宮城県七ヶ浜町報告【第125報】ボランティアバス61陣活動報告

皆さま

お世話になっております。

 

 

今回のブログは私、

名古屋事務局スタッフ兼きずな館引っ越し支援相談員、松永が担当させて頂きます。

 

 

早速、

3月30,31日のボランティアバス61陣の活動報告です。

 

 

まずは

久屋事務所で参加者ミーティング!

ここでリーダー、副リーダー

きずな館でのキッチン担当、部屋担当などの役割を決めます!そして恒例の自己紹介!

これをボラバス61陣まで毎回行ってきました!

 

ボラバス送り出しボランティアの皆さま

毎回助けて頂きありがとうございます!!!

 

 

 

そして宮城へシュッパーツ!

当然、移動はバスでございます。

休憩、食事を含み

約12時間のバス移動。

 

 

 

 

そして今回のボラバスの内容は

「きずな館閉所」のイベントの参加でございます。

 

 

 

活動開始は朝の6時。
きずな館閉館式の前に町の定例イベント「七の市」の会場設営を行い、会場である仮設店舗商店街の店主さんたちと再会を喜びました。
その後はさっそく閉館式の会場設営です。
お昼の炊き出しの準備と会場設営を善意でお手伝いしてくださった住民の皆さんと一緒に行いました。

 

 

 

アツアツの豚汁や七ヶ浜産のを作りました!

 

そして

きずな館閉所式に参加!

 

きずな館閉所式の様子は→こちら

 

 

 

 

きずな館の閉所式にあたって、多くの方々に参加頂きました!

そして、ボランティア同士で感動の再会をされた方も!

 

 

 

七ヶ浜に何度も足を運んでいる

ボランティアHさん!

久々の再会にハグ!

 

 

 

閉所式をきっかけに集まった方々で

「久しぶり~」の声が多く飛び交っていました!

 

 

 

【ボラバス参加者の声】

61陣参加者 Yさん

初めての東日本大震災ボランティア参加、初めての七ヶ浜町訪問でしたが、ボランティアバスの方々や七ヶ浜の方々が優しく接してくださったために不安はすぐになくなりました。
また、七ヶ浜の皆さんからは逆境に立ち向かう強い東北魂を見せつけられ、非常に印象的でした。
テレビからは復興が進んでいる状況が見られますが、実際に足を運んでみるとまだまだ復興は途中だとわかります。
加えて、各地域の被災状況からくる被災地の方同士の心の隔たりがあるのだと聞きました。これは心の問題なので長期的にみないと解決しません。
我々がすべきことは、街の復興はもちろん、被災者の方々への精神的ケアです。
できるなら被災地に赴き、それができないなら「寒中見舞いプロジェクト」のような企画への参加や、インターネットでの呼びかけができると良いと思います。
今回ボランティアに参加できて良かったです。「きずな館」は閉館ですが、まだボランティアはあるそうなので、参加したことのない人はぜひ参加してほしいと思います。

 

61陣参加者 Sさん

七ヶ浜の海の美しさに感動しました。これからも美しい東北を守って行きたいです。”ボランティア”は続ける事に意義があると感じました。

 

 

ボランティアバス61陣集合写真

 

今年度も不定期ではありますが、七ヶ浜町へのボランティアバス運行を予定しております。
募集要項はブログやML等でお知らせしますので、チェックしてくださいね♪

 

宮城県七ヶ浜町報告【第124報】ボランティアきずな館閉所式

皆さま
いつもお世話になっております。

RSY郷古です。
RSYの東日本大震災支援の活動拠点として、ボランティアの宿泊施設として、地域の拠りどころとして、大きな役目を担ってきた「ボランティアきずな館」。
その「ボランティアきずな館」が2013年3月31日を持ちまして閉館となりました。
「いままでありがとう、そしてこれからも宜しくお願いします」の意も込めて閉館式を執り行いました。無事終了致しましたので、ご報告をさせていただきます。

当日は雪で気温も低く大変な中、総勢250名以上の方が閉館式に足を運んでくださいました。
きずな館へ多大なる支援をしてくださった各種関係団体の皆さん、きずな館に泊まったボランティアの皆さん、お茶のみに来てくださった地域の皆さん、遊びに来てくれた子どもたち・・・本当に色んな方々に来て頂きました。

