【参加者募集】311県外避難者について考えようinあいち

みなさま
いつもお世話になっております。RSY事務局です。

 

2011年3月11日に発生した東日本大震災から4年7ヶ月が経過しています。
しかし、被災地域の復興にはまだまだ時間が必要と言われており、県外避難者の環境は避難元や避難先、
避難原因(地震、津波、原発事故)、家族の状況等によりますます複雑化、潜在化しています。
また、避難先の県・市町村によって行政から受けられる支援、民間支援団体等の有無や活動規模・
内容も異なるため、避難者の多種多様なニーズにそれぞれで対応するのは難しい状況です。

現在、東海4県には約2,800人避難されてきている方がいらっしゃいます。
避難してきたことを伏せている方もおり、更に多くの方がいらっしゃると推測されています。

RSYでは現在、東海地域の避難者支援状況を把握するため、各県の当事者団体・支援団体等の方々と一緒に
活動報告会を実施しています。9月6日には三重県で活動報告会を行い、約40名にご参加いただきました。
続いて、愛知県での活動報告会を10月30日(金)に実施させていただきます。

愛知県にいる避難者の方々の状況や活動を知り、それぞれの「できること」を持ち寄って支援の輪を広げましょう。

 

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311県外避難者について考えようinあいち
~避難者(移住/保養)の声・支援者の声~
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◆日時:10月30日(金)10:00~11:50(9:45~開場)
◆会場:TKPガーデンシティ名古屋新幹線口 5階
※愛知県名古屋市中村区椿町1-16
※「JR名古屋駅」太閤通口から徒歩1分、
「近鉄名古屋駅」「名鉄名古屋駅」「市営地下鉄名古屋駅」から徒歩5分
◆定員:60名
◆内容:
【当事者の活動について知って、できることを考えよう!】
〇愛知県内の当事者団体(個人)活動紹介
〇課題共有と意見交換
★閉会後、当事者同士および支援団体との懇親会も予定しています。
※時間:12:00~13:45(会費無料)

 

◆お申込み:
こちらからお申し込み下さい⇒【参加申し込みフォーム

※ 東日本大震災により避難または移住されてきている方は、避難元の市町村もお知らせください。
※ 託児をご希望される方は、10月26日(月)までにお子さまのお名前、年齢、性別をお知らせください。
※メール(info@rsy-nagoya.com)、FAX(052-253-7552)でもお申込み可能です。
【代表者氏名】【参加人数】【所属】【電話番号】【お住まいの市町村】をお知らせください。

◇主催/問合せ:認定特定非営利活動法人レスキューストックヤード
◇協力:愛知県被災者支援センター

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みなさまのご参加・ご協力、お待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

宮城県七ヶ浜町報告【第210報】きずな工房名古屋ツアー

みなさま

お世話になります、RSY七ヶ浜事務局です。

先日9月25日(木)26日にきずな工房利用者さん5名と共に、きずな工房への運営支援へご協力頂いた方々へのお礼のごあいさつに、名古屋を訪れました。

みなさん久しぶりの遠出に少しの不安とたくさんの期待を胸に、七ヶ浜を出発しました。

名古屋到着後、RSY名古屋事務局へ立ち寄り、その後、国際ソロプチミスト名古屋のみなさんが待つやばとんへ。

「元気だった?変わりはない?」と久しぶりの再会に自然と笑顔に・・・自立再建や公営住宅への引越しについてなどそれぞれ近況報告をしながらお食事を。

国際ソロプチミスト名古屋の皆さんと交流会

そしてお土産は工房で作ったうさぎの置物に七ヶ浜自慢の海苔をお渡しして・・・

限られた時間でしたが、思い出話に近況報告と最後までおはなしが弾んだ食事会でした。

やばとんにてやばとんにて

名残惜しくも次の再会を願いながらお別れをして、工房商品の販売、工房商品とお菓子のコラボ商品も販売していただいていたフィレンツェさんへ。

フィレンツェ小島社長とナックプランニング平石さんとお茶会

おいしいケーキをいただきながら、置いていただいていた様子や新聞記事を見せていただきながらおはなしをして・・・来月はみなさんで来七予定、「じゃあまたすぐ会えるのね、その時にまた」とフィレンツェさんを後にしました。

そして1日目最後の訪問先はミシンをご支援してくださったブラザー工業さん。

最新のミシンについて説明をブラザー工業さん訪問

「最初は手縫いしかできなかったんだけど、工房に来るようになってミシン使えるようになったんです、本当にありがとうございました」と直接感謝の気持ちを伝えることができました。

