佐用町「竹炭祭り」参加してきました

 皆さまtakesumi1.jpg
takesumi2.jpg
 お世話になっております。
 3連休最終日の13日、兵庫県佐用町で開かれた「竹炭祭り」にスタッフやボランティア5人で参加してきました。
 佐用町は2009年に死者・行方不明者20人の大水害に見舞われ、RSYも発生直後のボランティアセンター運営や物資提供などの支援を続けてきました。
 地元では「水害の一因は山の荒廃にもある」として、近年は廃れてしまっていた地場産業の「竹炭づくり」を復活させ、再び山の手入れを盛んにしようという試みが続けられてきました。現在、名古屋や岐阜で行っている「防災の森づくり 川づくり」事業もこの取り組みから学ばせてもらっています。
 今回はちょうど1年半後のイベントとして、復興支援にかかわってきた神戸大の学生らが中心に企画。交流拠点である笹が丘ドームを会場に、名物「ホルモン焼きうどん」などの各種出店があり、RSYは名古屋から持ち込んだ陶器などを販売するバザーコーナーを設けさせてもらいました。
 ステージでは、学生らがこれまで行ってきた「炭焼きコンテスト」の成果や、竹炭を活用したまちおこしプロジェクトの提案内容を発表。「竹炭カレー」や「竹炭ラーメン」などのユニークなアイデアが次々と出され、地元の人たちの関心をさそっていました。
 暮らしは落ち着きを取り戻したようですが、いつまた同じような災害に見舞われるかわかりません。われわれも長期的な視点で支援にかかわっていこうと思っています。

「河川伝統工法」の実験進めています

 皆さまchiyodabashi.jpg
chiyodabashi2.jpg
 お世話になっております、スタッフの関口です。
 「防災の森づくり 川づくり」事業で進めている河川伝統工法の実験、10日には国交省管理の矢田川の下流から、愛知県管理の上流部に移し、引き続き効果をはかることになりました。
 今回の場所は守山区の廿軒家(にじゅっけんや)小学校の目の前ということもあり、「実験中 乗らないで」の看板を立てて注意喚起するとともに、里山の木を河川の護岸整備に生かし、山と川を同時に守る「日本人の知恵」を知ってもらおうと思っています。
 作業の前にはプロジェクトに協力してもらっている岐阜県の井納木材(株)の社員らと周辺の清掃作業を行いました。川の真ん中に大きなゴミが顔をのぞかせていて、手で引っ張っても動かせません。そこで作業に使ったクレーンで引き揚げると、なんとミニバイクやサッカーゴールが現れ、一同びっくり。この矢田川は2000年の東海豪雨時には堤防すれすれまで増水したそうですが、こんな巨大なゴミが流れ込んでくるかと思うと笑えません。あらためて日ごろの環境保全と防災の関係を考えさせられました。
 この実験は17日まで続けられ、その後は名古屋市管理の堀川に移し、市に引き渡しをさせてもらう予定です。

新燃岳噴火災害について[第 11 報]

皆様
RSY事務局加藤です。
2月12日の活動報告をさせていただきます。
今日は朝から雪がちらつく天気で、道路もスリップ注意の案内がでている地域があった。山も雪をかぶっており、風も強く吹き荒れ、午後高原のお寺では「眼が痛い~」と言いながらボランティアがゴーグル・マスクを着用して灰の清掃作業を行っていた。
今日は朝から高原駅から皇子原公園の方面の様子を見に行った。駅には、高原の野菜や肉などの食品、お茶を販売するお茶飲み場のような役割をも持つ売店がある。噴火が始まり、一旦は営業を休止していたが、住民からの要望も強く、今は営業を再開している。お店に近づくと中から女性の楽しそうな笑い声が聞こえた。「高原の名産は?」の答えには、「人柄、それからおいしい空気とお水よ」と笑顔で答えていただいた。噴火した夜に激しい音と赤く染まる山が見えて恐かった、ずっと揺れていて地震だと思ったという話や、灰降ろし作業がなかなか進んでいないという話を聞いた。
女性たちの話では、高原では、ホウレン草・

続きを読む

新燃岳噴火災害について[第 10報]

皆様
RSY事務局加藤です。
2月11日の活動報告をさせていただきます。
今日は、8日ぶりの噴火があった。急いで外にでると、噴煙が空高く舞い上がり、風が強かったせいで、わずか数十分の間に一気に移動していった。昨日の雨で道路や田畑はだいぶ湿っており、山田地区を通ると山積みにされた灰も湿って重そうだった。
外は晴れていたため、高原のお寺さんは「灰が舞わないから今日こそ掃除を頑張ろうという人が多いのでは」と言っていた。
今日の主な活動は、被災地NGO協働センターの吉椿氏と、高原のお寺さんの紹介で都城市山田町にあるお寺を訪問し足湯を行い、継続している避難所での足湯の活動を行った。今日からは神戸から車で来た3名のボランティアも加わった。
■山田町のお寺での足湯
特に降灰のひどい山田町にあるお寺で足湯をさせていただいた。噴火直後の写真を見せてくださったが、大きな寺の屋根と屋根の間に灰がたまって大変だったとのこと。
灰の片づけのため、この日は鹿児島のお寺や葬儀屋さんが手伝いにきていた。
ちょうど住職さんの

