くりこま耕英復興プロジェクト[第 2 報]

皆様
栗田です。お世話になります。
朗報です。本日、耕英地区の一時帰宅が許可されました。41世帯一人ずつ、41人が自衛隊のヘリで約1週間ぶりに我が家に戻ることができました。イワナも元気だったようです。イチゴも少し摘み取れたようです。早速冷凍保存し、いずれジャムにされる計画です。何より、帰りのヘリから降りてこられた住民の表情は、最高の笑顔だったそうです。
ただし2世帯は地区内道路の損壊が激しく、自宅には入れなかったようです。とても残念ですが、あせらないで、道路の復旧を心待ちにしていただきたいと願っています。
さらに、明日もあさっても一時帰宅できるそうです。市の理解と自衛隊の協力、そして地区が一丸となって勝ち得たものだと感動しています。イワナもさらに元気なって欲しいですね。もっとたくさんのイチゴが摘み取れるといいですね。そして、最後は陸路が復旧して、みんなで戻れるといいですね。
■次回訪問の予定を第1報でお知らせしましたが、何と室崎先生(関西学院大学教授・日本災害復興学会会長)も参加していただけることになりました。少し長い目で「復興とは何か」について、住民と膝をつき合わせて懇談するつもりです。
■支援金を募集しています。
郵便振替口座:00920-7-75997
加入者名:震災がつなぐ全国ネットワーク
または
郵便振替口座:00800-3-126026
加入者名:特定非営利活動法人レスキューストックヤード
*いずれも通信欄に「岩手・宮城内陸地震」と明記ください。

くりこま耕英復興プロジェクト[第 1 報]

皆様
栗田です。お疲れ様です。
岩手・宮城内陸地震の件、こちらではめっきり報道が少なくなりましたが、栗原市耕英地区の「くりこま耕英復興プロジェクト」を支援していきたいと思っております。
この地区は報道で大きく取り上げられた駒の湯温泉があり、41世帯、100名程度の小さな地区です。現在は陸路が寸断(復旧まで1ヶ月かかる見込み)され、自宅に戻れないまま、避難生活を余儀なくされています。また、日本のパイオニア的な存在のイワナ養殖(3軒)とイチゴ農家(10軒)は、その状態すら確認できないまま、死活問題となっています。
同地区に「くりこま高原自然学校」があります。校長の佐々木豊志氏は、地元区長や振興協議会長らとともに地震当日から、被災者でありながらその支援や対応に尽力され続けています。(詳細はブログ参照) 
http://blog.canpan.info/master_kkns/daily/200806/14
この佐々木氏と懇意のある支援者のご縁で、6月24日と25日の両日、中越復興市民会議・稲垣氏、日本財団ご担当者らと、現地を訪ねました。長引く避難生活に、当然ながら肉体的にも精神的にも疲労がかなり深刻です。特にご高齢の方が心配です。あるイチゴ農家の方は、「あの時は助かったと思ったが、今は生き地獄だ」と語られました。しかし一方で、地区の全住民が再び耕英の地に戻り、再生復興することを最終目標に掲げ、「全員で山に戻ろう」と結束されていました。
このたくましい姿に敬意を表するとともに、このプロジェクトを応援したいと考えました。日本の国土の7割は中山間地です。東海・東南海・南海地震で孤立集落が2000箇所という予測や、活発期に入ったといわれる日本の地震事情を考えますと、今回の取り組みがいかに重要であるかはいうまでもありません。被災者にしっかりと耳を傾け、時には現実にぶち当たりながらも、結果として明るい復興への光を被災者とともに感じ、ともに喜び合えるような支援活動が展開できればと考えております。
引き続き、皆様のご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
■次回の訪問(住民との懇談会)
日時:2008年7月2日(水)16:00~2時間程度
場所:くりこま伝創館(栗原市栗駒岩ヶ崎松木田79)
内容:過去の災害における復興の事例紹介と各種制度や支援策についての懇談
参加者::木村拓郎(社会安全研究所)、上村靖司(長岡技術科学大学)、稲垣文彦、栗田暢之、その他、宮城の弁護士から応援参加あり(詳細は調整中)
■支援金を募集しています。
郵便振替口座:00920-7-75997
加入者名:震災がつなぐ全国ネットワーク
または
郵便振替口座:00800-3-126026
加入者名:特定非営利活動法人レスキューストックヤード
*いずれも通信欄に「岩手・宮城内陸地震」と明記ください。

岩手・宮城内陸地震[第10報]