到着から休むことなく、たくさんの訪問を終えてお腹をすかせ・・・名古屋にきたらやはりひつまぶし!ということで工房で使用する機材のご支援、商品の販売等たくさんお世話になったあいち生協の方々とご一緒して“あつた蓬莱軒”へ。

おいしいひつまぶしを食べながら、おはなしをしていると「その時お邪魔したの僕です!」という偶然の再会もあったりしてお互いに驚きながらも大盛り上がり。

「あの時はたくさんいたからわからなかったけど、もう覚えたからまた遊びに来てね」

きずな工房で販売していた商品の話にもなり、「どんどんクオリティーがあがってますよね、いつも楽しみにしてるんです」とのお言葉にみなさん「やだーなんだか恥ずかしいね」と笑顔がこぼれました。

あつた蓬莱軒

企業訪問の合間に熱田神宮、2日目には名古屋城やテレビ塔へ。

テレビ塔では普段見られないところも見せていただいたり、展望台からはとてもいい眺めで名古屋が一望できました!

名古屋城テレビ塔テレビ塔をバックに・・・

震災後4年半の間、たくさんの方にご支援いただき、出会いがあり、こうやって今も繋がっていられること、そして今回訪問して再会ができたことを利用者さんたちはとても喜んでいらっしゃいました。

お疲れが出ていないだろうかとの心配していた私たちをよそに、ツアー後翌日から元気に工房へ訪れていました。

そして今年度で閉所となりますが、みなさん工房へ通うことが楽しみで、日々それぞれのペースで活動されていますので今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

【参加者の声】

・色々落ち着いたからやっと出かける気分になった。まさか名古屋にこれると思ってなかったし、お世話になった人たちに久しぶりに会えて、改めてお礼が言えてよかった。(60代女性)

・まさか2回も家に来たことがある方と再会できるとはねー。辛いことはもちろんたくさんあったけど、こういうご縁で出会えたことは嬉しいよね。(70代女性)

・私最初はミシン使えなかったんだけどね、工房行くようになってできるようになったんだよー。
今ではカバンも作れるようになったし、楽しいんだー。(70代女性)

宮城県七ヶ浜町報告【第209報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第27号](2015年9月1日~2015年9月30日)

皆さま
いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。

七ヶ浜町の仮設住宅集会場で定期的に開催している足湯や
日々の活動を通して聴ける住民の声『つぶやき』からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2015年10月11日で震災から4年7ヶ月が経過しました。

七ヶ浜町では町作りの一環として、住民地区懇談会を地区毎に一回ずつ、地区避難所や公民分館を開催しました。
町から現在の政策を説明、それに対して住民からの意見をもらい、反映させてより良いものにしていくための意見交換会です。。

懇談会の中では、「人口増加/定住化のために空き家を活用したらいいのでは?」、「公営住宅の近くにお店がないので、新規事業
者を誘致したらどうか、又は移動販売車を多くやれればいいのではないか」、「海水浴場のオープンはまだ先なのか」、「賑わいの
場がない。道の駅を作れないか」などなどこれからの七ヶ浜町のために熱心な皆さんの様々な意見が飛び交いました。
しかし、開催時間が平日夜19時からだったせいか若い世代の参加がほとんどありません。
とある参加者からは「これからの七ヶ浜を担う人たちの意見を尊重すべきではないのか、若いお母さん・お父さんと大学生、高校生
くらいを狙ったワークショップを開催すべきだ」ともありました。
一方、町の担当者からは「これから、こういった懇談会を重ねて、皆さんと一緒に町作りをしていきたい」とありました。

