【報告】街頭募金1日目終了しました

皆さま

お世話になります。RSY事務局です。

本日、栄三越ライオン像前、松坂屋前にて、街頭募金を実施いたしました。

午前40名、午後30名程度のボランティアに協力いただき、441,232円の募金を賜る事ができました。

 

急な呼びかけにも関わらず、駆けつけていただいたボランティアの皆さま、多くの方に募金の協力をいただけたこと、本当に嬉しく思います。

ボランティアの中にはウクライナからの避難者さんもいらっしゃいました。「日本のみんなが好きだから、自分にもできることをしたい」、「母国の惨状を想像すると、地震で友人や家族、家を失う人の痛みが分かる」と話されており、共に募金の呼びかけを行ってくれました。

 

 

明日、明後日も街頭募金は実施いたします。少しの時間でも構いませんので、皆さまのご協力をお待ちしております。

 

・2回目:1月7日(日)10:00~12:00/13:00〜15:00(RSY事務所集合組は9:30)

・3回目:1月8日(月)10:00~12:00/13:00〜15:00(RSY事務所集合組は9:30)
※事務所から現地まで、募金箱やパネル等の運び出しがあります。可能な限りご協力をお願いいたします。

※13:00〜参加のみご希望の方は直接現地へ集合して下さい。

【実施場所・その他】
・名古屋市栄三越ライオン像前
・内容/令和6年能登半島地震 被災地支援活動募金
・連絡先/090-5000-8386(RSY林)

 

ご協力いただける方は、以下の申し込みフォームから参加表明をお願いいたします。https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe1rzxiVwYfGyVTlPPxi77gVAH_nk_vqIJCrZz3Ubj-LEZeKQ/viewform
当日飛び込みも大歓迎ですが、ご一報いただけると幸いです。
※大雨・洪水・暴風・大雪いずれかの警報が出ていたら中止とします。

【登録募集】運転ボランティア

みなさま

レスキューストックヤード事務局です。

この度の令和6年能登半島地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに

被災された方々に深くお見舞い申し上げます。

RSYは1月3日から常務理事の浦野をはじめとして4人が、現地入りし活動を開始しました。

さて、今度の被災地は、地割れなど悪路が酷く、また降雪時期でもあることから

たしかな運転技術をお持ちの方でボランティア協力していただける方の事前登録をお願いいたします。

まだ、具体的な日程は決まっていないのですが、可能性がありましたら

ご登録だけで構いませんので、協力ください。後ほど、ご連絡さしあげます。

こちらが登録フォームです。

【参加者大募集】令和6年能登半島地震 被災者支援活動募金

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
令和6年能登半島地震で、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
RSYでは昨日先遣隊が、現地入りし活動を展開しており、本日より後発隊が現地入りを予定しています。
そして、名古屋でも今週末の3連休に、街頭募金を実施いたします。

集まった募金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラムのために活用致します。

少しの時間だけの参加でも構いません。1人でも多くの方のご協力をお待ちしています。よろしくお願いいたします。

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街頭募金日時】
・1回目:1月6日(土)10:00~12:00/13:00〜15:00(RSY事務所集合組は9:30)
・2回目:1月7日(日)10:00~12:00/13:00〜15:00(RSY事務所集合組は9:30)

・3回目:1月8日(月)10:00~12:00/13:00〜15:00(RSY事務所集合組は9:30)
※事務所から現地まで、募金箱やパネル等の運び出しがあります。可能な限りご協力をお願いいたします。

※13:00〜参加のみご希望の方は直接現地へ集合して下さい。

【実施場所・その他】
・名古屋市栄三越ライオン像前
・内容/令和6年能登半島地震 被災地支援活動募金
・連絡先/090-5000-8386(RSY林)