午前11時からの閉館式開始でしたが、10時過ぎから続々と来場されます。
「久しぶり~、会いたかったのよ~」
「俺も忙しかったけど、世話になってるし、やっぱり区切りだからね。来なきゃなぁ」
とRSYスタッフとの再会を喜ぶ声や
「あら?あなたも来てたの?きずな館なくなるのは寂しいねー」
と住民同士で再開を喜び、きずな館閉館を惜しむ声もありました。

この日のために「ボランティアきずな館での二年間」を活動をまとめたパンフレットを作り、受付で記念品とともに来場された皆さんにお渡ししました。
(震災当初からお付き合いさせていただいている元たべさいんプロジェクトの鈴木喜久栄さんから、閉館式に出席するRSYのスタッフとご挨拶いただいた来賓の3名様分、コサージュを寄贈いただきました。このきれいなお花のコサージュは喜久栄さんの手作りです)

式が始まり、まずはRSY代表の栗田の挨拶、七ヶ浜町-町長の渡邊様、七ヶ浜町社会福祉協議会会長-会長の鎌田様、公益財団法人日本財団の青柳様からお言葉を頂きました。

その後は、「ボランティアきずな館2年のあゆみ」の動画を上映しました。
「あの時は大変だったなぁ。作ってもらった表札は大切な宝物だよ。」
「夏祭りはすごい人で大変だったけど、楽しかったね。」
「このときだよね?私たち始めて出会ったのは、あれからずっと一緒だねぇ」
などなど思い出に耽る時間でもありました。
「あの時頑張ったから、今が在る」と涙を流されたいた方も少なくありません。

次のプログラムは七ヶ浜国際村パフォーマンスカンパニーである
「Groove7」と「NaNa5931」の皆さんが感謝の気持ちを込めて、演奏・演舞してくれました。どちらも心に残る素晴らしいパフォーマンスで、観る人に感動と明日への勇気を与えてくれました。


盛況のうちに終わり、時間を見てみると12時過ぎていたのでお昼休憩です。
今回はRSYの方で豚汁とおにぎりを提供させていただき、来場者とみんなで一緒に食べる昼食交流会を行いました。
七ヶ浜-菖蒲田浜の漁師である鈴木直也さんから、「閉館式に来たみんなに七ヶ浜の海産物を食べてもらいたい」とその日の朝に獲れた「しらうお」と「生わかめ」を差し入れしてもらいました。
愛知県安城市からの野菜の提供もあった豚汁は具だくさん。作ったのはRSYボランティアバスのメンバーですが料理の講師は「七ヶ浜 ボランティア友の会」の皆さんです。
地元お母さんたちにも手伝っていただき、美味しい豚汁が出来上がりました。

「初めて七ヶ浜に来て、いきなり生の海産物をいただけるなんてなんてラッキーなんだ!」
「みんなでわいわい食べるのは久しぶりだから嬉しいわ。気温は低いけど、なんだか温まるわね」
と喜ぶ声があがりました。

・「きずな館ではいろんなことやったねー。芋煮会とか、ぼっけ汁とかさ。夏祭りとかバザーもやったよね?懐かしいねー。ボランティアさんもいっぱいいて楽しかったねぇ。」
(50代:女性)
・「きずな館なくなっても、(RSYは)ずっといるんだべ?まだ先が長いからなぁ、よろしく頼むよ!」
(60代:男性)
・「きずな館は初めてここに来たときから在ったから、なくなるのは想像できないな」
(10代:男性)
・「きずな館なくなったら、遊ぶところ減るじゃん。どーする?」
(10代:女性)
・「きずな館なくなったらどこいくの?泊まるとこなかったら家においで!」
(60代:女性)
・「このプレハブはいつでも人がいる。にぎやかな場所だったね。それがなくなるのは寂しいわ」
(60代:女性)
・「いきなり全部とって撤退ってのはかなり寂しいからよ!誰もいなくなるんだったらちょっと前に連絡いれてくれよ?」
(60代:男性)
・「本腰に私たちが頑張らないといけない時が、来たんだよね。」
(50代:女性)
・「元はなかったものだから、これも復興への一歩だろうよ。寂しいけど、そう考える。これからもよろしくな!」
(50代:男性)