住民と行政の恊働とはよく耳にしますが、一部の人たちだけでなく幅広く声を集めることが重要だと思われます。私たちは『会議などの場では言い出せないけど、日常会話で出てくる 「つぶやき」 』を大切にしながらこれからの町作りをサポートし続けていきます。
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〇集会所での足湯は初めてなのよ。
A浜生まれのA浜育ち。今はB浜のみなし仮設アパートに住んでるの。
午前中は公営住宅の説明会だった。幼馴染がこの仮設に住んでいるから寄ったの。
4年半でやっと戻って来れるわー。
(60代:女性)
※みなし仮設住宅にお住まいの方で今年、公営住宅に入られる方
〇町営住宅へ引越し準備をしていたの。量も多いし、重いし2人じゃとても大変。
しかも町営住宅に移ってもトイレやおふろに窓がない。話を聞いてみていると、畳も固いし、本当に暮らしにくい。まだ、住む場所
を見てないからはっきりは分からないがエレベーターはついているらしい。
(60代:女性)
〇菖蒲田の公営住宅には集会所ができるのだけど、そこでも足湯やってもらえたらなと思っています。仮設住宅の集約化が行われる
けど、集約される人たちは自立再建されるされる方が多い。電灯・カーテンを自費で用意できないので移転できない年金暮らしの人
たちもおられる。この間、町長には伝えた。
(70代:男性)
〇隣の人がみんな(仮設を移転をして)いなくなってしまったから、夜1人でいる時、何かあったら大変なんだ。
(70代:女性)
〇足湯は久しぶり、避難所にいた頃はしょっちゅう行ったけど、再建は時間が合わなかった。
10月に(住宅の)鍵が渡されるけど、片付けが全然できていない。片付く気がしない。
11月になるのではないか。休みの日には子どもたちがいるし、そのために連休を 取るのは嫌だ。
引っ越しらしい、引っ越しはしたことがない。
(女性:30代)
〇今日は午前中役場で用事あって、そのまま来たんだ。最近は集会所に行くのが楽しくってね。 やっぱり、家にいると何も生まれな
いね。外に出て人とお話をして、たまに自分の悩みを言って。自分だけで考えててもしゃあないからね。
(女性:60代)
〇災害公営住宅に入る時に提出する書類が字が小さくてよ・・・・ぜんぜん見えないんだ。
なんて書いてあるのかすら分からん。俺みたいな見えないし、書けないしって人のための相談窓口みたいなのはないのかな。
あんたらしか頼む人いないからさ、いつもありがとうな。
(男性:60代)

 

宮城県七ヶ浜町報告【第208報】七の市商店街んめぇのあっと市ありがとう祭

みなさま、いつもお世話になっております。RSY七ヶ浜事務局槙島です。

9月13日(日)に七の市商店街最後のイベント、“んめぇのあっと市ありがとう祭”が開催されました。

 

「今まで本当にたくさん応援していただいて、支えてもらった。今回はボランティアさんもみんなお客さん。

僕たちが感謝の気持ちをこめて、みなさんをおもてなしするお祭り。七ヶ浜のおいしいものを食べて、楽しんで帰ってもらいたい。」

そんな店主さんたちの熱い思いが詰まったありがとう祭は、元気いっぱいの七ヶ浜汐見太鼓と共に始まり、新潟からいつも盛り上げにきてくれるダイナーズのお二人、タガレンジャーやあやめちゃんたちも駆けつけ、総合司会のアサノタケフミさんと共にステージを盛り上げてくれました!

shiomidaikoタガレンジャー

お楽しみにはかんなぎ町内会さんのくじ引き、森の工房街MINTさんのオリジナル缶バッジ作り、

更に今回は栃木から手づくり支援プロジェクトのみなさんが益子焼をたくさん準備して応援に来てくれました。

益子焼を楽しみに来てくださったお客様も大勢おり、開始時間前から大行列!
益子焼

食ブースコーナーには漁師さん自慢の七ヶ浜の海鮮焼きを始め、丸善さん、みお七ヶ浜さん、町民有志、南三陸町からキャッツエンタープライズさん、RSYボラバス71陣も名古屋名物たません、はしまきで盛り上げます!来賓の方へのお食事は安城のみなさん自慢の箱寿司を。

漁師さんの海鮮焼きボラバス71陣安城箱寿司

そして今回カニ汁の無料配布、流しそうめんでは竹が見えないくらいたくさんの方が並んで・・・「おなかいっぱーい!もう食べれなーい」との声も上がるくらいみんな必死に流れてくるそうめんをとっては食べて・・・みなさんお待ちかねの駄菓子まきで更に会場は盛り上がり・・・!!!

流しそうめん駄菓子まき

楽しい時間はあっという間。
「七の市商店街んめぇのあっと市としては最後のお祭りでしたが、これは終わりではなく、
それぞれが移転先でまた新たな一歩を踏み出します。まだまだこれからも応援よろしくお願いします。」
と会長の星仁さんもおっしゃっていたように、商店街で過ごせる時間は残りわずかではありますが、これからまた新たな一歩を踏み出す店主さんたちをしっかりサポートしながら、ただ終息するのではなく、移転まで商店街を一緒に盛り上げていきたいと思っております。
主催:七の市商店街
協力:手作り支援プロジェクト(栃木県)、認定NPO法人レスキューストックヤード、関西学院大学ボランティア有志、七ヶ浜復興促進団体7up-retearm、東北学院大学災害ボランティアステーション

