5/25 七ヶ浜足湯報告

 

皆さんこんにちは。RSY浦野です。

久しぶりに最近の足湯についてご報告です。

 

 

 

 

5月24日(金)は七ヶ浜の野外活動センター仮設住宅集会場で足湯でした。

この仮設住宅には、約60世帯が生活していますが、もともと独立した集会場

が無く、昨年より住宅の1室が開放されています。

他の仮設のように「集会場に行けばいつも誰かしらの顔がある」ほどの賑わ
いはまだありませんが、サロンや足湯、パッチワークなどの催し物をきっか
けにしながら、少しずつ集いの場として、皆さんの生活に定着するよう工夫
されています。

今回は3名の方が参加して下さいました。

高台移転用整地のために解体されることとなった仮設住宅からこちらへ移ら
れたBさんからは、「馴染むまでに少し時間がかかりそう。避難所⇒仮設⇒
仮設と3回も引っ越した。引っ越しは疲れる。来年になればまた引っ越し
(公営住宅に)。もうダンボールはそのままにしてる。震災以降、ぐっすり
眠ったということはない。明け方に寝付いて、少し遅い時間に起きるという
感じ。一人だし、この場所に慣れるまでは大変」

という言葉が聞かれました。

足湯を終えて、東北学院大学の学生さんや、地元富谷町からのボランティアさん、
ボラセンスタッフ竹中さんらとお茶を飲みながらの静かな団らん。

中学校時代の武勇伝からご家族のこと、避難所の様子などお聞かせ頂き、2時間
あまりのひと時はあっと言う間に過ぎました。

また、ご夫妻でお越しのAさんは「れなちゃんに会いにきたのよ。」と、足湯ス
タッフ清水の顔を見ることを楽しみにご利用下さいました。

七ヶ浜の仮設住宅では、「足湯」という言葉は、多くの方が耳慣れた馴染み深い
ものになっています。仮設内転居をされて「新しい集会所には行きずらいなぁ」
と感じておられる方も、「足湯があるんなら行ってみっぺ」と足を運んで下さいます。

たとえボランティアさんの顔ぶれは変わったとしても、一回一回の足湯でつみ重
なられた安心感と信頼感、温もりが次の足湯へと受け継がれ、住民の方々の心細
さや不安の軽減、気持ちの回復への一助となっています。

「人数」ではなく、お一人おひとりの存在そのものに目を向けながら、地元の活
動として定着していけるよう息長くお手伝いしていきます。

足湯スケジュールは「浜を元気に!七ヶ浜復興支援ボランティアセンター」のブ
ログに掲載されています。ぜひご参加ください。

浜を元気に!七ヶ浜復興支援ボランティアセンターブログ

【参加者募集】5/18(土)名古屋でできるコト・東北物産展・手作り品販売のアイデア出しワークショップ!

皆さま
いつもお世話になっております。RSY加藤です。
急な呼びかけですが、以下のワークショップにご興味ある方はぜひご参加ください!

 

「名古屋でできるコト・東北物産展・手作り品販売のアイデア出しワークショップ!」

 

●日時:5月18日(土)15:00~2時間程度

●場所:RSY事務所

●対象:
・イベントでの「東北物産品」の販売に関わったことのある方、または関わってみたい方
特にRSYのイベントの七ヶ浜での手作り品の作られた背景や現状を知りたい方

・「こんな商品を作ってほしい」というよりは、名古屋にいる私たちのアイデアで、商品をパック化して販売するなど、販売促進に関するアイデア出しに興味がある方

●内容:
【1】 七ヶ浜町に約1年間滞在し「きずな工房」の皆さんとの交流がある元スタッフが、きずな工房のこれまでの流れや、手作り品の背景について皆さんにお伝えします。
【2】 名古屋でRSYが出展したイベントでのお客さんの声や運営に関わったボランティアの感触、疑問などざっくばらんにお話しする予定です。
【3】 これからのイベント@名古屋で私たちができるアイデアだしワークショップを行います。
例)2月に行ったボランティア大交流会では、きずな工房の「巾着袋」に非常持ち出しバックに入れたい小物を詰めた「防災グッズ」作るという新しいアイデア商品を作って販売し、たくさんの方に購入していただきました!