続きを読む

新燃岳噴火災害について[第9報]

皆様
RSY事務局加藤です。
2月10日は被災地NGO協働センターの吉椿氏と、都城市山田町にある灰捨て場での灰降ろし作業や避難所での足湯などの活動をしましたので、報告させていただきます。
■都城市山田町にある灰捨て場
山田町の灰捨て場には、次々に袋詰めにしたり、そのまま山にして積んだりした軽トラックやバンが集まってきていた。老夫婦が二人で何袋も持ってきていたり、会社や施設からきている人たちも多い。灰が降ろす度に空気中に舞い、作業を終えるころには真っ白になる。「一日に何度も」「今日で3日目」「この数日間でもうここに11回来た」など先の見えない状況の中で、袋から出す、トラックから降ろすという地道な作業がひたすら繰り返される。お勤めの方々は「本来の仕事はできない。社員数十人が灰降ろしにかかりきり」「自分の仕事はできない」とこぼしていた。老夫婦からは「これでもやっと屋根の上が終わっただけ、まだ家の周りは全然手をつけていない」という声をきいた。
■避難所での足湯(3日目)
避難所の様子が前日と違った。昨日から住民のみなさんが心配していた雨が夕方から降り始め、段々と雨脚を強めている。避難勧告はまだでていないが、自主避難に来ている方が多かった。「息子と牛は家におるけど、私ら夫婦は避難してきた。土石流が心配」という70代女性や、「今日は雨で心配だから、家族で避難してきた。犬がまだうちにいるの。外だから…」と泣きそうな顔になった小学校2年生の女の子もいた。
足湯を始めて数日経ったこともあり、「オレは常連や~」「昨日はよう眠れたわ~」と言って来

続きを読む

新燃岳噴火災害について[第8報]

皆様
栗田です。お世話になります。
本日名古屋に戻りました。引き続き支援にあたっているスタッフによれば、現地は雨。土石流などの被害が懸念されます。昨日に引き続いて足湯をさせていただいていますが、避難所には住民の方が続々と自主避難されているようです。これ以上何もないことを祈るばかりです。
さて、当方が現地入りした4日間をまとめましたので、添付させていだたきます。文章は読売新聞中部本社の「防災・減災」シリーズの連載を担当していて、明日の掲載分としてたまたまタイミングが合致したので書き留めたものです。字数制限もあり、いささか簡素になっていますが、現地の実態がお伝えできれば幸甚です。
2011.02.pdf
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。

新燃岳噴火災害について[第7報]

皆様
RSY事務局加藤です。
2月9日はRSY栗田、被災地NGO恊働センターの吉椿氏と、避難所内や高原町のお寺さんに紹介していただいたお宅で灰の除去作業や足湯などの活動をしましたので、報告させていただきます。
■午前/高原町避難所「ほほえみ館」避難所(避難者の方に足湯をさせていただく)・昼間は自宅に帰って家や農地の灰の清掃作業を行ったり、自宅のお風呂に入りに行ったりしている人がおり、避難所で休まれている方は夜間に比べ少ない。
・「噴火した時は、地震がきたのかと思うほど衝撃があった、恐かった。また噴火するかもしれないし、今度は火砕流も心配。先のことがわからない。」
・「避難してくる前に、一か所隙間を開けたままきてしまった。一時帰宅したら家の中が真っ白。一人暮らしだから自分で掃除できない。今ボランティアをお願いしている。」などの声を聞き、みなさんが恐怖や不安の中にいることが感じ取れた。また、50年前の噴火の時の話をされる方も多く、「あの時は大きかったし10cmくらい灰が積もったけど、一回きりだったから。今回はいつまで続くかわからない。」などの声もきいた。
■午後/高原町内の3軒のお宅で灰の除去作業と足湯をさせていただいた。
・ひとり暮らしでお隣同士のお宅では、普段から仲のいいお付き合いをされている。
今回、屋根の上の灰の除去作業を行うと言って、山登りの仲間が宮崎や鹿児島から駆け付けた時も「お隣さんも一緒に」と2軒続けての作業が進められていた。

続きを読む

新燃岳噴火災害について[第6報]