宮城県七ヶ浜町報告【第207報】RSYボランティアバス [ 71陣 ]活動レポート(2015年9月11日~9月14日)

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY事務局です。

ボランティアバス70陣は11日(金)に名古屋を出発し、12日(土)は宮城県七ヶ浜町で災害公営住宅の入居者との交流会と行い、13日(日)は七の市商店街店主らの店舗移転前、最後の大イベント「んめえのあっと市-ありがとう祭」に参加し、14日(月)の早朝に名古屋へ帰着しました。

以下、ボランティアバス71陣の参加者による活動レポートです。

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第71陣バスは、総勢12名で9/11(金)20:00過ぎにRSY事務所前を出発、翌9/12(土)早朝に七ヶ浜町に到着しました。

全体ミーティングを終えた後、午前中は4グループに分かれ仮設住宅から松ケ浜の災害公営住宅へ転居された方のご自宅へ訪問。それぞれのお宅で現在の生活の様子などを聞かせていただきました。

災害公営住宅-外観住民の皆さんに公営住宅案内をしてもらう

説明会でそういう話は聞いていたものの、個人のお宅に上がらせていただけるなんて半信半疑だったのでその点について質問したところ

「これまでボランティアの皆さんには本当にお世話になってきた。いつか何かお返しをしたいという気持ちはあったので、これくらいのことは喜んで協力しようと思った」

とのお返事が。

 

これまでの70回の訪問と、日頃の地道なRSYさん現地スタッフの努力が、こうした信頼関係に繋がっているのだとつくづく感じました。今回初めてボラバスでやってきたメンバーにとっても、強く印象に残った活動となったようです。

住民交流会の様子七ヶ浜町のことや公営住宅での生活の様子をお聞きした

災害公営住宅での生活は、使える空間が広くなった分もちろん快適にはなりましたが、仮設住宅で築きあげてきたコミュニティをもう一度再構築しなければならないストレスや、もともとその地域にお住いの皆さんとの心の壁、行政の四角四面な対応に対するもどかしさなど、また新しく向き合わなければならない課題が次から次へと出てきます。こういった課題に対して、どのような支援をしていけるのか?支援する側も新しいフェーズに移ってきていることを感じました。

 

会場設営前日準備の様子店主らから『開店からの今までの経緯とこれからの想い』を聞く

午後からは9/13(日)に開催される「んめぇのあっと市ありがとう祭」の設営準備へ。

7店舗でスタートした七の市商店街も、いよいよ2015年11月末で閉鎖となります。

商店主さんはそれぞれに新しい場所で新しいスタートを切られるとのこと。我々ボランティアも毎回お世話になった商店街の皆さんには、大きな声でありがとうと言いたいと思います。どの店主さんも、いつもやさしく、そしてオープンに接してくださいました。

 

「ありがとう祭」当日は、71陣ボラバスメンバーは一部の精鋭を除き、「はしまき」と「たません」のブース運営を担当。精鋭たちは全体サポートや漁師さんの出店するブースのアシストで活躍しました。

「はしまき」「たません」ブースには今回がボラバスデビューのメンバーもいましたが、皆の協力と個人の努力の結果、「ありがとう祭」終了時には、立派なはしまき職人とたません職人が誕生していました。次回ブース出店の機会がありましたら、是非ご指名ください。そして熱心な呼び込みは、当日ゲストのご当地ヒーロー「タガレンジャー」や、司会進行も務めてくださった、塩釜のコミュニティFMでパーソナリティも務めるアサノタケフミさんの心をも捉え、多くのお客様が足を止めてくださいました。また、前日にお邪魔した災害公営住宅の方がブースに来てくださったことも、嬉しい出来事でした。

ボランティアバス71陣のブースたません/たこせんブース会場の様子

この日はRSYだけでなく、安城市からいらした「安城・七ヶ浜交流プロジェクトチーム」、東北学院大学の災害ボランティアステーションを通じて集まった学生ボランティアの皆さん、栃木から益子焼を持参していらした「手づくり支援プロジェクト」の皆さん、七ヶ浜復興促進団体「7up-reteam」の皆さんなど、県内からも県外からも、これまで七ヶ浜に関わってきた人たちがたくさん集まりました。

七の市商店街の4年間の歩みを動画にまとめた映像を見て、本当にたくさんの人が七ヶ浜のことを思い、動いてきたことを改めて知ることができました。「一人ひとりの力は小さくても、皆が集まり協力し合えば大きな力になれる」という実例が、この七の市商店街なんだと思います。この商店街とお別れをするのは寂しいことですが、商店主さんはじめ七ヶ浜の皆さんが新しい1歩を踏み出し、そしてこれからも1歩ずつ前を向いて進んでいかれることを願って止みません。移転まではまだ少し時間はありますが、新しいお店、新しい生活を始めた皆さんに、きっとまた会いに行こうと思います。