 

★6月29・30日にはオアシス21でのイベント出展もあります。
そこで実際にこの日に出たアイデアで参考にできることを取り入れられたらいいな…と思っています!ぜひ当日の運営ボランティアとしても活動してください。
(準備会は6月5日(水)19時の予定)

 

●申し込み:RSY事務局まで、
①名前②連絡先電話番号③メールアドレス
をメールにてお申込みください。info@rsy-nagoya.com

 

皆さまのご参加をお待ちしています!
どうぞよろしくお願いします。

 

RSY七ヶ浜事務局・移転のお知らせ

みなさま

いつもお世話になっております。RSY事務局です。
3月末日の「ボランティアきずな館」閉所に伴い、以下の通り事務局が移転しました。
住所・電話番号も変更となりましたのでご確認ください。

今年度も石井・郷古を常勤スタッフに据え、清水玲奈(足湯担当)、鈴木しおり・清和真由美(七ヶ浜町復興応援サポータープロジェクト担当)の地元非常勤スタッフと共に、事業を継続します。栗田・浦野も名古屋⇔七ヶ浜間を行き来しながら、全体の運営をサポートします。

引き続き、皆様のご支援・ご協力のほどをよろしくお願い致します。

(RSY七ヶ浜事務局・新連絡先)
〒985-0802
宮城県七ヶ浜町吉田浜字野山5-9
老人福祉センター浜風内ボランティアセンター
TEL:090-9020-5887  メールアドレス:info@rsy-nagoya.com(変更なし)

宮城県七ヶ浜町報告【第126報】きずな公園(仮称)つくりワークショップ

皆さま

お世話になっております。

 

名古屋事務局スタッフ松永です。

 

 

 

 

4月4日に『きずな公園(仮称)つくりワークショップ』が開催されました!

 

 

 

 

現在

七ヶ浜町生涯学習センター(中央公民館)前仮設住宅の敷地内に

きずな公園(仮称)を築造予定で、7月15日に完成予定であります。

 

 

 

え?きずな公園?なになに?

という方に簡単にご説明させていただきます。

 

 

Q.なぜRSYはきずな公園(仮称)を提案したのか?

A.従来子どもが遊び場として使用してきた公園やスポーツ施設、浜など様々な空間が、仮設住宅用地や復旧・復興工事によって極端に減ってしまった。子どもはもとより母親たちからも「公園が欲しい」との声がよく聞かれる。何らかの遊び場が必要であるとの認識から提案している。

 

 

Q.どんな公園になるの?

A.遊具が豊富に設置された一般的な公園については、町の施策にゆだねることとし、子どもや母親が必要とする要素(安心して子供が遊べる、草木など自然と触れ合えるなど)を取り入れ、また場所にある起伏や樹木等も活用し、可能な限り住民やボランティアが協働して創る手づくりの公園をめざす。一方、仮設住宅等で暮らす特に高齢独居の引きこもり等が危惧されているが、公園にはベンチも設置し、散歩がてら訪れ、子どもの声を聴き、ふれあいながら、互いが見守り合うような空間にもしたい。

そして・・・

「公園を作ろう!」となったわけです!

 

 

けど

公園作るなら住民の方と一緒に作ろうよ!ということで

今回のワークショップが開催されました!

当日は大人から子どもまで幅広い年齢層の方が来てくださり、いろんな視点の意見が飛び交い、とてもいいワークショップになりました。
天気も良かったこともあり、40人近くの町民の皆さんが参加してくださいました。

 

今回のワークショップでは

①公園に植える植物はどんな植物がいいですか?

②どこにベンチ(丸太輪切り型9個)を置くといいですか?

③七ヶ浜の宝物は(ずっと残したいもの)?

をみんなで考えました!

 

 

 

①どんな植物がいいですか?という質問については

サクラ/ウメ/松/ひまわり/チューリップ/クリスマスローズ/スイセン/パンジー/ハマギク/コスモス/ラベンダー

などなどたくさんの意見を頂きました!
「四季折々で楽しめる風景にしたい」という意見が多かったですね。

 

 

 

こども達からは

ブロッコリー/ニンジン/パセリ/ふきのとう

などの野菜?な意見も出ていました!
どうやら、「家庭菜園みたいなのも欲しい。育てて収穫できると面白い」という考えみたいです。
柔軟な発想!面白い・・・!