この白いプレハブは住民の皆さんにとって、あると心強く、気軽に立ち寄れる場所であることが分かります。きずな館は閉館となりますが、この人と人とのつながりは絶やしません。
来年度も常駐スタッフを置き、継続的な支援活動を続けることになったRSYでは、これからも七ヶ浜の住民の皆さんと、復興を目指して共に歩んでいきたいと思います。

「今までありがとう!ボランティアきずな館!」

【ボランティア募集】4/26(金)13:30~あるある67号を発送しよう!

みなさま

 

お世話になります。RSY事務局です。本年度もよろしくお願いいたします。

名古屋の桜は満開です。みなさまのお住いの地域ではいかがでしょうか?

支援している宮城県七ヶ浜町の桜は、蕾がふっくらし始めた模様です。

 

さて、あるある67号発送作業のご案内です。みなさまのご参加お待ちしています!

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●日時:2013年4月26日(金)13:30~

●場所:RSY事務所 http://rsy-nagoya.com/rsyabout/access.html

●内容:あるあるの折込、封入、宛名貼りなどなど

途中参加、途中退室も大歓迎です

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●ご参加いただける方は、RSY事務局までご連絡ください。

info@rsy-nagoya.com

 

あるあるをいち早くお読みいただけるチャンスです!

みなさまのご参加お待ちしております。

 

◆前回の発送作業(66号/2月27日)

http://rsy-nagoya.com/rsy/blog/2013/02/27-3.html

◆編集委員募集中!

平日夜に会議を行っています。色んなバックグラウンドをもった仲間が集まって楽しく一緒に作っています。ご興味ある方は事務局スタッフにお声掛けください。

「ボランティアきずな館」閉所にあたって

「ボランティアきずな館」閉所にあたって

特定非営利活動法人レスキューストックヤード
代表理事 栗田暢之

今から7年前の2006年1月28日、七ヶ浜町国際村ホールにて、同町社協主催の「災害ボランティアセミナー」で講師としてお招きいただきました。帰り際にご案内いただきました多聞山から見下ろした松島の限りなく碧く、きらきらと輝く海はまさに絶景でした。時は経て2013年3月11日、東日本大震災七ヶ浜町追悼式に、犠牲となられた方々に献花をさせていただきました。7年前の出会いから、社協が当法人の賛助会員になっていただいたことがご縁となり、震災以降2年の日々をともに歩ませていただいた節目の日は、奇しくも同じホールでの哀悼となりました。
本日閉所する「ボランティアきずな館」は、日本財団様と近藤産興株式会社様、その他有縁の多くの方々のご支援・ご協力を得て4月23日より開所し、名古屋から延べ3000人のボランティアバスを受け入れ、また延べ8000人のボランティアの宿舎として活用されました。そして多くの町民の皆様にも足を運んでいただき、ともに語らい、ともに涙し、ともに笑いながら、こころとこころが交わる支援活動の拠点となりました。きずな館でのこうした取り組みは一区切りとなりますが、それは決して支援の終焉を意味するものではなく、ずっと応援したい気持ちに何ら変わりはありません。それは、震災直後の渡辺町長との面談の際、「美しい七つの浜を取り戻したい。ぜひ応援していただきたい。」という約束を今後も微力ながらしっかり果たしたいと願っているからです。
追悼式の帰り際に見た海は、まるで何事もなかったかのように、以前と変わらずきらきらと輝いていました。あとはここに住民自身がしっかりと立ち、海に負けない輝きを一人ひとりが取り戻していただけることを願わずにはいられません。
これまでご支援いただきましたすべての皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。そして今後も七ヶ浜、東日本大震災の被災地の真の復興が遂げられますよう、引き続きご支援・ご協力をお願いいたします。

宮城県七ヶ浜町報告【第123報】親子支援/手作り親子写真館

皆様 お世話になっております。
RSYボランティアきずな館 郷古です。
2013年3月22日(金)に行われましたRSYの七ヶ浜町親子支援企画のひとつである 「つながる遊び庭こどもアートしちがはま」の今年度最後のイベントが無事終了致しました。
ご報告させていただきます。