皆様
浦野です。24日(火)夜に名古屋に戻ってまいりました。
入れ替わりで、25日(水)午後より、黒田裕子さん(阪神高齢者・障害者支援
ネットワーク代表)が入られ、地元社協さんと一緒に避難所ケア・環境整備につ
いてサポートされております。
○現地の様子
・被災された方からのボランティアニーズも日に日に増え、地元ボランティアさ
んを中心に、お手伝い下さる方も多くなっています。
・県社協ルートから、市社協本体のサポートに南郷町社協Nさん、日野災害ボラ
ンティアネットワークYさん、にいがた災害ボランティアネットワークRさんも
入れ替わりで応援に入り初めています。また、市社協内でも支所との連携をとり
つつ、避難所等できめ細かい対応ができるような体制も整ってきました。
○緊急ボランティア会議の開催
・24日(火)午後より、地元ボランティア団体を対象に実施されました。
・会の目的は、①社協のこれまでの動きの報告②被災された方が抱える課題の共有
③「自分たちにもできることはある!」という気づきと「地域みんなで応援して
いこう!」という機運づくり、です。
・50名以上が参加し「今後地域で応援していきたいこと」として、以下の具体的
な意見が出されました。
[すぐにでも取り組みたいこと]
・送迎ボランティア(買い物・病院・断水地区へ水の運搬など)
・ペットなどの一時預かり、お散歩
・肩もみなどマッサージ
・家の片付け
・お茶飲み会の開催
・子どもの遊び相手(読み聞かせ、手遊びなど)
・外に連れ出し一緒に散歩
・地域の老人宅に訪問し話を聞きいく
・理髪のボランティア(パーマやカット)
・炊き出し、食事づくりや後片付けを一緒に行う
・体を動かすレクリエーション(ビニールバレーボール、ゲートボール、ペタン
クなど(数ヵ月後)、ゲーム、お手玉、折紙など)
・用事のある方や散歩する方に自転車を貸し出す
[中長期的に取り組みたいこと]
・今後の生活の方針について一緒に考える車両の提供など)
・元気付けるメッセージを届ける(「あなただけではないよ、同じ被災者同士皆
で力を合わせて頑張ろう」という思いを届けたい)
・農作業(田畑・お花などの手入れ)の手伝い
・餅つき大会
・七夕祭り(短冊、折紙を笹竹に吊るす)
・演芸(踊りや歌を一緒に歌う、腹話術、紙芝居など)
・映画上映会
・一緒に花などを植えたりする(外に出る、水をやったりとか)
・仮設住宅への訪問と話し相手
・仮設住宅の手伝いをしたい
これらの意見を一つでも実現していけるよう、今後は地元社協さんを中心に企画
化されていくことと思います。
また、この会議にはNPO法人せんだい・みやぎNPOセンターにもオブザーバーとし
て参加して頂きました。今後、県内のボランティアやNPOとしても、上記にださ
れた意見も含めて、長期的に栗原を応援して行こうと、地元社協との連携・協力
に合意しました。
また、「一緒に元気を出していきましょう!」というメッセージを届けたり、思
いを共有する際のツールとして、地元社協さんに神戸から生まれた「まけないぞ
う」と穴水から生まれた「ホットちゃん」を紹介しました。早速、栗原バージョ
ンとして「がんばるベアー」(方言で、頑張ろう!を頑張るべ!というらしいで
す)という名前で、避難所の方やボランティアさんと一緒に手拭タオルを作りた
いと意気込んでおられました。今後、穴水の仮設の方や神戸の方々とタオルを通
じて交流を持つことができれば、お互いの大きな支えになるのではないかと思い
ました。
○今後の動きについて
市社協の体制が整ってきたこともあり、今後は名古屋から現地の動向を見守りつ
つ、必要に応じてスタッフの派遣や支援活動を検討・実施していきます。引き続
き、皆さんのご支援・ご協力をよろしくお願い致します。

岩手・宮城内陸地震[第9報]

