もあります。また屋根全面ブルーシートを張られる住宅も増えているとのことです。豪雨後、新たに全壊家屋が増え、避難所へ移った方もいます。住民の皆さんは、梅雨が明けてほっとしている反面、これから迎える台風シーズンに不安を募らせています。
 
★住民の声
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※6月26日と28日に、避難所となっているスポーツセンタで足湯、玉虫住宅南集会場で、碧海5市ボランティアの皆さんによるサロン活動を行いました。
・御船に家を買って3年前くらいかな。数年前に隣の家が火事になって、それが落ち着いたと思ったら地震でしょ。孫たちは家に入りたくないって言って。ずっと避難所。俺だけひとり家に帰ってる。犬がいるからね。(60代・男性)
・足湯は何回かやったことあるよ。ここにいる人(足湯をしているほか2人)は、中学校が避難所になった時からの知り合い。今も仲良くしている。ぐっすり眠れるし、よく食べている。食べ過ぎて太ってしまって困っている。病気で食事制限しなくちゃいけないから。体調は悪くもないし、よくもない(笑)。自宅は危険区域に指定され、入ってはいけないことになっている。(50代・男性)
・2次審査を待っている。地震保険は「全壊」判定で、町の判定は「半壊」。納得いかない。町の対応も2次審査が終わってるところもあるのに、7月まで待ってと言われている。対応がおかしい!!(70代・女性)
・り災判定の3次審査待ち。自分は全壊と考えているが、「半壊」と判定されている。納得するまで判定してもらうつもり。避難所では健康のため、朝は1キロほど歩くようにしている。今月は初めて足湯に来たが気持ちよかった。(50代・男性)
・地震があってエコノミー症候群になった。高血圧もあり、血圧が下がらないとエコノミーの治療もできないといわれている。地震後、血圧もなかなか下がらなくなった。(70代・女性)
・帰るたびに家が傾いている。体育館でやっと寝られるようになっていたが、(スポーツセンターに移動して)また慣れるまで時間が必要。いろんなボランティアが来てくれている。前はネイルのボランティアもあった。本当にありがたい!(70代・女性)
・夜は眠れないですよ。消灯は10時だけど1時までじっと起きています。睡眠薬を毎晩飲んでいるけど効かない。来月仮設に入る。こっちより少し広くなるね。(70代・男性)
・中学校の避難所がよっぽどよかった。入り口にいたから、みんなに挨拶ができたから。学校に行ったら「いってらっしゃい」、帰ってきたら「お帰りなさい」といつも挨拶してた。(子どもたちは)私を園長先生と呼んでくれた。今のところはカーテンがあるからよくない。(70代・女性)
・今、母は特養の施設に入っている。本心で家が崩れた。もし母が居たら死んでいたでしょう。本当によかった。来月仮設に入るけど、食事は心配。今まで避難所で楽にしていて自分で作ると思うとめんどくさいなと思う。仮設に入るのにエアコンしかない。家電品がもっと設置されると思ったのにびっくりした。2年仮設にいられるというけどあっという間でしょう。どうしよう?家は半壊だったけど解体して新しい家を建てるつもり。(50代・女性)
・前の避難所の方がよかった。今のところにいるとカーテンで隠されていて気持ちが悪くなる。家が一部損壊だからお金がもらえない。6日前に腰を痛めて今仕事ができない。避難所で落ち着かないから仕事にもひびく。(50代・男性)
・娘がパニック障害のため、いつ発作が出るか心配。早くここを出たいが仮設に入っても落ち着いて生活できるのか不安。(年齢不明・女性)
・震災直後、妻が脳梗塞で入院。避難所から旅行などもあるがなににも参加する気がおこらない。(年齢不明・男性)
・男性はサロンにあまり来ないけど妻と一緒に来ました。人と話していると気持ちも落ち着くしね。家は柱も大丈夫だし、何ともなっていないが家具が壊れた。お隣さんが親切にしてくれるので助かっている。お隣さんは大事だと思う。(70代・男性)
・震災の時、主人は不在で一人で家にいたので心細く怖かった。家は壊れなかったが怖くて中に入れなかった。軽乗用車の中にいたがよく揺れるのでどうしたらよいか不安だった。隣の家の方が「うちの車は大きいし大勢でいると心強いからうちにおいで。」と言ってくれた。2回目(本震)の時は主人は一緒で心強かった。水に困った。水の大切さを身に染みて感じた。40日間毎日水汲みに通った。一人18ℓまで。もらうのに2時間半並んだ。自分より2~3人前で(給水車の)水が空っぽになることもあった。(60代・女性)
※その他
・避難所は暇なので、手芸やモノづくりをもっと習いたい(50代・女性)
・アイロン台とかアイロンが欲しい。アイロンかけたい(40代・女性)
・学校用の手提げ袋をとか、雑巾を作りたい仮設に入って集会所ができたらサロンを開きたい。開いたときに例えばクッション等ならすぐに作れるし、みんなが集まって話しながらやりたい。(50代・女性)
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※仮設住宅には、あったか味噌汁プロジェクトの配布と見守りをかねて随時訪問しています。
・お椀とお箸をくださった方たちね。ありがとうございます。よろしく伝えてください(50代女性とその家族)
・よかとこ、ほんとうによかとこですたい。こんないい住宅に住ませてもらってほんにありがたい。感謝しとるですたい。押入れもあってね、広かたいね、着物ば持ってきてかけたらどうかと思っちょります。今までの暮らしを思うと涙が出るほどありがたい。(70代女性)
・とにかく昼間暑くてたまらんですたい。ほんに暑か。昨日の雨はすごかね。雷ば鳴ってすごかったたい。(50代男性)
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▼御船町からのお知らせ
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●吉無田高原「緑の村(町営キャンプ場)」と御船町恐竜博物館の再開が決定しました!
7月23日(土)より、吉無田高原「緑の村(町営キャンプ場)」、7月24日(日)より御船町恐竜博物館の再開が決定。少しずつではありますが、復興に向けて歩みを進めています。
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▼活動支援金募集
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いただいた寄付金は、あったかお味噌汁プロジェクトをはじめとした、被災者のみなさんが当たり前の「日常生活」を取り戻すために、活用いたします。
お椀やお箸の名古屋からの輸送代、サロン活動のための備品などに役立っています。ありがとうございます。
<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。
「都度寄付」よりお申し込み下さい。
※団体へのメッセージ欄に「活動寄付」とご記入ください。
<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ ぼうさいたろう」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