ご協力いただける方は、以下の申し込みフォームから参加表明をお願いいたします。https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe1rzxiVwYfGyVTlPPxi77gVAH_nk_vqIJCrZz3Ubj-LEZeKQ/viewform
当日飛び込みも大歓迎ですが、ご一報いただけると幸いです。※大雨・洪水・暴風・大雪いずれかの警報が出ていたら中止とします。=======================
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RSY活動支援募金にご協力ください!
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラムのために活用致します。以下のURLより、寄付をする事ができます。ご協力をお願いいたします。
【クレジットカード決済】
【郵便振替でも寄付を募集しております】
ゆうちょ銀行
ゼロハチキュー支店 089
当座 0126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

RSY令和6年能登半島地震への対応(第2報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは昨日に引き続き、つながりのある方々と連絡をとり情報収集を行っています。

現地の被害が広域にわたって拡大しており、ライフラインの寸断や冬場の気温低下をふまえ緊急性が高いと判断し、明日3日より浦野・稲垣他、ボランティア2名を派遣することにしました。穴水町は2007年能登半島地震で支援に関わり、その後も長きにわたり深く交流を続けてきた地域です。

震災がつなぐ全国ネットワークメンバーも各自のつながりを頼りに現地入りされています。交通事情など随時情報共有しながら、私達はまず穴水町社会福祉協議会のHさん、ボランティア連絡協議会会長Tさんを目指し、寒さ対策・衛生用品等の生活物品の提供と温かい汁ものが届けられるよう炊き出しの準備をして向かう予定です。

以下、被災された方々の声です。

●石川県穴水町
・Sさん(酒屋店主)
ほんとに…とにかく店のものも全部倒れて何から手をつけてよいか分からないです。もう店はダメかも知れない絶望感の中、今は店舗兼住宅で家族で身を寄せています。もう..呆然自失という感じで…来てもらえるのはありがたいですが、道路の通行止めが多いので到着できるかどうか..とにかく今は何も考えられないですが、またお知恵をお借りすることがあると思うのでよろしくお願いします。(写真はご本人のFBより転載させて頂いています)

・Hさん(RSY団体会員/穴水町社協職員)
広い建物はどこも避難所に使われていっぱい。社協も物が散乱していますが片づければなんとかスペースとして使えるかもしれないと思って。携帯の電源もいつ切れるか分かりません。応援に来てもらえるならすごくありがたい。

・Tさん(RSY会員/穴水町ボラ連会長)
車中泊から一夜明け、徒歩で自宅に戻りました。蔵と作業場がもうダメです。家族の無事は確認できました。知り合いの家が全壊し知人が家屋の下敷きになりましたが何とか救助されました。穴水全域に被害が及んでいます。もう…とてもひどい…電気ガス水道は全て機能していません。携帯電話は太陽光パネルで充電しましたがもうすぐ切れると思います。でもドコモは全然つながらないので今公衆電話からかけています。今は町内を歩き、罹災証明申請のため写真を撮るよう声をかけてまわっています。

●石川県珠洲市
・Sさん(行政関係者)
市内の避難所には既に4000人~5000人が溢れています。道路が通れないので行政職員も駆けつけられないんです。だから区長さんたちが地域の方々と協力して避難所の運営に当たられていると思います。報道も入れていないので分からないかもしれないけれど、亡くなった人も多く、自衛隊とご遺体の安置場所について相談しています。..もう何から手を付けていいか分からないです、本当に….

●石川県輪島市
・民宿店主(RSY定宿)
ガソリンがないので全ての車中泊者はとても不安がっています。電気や水道も使えません。私たちは自衛隊の駐屯地で車中泊をさせてもらっています。メインの国道は隆起陥没しているので、いちいち進めるか確認しながら車を動かしているという状況。民宿は外壁が崩れ、屋内はものが散乱し足の踏み場の無い状態です。先ほど食料だけ取りに戻りましたが、とにかく余震の恐怖との闘いでした。もう一度大きいのがきたら今度こそダメになるのではないかと思っています。