お疲れ様です。浦野です。
先日より現地で活動していた戸口さん(日本災害救援ボランティアネットワーク・NVNAD)、南里さん(NPO法人NPO愛知ネット)が帰られます。現地や社会福祉協議会のサポート役として、地元の方々の信頼を得つつ、精力的に活動して頂きました。本当にお疲れ様でした。
また引き続き、山形市市民活動支援センター千川原さんら、そして大妻女子大学の干川先生も現地入りされています。
○今日の動き
・避難所の常駐スタッフ同行
・ボランティア受付の流れに関するマニュアルの作成など、外部スタッフ間で業務の引継ぎができるような環境づくり。
・避難所へパソコン・プリンター・インターネット回線・固定電話が1本ずつを設置(干川先生対応)。
○避難所の様子(自主避難所)
・マスコミなどの対応で、被災者の皆さんも疲れているのが顕著に分かる。負担を軽減するために、避難所内では訪問者については、必ず事務室を通してから入室してもらうよう流れを作っている。事務室には市役所の職員も配置されている。ケアマネージャーがマッサージ実施したところ好評だったため、柔道整復士によるマッサージボランティアを派遣した。
・昼食は、菓子パン(パンの缶詰)・野菜炒め・野菜ジュースだった。調理室はあるも、お湯沸かすぐらいしか使っていない。自衛隊以外からは、炊き出しはない。お風呂か必ず入っている。お風呂・トイレ以外はあまり動かない様子。
・90歳代の高齢者が、近所の人に美容院に連れて行ってもらったとのこと。少しお化粧もしてもらって、さっぱりリフレッシュできたようだった。自宅については、家の2階は片付いていない。「自分としては手伝ってほしいと思うが、主の意見を聞かねば、自分の一存では頼めない。」とのこと。
○ボランティア班の様子
・ボランティア派遣→5件程度
・地元ボランティアや学生が入り、家の片付けや避難所での子どもの遊び相手などを行い、大変喜ばれた。
・特に子どもの相手については、「自分と家のことで精一杯。今後も学校終了後、土日などに数時間相手をしてもらえると助かる。引き続き派遣してほしい。」と、母親から要望があった。今後も継続的に入ることを約束。
・月曜日より、温泉日帰りバスツアー実施予定。希望者11名。また、福祉推進委員長が提出したニーズ調査票より、入浴希望が集中している地域があることが判明。今後在宅の被災者へも対称範囲を広げ、バスツアーを実施することを調整する。
・ボランティアセンター周知のためのチラシ作成。月曜日から戸別訪問時に配布予定。
・50人規模の避難所に「地域助け合いセンター」が設置されている。地元NPO、社会福祉協議会、地元ボランティア、行政の4体制で運営している様子。ボランティアの受け入れ、ニーズ対応を行っているとのこと。ここで、ハートネット福島による炊き出し行われた様子。
○被災者の声(NPO法人NPO愛知ネット:南里さんレポートより)
自主避難所にて
・80代女性:屋外に設置している仮設の)トイレの戸は閉めにくくてちょっと困るね。自分たちのような者は、力が入らないし、大変だよ。それから、足湯もいいけど、マッサージは気持ちよかったね。1月に1度、できるなら10日に1回来て欲しい。
・70代女性:家の片付けは、大丈夫。でもこの避難所内の清掃を、手伝ってもらうとありがたい。自分たちが寝食している場所は、自分たちでやるので、それ以外の場所をやってもらえるとありがたい。

岩手・宮城内陸地震[第8報]