 

71陣バスは「ありがとう祭」終了後、片付け、振り返りを終え、きずなハウスや商店街の皆さんに見送られ13日夕刻に七ヶ浜を後にしました。次回は3/11のメモリアルイベントの頃にまたバスが出るとのことですので、何とかしてまた参加したいと思います。

イベント運営メンバー集合写真

宮城県七ヶ浜町報告【第206報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第26号](2015年8月1日~8月31日)

皆さま
いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。
七ヶ浜町の仮設住宅集会場で定期的に開催している足湯や
日々の活動を通して聴ける住民の声『つぶやき』からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2015年9月11日で震災から4年6ヶ月が経過しました。
復旧から復興へ、そして町作りへと刻々と歩みを進める七ヶ浜町。
震災をきっかけに被災地に引っ越すボランティアさんというテレビ番組を見たけど、七ヶ浜にもそういう人たちいてもいいはずだよなぁ。
七ヶ浜は自然豊かで、雪も少なく、夏も風があって涼しい。住むには最適だよ!」
という声を聴きました。人口流出は他地域と比べれば緩やかではある七ヶ浜町ですが、少子高齢化は止まりません。
又、仕事のメインとなる第一次産業の後継者不足や子育てしやすい環境や福祉事業の充実・改善が必要との声もあります。
現在、地区ごとに分かれ町作りのための住民を交えた意見交換会を役場主催で行うなど復興への街づくりが町の最重要テーマとなっています
街づくりに励む七ヶ浜町のみなさまを、引き続きサポートさせて頂きたいと思っています。

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〇仮設は畳だったけど、県営住宅に移ったら床がフローリングで足が疲れる・・・。
新しい地区に行くから、ご近所さんとの付き合いもこれからしてかないとダメだね。
(30代:女性)


〇熱中症がこの仮設から2人も出たから、体調管理はしっかりしないとね。
仮設は風が抜けなくて暑いんだ。特に台所はモヤモヤする。換気扇回しても変わんないんだわ。
(60代:女性)


〇私、一人で何でもやるのね。家に誰もいないから。
隣り町の病院に行ってるけど、こっからタクシーで片道1800円。往復だと馬鹿になんねっちゃ。お金すぐなくなるのさ。
この前は下痢で大変だった。こっち(仮設)に来てから4回目だ。
しょっちゅうではないけど、やっぱり環境が合わないのかねぇ。公営住宅に移るのは来年1月かなぁ。
(70代:女性)


〇テレビが友達なの(笑)
あと畑でキュウリ、ナス、トマトを作っているの。こんなことも無い限り外に出ないから。こっち(仮設)来てから調子が悪くてね・・・。いろんなところが痛くてね。
浜にいた時(仮設に入る前)はクーラー/扇風機なんてつけたこと無かった。
浜風が入ってくるからね。
(80代:女性)


〇最初は社協さんとか訪問しにきてくれたけど、今はさっぱりだよ。
お客さんも誰も来ないから私から出かけてくんだ。車ないとどこにも行けないけどね。
(60代:女性)
※仮設から引越しされて公営住宅に入居された方


〇お友達が仮設から公営住宅に移ったがこういう機会(足湯)がないとしか集会所に来れなくなってしまったのよ。
あなた方がこうやって足湯をしてにきてくれるとみんなに会えるし、気持ちいい気分にもなれる。いつもありがとうね。
(70代:女性)


〇集会所使う人もどんどん減ってきたな。みんな移転してくんだ。俺も11月には行く。いろいろ世話になったな。
でも、まだ仮設にいっからよ。来月も再来月も来てくれよ。
(80代:男性)

【報告】ならは夏祭り2015に参加しました!

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY郷古です。
8月22日(土)に福島県会津美里町宮里仮設にて「ならは夏祭り2015」が開催されました。
RSY七ヶ浜事務局も七ヶ浜町の海産物を使った焼き物ブースで応援!懸念されていた雨も上がり、最高スタートを切れました!
開会式では『来月9月5日には楢葉町の避難指示が解除されます。帰る人、残る人、まだ考えてる人・・・いろんな思いがありますが、今日は夏祭り!たくさんの応援があって開催されています。皆さんで楽しい一日にしましょう!』とありました。
ならは夏祭り2015開会の挨拶隣のブースは大人気のスーパーボールすくい

昨年は(様子はコチラ) は、ウニとホタテの海鮮焼きを出店させて頂きましたが、
今回はタコとアナゴ!当日の朝七ヶ浜の漁師さんから受け取ったの新鮮な海の幸です!
タコやアナゴを食べやすいサイズに切り、串にさし、一本ずつ焼いていきます。
仮設住宅にお住まいの皆さんも待ちきれず?!お手伝いをしてくました!