●石川県小松市
・Mさん(中海町住民/2022年の水害で支援)
大津波警報が発令されて、公民館の前の川が、津波が遡上してくると怖いと思い裏山に車で逃げました。一人ぐらしの高齢者にも声をかけてみんなで逃げました。少し落ち着いたころに自宅に戻ったけど、いつでも逃げられるように家族みんなで身を寄せ合っていました。何度も余震が襲ってきて。本当に怖かった。でも町民の皆さんにも怪我もなく、地域も落ち着きを取り戻しています。

●富山県高岡市
・Nさん(RSYスタッフ友人)
職場の拠点の一つの給排水が壊れて水浸しになりました。施設利用者を他の拠点に移すなどして自分も施設に宿泊しました。自宅に戻ったら家のなかはぐちゃぐちゃ。幸い屋根の被害はないようです。でも門柱や灯篭も大きな被害がありました。特に門柱は倒れたら危ないので早くなんとかしないとと思っています。知人が経営している七尾市の認定こども園の被害もひどい様子でしばらく休園もよぎなくされるかもと言っていました。

今回の現地入りについて、余震への警戒を含め地震の地殻変動学の専門家である
鷺谷威教授(名古屋大学減災連携研究センター)よりコメントを頂きましたので
ご紹介します。
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能登半島の地震、ここまで大規模な地震が起きるとは正直思っていませんでし
た。活発な余震が起きているのはその通りで、一般的には、M7.6に対してマグ
ニチュードが1小さい(M6.5程度)の余震が起きることは想定しておく必要が
あり、そうなると場所によっては震度7相当の揺れになる場合もあります。
また、震源域の東部延長(佐渡側)や西側にも破壊が広がっていく可能性も否
定はできません。雪があまりなさそうなのは幸いですが、いずれにしても冬季
の日本海側は大変厳しい気候条件です。どうぞ十分気をつけて活動なさってく
ださい。

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RSY活動支援募金にご協力ください!
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラ
ムのために活用致します。

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1月1日能登半島を震源とする地震について(第1報)

みなさま

RSY事務局です。本日16:10頃に発生した能登半島沖を中心とした地震について、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

RSYは会員・ボランティアの方々、被災地支援等を通じてこれまで繋がりのある現地の方と連絡を取り、安否確認・情報収集を続けています。

沿岸沿いにお住まいの方の多くは高台に避難をされていますが、緊急地震速報に伴う断続的な大きな揺れ、大津波警報の継続、夜間の停電や断水、寒さなどで皆さんの不安や心身の疲れも時間を追うごとに大きくなっています。

被害の全容は明らかになっていませんが、スタッフの現地入りを視野にいれつつ今後の対応について検討を重ねていきます。

●石川県輪島市
・RSYスタッフ定宿の店主
旅館の建物はもう被害でズタズタです。目の前が海なので、私たちは3人の子どもと一緒に高台に避難しました。慌てて避難したので子どもの物を何も持ち出せませんでした。下の子は生まれてまだ数か月しかたっていないこともあり、余震が続く中恐怖と闘いながら自宅に物を取りに行ったところです。

●石川県穴水町
・Tさん(RSY会員/2007年能登半島地震被災者)
すごい揺れでした。現在は町内で車中泊中です。でも道路の地割れで自宅までたどり着けません。家にいる家族にようやく連絡が取れましたが、中はひどい状況のようです。穴水高校に上がる坂道の地割れがひどく、町内外の他の地域も道路の亀裂などの被害が多数見られています。知り合いの家も半壊したと連絡があり、2007年能登半島地震の比ではない被害だと感じます。テニスの指導をしている生徒(中学生)たちとも電話がうまくつながらず連絡が十分に取れていません。避難していると願うしかありません。

