七ヶ浜・漁師町のこどもの日

お世話になります。RSY飯田です。
みなさま、どんなゴールデンウィークをお過ごしでしょうか。
先日、桜の開花状況を確認するべく七ヶ浜町をぐるっと運転していたら…
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(上の写真、真ん中にスタッフの郷古がいます。)

空を泳ぐ鯉のぼりと大漁旗を発見しました!圧巻です!!
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ここは七ヶ浜町・代ヶ崎港。見学に来ていたご家族連れ、釣りをする人、行き来する船、
ヨットハーバーもあるため、セイリングを楽しむ姿もありました。
いらしてた方に話を聞くと、この場所は震災前、家が建っていたそうです。
基礎もすべて解体され区画を記すものもなく、砂利敷の広い駐車場のようになっていました。
七ヶ浜の子供たちが、この鯉のぼりのように、元気にたくましく育ちますように。
そして、たくさんの大漁旗が、陸に向かう船の上ではためいている姿を目にする日が来ますように。

宮城県七ヶ浜町報告【第98報】ユキちゃんからのお礼

皆さま
RSY浦野です。
七ヶ浜町にある亦楽小学校の子どもたちから、うれしいお手紙を頂きました。
実は、今から1年前、亦楽小学校で子どもたちから大切に育てられていたやぎの「ユキちゃん」が、震災直後の混乱で食事がとれない状況が続いていました。そんな中、以前このブログでもご紹介させて頂いた「たべさいんプロジェクト」のSさんが、ユキちゃんに、炊き出しを調理した後に残ったキャベツの端や大根の葉っぱを届ける活動をされていました。
当日のユキちゃんの様子を、Sさんが
You Tubeにアップして下さっています。
辛いのは人間だけではありませんでした。動物たちも大きなショックや打撃を受けていました。痩せこけたユキちゃんは、与えられた野菜を必死で食べていたそうです。
そもそも、七ヶ浜に提供された炊き出しの野菜の一部は、2011年1月26日に噴火した、宮崎県・新燃岳噴火災害で被災した農家さんから届けられたものでした。一度灰をかぶった野菜は市場に出せないため、当時、農家の皆さんは大きな打撃を受けてました。このような状況を打開するために、「困ったときはお互いさま、被災地から被災地を支援しよう!」というコンセプトのもと、被災地NGO恊働センターが「野菜サポーター」プロジェクトを実施していました。
このプロジェクトは、噴火で被害を受けた宮崎県産の野菜を買い付け、東北の被災者の方への炊き出しに使おうというものです。被災でたいへん苦労をされている宮崎県の生産者の方にとって少しでも収入になるよう、そして、寒いなか避難所で頑張っておられる東北の方々に「応援していますよ!」というあたたかい声が届くようにという願いから発案されました。
野菜買い付けの資金として、全国各地から1口3000円の「野菜サポーター」も募集されました。
多くの方々がこのプロジェクトに賛同して下さり、新鮮な野菜が七ヶ浜に届くまでに、眼には見えない沢山の方々の温かい手が、幾重にも重ねられていました。
そして先日。
Sさんが、亦楽小学校の子どもたちからユキちゃんのかわいいイラスト入りの感謝のお手紙を預かり、届けて下さいました。
「皆さんの善意に心から感謝の気持ちを伝えたい」という子どもたちとSさんの想いと共に、お手紙の内容を以下にご紹介します。
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「ユキのエサをくれたみなさんへ。3月11日のだいしんさいで、ユキのエサがなくなってしまいました。そこでみなさんがユキにエサをとどけてくれたので、ユキにしんぱいをかけなくてすみました。今、ユキのエサはわたしたちも家から持ってきて朝にあげています。ありがとうございました。」
「ユキのえさをくれたみなさんへ。しんさいのときにユキにえさをくれてありがとうございます。おかげでユキもいまは元気になりました。本当にありがとうございます。」
「しんさいでヤギのユキのキャベツ、にんじんやブロッコリーなどのえさがあつめられない時に、みなさんがユキのえさを集めてくれてありがとうございました。」
また、Sさんが震災から1年目の春を迎えた亦楽小学校をユキちゃんの目線でレポートして下さっています。
震災当時の様子と合わせてご紹介して下さっていますので、ぜひご覧ください。
震災から1年目の春 ~ユキちゃんと亦楽小学校の日々~
その1
その2
その3
その4
その5
その6
その7