 

 

 

住民の皆さんからの「声」からの生まれたこのプロジェクト。

皆さんの「声」に寄り添いながら、誰もが集える公園にしていきたいと思います。

なお、きずな公園(仮称)設置につきましては、今後もブログ等で報告していきます。
乞うご期待!
さーこれから

どういった公園になっていくのでしょう!

みんなで作ろう!きずな公園(仮称)!

 

 

実施主体:浜を元気に!七ヶ浜町復興支援ボランティアセンター、NPO法人レスキューストックヤード

協力:七ヶ浜町、七ヶ浜町社会福祉協議会

特別協力:ブラザー工業㈱、岩間造園㈱(いずれも本社は名古屋市)

 

 

宮城県七ヶ浜町報告【第125報】ボランティアバス61陣活動報告

皆さま

お世話になっております。

 

 

今回のブログは私、

名古屋事務局スタッフ兼きずな館引っ越し支援相談員、松永が担当させて頂きます。

 

 

早速、

3月30,31日のボランティアバス61陣の活動報告です。

 

 

まずは

久屋事務所で参加者ミーティング!

ここでリーダー、副リーダー

きずな館でのキッチン担当、部屋担当などの役割を決めます!そして恒例の自己紹介!

これをボラバス61陣まで毎回行ってきました!

 

ボラバス送り出しボランティアの皆さま

毎回助けて頂きありがとうございます!!!

 

 

 

そして宮城へシュッパーツ!

当然、移動はバスでございます。

休憩、食事を含み

約12時間のバス移動。

 

 

 

 

そして今回のボラバスの内容は

「きずな館閉所」のイベントの参加でございます。

 

 

 

活動開始は朝の6時。
きずな館閉館式の前に町の定例イベント「七の市」の会場設営を行い、会場である仮設店舗商店街の店主さんたちと再会を喜びました。
その後はさっそく閉館式の会場設営です。
お昼の炊き出しの準備と会場設営を善意でお手伝いしてくださった住民の皆さんと一緒に行いました。

 

 

 

アツアツの豚汁や七ヶ浜産のを作りました!

 

そして

きずな館閉所式に参加!

 

きずな館閉所式の様子は→こちら

 

 

 

 

きずな館の閉所式にあたって、多くの方々に参加頂きました!

そして、ボランティア同士で感動の再会をされた方も!

 

 

 

七ヶ浜に何度も足を運んでいる

ボランティアHさん!

久々の再会にハグ!

 

 

 

閉所式をきっかけに集まった方々で

「久しぶり~」の声が多く飛び交っていました!

 

 

 

【ボラバス参加者の声】

61陣参加者 Yさん

初めての東日本大震災ボランティア参加、初めての七ヶ浜町訪問でしたが、ボランティアバスの方々や七ヶ浜の方々が優しく接してくださったために不安はすぐになくなりました。
また、七ヶ浜の皆さんからは逆境に立ち向かう強い東北魂を見せつけられ、非常に印象的でした。
テレビからは復興が進んでいる状況が見られますが、実際に足を運んでみるとまだまだ復興は途中だとわかります。
加えて、各地域の被災状況からくる被災地の方同士の心の隔たりがあるのだと聞きました。これは心の問題なので長期的にみないと解決しません。
我々がすべきことは、街の復興はもちろん、被災者の方々への精神的ケアです。
できるなら被災地に赴き、それができないなら「寒中見舞いプロジェクト」のような企画への参加や、インターネットでの呼びかけができると良いと思います。
今回ボランティアに参加できて良かったです。「きずな館」は閉館ですが、まだボランティアはあるそうなので、参加したことのない人はぜひ参加してほしいと思います。

 

61陣参加者 Sさん

七ヶ浜の海の美しさに感動しました。これからも美しい東北を守って行きたいです。”ボランティア”は続ける事に意義があると感じました。

 

 

ボランティアバス61陣集合写真

 

今年度も不定期ではありますが、七ヶ浜町へのボランティアバス運行を予定しております。
募集要項はブログやML等でお知らせしますので、チェックしてくださいね♪

 