この日は天候に恵まれとても暖かい日でした。 天気がいいとお散歩がてらと、お客さんもいっぱい来てくれます。
今回のイベント内容は年度末ということもあり、思い出に残るイベントばかり!
■「海の学校」の皆さんが主催する【親子記念写真撮影会】
プロのカメラマンさんが、機材を背負って遠くから来てくださいました。 その場でプリントしてくれます!
■「未来予想図実行委員会」の清野さんが主催する【オリジナルフォトフレーム作り」】
海の学校さんで写真を撮った後は、 自分でデコレーションしてフォトフレームを作り、写真をすぐに入れることが出来ます!
■「ふらいパンダ」の皆さんが主催する【大きなカステラ作り】
七ヶ浜町にはもう3回も来てくださっています! 生地作りからみんなで行います。特注の大きなフライパンにびっくり!

上記の団体に加え、七ヶ浜町の子育て支援サークル「ぽっけ」の皆さんと七ヶ浜町のボランティアセンター、東北学院大学災害ボランティアステーションからもボランティアさんが来てくださりお手伝いをしてくれました。

イベント開始午前10時には20組40名の親子が集まってくれました!
カステラ作りは卵を100個以上も割って6つのグループに分かれて生地作りから始めました。こだわりの炭火焼!参加したお子さんたちは火起こしも手伝ってくれました。

親子写真順番待ち表には名前がびっしり・・・。
こちらも大盛況です。
カメラの前で顔が強張ってしまう子もプロのカメラマンさんにかかれば大丈夫!
笑顔を引き出すのが上手い!
写真を撮った後は、すぐにフォトフレーム作り。
親子で撮った写真は、特別なフォトフレームに入ります。
一緒に作るのは楽しいね!

写真を撮って、フォトフレームも作って元気に大学生のボランティアさんと遊んでいると・・・
なにやら、いい香りが?どうやら、カステラが焼きあがったようです。

「わー。すごーい!おおきーーーぃー。」驚きと喜びで上がる歓声!

さっそくみんなで記念撮影です。
作ってくれた子どもたちがカステラを切り分けてくれました。

「おいしー!あまーい!」
「この大きさを焦がさず作るのは、すごい!」
「おかわり!」
などなど笑い声が支援センターに響きます。

この日は小学校の終業式。
カステラの焼き上がりに間に合ったので、小学生の子たちも合流し、
最後には親子総勢60名でわいわい食べました。


—–参加したママさんたちの声—–

「なかなか、(うちの子と)一緒に写真が撮れないから、今日は嬉しかった。是非この企画をまたやって欲しい。」

「今年度最後にふさわしい、思い出に残る素敵なイベントだった。来てくれた各団体さんや体を張って遊んでくれた学生さんたちに感謝です。」

「特注フライパンに驚いた。出来上がったのを食べるのもいいけど、自分たちで最初から作るってのも楽しい!」

「来年度からうちの子は幼稚園に行くから、この子育て支援センターのイベントに子どもを連れて来れなくなる。残念。。。」
—————————————— 

来年度もRSYは七ヶ浜町に常駐スタッフを置き、継続的に支援活動をさせていただきます。
来年度は頻度こそ少なくなりますが、親子支援も継続的に行います。
お母さんたちがリラックス出来る時間を、子どもたちがのびのび成長できる環境を作るお手伝いができればと考えております。

 

宮城県七ヶ浜町報告【第122報】子育て支援センター/木粘土でお雛様作り

皆さま

いつもお世話になっております。
RSYボランティアきずな館 郷古です。

2月22日(金)に七ヶ浜町の子育て支援センターでRSYの親子支援の一環として行われたイベントのご報告をさせていただきます。

今回も「未来予想図実行委員会」の清野さんと一緒に企画・運営を行いました。
清野さんが講師となり、七ヶ浜町にお住まいの親子15組40名と一緒に「木粘土でお雛様作り」を行いました。(昨年度はつるし雛を作りました!)
※今回は東北放送(TBCテレビ)の宮城県ローカル情報番組「ウォッチン!みやぎ」の取材も入りました。