【第3報】広島県福山市豪雨水害への対応について

みなさま
RSY事務局では、6月22日未明の大雨により被害のあった、広島県福山市への支援活動を行っております。RSYが事務局を兼務する「震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)」では、事務局長・松山を6月26日から28日まで派遣し、地元社協らと連携をとりつつ、名古屋からの資器材受け入れや地域巡回、社協の体制作りのお手伝いをいたしました。
福山市では、先週金・土・日の3日間で、福山市社協でボランティアを募集し、活動を行ったとのこと。福山市社協鳥海氏より、報告をいただきましたので、掲載させていただきます。
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6月22日以降,梅雨前線が活発化した影響による大雨で,福山市内を流れる芦田川の支流など5河川があふれ,浸水被害,土砂災害などに見舞われました。
福山市社会福祉協議会では,この災害に対し,日頃からつながりのある地域団体の役員やボランティアから被害状況などを聞き取る中で,この度は災害ボランティアセンターを開設せず,通常のボランティアコーディネートの中で対応していくことを決定しました。並行して,広島県社協からレスキューストックヤードへ依頼し,活動資材を借り受けました。
そして,7月1日~3日で集中的に寄せられた相談に対応すべく,今まで災害の現場で活動経験のあるボランティアを中心に募集を開始し,支援活動を展開しました。
 
*3日間で対応したニーズ21件 参加したボランティア数76人
3日間の活動が報道されたこともあり、新規のニーズもいくつか上がってきています。
今後も新規ニーズに合わせて週末に市内でボランティア募集をかけ支援活動を行う予定です。
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【急募】広島県福山市への資器材搬出ボランティア募集(6月26日10:00~)