宮城県七ヶ浜町報告【第124報】ボランティアきずな館閉所式

皆さま
いつもお世話になっております。

RSY郷古です。
RSYの東日本大震災支援の活動拠点として、ボランティアの宿泊施設として、地域の拠りどころとして、大きな役目を担ってきた「ボランティアきずな館」。
その「ボランティアきずな館」が2013年3月31日を持ちまして閉館となりました。
「いままでありがとう、そしてこれからも宜しくお願いします」の意も込めて閉館式を執り行いました。無事終了致しましたので、ご報告をさせていただきます。

当日は雪で気温も低く大変な中、総勢250名以上の方が閉館式に足を運んでくださいました。
きずな館へ多大なる支援をしてくださった各種関係団体の皆さん、きずな館に泊まったボランティアの皆さん、お茶のみに来てくださった地域の皆さん、遊びに来てくれた子どもたち・・・本当に色んな方々に来て頂きました。

午前11時からの閉館式開始でしたが、10時過ぎから続々と来場されます。
「久しぶり~、会いたかったのよ~」
「俺も忙しかったけど、世話になってるし、やっぱり区切りだからね。来なきゃなぁ」
とRSYスタッフとの再会を喜ぶ声や
「あら?あなたも来てたの?きずな館なくなるのは寂しいねー」
と住民同士で再開を喜び、きずな館閉館を惜しむ声もありました。

この日のために「ボランティアきずな館での二年間」を活動をまとめたパンフレットを作り、受付で記念品とともに来場された皆さんにお渡ししました。
(震災当初からお付き合いさせていただいている元たべさいんプロジェクトの鈴木喜久栄さんから、閉館式に出席するRSYのスタッフとご挨拶いただいた来賓の3名様分、コサージュを寄贈いただきました。このきれいなお花のコサージュは喜久栄さんの手作りです)

式が始まり、まずはRSY代表の栗田の挨拶、七ヶ浜町-町長の渡邊様、七ヶ浜町社会福祉協議会会長-会長の鎌田様、公益財団法人日本財団の青柳様からお言葉を頂きました。

その後は、「ボランティアきずな館2年のあゆみ」の動画を上映しました。
「あの時は大変だったなぁ。作ってもらった表札は大切な宝物だよ。」
「夏祭りはすごい人で大変だったけど、楽しかったね。」
「このときだよね?私たち始めて出会ったのは、あれからずっと一緒だねぇ」
などなど思い出に耽る時間でもありました。
「あの時頑張ったから、今が在る」と涙を流されたいた方も少なくありません。

次のプログラムは七ヶ浜国際村パフォーマンスカンパニーである
「Groove7」と「NaNa5931」の皆さんが感謝の気持ちを込めて、演奏・演舞してくれました。どちらも心に残る素晴らしいパフォーマンスで、観る人に感動と明日への勇気を与えてくれました。


盛況のうちに終わり、時間を見てみると12時過ぎていたのでお昼休憩です。
今回はRSYの方で豚汁とおにぎりを提供させていただき、来場者とみんなで一緒に食べる昼食交流会を行いました。
七ヶ浜-菖蒲田浜の漁師である鈴木直也さんから、「閉館式に来たみんなに七ヶ浜の海産物を食べてもらいたい」とその日の朝に獲れた「しらうお」と「生わかめ」を差し入れしてもらいました。
愛知県安城市からの野菜の提供もあった豚汁は具だくさん。作ったのはRSYボランティアバスのメンバーですが料理の講師は「七ヶ浜 ボランティア友の会」の皆さんです。
地元お母さんたちにも手伝っていただき、美味しい豚汁が出来上がりました。

「初めて七ヶ浜に来て、いきなり生の海産物をいただけるなんてなんてラッキーなんだ!」
「みんなでわいわい食べるのは久しぶりだから嬉しいわ。気温は低いけど、なんだか温まるわね」
と喜ぶ声があがりました。

・「きずな館ではいろんなことやったねー。芋煮会とか、ぼっけ汁とかさ。夏祭りとかバザーもやったよね?懐かしいねー。ボランティアさんもいっぱいいて楽しかったねぇ。」
(50代:女性)
・「きずな館なくなっても、(RSYは)ずっといるんだべ?まだ先が長いからなぁ、よろしく頼むよ!」
(60代:男性)
・「きずな館は初めてここに来たときから在ったから、なくなるのは想像できないな」
(10代:男性)
・「きずな館なくなったら、遊ぶところ減るじゃん。どーする?」
(10代:女性)
・「きずな館なくなったらどこいくの?泊まるとこなかったら家においで!」
(60代:女性)
・「このプレハブはいつでも人がいる。にぎやかな場所だったね。それがなくなるのは寂しいわ」
(60代:女性)
・「いきなり全部とって撤退ってのはかなり寂しいからよ!誰もいなくなるんだったらちょっと前に連絡いれてくれよ?」
(60代:男性)
・「本腰に私たちが頑張らないといけない時が、来たんだよね。」
(50代:女性)
・「元はなかったものだから、これも復興への一歩だろうよ。寂しいけど、そう考える。これからもよろしくな!」
(50代:男性)