住民の皆さんも準備を手伝ってくれました!
きずなハウスで子どもたちに大人気の『スマートボール』も出張!大人、子ども入り混じって楽しんでいました。
おかげさまで海鮮焼きも完売!
スマートボールは『ここにずっと置いてほしい!』という声もあり大盛況でした。

きずなハウスでおなじみのスマートボールも出張!海鮮焼は大人気!焼くのが追い付きません><

最後は住民・ボランティア全員参加の盆踊り大会。
笑い声が絶えない、良い時間となりました!

住民/ボランティア混ざっての盆踊り大会!

【参加者の声】

○去年のウニやホタテも美味しかったけど、タコもやわっこくてうめぇな!七ヶ浜ってのは海の幸がいっぱいでいいねえ!また来てよ!
(60代:男性)

 

○見た?仮設もほとんど空室だからねぇ。避難指示規制解除ってニュースでやってたでしょ?でもどれだけ人が戻るかわからないよね。あっちに戻るのはいいけど生活ができるかってのとはちょっと違うし。今日は雨も上がって良かったわ。楽しいよ。
(50代:女性)

 

○今日は超楽しかった!!!前も来たよね?次いつ来るの?また来年もきてよね!
(小学生)

 

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【主催】宮里応急仮設住宅自治会

【協力】楢葉町  楢葉町社会福祉協議会  わらじ組
NPO法人レスキューストックヤード  ナイス株式会社
みんなのお店「きずな」  美里自然楽校
会津美里町町民活動支援センター準備室「サポートみさと」他

【第205報】きずな号で朝日町へ行こう!

 

みなさま、いつもお世話になっております,RSY七ヶ浜事務局です。

 

夏休み真っ只中の8月5.6日、きずな号一泊二日の宿泊企画。

「普段海の側で暮らす子どもたちが2日間、

山の中で仲間と協力して過ごし、山でしかできない体験をする。」

違う地域のよさ、自分の町との違いを体験することで、

改めて自分の暮らす町の魅力について考えるきっかけになれば、と

今回は七ヶ浜町内ではなく、七ヶ浜町と友好関係にある山形県の朝日町へ行ってきました。

今回の参加者は小学4年生~中学2年生までの13名、

最初はみんな緊張気味でしたが、自己紹介をして3チームに分かれて出発です。

 

最初に向かったのは日本で初めての蜜蝋キャンドル製造工房“ハチ蜜の森キャンドル”

「朝日町の自然でミツバチが育ち、ハチミツを収穫し、ミツバチの巣を使ってキャンドルが作れる。

すべて自然の恵みで、蜜蝋キャンドルの灯りは東北の森の灯なのです」と店主の安藤さん。

蜜蝋ができるまでのお話を聞いてキャンドル作り。ひとつは夜のキャンドルナイトのために円錐型を、残りはそれぞれ好きな形に練って作りました。

蜂の巣を溶かしてみせる安藤さん真剣です

 

キャンドル作りの後は、朝日町ボランティアの会の方々と交流BBQ!

仲良くなるために何かゲームを、なんて考えていましたがそんな必要まったくなし!

自己紹介をして、自分の住む町の好きなところ、いいところを話しているうちにすっかり打ち解け、

野菜を切ったり、道具のセッティングをしたり、協力してどんどんやってくれました。

みんなで料理

準備を終えたらいよいよBBQスタートです。

今回の宿泊では何でも自分で!みんなで交代しながら焼き方もしました。

七ヶ浜の絶品海の幸、アワビも登場!

アワビー!

初めて見るアワビをみんなで囲んで「その貝殻もらいたい!」という子もいるほど喜んでもらえて、みんなでおいしくいただきました。

お腹も満たされたところで自分たちで作ったキャンドルに火を灯して安藤さんと一緒に空気神社へ。

空気神社には自然の姿を映し出す5m四方のステンレス板の鏡があり、

キャンドルを持つみんなの姿が映ったり、灯りを消すと一面星が映ったり。

澄んだ空気の中、みんなで『翼をください』を歌ったりもして、心が洗われるようなひとときでした。

そのあとは花火をして大盛り上がり!