みなさま

RSY事務局です。
6月19日(日)からの雨により被害が出ている広島県福山市への
資器材貸与の申し出がありました。
ついては、下記の日時で搬出ボランティアを募集します。
急な募集となりますが、ご協力お願いいたします。
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福山市への資器材搬出ボランティア
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●日時:6月26日(日)10:00~
※集合:10:00/12:00頃トラック出発予定
●場所:名東倉庫(名東区香南2丁目1301-1)
 アクセス:https://goo.gl/maps/yGIfj
●作業内容:4トントラック1台分の資機材搬出(一輪車・スコップ・バケツなど)
●当日連絡先:090-5000-8386(担当・RSY林)
▼ご協力頂ける皆さまへ
お手数ですが、info@rsy-nagoya.comまで
①お名前、②携帯電話の番号 ③集合先(現地or事務所)をお知らせください。
当日連絡先まで、直接お電話いただいても構いません。
・怪我などに備え長袖・長ズボン着用にご協力ください。
・各自で飲み物を用意するなど、体調管理をお願いします。
駐車場がありませんのでなるべくお誘いあわせの上お越しください
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ご協力をよろしくお願いいたします。

2015年度被災地支援活動報告会を開催します

みなさま

レスキューストックヤード事務局です。

RSYでは、2015年度発生した災害における支援活動の報告会を行います。

4月のネパール地震の募金活動に始まり、

9月に発生した関東・東北豪雨災害では、多くの皆さまのご協力のもと、

ボランティア活動用資器材の貸出し、災害ボランティアセンターや地元NPOのサポート、

避難所の環境整備、炊き出し・足湯・サロン活動、「うるうるパック」の提供調整、

生活用品バザー、活動支援金の募金活動など、現地のニーズに応じて多岐にわたる活動を行いました。

私たちの活動の詳細をご報告し、広くみなさまに被災地の”今”をお伝えし、

今後の被災者支援について語り合う場としたいと思っております

是非ご参加ください。

日時:2016年2月23日(火) 19時~21時

場所:名古屋建設業協会 1階 大会議室

   名古屋市東区泉1-13-34

   地下鉄 久屋大通駅下車 1A出口より徒歩4分

  久屋大通駅からの徒歩の案内図

★ネットでの申し込みは【こちら】から

★メールでの申し込みは

件名を「2015年度被災地支援活動報告会」として、お名前、電話番号を明記の上

info@rsy-nagoya.comまで

★電話での申し込みは

052-253-7550まで(受付時間:平日の10時ー18時)

常総市で陶器市を行いました

みなさま

 

レスキューストックヤード事務局です。

台風18号の影響で鬼怒川が氾濫し被災した市町では、

体育館などの一次避難所が12月上旬で全て閉じられ、メディアの報道も少なくなって

一段落したかに見えます。

けれども、被災者の生活が、元に戻っているわけではありません。

リフォーム中の自宅や新しい賃貸住宅での生活が始まったばかりの方が多い中、

新生活の必需品を手に入れるのがたいへんという声を聞き、

RSYでは、12月23日に、常総市で陶器市を行いました。

今回の陶器は、中部リサイクル運動市民の会からの物を中心に、

宇治市炭山、瑞浪市陶町からいただいたお皿、茶碗、小鉢などでした。

どんぶりが人気で、無くなってしまったのと、季節がらか、大皿も人気でした。

あいにく今にも雨が降りそうな寒空にも関わらず、

オープン前から大勢の方々が来られ、

茶碗や湯呑み、どんぶり、お盆やヤカンなどを買っていかれました。

  