宮城県七ヶ浜町報告【第96報】家を片付けるということ。

お世話になります。RSY飯田です。先日のつぶやきでご紹介した、菖蒲田浜のNさん。
4月下旬から、泥かきなどのご自宅の清掃が始まっています。また、思い出の詰まったもののお片付けはRSYにお願いしたいとご依頼をいただき、
スタッフの郷古と飯田が、お手伝いをしてきました。
私たちの作業は、水に浸かってしまった食器などの処分と、玄関周りのお掃除。
奥様は食器が好きだそうで、こだわりのある食器をたくさん集めていらっしゃいました。
しかし「泥を被った食器はもう使いたくない」と処分することを決意されたそうです。

2Fは津波の被害から免れたものの、お子さんが大切にしていたぬいぐるみや玩具なども
「仮設は狭いし置く場所がないから…」と処分することに。

作業は2時間程でしたが、処分するものを手にする度「これはね…」と思い出を口に出され、
1つずつ確認しながら、ゆっくりと片付けが進んでいきました。
ご依頼の話を受けた時から「1人じゃできないからな。ありがとうね」と何度も口にされていたNさん。
本当の意味がわかったのは、作業後だったように思います。

震災における家の清掃というのは、体力的にではなく
「精神的に1人ではできない」と、いうこと。

気持ちの整理をつけつつ、一緒に片付けていくことが、
これほどまでに支えになれるとは思いもしませんでした。

以前は「ここに住むかどうかわからないけど…」と悩まれていましたが、
日に日に変わっていくご自宅を見て「またここに住むから。」と力強くおっしゃっていました。
今までのRSYの活動をご存じだからこそ、お声掛けくださったこと、本当にうれしく思います。
そしてこれからも、頼りにしていただけるRSYでありたいと思いました。

「七ヶ浜 RAINBOW project」第2弾・ついに発売!

お世話になります。RSY飯田です。

「七ヶ浜 RAINBOW project」第2弾、ついに4月29日に発売開始です!

「七ヶ浜 RAINBOW project」第1弾はこちら

この企画は「復興支援スイーツ」として、美味しいお菓子と七ヶ浜町の「きずな工房」で作成された
カエルグッズをセットにして販売し、収益の一部が七ヶ浜にカエル仕組みとなっています。
第2弾は、2種類の商品をご用意しました。

・7色のロールケーキ + ロールケーキストラップ
・ カエルクッキー  + 七ヶ浜オリジナルタグ付ミニバッグ  のセットです!

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写真では、なかなか美味しさや、かわいらしさが伝わりづらいところ。。
ぜひ店頭に足を運び、七ヶ浜から届いたカエルちゃんたちに会いに行ってみてくださいね♪

販売店:洋菓子フィレンツェ 高畑店
洋菓子フィレンツェさんのHPはこちら

協力:洋菓子フィレンツェ、(株)山田組、(株)ナックプランニング、NPO法人レスキューストックヤード

 

【ボランティア募集】RSY・ホームページ りにゅ~ある大作戦!

みなさま

RSY事務局です。
おなじみのRSYホームページですが、そろそろリニューアルをしたいと考えています。そこで、「りにゅ~ある大作戦!」と題して、一緒に文章を書いたり、デザインを作ったり、校正をしたりしてくださる方を募集したいと思います。
ホームページ作成や、イラストレーターを使ったデザインのお仕事の経験がある方など大歓迎です!