100円ショップで売っているもので作れます。
手でこねて、着物を着せて、尺を持たせて、お部屋に入れて・・・・出来上がり!
とっても簡単で安心。

お母さん「何色のお洋服がいいかなー?」
子ども「ピンク!」
お母さん「二人ともピンクになっちゃったねー。違う色の方がいいんじゃないかな(笑)」

子ども「自分で作れるから、お母さんはやらないで!お母さんのは自分で作って!」
お母さん「ちゃんと作れるのかなー?お母さんとどっちが上手か勝負だ!」

などなど賑やかな声が響きます。


そして今回もなんと!
昨年度から継続的に来てくださっているLUSHジャパンの皆さんに、ママさんに大人気のハンドマッサージも提供していただきました。通い続けて一年半、ママさんたちとも顔なじみになったLUSHの皆さんには若ママトークで花が咲く、リラックス空間を作っていただきました。

 

来月の3月は卒業の月。
子育て支援センターを卒業して、来年度から幼稚園・保育所に通う子もいます。
「楽しい企画ばかりだったけど、来月で最後だから思い出に残るようなイベントがあれば」とお母さんたちから聞きました。

来月はどんなイベントにしよう・・・?
清野さんやママさんたちと考えて、来月臨みます!

宮城県七ヶ浜町報告【第121報】ボランティアバス60陣活動報告

皆さま

RSY名古屋事務局スタッフ、松永と申します。

2011年6月~年末まで七ヶ浜きずな館スタッフとして支援活動を行い

今年の4月から名古屋事務局スタッフとして働かせていただきます。

大分生まれ大分育ち、好きな食べ物は豚骨ラーメン。常温の牛乳をコップで飲むことが苦手でございます。

よろしくお願い致します。

 

早速、3月16日(土)、17日(日)のボラバス60陣の報告をさせていただきます。

今回のボランティアバスでな、な、なんと!60回目を迎えることができました!

 

<3月16日(土)>

震災から二年『絆』メモリアルイベントに出席しました。

まず午前中の部は浜清掃です。

震災からの二年間、多くのボランティアが浜清掃で汗を流し、以前の浜の姿を取り戻しつつあります。

しかしまだ、小さなガラスやプラスチック片が散らばっていました。

この日はボラバス以外にも総勢300名を超えるボランティアが参加していました。

 

それから午後の部です。

住民の方からありがとうの手紙朗読や、

NaNa5931,Voices of Vision(VOV),あっちこっちの会によるコンサートが行われました。

イベントの中で住民の方から「ありがとう」の声をたくさんいただきました。

震災からの二年間で延べ7万人のボランティアが七ヶ浜で活動を行ってきました。

浜には大きなコンテナ、海苔の作業場の上に船、家の玄関に突っ込んだ車・・・・・・どこから片づけていいのかわからない。

そんなとき、県内外や国外から、多くのボランティアが七ヶ浜に力を貸してくれました。

一人一人ができることは小さなことかもしれません。

しかし二年間、その小さなことの積み重ねによって、自然豊かな七ヶ浜に戻りつつあります。

 

震災からまだ二年です。

これからも息の長い支援が必要なことに変わりはありません。

 

住民の「ありがとう」の言葉を胸に、これからも七ヶ浜での活動や名古屋でもできることを続けて行きたいと思った松永でした。

 

<3月17日(日)>

個人宅の瓦礫撤去作業を行いました。

以前に一度作業してある場所だったため大きな瓦礫は少なかったのですが、よく見ると小さなガラスなどが落ちていて一日かけて清掃しました。

 

夜は全体ミーティングを行って、その日感じた事などを共有します。

○ボラバス参加者の声

・一緒に参加している方たちがみんな気さくで優しく話しかけやすいということに感激しました。それはやはり人に良い事をしているので自分にも良い影響が出ているということかもしれません。今回は友達と共に参加したのですが、こういう雰囲気なら一人で参加しても不安がないなと思いました。

・実際に被災地に行ってみて自分の想像していたニュースでよく目にする被災地とは大分ちがった。やっぱり2年たっているので復興が進んでいるんだなと思った。でも海岸沿いには細かいガラスの破片があったりしたので、完全に復興するにはまだまだ時間がかかると思った。