お母さんたちが多かったですが、中にはご夫婦や親子で見えたり、

ご近所同士、「元気?」と声を掛けあう姿も見られました。

「やっぱり、お買い物って楽しいね」「年越しそばを入れるのにちょうどいい」

「お正月は、人が来るから、数の揃ったお椀が欲しかったの」という声もありました。

RSYのスタッフ、ボランティア合わせて7名が、てんてこ舞いの陶器市でしたが

ADRAジャパンの喫茶カーのコーヒーの振る舞いや

午後には、愛知から移動販売車炊き出し支援協議会の協力を得て、

おぎのやさんのクロワッサンたい焼きの提供も加わり、

ちょっとしたお茶の時間も提供できました。

当日の売上 78,350円は、事前のコーディネートをしてくださった

認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズに全額寄付いたしました。

今日お届けした陶器が、協力者の方々の真心と共に、

お正月の食卓を少しでも潤してくれればと思います。

活動寄付をして下さった方々にも、この場を借りて御礼申し上げます。

RSYは、今後とも必要なタイミングで必要とされる活動を続けていきますので、

どうか、みなさまのできるカタチで、ご協力ください。よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

【第9報】関東・東北豪雨に関わるRSY​の支​援活動について

みなさま

RSY事務局です。関東・東北豪雨水害に対し、RSY兼震つな事務局からは、引き続き茨城県常総市へのスタッフ派遣と栃木県と福島県南会津の情報共有を継続しています。

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茨城県常総市での活動報告

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▼茨城NPOセンターコモンズ運営サポート(報告:松山)
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・NPO連絡会議の実施
常総市内で活動しているNPO関係者らの情報交換のための会議。ピースボート、OPEN
Japan、JUNTOS、風組、元気村Phoenix、被災地NGO恊働センターなどが参加。コモンズを中心に、日本NPOセンターと震つなが運営をサポート。炊き出しの調整、在宅避難者へのニーズ対応、外国人支援等を中心に行っている。

1日1回の合同ミーティングでは、「炊き出し・イベント・リラクゼーション」「移動支援」「行政・法律・制度」「片付け、清掃、ボラセン」「避難所」とカテゴリーを分け、それぞれの動きを報告。課題や相談を共有し、翌日の活動方針を検討。

▼炊き出しチームの活動
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RSYカーに食材や鍋を積んで11日現地入りし、10月12日、北水海道駅前にて、夕食の時間に炊き出しを行いました。
スタッフは伊藤さん、小塚さん、下田さん(災害ボランティアコーディネーターなごや・なごや防災ボラネット)萩原さん(高浜市よりボランティア参加)浦野、森本、浜田(RSY)の7名
メニューは、ご飯、ウィンナー入り野菜スープ、漬け物、みかんで、250食を準備したが、9割以上が、17時からの1時間以内に配り終えてしまった。残りの1割は、「まだありますか?用事を済ませていたら、遅くなっちゃって」という人たちで、19:00近くまで断続的にあった。

(被災者の声)
・炊出しは助かります。電気水道は来るようになったが、炊事用器具がダメになって、息子のところで作ってもらっている。三陸の津波のTVを見て、「気の毒だな」と、他人ごとで見ていた。自分がこんなになるなんて・・・。(炊き出しチラシ配り先・60代女性)
・TVを見ていた。浸水の時ドンと畳が持ち上がってそれに気が付いた。慌てて腰痛で動くのが困難な妻を背負って2階へ上がった。(火事場のバカチカラだ、ハハハハ)炊出しをしてくれるのは有難い。必ず行くよ、女房の分ももらえるかな?(炊き出しチラシ配り先・80代男性)
・商売の材料も全部ダメになった。息子たちは他に避難している。今は2階で女房と生活しているが、ボランティアさんには「ありがとう」のことばしかない。その反対で、役所の対応には腹が立つ(炊き出しチラシ配り先・70代男性)
・三陸の津波と同じような状態だ。店は閉めるしかないうちらは清潔が売り物だから。機械も、最近の機械はコンピュータ化していて、水に浸かったらダメになる。昨日はバーベキューの炊き出しをいただいた。野菜はうれしいね。(70代・男性)
・外国人入居者を訪問。近所の方と話し中で、主旨を伝えてブラジル語のチラシを渡したら「アリガトウ」といわれた。
・今日、キッチンが入ったので、自宅にもどったけど、しょう油がない、しょう油差しがないの無い無い尽くし。炊き出しがあってよかった(30代・女性)
・ここまでは、知り合いが車で送ってくれたけど、帰りはどうしよう(帰りは、ボランティアが送って行った)(30代母親と子ども連れ)