この白いプレハブは住民の皆さんにとって、あると心強く、気軽に立ち寄れる場所であることが分かります。きずな館は閉館となりますが、この人と人とのつながりは絶やしません。
来年度も常駐スタッフを置き、継続的な支援活動を続けることになったRSYでは、これからも七ヶ浜の住民の皆さんと、復興を目指して共に歩んでいきたいと思います。

「今までありがとう!ボランティアきずな館!」

「ボランティアきずな館」閉所にあたって

「ボランティアきずな館」閉所にあたって

特定非営利活動法人レスキューストックヤード
代表理事 栗田暢之

今から7年前の2006年1月28日、七ヶ浜町国際村ホールにて、同町社協主催の「災害ボランティアセミナー」で講師としてお招きいただきました。帰り際にご案内いただきました多聞山から見下ろした松島の限りなく碧く、きらきらと輝く海はまさに絶景でした。時は経て2013年3月11日、東日本大震災七ヶ浜町追悼式に、犠牲となられた方々に献花をさせていただきました。7年前の出会いから、社協が当法人の賛助会員になっていただいたことがご縁となり、震災以降2年の日々をともに歩ませていただいた節目の日は、奇しくも同じホールでの哀悼となりました。
本日閉所する「ボランティアきずな館」は、日本財団様と近藤産興株式会社様、その他有縁の多くの方々のご支援・ご協力を得て4月23日より開所し、名古屋から延べ3000人のボランティアバスを受け入れ、また延べ8000人のボランティアの宿舎として活用されました。そして多くの町民の皆様にも足を運んでいただき、ともに語らい、ともに涙し、ともに笑いながら、こころとこころが交わる支援活動の拠点となりました。きずな館でのこうした取り組みは一区切りとなりますが、それは決して支援の終焉を意味するものではなく、ずっと応援したい気持ちに何ら変わりはありません。それは、震災直後の渡辺町長との面談の際、「美しい七つの浜を取り戻したい。ぜひ応援していただきたい。」という約束を今後も微力ながらしっかり果たしたいと願っているからです。
追悼式の帰り際に見た海は、まるで何事もなかったかのように、以前と変わらずきらきらと輝いていました。あとはここに住民自身がしっかりと立ち、海に負けない輝きを一人ひとりが取り戻していただけることを願わずにはいられません。
これまでご支援いただきましたすべての皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。そして今後も七ヶ浜、東日本大震災の被災地の真の復興が遂げられますよう、引き続きご支援・ご協力をお願いいたします。

宮城県七ヶ浜町報告【第123報】親子支援/手作り親子写真館

皆様 お世話になっております。
RSYボランティアきずな館 郷古です。
2013年3月22日(金)に行われましたRSYの七ヶ浜町親子支援企画のひとつである 「つながる遊び庭こどもアートしちがはま」の今年度最後のイベントが無事終了致しました。
ご報告させていただきます。

この日は天候に恵まれとても暖かい日でした。 天気がいいとお散歩がてらと、お客さんもいっぱい来てくれます。
今回のイベント内容は年度末ということもあり、思い出に残るイベントばかり!
■「海の学校」の皆さんが主催する【親子記念写真撮影会】
プロのカメラマンさんが、機材を背負って遠くから来てくださいました。 その場でプリントしてくれます!
■「未来予想図実行委員会」の清野さんが主催する【オリジナルフォトフレーム作り」】
海の学校さんで写真を撮った後は、 自分でデコレーションしてフォトフレームを作り、写真をすぐに入れることが出来ます!
■「ふらいパンダ」の皆さんが主催する【大きなカステラ作り】
七ヶ浜町にはもう3回も来てくださっています! 生地作りからみんなで行います。特注の大きなフライパンにびっくり!