・実際初めて被災地に訪れてみて地震から2年たったけれど、まだまだボランティアが必要であると感じた。愛知では震災のニュースはほとんどなくなってしまって過去のことになっている人々も多いと思うけど、まだまだ仮設で暮らしている人もいるし、心の傷がいえていない人々もいるので、これから忘れず支援していく必要があると感じた。

・住民の絆、七ヶ浜の人、宮城県の人、東北の人、全国の人と心のつながりができていく感じがみられてすごいと思った。メモリアルイベントは感動した。「ありがとう」といわれ、もっとできたんじゃないかと思えた。ボラバス参加4回目で少し七ヶ浜に近づいた気でいたが、「震災2年」という言葉にまだまだ自分は他人事としてみえていたと思った。

「ボラバス60陣とNaNa5931のコラボ写真」

今月末(3月30日(土)~4月1日(月))のボラバス第61陣もまだ空席が残っておりますので是非行きたいという方、ご応募をお待ちしております。

http://rsy-nagoya.com/rsy/blog/2013/02/2013-vb-03-2.html

宮城県七ヶ浜町報告【第120報】震災から2年。あの日から今を考える。

皆様

お世話になっております。
RSY ボランティアきずな館 郷古です。

「3月11日」という日がまた廻ってきました。あの未曾有の大震災から2年が経過したことになります。
「悲しかった、苦しかった・・・」
そんな思いのままの2年間だったのか。
いや、その中でも
「嬉しかった、楽しかった・・・」
があった。
これは二年を迎えて「今を生きる」一人の住民のつぶやきであり、誓いをご紹介させていただきます。
——————————————————————————————-
【Aさんの言葉】

311日の地震のときは利府町(七ヶ浜の隣町)から自宅に帰る途中だった。車の中でいきなりの横揺れにあわてて、車を止めてうずくまった。すごく長くゆれていた。それからすぐに自宅へ向かった。正直あの揺れでは自宅も倒壊したと思ったが、ちゃんと建っていた。玄関先の花瓶がひとつ倒れていたぐらいであとはなんともなかった。外では大津波警報が鳴っていた。
今思うと、私はこの時点で「パニック状態」だったんだと思う。一緒に逃げようと思っていたが、車は必要だと思ったので(家で車を二台持っていた)旦那に別々に逃げようと伝えた。そして「先に逃げてていいよ。中央公民館に行きなさいわ」となぜか遠い避難所を教えた。(普段非難訓練していたのは、近くの小学校)「津波は来たとしても床下ぐらいだろう」と思っていた。位牌と毛布と薬を持って逃げようとしたが、ハンドルロックがかかってしまって動けなかった。いつもならすぐにはずせるがパニックになってはずせなかった。大雪で寒かったが外に出て辺りを見ていたら、近くの人が「なにやってるの早く逃げなさい」とハンドルロックをはずしてくれた。
そこから中央公民館でも小学校でもなく津波の来ない高台に住んでいる友達の家に避難した。車の運転途中で、水がすぐそこまで迫っているのをみてゾッとした。その時は携帯は通じなかったが、夕方ぐらいに娘たちと連絡が取れて、避難所である小学校で待ち合わせをした。小学校の避難所は人がいっぱいで車中泊で二日間過ごした。配給されたのは小さなおにぎり一人一個だけであとはなかった。

その後家族そろって多賀城市(七ヶ浜の隣町)の親戚の家に行った。多賀城での生活は一週間くらいで、私たち家族は「水係り」になり水を求め各地を回った。
その後は利府の実家へ向かいそこで過ごした。多賀城にいたときからだが、震災3日目から七ヶ浜の自宅に通った。一度だけ避難所から見に行ったことがあったが、家に対して「良くぞ頑張って津波に耐えたね。えらい。また住むから一緒に頑張ろうね」と思った。
しかし、電柱やら瓦礫やらが家に突き刺さり、とても住める状態ではなかった。家の中は私と旦那
と娘の3人で、外は近所の人たち合わせて10人くらいで片づけをしていた。6月には抽選で当たり、いよいよ「仮説暮らし」が始まった。
8月にはどろぼうに入られては困るので、自宅に窓ガラスを取り付けた。自宅は海が見えるせいもあるか、仮設暮らし始まってからはなかなか行かなくなった。
9月に入り、現実が見えてきた。「住宅ローンが残り10年もある、家も直さなくてはならない。仮設暮らしで体調も悪い。」気分も落ち込み、この先の不安からか「何であの時、流されなったんだろう、こんなに辛いならば死んだほうがマシだったんではないか」と言葉が出てきてしまった。娘も同意見だった。