▼お茶会・足湯活動
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「あすなろの里の作業棟」でお茶会を行いました。10数名の方が、お茶コーナーで、避難者どうしや私たちとのおしゃべりの機会となりました。
10月13日 10:00 〜 13:00(お茶会)14:00 〜16:00(足湯)
スタッフは伊藤さん、小塚さん、下田さん、岡田さん(災害ボランティアコーディネーターなごや・なごや防災ボラネット)萩原さん(高浜市よりボランティア参加)森本、徳田、浜田(RSY)の8名
※同作業棟では、お昼に長野県からのボランティアによる温かい天ぷらそばとりんごがふるまわれました。避難所の登録者数は180人ほどだが、昼間は、通勤/通学者はいないためか、高齢者が目立ちました。

(被災者の声)
・私は関西出身で、縁あってここに来たがこんな目にあうなんて思いもよらなかった。あすなろに来るまで2回引っ越した。ここは施設は良いけれど、食堂もお風呂も時間の制約が厳しくて優しくない。
・こんな経験は初めて。子どもを守らなきゃという意識が強くて気が張っていたがこういう「喫茶」サロンはうれしい。ボランティアさんは、よそから来てくれた方々なので話しやすい。1年生でも、この水害でしっかりしてきたなと感じることがある。私に弱音を吐かない。周りの人やマスコミは、「誰が悪い」「何が原因」と、責任追及みたいなことをしているが、みんな一生懸命やっているよ。この水害のお蔭?で、絶対に会えない方とも会えた。天皇陛下と美智子さまにもお会いできた。陛下の優しさには感動した。「さだまさし」と「泉谷しげる」が来て、元気をくれた。(30代母親)
・ここでお茶会は続けてほしいね。1ヶ月間、こういった場所が無かったからさ。食堂なんてさ、おしゃべりする時間もなく、時間がきたら閉めるからね。(70代女性・避難所)
みんなこうやって話をできる場があることは嬉しいと思っているね。ストレスがさ、すごく溜まっているんだ。最初は行政に、「こうしてくれませんか?」という言葉遣いだったのに、今ではみんな溜まって、罵倒のようになっているんだ。私たちでも嬉しいのに、年寄りの人たちはもっと嬉しいだろうね。
(30代女性・避難所)
・決壊した水はあっという間に、家の中に入ってきて、何も持って逃げられなかった。印鑑だけ、泥の中から出てきた。洗ったら使えそうだね。
(70代女性・避難所)
・平屋の家に住んでいて、全部流されちゃった。大家さんは、もう家を取り壊す予定だから、次行くとこの検討がつかないよね。
(70代女性・避難所)
・足湯、昨日もやってもらって気持ちいい。温泉で足湯とかあるけど、これは全然違っている。ありがとう。家は床上1mまで水がきていて、片付けも中々進まない。避難する時持ってきたのはこのバッグだけ。
(50代男性・避難所)

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南会津町の状況 (報告:松永)

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民間レベルで活動するOさんと南会津町社協より聞き取りを行いました。
以下、いままでの不安な点だった私有地内の土砂出しなどについては町独自の予算で対応するとのことでした。そのため、高齢者独居宅内の流木・土砂出し・災害ゴミ撤去等の片づけも行政委託の業者が行ってくれる予定だそうです。

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募金活動

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▼被災地支援活動募金にご協力ください!!

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RSYでは、長期化/多様化する支援のため、「被災地支援活動募金」を行っております。皆さまからお預かりした大切な寄付金は、被災地へのボランティア活動資器材の提供や、ボランティアコーディネーターの派遣、被災された方々のニーズに応じて炊き出し、生活用品の提供など、生活支援プログラム等を実施するために使わせて頂きます。

<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。http://kessai.canpan.info/org/rsy/
ページ下方の「都度寄付」よりお申し込み下さい。
また、事務局へのメッセージ欄には「活動寄付」とご記入下さい。

<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※お名前の前に「カツドウキフ」とご入力ください。