●石川県金沢市
・Kさん(RSYボランティア)
金沢市にある実家に帰省しており、ちょうど犬の散歩で外に出てすぐ、揺れに見舞われました。金沢市の震度5弱は人生でいちばんの揺れで恐怖を感じました。実家では棚から皿や花瓶が落ちましたが、僕自身は無事です。震度7の能登地方はかなりの被害が出ているのではないかと思っています。

●新潟県刈羽村
・Sさん(RSY会員)
泣きそうです。でも能登の方も大変。それから比べれば大丈夫ですが、断水しています。ずっと揺れがあり、アラームも鳴ったりしています。食器棚を抑えたり、鍋がコンロから飛んだり、網戸が外れたりです。実家が少し傾きました。柏崎市の娘は山の方の総合体育館に避難して、上越市にいる息子は荷物をまとめて出ようとしたところ国道が渋滞で自宅待機中。道路は亀裂が入るといった状況です。

●新潟県上越市
・スタッフ友人
家具が倒れるのを必死で抑えていたけど、棚の中で食器が割れました。2004年新潟県中越地震よりひどい揺れと感じています。でもここは海抜16mあるため津波の被害は心配ないです。

●富山県
・Nさん(RSYスタッフ友人)
自分が所長を務める高岡市内の福祉施設は、ガラスがところどころ割れ散乱し、ガスが一時止まったものの大したことはないです。でも市内の自宅の灯篭は倒れました。

・Kさん(RSY会員)
朝日町の実家は海抜8mのため、両親は高台の避難所に現在避難中です。

【報告】第4回あったかごはん食堂を開催しました!

みなさま

RSY事務局です。

12月24日クリスマスのこの日、第4回あったかごはん食堂を開催しました。このプロジェクトは食の提供を通じて、日常の中でも災害時でも、心身の健康を守りながら、困りごとや孤立・孤独感を抱える方々のニーズキャッチや居場所を整えるために動ける人づくりを目的としています。

当日は、RSY会員や大学生、コープあいちの職員の方々など10名がボランティアにお申し出下さり、スタッフ合わせて総勢12名で取り組みました。

メインメニューは白菜と大根をメインとした冬野菜のカレー、副菜にはポテトサラダ。これまでの食堂では50~60食程度が常でしたが、今回は170食を作ります。

お届け先は「NPO法人名古屋市里親会こどもピース」さんが主催するクリスマス会。この団体は、様々な事情を抱え親元で暮らすことが困難な子どもたちを、里親登録しているご家庭につなぐことをメインに、里親ファミリーの絆を深められる場づくりなどにも取り組んでいます。拠点は私たちの事務所がある東区。ご近所のおせっかいおばさんのような気持ちでお手伝いさせて頂きました。

被災地での炊き出し本番さながらの臨場感の中で、予定時間までに安全においしい食を届けるには、知識や技術、下準備が重要です。ガス窯や炊き出し窯の使い方、水加減、調理スペースの効率的な動線や衛生面での安全対策などを、コアメンバーと改めて再確。「こんな確認票や手順書があるといいんじゃない?」「器はできるだけプラを使いたくないけど高いよね。。。」など、様々な意見が出ました。最後は「とにかくやってみなくちゃ分からない、チームワークが何より大事。練習あるのみだね!」という意見で全員一致しました。

反省点は多々ありながらもなんとか会場にお届けすることができました。

会場には里親ファミリーの笑顔が溢れ、終始楽しそうな雰囲気。最後のプレゼントにお食事を手渡しさせて頂きました。

ささやかながら、里親ファミリーの楽しい思い出づくりのお手伝いができたことを嬉しく思います。また同じ地域で活動するNPOさんとの新しい繋がりを、今後も大切にしていきたいと思います。

最後に、こどもピースの奥田代表からメッセージを頂きましたのでご紹介します。

年の瀬押し迫る中、たくさんのスタッフさんがカレーを届けてくださいました。クリスマス会に参加した里親家庭総勢150食分!カレーはみんなが好きなメニューなので大喜びです。それぞれ家庭ごとに持ち帰り「美味しかったよー!」「家族みんなで一緒に食べられてうれしい」と感想が寄せられました。これは非常時でも食べられるメニューなんですよね。こんなに美味しいものが災害時に食べれるのは大変ありがたいことです。