GW明けの5月8日(火)18:00より、RSY事務所でキックオフを行いたいと思います。
ボランティアのみなさん、スタッフを含めたメンバーで現状の確認や、役割分担、スケジュール確認などを行いたいと思います。

一緒にホームページをリニューアルしてみたい!という方は、ご自身の関われそうなこと・頻度などをお書きの上、事務局にメールでご連絡ください。
事務局メールアドレス:info♯rsy-nagoya.com(♯を@に変えて)

※また、なかなか普段外に出られる時間はないけど、自宅で時間がとれる方にも協力していただけるようにしたいと思っていますので、そのような方で、ご協力いただける方は是非一度事務局にお問い合わせください。

【実行委員会・参加者募集5/17(木)】東日本大震災復興応援企画「育もう!子どもたちの元気な笑顔を!」(仮)

みなさま

いつもお世話になっております。RSY事務局です。

この度、8月に行う東日本大震災復興応援企画「育もう!子どもたちの元気な笑顔を!」(仮)のボランティア募集を行います。これまで様々なかたちで 被災地支援に関わっていらっしゃる方はもちろん、何かしたいけどなかなかこれまで関われなかった方でも、以下の詳細をお読みいただき、目的や内容に賛同し ていただけるみなさんと、これから一緒に企画を作っていきたいと思っています。

8月までに月に1~2回の実行委員会を開催していく予定で、今回は第1回目の実行委員会のご案内をいたします。まずはぜひ実行委員会にご参加ください。

■第1回目の実行委員会
日時:5月17日(木)19:00~
場所:RSY事務所(名古屋市東区泉1-13-34 名建協2F)
★実行委員会に参加希望の方は、事務局までご連絡ください。
メール:info♯rsy-nagoya.com(♯を@に変えて)
———————-
・名前(ふりがな):
・携帯電話:
・メールアドレス:
———————-

■東日本大震災復興応援企画詳細
「育もう!子どもたちの元気な笑顔を!」~ミュージカル・朗読・歌を通じて(仮)

【目的】東日本大震災によって被災した子どもたちが逆境に負けず、失ったいのちの分までも生き生きと生きてもらいたいと願う有縁の支援者が集い、互いが元気な笑顔を育みあうことを目的とする。

【経緯】東日本大震災発生当初から、RSYはご縁のあった宮城県七ヶ浜町に拠点を設け今日まで支援活動を展開してきた。震災から8ヶ月の11月、同 町内の国際村ホールで、七ヶ浜町の子どもたちによる劇団「NaNa5931」が今回の震災を題材にしたミュージカルが上演された。鑑賞された町内外の被災 者らは涙に包まれ、大きな感動と明日への希望をもたらした。子どもたちが、今度はぜひお世話になった名古屋・全国の方々に披露し「ありがとう」を伝えたい と、初の県外公演に夢を膨らませている。一方で、愛知県に避難されてこられている県外避難者の方への支援拠点「愛知県被災者支援センター」や「東日本大震 災被災者支援センターなごや」を通じて、避難者有志にも現在の心境等を綴った思いを朗読していただき、その実態を広く県民に知らしめたい。

【日時】2012年8月11日(土)14:00開場・15:00開演~17:30
【場所】名古屋大学豊田講堂
【内容】ミュージカル、歌、朗読、展示、募金など
【主催】東日本大震災復興応援企画実行委員会(主管:NPO法人レスキューストックヤード)
【共催】名古屋大学減災連携研究センター
※NaNa5931のみなさんの行程は、8月9日の夜に名古屋に到着、12日の朝に名古屋発となり、途中、名古屋観光をしていただいたり、名古屋のみなさ んと交流の時間を設けたりしたいと思っています。そのスケジュールや内容についても、みなさんと一緒に考えていきたいと思っています。

以上、よろしくお願いいたします。

【報告】あるある61号発送作業を行いました!

いつもお世話になっております。

事務局ボランティアの菅沼です。

今日はあるある61号の発送作業の日!
ということで、14名のボランティアさんが参加してくださいました。

さっそく、折り込み作業から始めます。
最近の発送作業では10人弱の方が集まって協力してくださっていたのですが、14人となれば作業効率は、さらに上がります。

 

1時間の休憩タイムでは、お菓子・お茶を囲んでおしゃべりです。
「被災地には行ったことあるんですか?」
「どんなことをしてきたんですか?」
「私は初めてこの事務局に来たんです」など、お互いを知りながら、話題が広がっていきます。

 