上記の団体に加え、七ヶ浜町の子育て支援サークル「ぽっけ」の皆さんと七ヶ浜町のボランティアセンター、東北学院大学災害ボランティアステーションからもボランティアさんが来てくださりお手伝いをしてくれました。

イベント開始午前10時には20組40名の親子が集まってくれました!
カステラ作りは卵を100個以上も割って6つのグループに分かれて生地作りから始めました。こだわりの炭火焼!参加したお子さんたちは火起こしも手伝ってくれました。

親子写真順番待ち表には名前がびっしり・・・。
こちらも大盛況です。
カメラの前で顔が強張ってしまう子もプロのカメラマンさんにかかれば大丈夫!
笑顔を引き出すのが上手い!
写真を撮った後は、すぐにフォトフレーム作り。
親子で撮った写真は、特別なフォトフレームに入ります。
一緒に作るのは楽しいね!

写真を撮って、フォトフレームも作って元気に大学生のボランティアさんと遊んでいると・・・
なにやら、いい香りが?どうやら、カステラが焼きあがったようです。

「わー。すごーい!おおきーーーぃー。」驚きと喜びで上がる歓声!

さっそくみんなで記念撮影です。
作ってくれた子どもたちがカステラを切り分けてくれました。

「おいしー!あまーい!」
「この大きさを焦がさず作るのは、すごい!」
「おかわり!」
などなど笑い声が支援センターに響きます。

この日は小学校の終業式。
カステラの焼き上がりに間に合ったので、小学生の子たちも合流し、
最後には親子総勢60名でわいわい食べました。


—–参加したママさんたちの声—–

「なかなか、(うちの子と)一緒に写真が撮れないから、今日は嬉しかった。是非この企画をまたやって欲しい。」

「今年度最後にふさわしい、思い出に残る素敵なイベントだった。来てくれた各団体さんや体を張って遊んでくれた学生さんたちに感謝です。」

「特注フライパンに驚いた。出来上がったのを食べるのもいいけど、自分たちで最初から作るってのも楽しい!」

「来年度からうちの子は幼稚園に行くから、この子育て支援センターのイベントに子どもを連れて来れなくなる。残念。。。」
—————————————— 

来年度もRSYは七ヶ浜町に常駐スタッフを置き、継続的に支援活動をさせていただきます。
来年度は頻度こそ少なくなりますが、親子支援も継続的に行います。
お母さんたちがリラックス出来る時間を、子どもたちがのびのび成長できる環境を作るお手伝いができればと考えております。

 

宮城県七ヶ浜町報告【第122報】子育て支援センター/木粘土でお雛様作り

皆さま

いつもお世話になっております。
RSYボランティアきずな館 郷古です。

2月22日(金)に七ヶ浜町の子育て支援センターでRSYの親子支援の一環として行われたイベントのご報告をさせていただきます。

今回も「未来予想図実行委員会」の清野さんと一緒に企画・運営を行いました。
清野さんが講師となり、七ヶ浜町にお住まいの親子15組40名と一緒に「木粘土でお雛様作り」を行いました。(昨年度はつるし雛を作りました!)
※今回は東北放送(TBCテレビ)の宮城県ローカル情報番組「ウォッチン!みやぎ」の取材も入りました。

100円ショップで売っているもので作れます。
手でこねて、着物を着せて、尺を持たせて、お部屋に入れて・・・・出来上がり!
とっても簡単で安心。

お母さん「何色のお洋服がいいかなー?」
子ども「ピンク!」
お母さん「二人ともピンクになっちゃったねー。違う色の方がいいんじゃないかな(笑)」

子ども「自分で作れるから、お母さんはやらないで!お母さんのは自分で作って!」
お母さん「ちゃんと作れるのかなー?お母さんとどっちが上手か勝負だ!」

などなど賑やかな声が響きます。


そして今回もなんと!
昨年度から継続的に来てくださっているLUSHジャパンの皆さんに、ママさんに大人気のハンドマッサージも提供していただきました。通い続けて一年半、ママさんたちとも顔なじみになったLUSHの皆さんには若ママトークで花が咲く、リラックス空間を作っていただきました。

 

来月の3月は卒業の月。
子育て支援センターを卒業して、来年度から幼稚園・保育所に通う子もいます。
「楽しい企画ばかりだったけど、来月で最後だから思い出に残るようなイベントがあれば」とお母さんたちから聞きました。

来月はどんなイベントにしよう・・・?
清野さんやママさんたちと考えて、来月臨みます!