里親会では毎年、いざというときの備えのために防災キャンプを行ってきました。カレー作りや飯盒炊飯等、防災を通じて子どもたちが一緒に作ったものを一緒に食べるのは楽しいもの。今後、レスキューストックヤードのみなさんにいろいろなアイデアや知恵を教えていただけると嬉しいです。このたびは本当にありがとうございました。

★NPO法人名古屋市里親会こどもピース
https://nagoya-satooya.com/
※随時寄付金や会員、ボランティアも募集中!ぜひご協力をお願い致します。

 

【年末年始休業のお知らせ】認定NPO法人レスキューストックヤード

レスキューストックヤード事務局です。
本年も、多方面にわたり本当にお世話になりました。
みなさまにとって、来る年が佳き年となりますよう、祈念しております。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、下記の日程で年末年始休業させていただきます。
ご不便をおかけいたしますが、ご了承ください。

名古屋事務所(ふくしま支援室共):

12月28日(木) ~ 1月4日(木) 

★1月5日(金)より、通常通りです。

【報告】石川県小松市「中海お茶っこサロン」(2022年8月水害・第10報)

みなさま

RSY事務局です。

RSYは昨年度より、2022年8月3日からの大雨で被災した石川県小松市中海町・中ノ峠町の皆様と交流を続けてまいりました。

水害当初、地元の女性たちと共に始めた「あったかごはん食堂」が、北陸学院大学や被災地NGO恊働センターとの協働を経て地域サロンに発展。女性たちから「被災している、していないに関わらず集える場を地域の人たちが求めていることがわかったから、これからは自分たちで運営できるようになりたい!」という声が聞かれました。そこで、11月15日~16日にかけてRSY第10陣としてRSYスタッフ・ボランティアを派遣し、サロン中のカフェや足湯、健康相談のお手伝いをしました。

また他にも、活動を通じて訪問を重ねていた3世帯へのお宅への個別訪問や、山間部の中ノ峠地区の復興状況の視察、住民の方からお話を伺いました。

以下、RSYスタッフ・稲垣、ボランティアの椿さん、RSY看護チームの藤井さんからの報告です。

1 中海お茶っこサロン
サロンは中海公民館で11月16日の午前10時30分から午後1時まで開催し、24名の方がおみえになり賑わいました。

あたたかい飲み物を提供するカフェ、ほっと一息つける足湯、血圧を測ったり健康不安についての相談コーナー、そしてフリースペースを設置しました。

カフェでは、事前に準備していた手作りのホールケーキを食べやすい大きさにカットしてカップケーキがいっぱいできました。これを淹れたてのコーヒーと一緒に提供です。

足湯コーナーは
ほっと一息、あたたかーい~ きもちいい~

健康相談では
あれっ?血圧高いー! どうしましょう…サロンの会話の中で、血圧の話題となり血圧計で測定、誰が高いとか低いとかで盛り上がっていました。

自分で測定ができる様に自動血圧計を設置して、冬季となっても水分摂取が大事であることをピーアールする目的でポスターを提示しました。

そしてフリースペースで井戸端会議
息子がねぇ…うちの旦那が…卵が高くてねぇ・・
など話題もいろいろ。
和やかでまったりした時間を過ごしました。

★住民の声
〇70歳代:女性
74 歳になっても 仕事に行っとう、2時から8時 週1回だったのが2回になった、体にこたえる。鹿児島の 息子が招待してくれて、孫と二人で遊びに行って贅沢させてもらった。 孫が小学校に上がるのでお祝いにパッチワークをプレゼントしたから肩が凝ってる。 おっちゃんのお食事は準備して持って行ったり世話はしとうよ。
こうなん(サロン)するなら午前にやって、午後は仕事に行かなんからなぁ。