ここで、スタッフの高木さんが61号のあるあるの”見どころ”を紹介。
紙面に載らないような書き手の裏話なんかも聞けちゃいます。
作業を手伝ってくれたボランティアの中には、実際にRSYボラバスを利用したことがある方が

いらっしゃって、被災地での活動の感想を伝えてくれ、みんながその感想に耳を傾けていました。

 

写真2.JPGのサムネール画像

 

 

 

 

 

 

 

 

作業は後半戦。
他の同封物と一緒に封詰めです。

「どうしたら手際よくできるかな?」
「流れ作業がいい!」
とボランティア自身で役割を決めて作業に取り組んでいきます。

 

写真3.JPGのサムネール画像今日の作業は16時に終了。
会員のみなさまの手元に届くまで、しばらくお待ちください!

途中退室、途中参加の方も含め、発送作業に参加してくれたみなさん大変助かりました。
今日を機に、新しい情報が手に入ったり、新しい繋がりができましたね。こんなわきあいあいと作業できる「あるある発送作業」

次回は6月末!ぜひご参加ください。(詳細は後日ブログにて)

★今号も、アンケート&防災グッズが当たるカルトクイズを実施中です。FAXまたはRSYのホームページからご回答いただけます。お待ちしています!
詳しくはコチラ

★『あるある』は会員の皆様にお送りしております。
購読という形でも送付させていただいておりますので、詳しくは以下のページをご覧ください。
http://www.rsy-nagoya.com/rsy/nyukai/post-13.html

宮城県七ヶ浜町報告【第95報】子どもブース in 七の市

皆様

お世話になっております。ボランティアきずな館 郷古です。

先日、七ヶ浜町報告【第90報】でもお伝えしました「子どもたちのチカラ」を知ってもらう企画の第一弾となる「七の市商店街-子どもブース」のご報告します。

当日の子どもスタッフは7人、週1回のミーティングを重ね、決まった内容は「輪投げとホットケーキ作り」です。
輪投げのおまけとしてホットケーキを食べてもらうという流れの企画だったのですが・・・。

子どもたちが作るホットケーキが大人気!子どもたちがホットケーキを焼いているのを見ると、「これ?あなた達が作っているの?すごいねー。ひとつもらおうかしら」と、どんどん大人たちが集まってきました。
持ち帰りの準備をしていませんでしたが、「美味しいからいっぱい買って、隣近所に持って行ってあげたい」というお客さんのために「これ(ラップ)しかない んですが、これなら持ち帰れます」と言って対応したり、自分たちで出張試食の担当を決め「いかがですか?私たちが作ったんです。」と声をかけて食べても らったり、と臨機応変に動いてくれていて、お客さんもその対応に喜んでいました。

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お客さんからの嬉しい声もあります。
「孫がチラシを見てホットケーキ食べたいって言ってね、昨日から楽しみにしていたんだよ。そしたら自分で作ることもできるっていうんだよね。これは孫も嬉 しかったみたいで、ニコニコしながら焼いているのを見て私も嬉しかったよ。来てよかったよ~。」と言ってくれたおばあちゃんや「輪投げもう1回やりた い!」とお父さんにせがむ小さな子を見て励みにし、自分たちも笑い合いながら、楽しんでいたようです。

4時間のイベントも終わってみると、輪投げの賞品のお菓子もホットケーキも完売で、試食した人を含めると100人以上になります。しかしまだ、終わ りではありません。片付けがあります。「疲れたー」と言いつつもリアカーに荷物を載せてボランティアきずな館まで運ぶところまで最後まで頑張って手伝って くれました。

b4.jpg片 付けが終わった後は、今日のことを振り返りつつ反省会を子どもたちと行いました。「ホットケーキを食べるお皿の数、お客さんの座るイスの数が足りない。」 「ホットケーキのトッピングがもっとあったら良かった。」などお店の内容・効率についての話もでましたが、「出張試食があったからこれだけ人がきたと思 う。出張試食やって良かった」「美味しいっていろんな人から言われた。」「(イベントに)友達も来ていて、話してきた。そしたらホットケーキのところに来 てくれた。」など自分たちの役割についての感想、人と接することで知った情報を聞けたことが一番良かったです。