皆様
RSY事務局加藤です。
本日、栗田と共に現地入りいたしましたので、活動報告させていただきます。
■9:00~9:30/都城市ボランティアセンター訪問
・市内を車で走ると、あちこちで袋詰めした灰の山を見かけた。
・朝早くから駐車場や歩道を掃除する住民の姿があった。
・2月4日に開設したボラセンでは、これまでに約300世帯で灰の除去作業を行った。
・地域の自治組織との連携は良好で、そこからボラセンにニーズがあがっており、高齢者や障がい者のいるお宅を優先にボランティアの派遣を行っている。
・今のところの課題として以下の点があげられた。
 ・優先度・緊急度がまだ十分に把握できているとは言えない
 ・生命をおびやかすような事態がないかどうかの把握
 ・屋根の上の灰おろし
この他、まだまだニーズの把握ができていないのが実情で、他にも見えていないニーズがあるはずなので、段階を追って、対応していきたいとのこと。
また、屋根の上の灰をおろす作業はボランティアで対応できないということだが、住民から上がってくるニーズの多くは、

続きを読む

人の輪+α

今日は報告の前に一言。
新燃岳の噴火支援のため、震つなを中心にRSYスタッフも現地入りしました。
ブログにも随時アップされていますが、現地からの報告を読むと、火山の脅威と火山灰の扱いずらさ、そして高齢者や障がい者への打撃の大きさを実感します。
先の見えない不安感や蓄積されていく心身の疲労を少しずつでも取り除くべく、避難所での足湯や丁寧なニーズの掘り起こしなどの必要性も訴えられています。これに向けては既に雲仙普賢岳、有珠山、三宅島などの噴火災害での経験や知恵を活かしつつ、地元の人々と共に準備を進めています。長期化するであろうこの被災地復興のために、ぜひ皆さまのご支援をよろしくお願い致します。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。
さて、今日(月曜日)のセントラルキッチンは賑やかでした。
いつも月曜日は閑散としているのですが、総勢40名近くのボランティアさんが大集合。逆に人が多すぎて調整しきれず、一時的にダブついてしまいました。先週、先々週の月曜日の記録を見ると、参加者はいずれも10人前後で人手不足。日によって集まりに差が生じてしまうというのは、なかなか解決しにくい課題のようです。
今日は寮の友達のそのまた知り合いも合流して、日本人チーム3人で参加しました。「姉妹か?家族か?」と色んな人に言われましたが、背丈も薄い顔(欧米人と比べれば)も共通しているので、無理も無いかもしれません。
友達二人はひたすら解凍された鶏肉を水で洗い、プレートに並べる作業。
私は芽キャベツを大なべで茹でる作業。
途中から鶏肉を手伝いましたが、肉もまとまると重いので結構力がいります。
しかし、手際の良さはどこのチームよりダントツで、予定時間前に全ての作業が終了しました。「時間を無駄に使わないように段取りを考えて、手際よく作業を進める」という考え方は、アジア人(主に日本人?)の特性のようです。
dc 0207-1.JPG
dc 0207-2.JPG
今日のブレークタイムでは、2種類のカレーとデザートにケーキが振る舞われました。カレーはキッチンのスタッフが作ってくれたものですが、どれも超デリシャス!夕飯代りにしっかり頂きました。作業を終えた後なので充実感もひとしおです。
dc 0207-3.JPG
RSYでも2カ月に1回の「おしゃべり食堂」が定着してきましたが、いらっしゃった方々が「人の輪が広がったな」という喜びにプラスして、「何かの役に立てて嬉しかったな」という充実感も持ち帰って頂けるような、もうひと仕掛けが必要かなと感じました。
帰り際、今日初参加のCさんが「よかった~、楽しかった。また来たいわ」と笑顔で言って下さったことが、我がことのように嬉しく思いました。この団体は、初めて来た人に、こういう言葉を言わせる魅力をしっかりと持っているんですよね~。ここにこそ一番の学ぶべきポイントがあるように感じます。

【ご案内】第4回『RSYサロンwith有識者パートナー』のお知らせ

皆様
 第4回『RSYサロンwith有識者パートナー』のご案内をさせていただきます。
今回は、名古屋大学大学院教授の広瀬幸雄先生をお迎えして2月10日(木)に行います。
タイトル:『環境計画での市民の間の対立は話せば解消するのか?~ドイツの市民参加の事例から考える』
詳しくはチラシをダウンロードしてご覧ください。
★ココに注目★
 RSY会員はお得な会員価格でご参加いただけます。(資料・お茶代を含む)
この機会に是非!
 ■RSY会員:500円
 ■一般:2,500円
RSYサロンwith有識者パートナーとは?
 47名(2011年1月現在)の先生方がRSYの有識者パートナーとして、各々の専門知識を2カ月に一度開かれるサロンでお話くださいます。講師と聴衆の距離をぐっと縮めて、よりアカデミックなお話を身近に感じていただける会を目指しています。RSY会員はお得な会員価格でご参加いただけます!
 お申込みはFAXまたはメールで、名前・所属・電話番号・FAX番号・メールアドレスを記載の上、
2月9日(水)までにお願い致します。
 また当日はサロン終了後に懇親会も予定しています。ご参加の方は併せてお申込みください。
皆様のご参加をお待ちしております!
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
461-0001 名古屋市東区泉1-13-34 名建協2階
TEL:052-253-7550 FAX:052-253-7552
Mail:info#rsy-nagoya.com(#を@に変えてご送信ください)