〇70歳代 女性
両足に静脈瘤の手術をしたから、時々自分で足湯をするの。ここまで(ふくらはぎ)湯を入れとるよ。腰も痛い、圧迫骨折したから…。
2 個別訪問

以前から何度か訪問を重ねていた3世帯のお宅を訪問しました。
最初のお宅は、出かける直前であったため、挨拶程度の声かけになってしまいましたが顔色も良く、動作も軽やかで安心しました。

次のお宅は「おー、あの時の。元気にしとる、運動に週1回通っている」と受け入れてくださり、スッキリと片付けされた玄関に大輪の菊の鉢が複数置かれ、お顔も動作も以前お会いした時と変わりがなく元気でした。

最後のお宅は、浸水後片づけた離れで暮らし、小屋には農具が置かれ、畑仕事をされていて「ボランティアさんにお世話になって、きれいにしたけど、息子夫婦がここまで浸かる所は住めんと言って、隣町に住んどる。建てて間がないのにね。」と水害によって暮らしが大きく変わったことが伝わってきました。

<ボランティアの感想:中海地区>
梯川の中海小学校の辺りは重機が入り、河川工事が進んでいました。中海町を歩いても新しくなっている部分・水害のままの部分が混在していて、被災した方の中でも環境も気持ちも落ち着いた方、環境の変化が大きく気持ちの整理がつかない方と、それぞれの復興の道のりに違いがあることを感じました。

サロンでは水害に関する話はほとんど出ません。しかし個別にお話を聞いていくとそれぞれの想いや暮らしの様相は様々。今回皆さんとの関わりを通じて「いつまでも昨年の水害を意識したままではいられない」という想いは感じつつも、まだ水害の話題を気兼ねなく吐露できる機会は今後も大事ではないかと感じました。

健康相談では、血圧測定や相談だけでなく健康上で気を付けて欲しい事を即席の小さなポスターで提示をしてみました。今後も災害の経過時期や状況を考慮しながら健康に興味を持って頂けるようアピールしていければと思います。

3 中ノ峠地区
中ノ峠地区の中を川沿いに走る一本しかない道は、通行止めとなっていました。
徒歩で地区に入ると、大規模な工事が進められ、何軒か訪問しましたが不在でお会いできませんでした。

あとでわかりましたが、工事の騒音があるので工事が始まると皆さんどこかへ出かけるそうです。氾濫した川沿いに奥へ進むと最初は電気工事、

その奥は護岸工事が行われていました。

崩れた山の斜面も復旧工事が進みました。

※奥の法面が土砂が崩れていた。

いつもお世話になっている地区の入口にある物産店を訪ねました。
被災直後は水源がこわれ名物の岩魚の提供できず困っていましたが、今は被災前と同じように店が開けられるようになったと喜んでいました。

冬の対策を進めているけど工事の通行規制で不自由している。工事が終われば安心に暮らせることを信じてると笑顔で話してくれました。

<ボランティアの感想:中ノ峠地区>
ほぼ半年ぶりに訪れた中ノ峠地区は復興工事が進んでいることを肌で感じました。物産展を切り盛りしている地元の方お二人にしかお会いできませんでしたが、二人とも明るく前を向いて生活する姿を見て安心しました。中海地区と同じように中ノ峠地区も今後、携わりたいと思いました。

【一面掲載】ウクライナ避難民支援大交流会&相談会

お世話になっております。
レスキューストックヤード事務局です。
先日、愛知県、岐阜県、三重県に避難しているウクライナ避難者の方たちをお誘いして
実現した交流会と相談会のことを、中日新聞の一面で取り上げていただきました。

「避難2度目の冬見えぬ春」という見出しには、グッとくるものがありますね。
世の中の関心が薄れつつある中、しっかりと取り上げていただき、感謝です。
WEB版は、こちらをご覧ください。
現在、名古屋市のふるさと納税で寄付できます。
グッと来たら、応援してください。