宮城県七ヶ浜町報告【第121報】ボランティアバス60陣活動報告

皆さま

RSY名古屋事務局スタッフ、松永と申します。

2011年6月~年末まで七ヶ浜きずな館スタッフとして支援活動を行い

今年の4月から名古屋事務局スタッフとして働かせていただきます。

大分生まれ大分育ち、好きな食べ物は豚骨ラーメン。常温の牛乳をコップで飲むことが苦手でございます。

よろしくお願い致します。

 

早速、3月16日(土)、17日(日)のボラバス60陣の報告をさせていただきます。

今回のボランティアバスでな、な、なんと!60回目を迎えることができました!

 

<3月16日(土)>

震災から二年『絆』メモリアルイベントに出席しました。

まず午前中の部は浜清掃です。

震災からの二年間、多くのボランティアが浜清掃で汗を流し、以前の浜の姿を取り戻しつつあります。

しかしまだ、小さなガラスやプラスチック片が散らばっていました。

この日はボラバス以外にも総勢300名を超えるボランティアが参加していました。

 

それから午後の部です。

住民の方からありがとうの手紙朗読や、

NaNa5931,Voices of Vision(VOV),あっちこっちの会によるコンサートが行われました。

イベントの中で住民の方から「ありがとう」の声をたくさんいただきました。

震災からの二年間で延べ7万人のボランティアが七ヶ浜で活動を行ってきました。

浜には大きなコンテナ、海苔の作業場の上に船、家の玄関に突っ込んだ車・・・・・・どこから片づけていいのかわからない。

そんなとき、県内外や国外から、多くのボランティアが七ヶ浜に力を貸してくれました。

一人一人ができることは小さなことかもしれません。

しかし二年間、その小さなことの積み重ねによって、自然豊かな七ヶ浜に戻りつつあります。

 

震災からまだ二年です。

これからも息の長い支援が必要なことに変わりはありません。

 

住民の「ありがとう」の言葉を胸に、これからも七ヶ浜での活動や名古屋でもできることを続けて行きたいと思った松永でした。

 

<3月17日(日)>

個人宅の瓦礫撤去作業を行いました。

以前に一度作業してある場所だったため大きな瓦礫は少なかったのですが、よく見ると小さなガラスなどが落ちていて一日かけて清掃しました。

 

夜は全体ミーティングを行って、その日感じた事などを共有します。

○ボラバス参加者の声

・一緒に参加している方たちがみんな気さくで優しく話しかけやすいということに感激しました。それはやはり人に良い事をしているので自分にも良い影響が出ているということかもしれません。今回は友達と共に参加したのですが、こういう雰囲気なら一人で参加しても不安がないなと思いました。

・実際に被災地に行ってみて自分の想像していたニュースでよく目にする被災地とは大分ちがった。やっぱり2年たっているので復興が進んでいるんだなと思った。でも海岸沿いには細かいガラスの破片があったりしたので、完全に復興するにはまだまだ時間がかかると思った。

・実際初めて被災地に訪れてみて地震から2年たったけれど、まだまだボランティアが必要であると感じた。愛知では震災のニュースはほとんどなくなってしまって過去のことになっている人々も多いと思うけど、まだまだ仮設で暮らしている人もいるし、心の傷がいえていない人々もいるので、これから忘れず支援していく必要があると感じた。

・住民の絆、七ヶ浜の人、宮城県の人、東北の人、全国の人と心のつながりができていく感じがみられてすごいと思った。メモリアルイベントは感動した。「ありがとう」といわれ、もっとできたんじゃないかと思えた。ボラバス参加4回目で少し七ヶ浜に近づいた気でいたが、「震災2年」という言葉にまだまだ自分は他人事としてみえていたと思った。

「ボラバス60陣とNaNa5931のコラボ写真」

今月末(3月30日(土)~4月1日(月))のボラバス第61陣もまだ空席が残っておりますので是非行きたいという方、ご応募をお待ちしております。

http://rsy-nagoya.com/rsy/blog/2013/02/2013-vb-03-2.html