みなさま
本日のボランティアDAYが終了しましたので、報告をいたします。
今回はRSY機関紙『あるある』54号の発送作業を行いました。
今日は中京大学の学生さん2名、ボランティア1名とあるある編集員3名にお手伝いいただきました。就職活動の話や花粉症の話など、楽しく会話をしながら作業を終えることができました。
ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
54号の特集1では、今年で16年目を迎えた神戸へのスタディーツアーを特集した『1.17KOBE』と1月15日に開催した『全国被災地サミットinなごや』の報告を取り上げています。
特集2では、『RSYサロンwith有識者パートナー』で過去4回のサロンでお話いただいた内容をまとめてご紹介しています。先生の似顔絵入り!詳しくご覧になりたい方は事務所まで!
会員のみなさまには近日中にお手元に届くかと思いますので、少々お待ちください。
『あるある』は会員の皆様にお送りしております。購読という形でも送付させていただいておりますので、詳しくは以下のページをご覧ください。
http://www.rsy-nagoya.com/rsy/nyukai/post-13.html
月別アーカイブ: 2011年2月
新燃岳噴火災害について[第 20 報]
皆様
RSY事務局大谷です。
本日2月21日(月)の報告をさせていただきます。
■活動内容
10:00~12:00 瀬田尾民家訪問(19日に訪問したお宅) ビニールハウスの灰降ろ
し、道路、屋根の灰の除去(専門ボランティアを含む15名)
13:00~16:00 午前中の続き、足湯(3名)
17:00~17:30 デイサービスにて足湯打ち合わせ
21:00~22:30 ミーティング
■状況
・暑いぐらいの気温
■見たこと
<瀬田尾 Fさん宅にて>
・何年か前だが、噴火前に新燃岳に登られたそう。その時の写真を見せてくださっ
た。火口には、エメラルドグリーンの湖があり、山が青々としていて、つつじの花が
一面に咲いていた。
・ビニールハウスのつくりが180度で1つのハウスではなく、2,3個のハウスが連なっ
て1つのハウスになっている。そのため、連なっている箇所のくぼみに灰がたまって
いる。(そのくぼみの灰の除去作業をした。ハウスの上でバケツに灰を集める人と、
ハウスの下から、そのバケツを受け取る人が必要)
・ビニールハウスの長さが50mほどある。その1列で一輪車山盛り2台分の灰。
新燃岳噴火災害について[第 19 報]
皆様
RSY事務局大谷です。
本日2月20日(日)の報告をさせていただきます。
■活動内容
10:00~15:00 正定寺周辺民家の灰トラック積み込み、おろし
(軽トラ5台分、2tトラック4台分)
16:00~16:30 ミーティング
■状況
・夕方まで雨
■見たこと
・ブロワー購入のため、何箇所かホームセンターを回っている。どのホームセンターにも、「灰の除去商品のコーナー」がある(ブロワー、ほうき、ちりとり、マスク等)。しかし、それは山積みで品薄状態という感じはしない。それを見ているお客さんも少ない。
■聞いたこと
<山田地区 灰捨て場にて(60代男性)>
・本当に腰が痛いよ。
・これで10往復目
新燃岳噴火災害について[第 18 報]
皆様
RSY事務局大谷です。
本日2月19日(土)の報告をさせていただきます。
■活動内容
10:00~14:30 正定寺周辺民家の灰の除去(前日の続き)
※軽トラ3台分、2トンダンプ2台分
14:30~16:00 買い出し、周辺調査等
17:00~18:00 瀬田尾地区民家(光明寺檀家)訪問
※ミーティングは食事、休憩時に行う
■状況
・国道や県道の車道はほぼ灰の除去は完了している。歩道も徐々に除去されているように感じる。しかし、一本入った生活道路は手つかずで灰に覆われている。住民がやるしかないというイメージだ。
■見たこと
<山田地区灰捨て場にて>
・軽トラがひっきりなしに入ってくる。
・高齢のご夫婦がトラックから灰を降ろしていた。
・灰山にショベルカーが乗っていて、灰を山積みしている。
<瀬田尾地区民家にて>
・1回目の噴火直後の噴石を見せていただいた。(拾って保管していた)大きいものだと3センチくらいある。今は1センチくらいのものがごろごろ転がっている。尖っていて黒いものが噴石。
■聞いたこと
<山田地区 正定寺周辺民家にて(70代男性)>
・精神的に参っちゃう(この言葉は何度も言われていた)
・庭をきれいにしてもらえただけで気持ちが楽になったわ
・過疎化で近所に若い人がいない。さみしいよ。若い力もないし、近所も同じように灰がたくさんあるから「どげんしよう」と思っていた。来てもらってありがたいよ。
・家の中も灰がひどくてざらざら。歩くと足跡がつくほど。
新燃岳噴火災害について[第 17 報]
皆様
RSY事務局大谷です
本日2月18日(金)の活動報告をさせていただきます。