皆様
浦野です。お疲れ様です。
金曜日、一時名古屋に戻り、本日夜の便で再度宮城入りします。
昨日より、日本災害救援ボランティアネットワーク(NVNAD)戸口さん、山形市市民活動支援センター千川原さんらが、地元社協のサポートに入りました。これによりボランティア受け入れの流れが整いつつあります。また、栗原JCの皆さんなどは、独自で個別訪問にて水を配布されており、把握したニーズについては社協につなぐということで、良好な連携をとっています。NPO愛知ネットの南里さんも継続して「被災者の声」を届けてくれています。
以下、ご報告です。
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6月20(土)~21日(日)までの報告
○活動内容
・ボランティア受付・マッチング・送り出し等の受け入れ体制の強化
・ボランティア活動資材の準備
・個別ニーズへの対応
・個別の訪問活動の同行  など
○ボランティアの声(千川原さんと共に現地入りされた山形のAさん)
・挨拶に立ち寄ったところ、避難所の不足品、ボランティア受け入れに向けての不足品の買出しボランティアを頼まれ近くのスーパーセンターに買出しに参りました。作業用使い捨てマスクや、うがい薬のイソジン、事務用品なども購入リストに有り受け入れ準備は着々と進んでいるようです。作業を終えたボランティアや活動を希望するボランティアも数名見かけました。いずれも栗原市民の方でした。これからも地元の皆様の助け合いを影ながら応援してゆきたいと思います。
○被災者の声
[6月20日(土)]:重点地区での在宅者個別訪問
・右腕を数年前に怪我して、人工のものを入れている。そこに菌が繁殖してしまし、毎年のように手術している。息子と同居している。家に地下水があり、見てみたら綺麗だったので、使っている。隣の人からも、水をもらっているが、錆が入っており、飲み水には使えない。なので、ありがたい。こうやってもってきてくれるのは、ありがたい。
・家の片付けは、自分と夫と2人でやった。大変は大変だけど、皆さんに比べれば自分のことは小さいことだと思う。
・妻は病院に行き、今は家の中で休んでいる。地震のときは、家の裏庭にいた。家が左右に2メートルくらいに動いていた。電信柱もそれくらい動いていた。家の戸が開かないところもあるけれど、それはジャッキでやらなくちゃいけなくなるし、今のところはどうするかは考えていない。 死ぬまで生きるから大丈夫。
・毎日でも来て良いよ。息子は2人いるけど、近くにいない。仕事がなかなか忙しいからね。沢の水は濁っているし、飲んでいない。
・親戚が住んでおり、地震がないところだと聞いて東京から引っ越してきた。瓦が落ちて、(応急危険度判定が)赤になっている。大工さんに修繕してもらう予定。 (「お手伝いします」のチラシを見て)どこに電話をしたら良いですか?地震があった日から、ベットで寝ずに、ヘルメットと犬のゲージを側に置いてソファーで寝ている。
・井戸水を使っている。地震があったとき、東京から友達がきていて、ご飯を食べていた。
・突き上げる感じがして、はって家からでてきた。片付けは、子供たちがやってくれたから大丈夫。ご主人は、腰が悪いから、重いものは無理にしても、軽いものを自転車にくくってもって来る。奥さんは、糖尿病もち。
[6月21日(日)]自主避難所での会話
・70代女性:(自主避難所に)いたくているわけじゃないの。「何であの人たち(=70代女性たち)は働かないでご飯食べて寝ているのか」と言われていたと、いうのが聞こえてきた。区長さんにも言ったのだけど、家は(応急危険度判定が)黄色判定だし、家の外を見て廻ってひびも入っていたりしているから(ここに来ている)・・。
・80代女性:いろいろな取材が入れ替わり立ち代り入ってくる。でもみんな質問する内容は同じ。取材が続くと疲れるね・・・。今日は(来客・取材がないので)静かだね。
・80代女性:お風呂は気持ちよかった。疲れたからちょっと横になるね。
○今後の動き
・新規活動メニューとして「送迎ボランティア」を調整中。洗濯・入浴・買い物などのニーズに対応する予定。
・避難所を対象にした「温泉バスツアー」を月曜ぐらいから実施予定。調整中。
・6月24日(火)地元ボランティア団体との緊急会議実施予定。息の長い支援に向けて、協力団体を募り、活動スケジュールを検討する。
・継続事業としては、避難所の社協スタッフ常駐、重点地区における個別訪問活動、個別ニーズへの対応は毎日実施。

岩手・宮城内陸地震[第7報]

栗田です。お疲れ様です。
岩手・宮城内陸地震への対応のなかで、「ボランティアが拒否されている」といったニュアンスが広がっていることに懸念しておりましたが、元来被災地にニーズが存在しないはずはありません。現地では、地域性を鑑みつつ、掛け違えたボタンをちょっとずつ戻していくような丁寧な作業を通して、ようやく方向性が見えてきたとのことです。具体的には、ボランティア相談窓口の設置や避難所でのボランティア受け入れが決定されたようです。地震当日より今日まで休みなく尽力されている地元社協や宮城県社協、そのほか地元ボランティア連絡協議会も少しずつ外部に力を借りつつ、様々なニーズに対応されていきたいとのことです。
これまでのご報告の通り、地震翌日から浦野を派遣しておりますが、ここに来てようやく光がみえたことから、今回の報告は少々長くなっています。皆様には大変恐縮ですが、どうか思いの丈を汲み取っていただければ幸甚です。
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○今日の動き
・ニーズ対応の体制づくり、在宅者支援・避難所での活動メニューの検討
・個別訪問への同行
○社会福祉協議会の動き
1.重点地区での個別訪問(花村地区・栗駒文字地区)
[花山地区]
・食欲無く「元気になるから」と薬だけは服用し、先日嘔吐。体調を崩しつつある男性。断水のため入浴もしておらず、施設への一時入所を勧め、合意を得られたため再訪問したところ、「やっぱり大丈夫。しばらくここにいる」と断られる。遠方の家族は頻繁に来れないため、ご近所へ見守りをお願いしたいが、返って迷惑をかけるからと気兼ねしている。健康管理等含めた見守りを保健師につなぐ。
[栗駒文字地区]
・全般的に疲労が目立つ。不眠、声のふるえなどのストレス症状あり。断水のため入浴できない、洗濯ができないとの声も出ている。個別支援として、入浴・洗濯等ための移動支援が急務。
・「黄紙が貼られているが、自分の家はどの程度まで大丈夫か?これからどう対処すればよいか?」との声あり。地元の建築士がボランティア登録しているため、随時対応していく予定。これらのニーズは他でも考えられるため、今後黄色・赤紙の対象家屋には「家の相談会」などの支援が必要。またこれについては、ボランティアの活動範囲も検討の必要あり。対応については行政に確認する。
※個別訪問によるニーズ調査は、ケアマネ・ヘルパー・保健師など、生活援助技術の専門性を持った人でなければ、拾いきれない部分が多い。「見守りや元気付け」の部分では地域住民やボランティアで十分対応できるので、これらの役割分担を区別して考える必要がある。
※赤・黄紙家屋のボランティア対応じついて→県社協より「過去の被災地では、黄紙までは活動可能範囲に入れたという実績あり。」と情報提供。行政と調整のうえ、栗原市の方針を確認。