しかも既に次回の企画内容も考えていたので驚きです。その意欲をできるだけ良い形にして、頑張れる場所を作るお手伝いが出来ればと思っています。

宮城県七ヶ浜町報告【第94報】新しい七の市

お世話になっております。RSY飯田です。

ボランティアバス48陣の2日目「七の市商店街」での活動を報告します。

もともと「七の市」というのは、七ヶ浜町役場の駐車場で行っていた月一の朝市のことです。
震災後にその朝市を仮設商店街で行うことを視野にいれ、仮設店舗の名前が「七の市商店街」となりました。

先月まで毎月1回、七の市商店街主催の「七の市・大売り出し」を行っていましたが、
今月から震災前の正式な町の「七の市」を復活させようと、震災後第1回目が今月の「七の市」でした。

ボラバスメンバーは、七の市前日から準備に取り掛かり、安城市から届いた新鮮なお野菜のパッケージと販売、
こどもスタッフによる輪投げ&のブース、漁師・鈴政丸さんのお手伝いなどで、七の市を盛り上げました。

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今回からは、以前の七の市に出店されていた8店舗の参加があり、より賑わいをみせていました。
場所を役場から七の市商店街周辺へと変更し、新しい場所と店舗で、今後の「七の市」の活性化を目指します。
七の市は、七ヶ浜の復興に大きな役割を担っています。
店に人が集って、街が賑わい、顔の見えるつながりへと発展していくことを願い、
「七の市」と「七の市商店街」を、これからも応援していきます。

宮城県七ヶ浜町報告【第93報】復活した七ヶ浜の味

お世話になっております。RSY飯田です。

21日、今年度最初のボランティアバス48陣が七ヶ浜に到着し、活動が始まりました。
午前中には田畑での瓦礫撤去、午後は地元の方との交流会を行いました。

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また、お話をしてくださった方の中に、ラーメン屋を営んでいたNさんがいます。

Nさんは40歳の時に、ご主人とラーメン屋を始めました。
2010年の11月にご主人を亡くされ、更に翌年3月に津波の被害に遭い、
ご主人との思い出の店舗を流されてしまいました。

強い喪失感の中、常連さんからの「またラーメン、やらないの?」という声に、
チャンスがあれば、もう一度ラーメンを作ってみようと思ったそうです。

そんなお話を聞き「名古屋からのボランティアのために、ラーメンを作っていただけないか」とお願いをすると、
笑顔で快諾してくださり、すぐにきずな館のキッチンの下見に訪れて下さいました。

前日には、今までお世話になっていたお店で買い物をされたり、チャーシューを仕込んだりと大忙し。
お店を閉めてから顔を見せなくなったNさんに、仕入先の方から「今どこにいるの?」と心配をする声もあり、
仮設住宅にお住まいの現状などをお話しされていました。

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そして当日、夕方にNさんの弟さんご夫婦や、弟さんの息子さんとお子さんまで駆けつけくださり、
お店を営んでいた頃を懐かしむように、スープの味をかみしめていました。

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そして、夕食はもちろんNさんのラーメン!味はしょうゆと味噌の2種類。
Nさんがどれだけラーメンを愛しているのかが伝わる、心のあたたまる味で、本当に美味しかったです。
Nさんは、震災が起きてから仮設住宅に入り、身体を動かす機会を失ったため、体重が増加しました。
また、お店を経営していたため、お茶のみ友達もおらず、コミュニティの輪から外れて生活をされていました。
狭い4畳半1間のお部屋では、毎日の生活が数歩で終わってしまうような時もあるそうです。
最後には、「皆が手伝ってくれたから、ラーメンを作ることができたの。本当に楽しかったわ。
みんなが美味しいって食べてくれるだけで…それだけで十分なの。」とおっしゃっていました。
何かをしてほしいというニーズではなく、誰かのために何かをしたいというニーズもあります。
支援を受け続けるだけの生活は、大変苦しく、人間的な感覚を失っていくものです。

人は一人では生きられない。人は誰かの役に立つことで生きがいを感じるものなのだと、改めて実感しました。