■活動内容
・9:00~10:00 足湯準備
・10:00~12:30 光明寺周辺にて灰除去作業、足湯(1件で2名)
・13:00~14:00 昼食、ミーティング
・15:00~17:30 都城市山田地区
正定寺住職と面会・正定寺周辺歩道の灰除去作業・正定寺周辺民家にて灰除去作業、足湯(1件で1名)
・21:00~23:00 ミーティング
■状況
・昨日17日(木)の雨、強風は止む
・18:00頃 新燃岳噴火
■見たこと
<山田地区>
・高原町に比べ、灰の粒子が粗い
・歩道は砂でおおわれており、ところどころにたまった巨大な灰の山がある
■聞いたこと
<光明寺周辺にて>
・道路の灰の除去作業中、車から「ありがとうねー」と声をかけてくださった
→この声をかけてくださった女性(70代)とその方のご主人(70代)に灰の除去後
足湯をさせていただいた
~足湯(お二人と同時にお話しさせていただいた)~
・こんなに親切にしてもらったのは生まれて初めてだよ
・心配でいつでも避難できる準備をしている
・近くの灰捨て場に灰を捨てに行っているが、車からおろすのが大変
・家の中の灰は掃除機で吸ってだいぶなくなった
・白菜を育てていて、噴火の前にビニールシートをかぶせていたから無事だった。
・灰がとにかく重い!重くて持ちきれない。
知事選、市長選立候補者への公開質問状の回答
いつもお世話になっております。
このたび2011年2月6日に投開票された愛知県知事、名古屋市長の両選挙において、当法人はじめ名古屋市内20の防災関係ネットワーク団体でつくる「なごや防災ボラネット」は、防災・減災の対策や戦略について各候補者に問う公開質問状を1月17日付で送付いたしました。
1月末までのご回答を求めましたところ、全9候補者中5候補者からご回答をいただきましたので、下記にデータとして公開させていただきます。
【愛知県知事選】
公開質問状回答・土井敏彦氏.pdf
公開質問状回答・大村ひであき氏.pdf
公開質問状回答・薬師寺みちよ氏.pdf
【名古屋市長選】
公開質問状回答・杉山均氏.pdf
公開質問状回答・八田ひろ子氏.pdf
※他に立候補された、しげとく和彦氏、みその慎一郎氏、河村たかし氏からはご回答をいただけませんでした。
今回は東海地震などの大災害がこの地域にいつ起こってもおかしくないなかで、防災・減災の問題が今回の市長選の争点として浮かび上がっていないことに対する危機感から、各氏にそれぞれの見識を問うもので、特定の政治的な思想や運動に基づくものではないことをご了解ください。
【質問項目】
1. 阪神・淡路大震災よる死者数の9割近くが家屋や家具等の倒壊による圧迫死であったとのデータもあり、建物の耐震性を高めることが重要です。愛知県および名古屋市では、無料耐震診断・耐震改修補助を行っていますが、遅々として進みません。今後どのような対策をお考えでしょうか。
2. 3連動地震の発生の際は、被害が広域に及ぶことが想定されます。国は、基幹的広域防災拠点を首都圏には設置済み、近畿圏には整備中ですが、この地域には計画すらありません。受け入れ側の愛知県も必要性を訴えるに留まっている感があります。日本の中枢である中京圏にこそ、こうした拠点が必要だと思われますが、どういった戦略をお持ちでしょうか。
3. 災害発生直後には、行政による「公助」には多くが期待できず、市民自身による「自助」や市民同士の「共助」が重要です。しかし、愛知県・名古屋市は「自助」や「共助」の重要性を唱えるばかりで、自主防災組織やボランティアなどの人材の育成に関する予算は枯渇しています。また愛知県が行った防災に関する意識調査で、約7割が災害時のボランティア活動への参加意欲があると回答していますが、新しい公の担い手として期待されているボランティア・NPOに対する現状の理解や支援が不十分だと考えています。こうした防災人材の発掘や育成のため、どんな施策が有効だとお考えですか。
新燃岳噴火災害について[第 16 報]
皆様
RSY事務局大谷です。2月16日(水)より、24日(木)までの予定で、とちぎVネット柴田氏と活動に入らせていただいております。本日17日(木)の活動報告をさせていただきます。
■活動内容
・9:00~ 引き継ぎ・顔合わせ
・10:20~ 高原市社協と面会
・13:00~ 都城市社協と面会し、16日までの足湯で出たつぶやきをまとめた書面を渡す。
・15:30~ Mさん(避難所にて足湯初期から参加して親密になった方)と面会、顔合わせ(足湯隊合流)
・21:00~ ミーティング
■状況
・一日しとしととした雨が続いた。
・都城に避難勧告、高原に避難準備情報が発令される。
(光明寺さんの回覧板情報→10:30高原町 99世帯、214人、1事業所34人に避難準備情報発令、21:00頃には解除)
■見たこと
・高原町に比べて都城市の方が灰が積もっている量が断然多い。歩道は灰で覆われてしまっている。
・光明寺の会館の雨どいが灰の重さで落ちた。