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岩手・宮城内陸地震[第6報]

皆様
栗田です。お世話になります。
引き続き現地派遣している浦野からレポートがあがりましたのでご報告いたします。
○本日(2008.6.18)の動き
・ニーズへのボランティア対応、ボランティア募集と受け入れ体制づくり・花山地区の個別訪問同行
○社会福祉協議会の動き
・重点地区の個別訪問によるニーズ把握
・自主避難所の環境整備、保健師等との情報共有
・ニーズ(3件)対応
○被災者の声(花山地区個別訪問より/NPO愛知ネット・南里さん報告)
・当日は家にいなかった。近所の人は家の外にいたときに地震にあって、必死に木につかまった。地震が発生した当初は無我夢中だったけど、今は恐怖感や疲れなどがきている。毎日消防の人など誰かが訪問してくるので、そのたびに家の片付けをやってもらっている。まだ片付けるところはあるけれど、お願いをしたものの自分が把握していないところにしまわれたりしたら・・ってことを考えると、自分でボチボチ片付けようと思う。来てくれて、本当にありがとう。(70代・女性)
・片付けはすべてやった。庭の木の剪定もすべて自分でやっている。庭にある搭を地震以来倒してあるが、近いうちに立てても良いかなと思っている。水がでるけれど濁っている。(70代男性)
・山の奥なのに、来てくれるなんてありがたい。自分は、東京に住んでいる。地震が発生したことを、友人から聞いた。近くにテレビがなかったので、あわてて妻に電話をして確認した。ひどい被害になっているようだったので、まわりも「おまえのところのお母さん大丈夫か」と心配してくれて、ここにくることができた。自分も長くはいられないし、こうやって気遣ってくれる人がいると嬉しい。母(80代女性)には、施設に入ってくれると自分も安心できる。でも本人の意見があるし、これまでこの家で生活してきたってことを思うと、本人を尊重したい。(80代女性の息子さん)
・何度も電話をかけて、その度に「来なくて大丈夫」と言われた。でも来てみて、家の中の状態を見てビックリした。それから片付けをして、この状態になった。2階の窓を、(80代男性)1人では無理だけれど、張り替えてくれたみたいで良かった。近所の人もなかなか忙しくて自分のことで精一杯だと思う。でも自分も仕事があるし、帰らなければならない。いつも様子を見に来てくれているボランティアさんも忙しそうだし、もしものときが心配。いつも薬をたくさん飲んでいて、その量が多いのが気になる。(80代男性は)ちょっと調子が良くないのでそれも心配。保健師さんが来てくれて、薬については、お医者さんと一回相談したらと言ってくれた。(80代男性に)施設に一時的でも入って、地震が落ち着いたらでてくるのでも良いのだけど・・・。(80代男性の息子のお嫁さん)

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岩手・宮城内陸地震[第5報]