RSY石川県珠洲市への支援について(第9-2報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
今回は、第9-1報の続編として、被災された方々の声と現在の課題感についてRSY浦野・稲垣がご報告します。

★RSY今を伝えるブログ(第9-1報はこちら)

RSY石川県珠洲市への支援について(第9-1報)

尚、7月・9月の活動では、RSY会員で震災がつなぐ全国ネットワークの仲間でもある「被災地NGO恊働センター」のMさんYさんと現地で合流、10月の活動では、地元出身で現在立命館大学に勤務されている臨床心理士のMさんにご同行頂きました。

 ※私たちの活動は、
日本財団「令和5年能登地方地震および6・7月の大雨被害に関わる支援活動」助成からのご協力を頂き実施しています。

 


【被災された方々の声】※写真は必ずしもご本人を映したものではありません

●「もうしばらく仮設住宅を離れたくない」
(80代女性・ひとり暮らし/大規模半壊/応急仮設住宅)
応急仮設住宅に入って数か月経つけど、できるだけご近所の方に声をかけるようにしているの。この間は家の前の草取りをやったりしてね。お隣さんも一人暮らしの女性なので、仲良くさせてもらっています。もう大きな家はいらないわね。仮設へ来て一層それを感じました。手の届くところに全て必要なものが揃っているから。だから新しい家も小さな平屋にした。年内には完成すると思う。ただね、親族に大工がいるから他の方より早くお家が建てられた。それに引け目を感じるの。だから地鎮祭もせずお酒もなしで、とにかく目立たないようにひっそり進めてます。本来ならばお祝いすべきところだけど、とてもそんな気になれない。

でも今の仮設での生活も結構気に入ってるの。時折隣から足音やテレビの音が聞こえて、「あ~今日も頑張って生活してみえるんだな」って励まされたり安心できるの。人の気配が感じれらることが生きる力になっている気がします。だからもうしばらくここに居られたらなぁ、なんて贅沢なことを思ってしまいます。

●「狭い部屋で要介護の親との2世帯同居はもう限界!」
(50代女性/応急仮設住宅)
震災後、両親は親族の家に預けていました。家の修繕が終わるまでは落ち着く場所にいてもらった方がいいと思って。私も仕事があるし、何より仮設住宅が狭いから、介護用ベッドを置いたら移動もままならない状況なんです。でも、どうしても珠洲に帰りたいということで先日仮設に迎い入れました。結果は予測していた通り、生活時間の違いからお互い気を使いすぎて精神的に参ってしまいつつあります。物が多いし躓いたりしたら危ない。このままだと、どんどん体調が悪化しそうで限界です。

⇒深刻な健康被害のリスクが高いと判断し、市は退去予定者の空き室を2世帯でシェアできるようを検討中。

●「この家を息子に残すために1円でも無駄に使いたくない」
(足の悪い80代女性・一人暮らし/一部損壊)
うちは明治時代からの旧家で、もう築100年以上経ちます。今回の地震でも、増築したところばかり壊れて、伝統工法で木と木を組んで建てた部分はほとんど無傷。私は嫁に来てこの家で苦労しながら子どもを育てたの。姑さんが本当に厳しい人で、毎日畳を上げて床板を磨けって。妊娠してても休めなかった。だから今でもピカピカでしょ?(とても広いお部屋ですねというと)そうでしょ?でも私は足が悪くて今はつかまるものがないと立ち上がれないから、畳の部屋ではお尻でいざって移動しているの。

給湯器が壊れて台所とお風呂が水漏れしてる。お水がもったいない。無駄にしたくないから使うたびに玄関にある止水栓を開け閉めしてる。(玄関までの距離や段差による転倒、冬場の雪の心配などをお伝えすると)私は大丈夫。何とか我慢できる。だって業者に聞いたら10万円もかかるっていうの。それならこの家を息子に残すための修理代に充てたい。そのために1円だって無駄にしたくない。