■聞いたこと
<都城市社協にて>
・避難勧告が出ても、次の日には解除され、その繰り返しで度重なる移動が難しくなっている。
・南九州は雨が多いので土石流が心配との声が出ている。
新燃岳噴火災害について[第 15 報]
皆様
RSY事務局加藤です。
2月17日の活動の報告をさせていただきます。
今日は昨日から高原に入っている震つなの交替メンバーであるとちぎボランティアネットワークの柴田氏とレスキューストックヤードの大谷への引き継ぎを中心に行った。私たちとは別の動きで、神戸の足湯隊はお寺さんの紹介で6軒のお宅を訪問した。
第7報・第13報でご紹介した男性とお会いした。写真が趣味で、噴火の記録写真や、先日一緒に灰の除去作業をした際に撮っていただいた写真をわざわざ渡してくださった。この方は、山登りの仲間と一緒にボランティア活動を行っており、今週末もまた
活動をするつもりだと語った。「ほとんどが一人暮らしのお年寄りのお宅。一緒に足湯もできるといいね。」「まだ屋根の灰降ろしは5割くらいしか終わってないらしい」などとおっしゃった。実際この後ボランティアセンターの担当者に確認したところ、全(約)200件のうち、まだ終わっているのは100件とのことだった。
先日、高原町のボランティアセンターに私たちが聞いた”つぶやき”を届けたが、今日は都城市のボランティアセンターにも届けることにした。都城市のボラセンでは、ニーズのほとんどが灰の除去作業であり、それが今一番優先するべき事項になっている。降灰のひどい夏尾・山田地区では、今週末にも100~200人のボランティアが入る予定だと聞いた。
「河川伝統工法」の実験、ついにクライマックス
皆さま
お世話になっております。スタッフの関口です。
この1年の「防災の森づくり 川づくり」事業、いよいよクライマックスとなりました。
岐阜の里山でボランティアの方々にも手伝ってもらった「粗朶(そだ)」づくり。それらの粗朶や間伐材でつくった河川伝統工法の一種「お魚のゆりかご」を、国交省管理の矢田川下流から愛知県管理の矢田川中流に移し、1週間ほど状況を見てきました。
この17日、「ゆりかご」を引き揚げてみると、なんとその粗朶の間に20匹ほどの魚がすみついていました。中には大きなウナギまで!
冬場なのでほとんど魚はいないとも思われたのですが、予想以上の”大漁”に一同、「おおー」と歓声。ウナギはかなり”活き”もよく、ツルツルとつかまえるのが大変でした。
河川の専門家によれば、コンクリート護岸の河川は魚にとって「高速道路を走り続けているようなもの」。この粗朶がサービスエリアのような休憩所の役割を果たしたと言えそうです。
その後、「ゆりかご」は名古屋の中心部を流れる「堀川」へ。名古屋城築城のために造られた堀川は完全な人工河川。戦後は工場や家庭からの排水が流れ込みドブ川となっていましたが、最近はさまざまな浄化活動が試みられています。その一つにこの「ゆりかご」も活用したいと市が寄付を受け入れ、恒久的に設置していただけることになりました。
新聞、テレビ計3社の取材も入り、職人さんも大張り切り。これで3度目の作業になるので、息もぴったり、「ゆりかご」もぴったりと川に収まりました。
私もテレビのインタビューを受け、この試みが「山を守ることが川を守ることにもなること」「環境を守ることが暮らしを守る防災にもつながること」を強調しました。
とはいえ、まだまだ一言で伝えるには工夫が必要なこの事業。とりあえずこの1年の成果を発表する報告会を開き、皆さんのご意見をお聞きしたうえで、来年度にもつなげたいと思っています。
報告会は27日(日)午後1時半から。昨年、大きな水害に見舞われた山口県山陽小野田市から、山歩きが趣味だという同市社会福祉協議会の金光康資事務局長を招くなどして、「山と川の関係」を考えます。ぜひ気軽にお越しください。
チラシ→ 防災の森づくり報告会.pdf
新燃岳噴火災害について[第 14 報]
皆様
RSY事務局加藤です。
2月16日の活動の報告をさせていただきます。
今日は福岡から日帰りで福岡博多あん・あんリーダーから4名の方が活動に参加してくださった。引き続き神戸の足湯隊と今日で一度高原を離れる被災地NGO恊働センターの吉椿氏と震つなの交代メンバー2名(とちぎボランティアネットワークの柴田氏とレスキューストックヤード・大谷)で足湯などの活動を行った。
今日は、都城市山田のお寺で開かれたお寺関係の役員会の後に、参加者の方に足湯をさせていただいた。ご住職から足湯隊の紹介をしていただき、みなさんへの参加を呼び掛けたところ、特に降灰のひどい地域である山田・夏尾地区にお住まいの方々からこんな声を聞いた。「灰が降り積もった影響で、根菜類の根がのびない。しいたけも全部だめになった。でもね、悪いことばかりじゃないから。」「鹿児島のボランティアさんが来て屋根の上を降ろしてくれた。今回いろんな人に助けてもらった。息子は都城にいるけど、あっちも大変だからお願いできん。」「孫がきてくれたみたい。」と