皆様
栗田です。お世話になります。
引き続き現地派遣している浦野からレポートがあがりましたのでご報告いたします。
○本日(2008.6.17)の動き
・栗駒文字地区自主避難所でのヒヤリングへ同行・足湯(KOBE足湯隊)・環境整備など
○栗原市社会福祉協議会の対応
・社協スタッフによる花山地区の高齢者世帯個別訪問。(70歳以上対象・32名)
・ボランティア依頼表の作成、配布(一番大きな避難所での配布は行政の許可が下りず。)
・栗駒文字地区自主避難所でのヒヤリング調査
○被災者の声(栗駒文字地区自主避難所/避難者10名
・93歳になる義母と共に避難。妻は転倒したタンスの下敷きになり、怪我をして入院中。田んぼや畑の世話があるので、日中は家に帰り、夜に寝るために避難所に来るという生活。無農薬野菜にこだわってずっと野菜を作ってきた。この辺りで仙台はくさいを最初に作ったのも自分。でも跡継ぎはいない。畑ならいくらでも貸すから、興味があるのなら、やりにくるといい。これからトマトがいい季節。赤くなる7月ごろ、食べにおいで。でも、ここのところ震災のショックからか、夜はほとんど寝られていない。3日間風呂にも入っていない。近くの温泉に入っている人もいるが、入浴料が500円かかり自腹をきっている状態。当然無料にすべきだ。市は対応が後手にまわっていると感じる。最近この施設の管理者が、文字地区から自分のいるカドガサキ部落に移行。隣接するカキノキ部落の住民などは、遠慮して避難所に来ない。ここにいるのは、自分の集落の人たちだけなので、在宅で困っていないか気になる。食事はこれまで2回弁当が出たが、それ以外はおにぎりとインスタント味噌汁。炊き出しでもやってくれたらいいのに。そろそろ変わったものも食べたいと思うが。みんな高齢者ばかりなので、調理室があり、ガスが使えても、料理はできないから。昭和一桁前に生まれた人たちは、食べられるだけでありがいと思うし、何でもおいしいと言う。
(77歳・男性)※入浴については、18日以降、自衛隊が入浴サービスを行う予定。

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中国四川省大地震・現地報告会開催報告

6月16日に開催された中国四川大震災現地報告と今後の支援を考える会には、100名を超える方々にご参加いただきました。
shisen
6月13日に帰国されたばかりのCODE吉椿氏からは、地震直後の生々しい現実や以降約1ヶ月に亘り小地域の被災者とともに井戸掘りや田植えでともに汗を流し、語り合われた経緯から、住民のエンパワーメントも生まれてきた。今後も寄り添うことを大切に、支援活動を継続したいと報告がありました。
またNVNAD渥美氏からは、被害の甚大さ(東海・東南海・南海地震に匹敵する)、民族の多様さ、そして特にオリンピック以後のトーンダウンを予測し、「お隣としてのボランティア」「観光で行く」などのアクションが必要であり、また現代中国をもっと勉強しなければならないとも指摘されました。
参加された方々は、「とにかく生々しい現実を知った」「やはり報道だけではわからない」など、お二人の報告から現状を知らされ大変参考になったという感想を多くいただきました。また、今後の具体的な支援策については、本会をその第一歩として引き続き「作業部会」を設置して検討を続ける賛同を得ました。
復旧・復興はまさにこれからが本番です。被災者の方々に「応援していますよ」「忘れてはいませんよ」という市民レベルの支援をこれからも模索していきたいと思っております。今後ともよろしくご支援・ご協力くださいますようお願いいたします。

作業部会の参加者を募集しています!

今後の具体的な支援メニューを一緒に考えるため、不定期に会合を持ちます。どなたでもご参加いただけますので、ご希望の方は事務局までお申し出ください。

メーリングリストを新設します!

作業部会の参加の可否にかかわらず、メールを通して意見交換していただける方を募集します。ご希望の方は事務局までお申し出ください。

支援金を募集しています!

郵便振替:00800-3-126026 加入者:特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に必ず「中国四川大震災支援」と明記してください。

岩手・宮城内陸地震[第4報]

栗田です。お世話になります。
今回の地震対応に関しましては、以前から交流のありました宮城県社協より協力依頼される形で、一昨日より事務局長・浦野を派遣しております。また今回はNPO愛知ネットよりスタッフの派遣について相談がありましたので、同行していただいております。地震翌日からの派遣にもかかわらず、こうした迅速な対応にいたりましたのは、いずれも「顔の見える関係」があったからであります。やはり平常時からの信頼関係の構築が、災害対応の基本だと痛感している次第です。
さて、浦野からレポートが届きましたので、ご報告させていただきます。
○今日(2008.6.16)の動き

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