この時期にボランティアさんに出会っていなかったら、本当に何があってもおかしくはなかった。

きっかけは孫(子どもたち)と遊んでくれるボランティアさんだった。仮設は狭く、子どもたちもストレスがたまっていた。「近くに住んでいて遊んでくれる人」がいると子どもたちから聞いた。最初は「子どもたちと遊んでくれてありがとう」を伝えるつもりだったが、ついついそのボランティアさんと自分のことを話し込んでしまった。話すとなんだか胸がすっきりした。つっかえていたものが取れたみたいだった。

実を言うと色んなボランティアさんがいるから注意していた。(そういう話も聞いていたので)しかし、それからはイメージが一変した。自宅の片付けもボランティアさんにお願いしようと思った。すぐボラセンに行った。結果、とても家をきれいに片付けてくれた。とても感謝をしている。
おかげで4月末には仮設を出て自宅で生活する予定。

しかし、この先の不安はぬぐえない。

 

【Aさんの旦那さんの言葉】

地震が起きたとき、必ず津波が来ると確信した。普通の揺れではなかった。
まず、思ったのが「これでは仕事が出来ないな、どうしよう。借金が払えない」だった。
自宅の片付けは心も身体もとても疲れた。津波の強さは本当にすごい。どっから手をつければいいのか分からない状態だった。
今では「とっておけば良かった」と思えるものもあの時はかなり捨てた。火事場の馬鹿力というものなのか重いもの(冷蔵庫など)をひとりで持って投げていた。ぶち切れていたんだと思う。震災当初(3月~4月)はボランティアさんがいなかったので自分たちでやっていた。本当に大変な作業だった。ボランティアさんがいたら頼んでいたよ。2ヶ月で5kgは痩せた。
仮設は狭くて、体が痛くなる。壁は薄いので隣に住んでいる人にも気を使う。プライベートもない。

 

【お二人の今現在】

・家がある人(直した人)とない人との関係が良くない。

溝がさらに広がる時期に来ている。温度差がありすぎて、どうしたらいいかわからない。

・ローンがなかったらこの地から離れていた。地元という意識はもうない。

・職人さん(建具屋)がいなくて4月末までに自宅が生活できるレベルに達するかは未定。

・海が近くなるために地震やサイレンに敏感になるだろう。津波が来る夢は未だ見る。

・当初は助け合いのムードだったが、今は悪い意味で「震災前に戻っている」

・ボランティアさんとの手紙のやり取りができている。ボランティアさんは私たちが出来ないことをしている。来てくれるだけでもありがたい。

【皆さんに伝えたいこと】

・地震=津波と頭に入れておく。

・津波が来たら家には戻らないこと。

・家族の集合場所を決めておき、助けに行かない。まずは自分の命を守る。

・車にある程度のものは積んでおいた方がいい。(若干の現金、水、ガソリン、乾電池、ゴム手袋、ビニール袋、タオル、新聞紙、ラジオ)

・大金は銀行に預けること。タンス預金はあまりよくない。

・一番大変だったのが、「水」がなかったこと。

・平常時の人間関係(隣近所、地域との付き合い方で震災時、その後もかなり違う)
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「ボランティアさんに本当に感謝している」、「ボランティアさんがこの頃見えなくなって寂しい」、「一人ひとりの復興のスピードが違いがはっきりしている」
このような声も出てきています。