たった半日でしたが、一緒に過ごした時間が今後の朝日町と七ヶ浜の交流にも繋がっていけば嬉しく思います。

キャンドルナイト

2日目は早起きをして山歩き。前日行った空気神社へ行くとまた違った雰囲気。

ミツバチ観察ではひとりずつハチミツも食べさせてもらって大感激!

最後のお楽しみは川遊びにすいか割り、みんなで作ったお昼ごはんのおにぎりにサンドウィッチ!

川遊びすいか割り

たくさん楽しんだ後は、「朝日町にきて1番心に残ってること、ここでしかできなかったこと。(改めて考える自分の町のいいところ)」を絵や文章で書きとめてひとりずつ振り返り。

 

・キャンドル作り。理由は朝日町の人たちとキャンドルをてらし、空気神社で朝日町の人が歌を歌ってくれて

帰り道キャンドルの光があったけど肝試しみたいでぞくぞくしてすごく楽しかった。

七ヶ浜は魚介が美味しいので是非食べてほしい。(小5女子)

 

・山形の蜂の箱の所が蜂がぶんぶん飛んですごかったです。

蜂の雄は刺さないからと安藤さんが蜂を口に入れてびっくりしました。

蜂の箱を見てから箱の中から蜂蜜を出してスプーンで取って食べました。

甘くてぶどうゼリーのような味がしました。(小5女子)

 

・蜂の事を実際目の前で見してもらい、蜂の雄は針がなくいくらこっちから攻撃しても刺されることはない事や

東北は日本の中で蜂蜜がいっぱい採れることをなどを教えてもらいました。

最後には蜂の巣から蜂蜜をスプーンですくい食べさせてもらいました。すごくあまくて美味しかったです。(中1女子)

 

・朝日町には川があります、七ヶ浜は海があります。個人個人で生き物を漁るなら川がいいと思いますが、

漁となると皆で協力しなければいけないので一つの人と人との交流になると思います。

海と山では気温も道の作りも全く違っていた。(中2女子)

 

普段海と隣りあわせで暮らす子どもたちが山や川のそばで過ごし、

仲間と協力しながら過ごしたこの2日間がこれから成長する上で大切な経験として蓄積し、

更にそれぞれの暮らす町のよさ、違いについて考えたことで

自分の暮らす七ヶ浜の魅力について思い返すきっかけになれば幸いです。

朝日町さいこー!

~保護者の声~

・自分たちでご飯を作ったのがとても楽しかったと、普段家でしないことをみんなとできて本当に楽しそうに話していた

・実際にハチミツを蜂の巣から食べられるなんて贅沢だし、見て食べて、いい経験をさせてもらった

・どこにも連れて行ってやれないので、きずな号の企画で連れて行ってもらえていい思い出になった

【特別協力】サークルKサンクス

 

【第204報】きずな号で七ヶ浜を学ぼう!第2弾!釣りに行こう&BBQ

皆様、いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。

漁師さんと一緒に七ヶ浜の“海”を体験する「きずな号で七ヶ浜を学ぼう!」、

5月の「第1弾!釣りに行こう!」はおかげさまで大好評。

そして7月25日(土)に第2弾を。

参加者15名が1つずつ釣竿を持ち、きずな号に乗って菖蒲田浜漁港へ向かいます。

7.25出発前

漁港に着いたら、さっそくえさつけ。

初めての子たちは「嫌だー気持ち悪いー」と大騒ぎでしたが、

ボランティアの学生に手伝ってもらいながらえさをつけ、ようやくスタート!

みんな自分でえさつけ

場所も時間で少しずつ変え、1時間ぐらいしたころで今回の第一号!

15cmほどの小さなアイナメが1匹釣れ、大喜び。

そしてえさつけが気持ち悪くて泣き叫んでいた子も

釣りたい気持ちが勝り、自分でえさをつけていました。

今回の第一号!