時の流れとともに、現場の課題も移り変わっていきます。
「今更ボランティアなんて・・・」
「今更」なんて言葉はありません。
「早くボランティアに来たから偉い」
そんなことはありません。
被災地の「今」に住民の皆さんに寄り添いながら取り組めばいいと思います。
レスキューストックヤードは来年度も七ヶ浜町に常駐スタッフを置き、これからも七ヶ浜町を応援する所存です。
そのためには皆様のお力添えがこれからも必要です。今後とも宜しくお願いいたします。

【報告】3.11追悼の集い@名古屋事務所を行いました

皆さま

 

お世話になります。RSY事務局の加藤です。

3月11日、東日本大震災より2年ということで、RSY名古屋事務局ではささやかな追悼の集いを行いました。

午後の部(14:00~16:00)にはボランティア・スタッフ総勢21名が参加しました。

東日本大震災へのそれぞれの関わりを共有し、14:46に黙とうしました。

この日をどのように過ごしたらいいかと思っていたところ、この集いを知って初めて足を運んでくださった人もいました。ぼっけ汁であたたまり、最後には今の気持ち・被災地に届けたい想いを書いて共有できました。一部ご紹介します。

夜の部(18:00~20:00)では、事務所下の駐車場スペースをお借りしてキャンドルを灯しました。ボランティア・スタッフで準備など行い、通行人の方にも「震災から2年の集いを行っています」と案内をすると、足を止めて寄ってくださった方もいらっしゃいました。

小さなお子様もキャンドルに火を灯してくれました。また、会社帰りで「そうか、今日は3.11か…」とつぶやかれた方もいました。この集いを行ったことで、一人でも多くの人が3.11を振り返るきっかけになったのなら…と思った瞬間でした。

 

また、いつも一緒に活動しているメンバーと一緒に想いを馳せる時間をもてたことが、3年目からの活動につながっていくような気がしました。

少しでも七ヶ浜町の当日の様子を名古屋でも感じることができれば、と思い、現地スタッフが早朝に撮影した七ヶ浜の様子などを写真で紹介し、皆さんに見ていただくこともできました。

代表の栗田も「まだ2年。これからの方がずっと長い。」と言っているように、まだまだこらからです。名古屋からも1日1日を大切に、できることに取り組んでいきたいと改めて感じた1日でした。

★今日のためにボランティアバスに何度か参加してくださっているボランティアさんの手作りキャンドルをお借りしました。3.11の文字に色鮮やかなキャンドルが加わってとても素敵な雰囲気となりました。

たくさんの皆さまと一緒に2年目を迎えました。

ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。

 

 

RAINBOW project☆復興スイーツのお知らせ☆

皆さま

いつもお世話になっております。RSY飯田です。

★七ヶ浜町きずな工房×企業×NPOのコラボ企画 『RAINBOW project』 のお知らせ★

毎月7日は「しちがはまの日」です。 グラニーバッグとスイーツをセットにしたこの企画。覚えていてくださるお客様もいらっしゃり、きずな工房に届くハガキの中には、リピーターさんが現れるほどになりました。3/7(木)より販売を開始しています!

グラニー

3月に入ると、宮城県では「吊るし雛」のお披露目が始まります。

きずな工房のお母さん達も負けじと「小さなおひな祭り」を開催しました。

ひなまつり

きずな工房のお母さんたちは、「勉強になるから」と隣の町まで

吊るし雛を見学に行ったりと、訪れる春の気配に心を踊らせているようでした。

友達に会えたり、大好きなお裁縫や木工を楽しんだり…きずな工房は、寒い中も毎日あたたかな賑わいをみせています。

 

※復興スイーツとは…宮城県の七ヶ浜町きずな工房で作ったグラニーバッグと、名古屋市の洋菓子フィレンツェさんのおいしいスイーツをセットにした、 おいしく・かわいく が復興支援になるセットです。売上は、きずな工房の運営基金として七ヶ浜町に還元されます。

☆販売店はこちら。各店舗数量限定☆

●洋菓子フィレンツェ高畑店

・住所:名古屋市中川区荒子1-194(あおなみ線荒子駅北、中川郵便局隣)

TEL:0120-34-1318 営業時間:AM9:30~PM9:00

●フィレンツェかの里店

・住所:名古屋市中川区供米田2-1106(302号線供米田二丁目交差点北西角)

TEL:0120-34-1318 営業時間AM9:30~PM8:00

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