釣りを終えて、今回は七ヶ浜で獲れた海の幸を味わってもらいたい、とBBQを。

今まで何気なく食べていたものも、

「これは七ヶ浜でとれたものなんだよ、いつも食べてるのと比べてどう?」と聞くと

「いつものより大きい!」「味が濃い!」など、しっかり受け止め、味わっていました。

BBQ

今回はアイナメ1匹と小さなカニが4匹でしたが、大きさや数なんて関係なく、

みんなで釣りをしながら過ごした時間で、ふるさとが持つ自慢の海に溶け込み、

満喫していた姿に、ちょっとしたきっかけでこんなにも変われるものか、と

子どもたちのたくましさに、毎回企画した私たちが学ぶことばかりです。

集合写真

自由に海に行けない今だからこそ、海から離れるのではなく、

町民の方と一緒に七ヶ浜の魅力を味わい、

子どもたちが地元も魅力を体験できるように最大限に動いていきたいと思っています。

~参加者の声~

・海藻つれて楽しかった。エサを触れてうれしかった。エサをつけれてうれしかった。(小5・女子)

・つれそうでつれなくて悔しかった。(小2・男子)

・釣れなかった。でも七ヶ浜の食べ物サイコー(あわび)(小5・男子)

・タコが弾力があった。あわびは美味しかった。あさりがとっても美味しかった。(小5・男子)

~保護者の声~

・娘たちが餌に触れるようになった事が驚きでした。

・2回目という事で前回教えてもらったことを再確認できて楽しめました。

釣れなくて残念だったけどBBQは美味しかったです。

【 特別協力】サークルKサンクス

宮城県七ヶ浜町報告【第203報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第25号](2015年7月1日~7月31日)

皆さま
いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。

宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2015年7月号をお伝えします。
七ヶ浜町の仮設住宅集会場で定期的に開催している足湯や
日々の活動を通して聴ける住民の声『つぶやき』からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2015年8月11日で震災から4年5ヶ月が経過しました。
ついに町内最大規模の防災集団移転地でもあり、新しい行政区となる『笹山』地区に家が建ち始め、移転する世帯も出てきました。山を切り崩し造成した高台に在り、菖蒲田浜を見下ろせる景色のいい場所でもあります。
「せまい仮設からやっと我が家に入れる。今度は広いから孫とも一緒に住めるんだ。すごい楽しみだ。」といった期待の声がたくさん聞かれます。

しかし、一足先に引っ越した方からは、
「広い家に住んでみてはなにか落ち着かない時もある。少し慣れるまで時間が掛かるかも」、
「息子たちはいいけど、俺たちは車がないからどこにも行けない。周りに店はないし、家にいるしかない。」
「早く来すぎたかもしれないって思う時もある。友達と会えなくてさびしい。早くみんな引っ越してきてほしい。もうちょっとかな。待ってるよ。」
という声も・・・。

新たな土地で生活をスタートする方、仮設住宅に残り移転を待っている方、まだ先が決まらない方・・・人それぞれ、さまざまな想いを胸に復興へ向かう町民の皆さん。
これからも足湯やその他活動を通して皆さんの想いに寄り添い、共に歩んでいきたいと思います。

高台移転地 笹山地区笹山地区から観る菖蒲田浜

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○俺は足が悪いから足湯に入ると良く眠れるんだ。本当に気持ちがいい。
今、台に家を建てているんだ。こんな不便なところ(仮設)は嫌だよ。
(80代:男性)

 

○今日は漁の仕事がないからねぇ、暇なんだよ。運動不足になっちゃうから畑の手入れをしている。足湯は夫がいつもお世話になっています。足湯に入ると気分が良くなるし、寝やすくなると嬉しがっているんです。震災で何もかも流されてしまったから、だからむしろこう、漁も畑も頑張ろうと思っているんだ。
(80代:女性)

 

○仮設から出て高台に8月に新しい家が建つけど、周りはまだ家建ってない。
移転したら、遊ぶ人がいなくなっちゃうからまだ仮設にいたほうがいい….
(中学生:女の子)

 

○集会所は涼しいけど、仮設は暑い。特に料理の時が暑い。男は良いよね。料理しないから。
「暑い、暑い」と旦那が言うので、いつもケンカになる。仮設も人が少なくなって、戸をあけているから喧嘩が目立つ。
この頃疲れているのは、復興住宅の書類を作っているから、厚さがこんな(約5㎝)くらいある。
10月に入れると言うが詳細はよく分からない。
(60代:女性)

 

○七ヶ浜はいいところだろう?俺らは生まれも育ちも七ヶ浜なんだ。30分で仙台いける、自然は良いしな。
釣りもできるんだ。仕事はないんだけど、それでもここに住んでいたいよ。
(60代:男性)

 

○公営住宅の抽選会終わったよ。3階になった。エレベーターあるから大変じゃないよ。
仮設店舗にいた八百屋さんの新店舗が公営住宅の近くで嬉しい。お散歩がてら遊びに行くようにする。
(70代:女性)

 

○今から(高台移転する)家を建ててもらっている大工さんたちに差し入れ持って行くんだ。
完成したら絶対に遊びに来てね。お世話になったからねぇー。
(60代:女性)