⇒市「生活サポート部会」にて、ご家族に冬場の転倒の危険性をお伝えしたところ理解を得られ、水漏れの修繕・給湯器の設置につながった。

●「早く奥さんの元に行きたい」
(70代男性・ひとり暮らし/一部損壊)
地震の前に奥さん亡くして、それから毎日酒を飲んでる。今日も朝からずっと。俺達には子どもがいなかったから出かけるにもいつも奥さんと一緒だったんだよ。今度1周忌やるんだけど、親戚20人ぐらいよんで盛大にやろうと思ってね。その後この家も甥に託そうって考えてる。そこいら中ひび割れとか壁が落ちている場所もあるけど、もうどうでもいい。今はさびしくてさびしくて仕方ないんだよ(泣きながら)。早く奥さんのところに行きたい。毎日そればっかり考えてる。

●「風呂が壊れて入れない」
(70代男性・一人暮らし/準半壊)
※吃音による言葉の不鮮明さで周囲とのコミュニケーションに苦労されている様子。

この間市役所に行ったけど、「風呂まで直せない」と言われた。無料入浴券をもらったけどあまり使ってない。だから風呂にも入ってない(おそらく準半壊に適用される応急修理制度の金額内では難しいからではないかと推測)。母屋の被害がひどいから解体して欲しいって言ったけどやっぱり「あなたは適用外だ」の一点ばり(公費解体は半壊以上が対象のため)。だんだん腹が立ってきた。(被災者生活再建支援金の手続きは済みましたか?と尋ねると)「そんなの全然分からん」。(市に連絡し既に申請済みであったことを確認。ご本に伝えると)「何が何だか全くわからん」。家の床が傷んでたから自力で板を張り直してる。(キッチンから腐敗臭、地震当時のままと思われる部屋あり)

●「裏の畑の雑草が気になって近所に迷惑かけないか不安」
(70代男性・母親と二人暮らし/罹災証明書未申請)
※若いころに精神疾患があると診断。言語障害あり。障害者手帳申請なし、母親の介護保険利用なし、近所との交流はほとんどなし。

地震の後から母親の具合が悪い。買い物や食事の世話は自分がやってる。若いころに精神の病気と言われて、今も病院に通ってる。風呂と廊下は業者に頼んで直した。でも裏の畑の雑草が気になる。あれが伸びてきてから運が悪くなった。(何度もつぶやく)土蔵も壊れてるので解体したい。でもきっと大工さんも忙しくてできないだろう。シルバーさんに頼みたいけどみんな忙しいだろうから無理だと思う。(罹災証明書の申請について訊ねると)知らん、そんなのやっとらん。(支援内容を説明すると)申請したい。

⇒市「生活サポート部会」で、シルバー人材派遣センターに問い合わせ草刈りの段取り・作業実施。母親の対応は後日地域包括支援センターが訪問。罹災証明書の申請の伴走支援を行い手続きが完了した。(現在母親は入院中、障害者手帳申請はご本人拒否)

 


★9月の派遣を終えて(RSYスタッフ・稲垣感想)


一ヶ月ぶりの珠洲市は稲穂がたわわに実り、震災を忘れさせそうなのどかな空気だった。黒瓦に似合わない青いビニールシートは探さないと見つからず前回まで多くの職人さんが屋根に登ったり足場を組んだりしていた街は静かで落ち着きを取り戻していた。

被災したお宅を訪問すると震災直後の悲壮感は薄れ今の状態を受け入れ不自由ながら、「これが普段の生活」と自分に言い聞かせ納得しながら懸命に暮らす姿が印象的だった。

風呂ができた、新しい家の建設が始まった、親戚を一同呼んで法事をすることになった、といった明るい話題もあれば救急搬送され入院した、水道が漏れる、ボイラーが壊れっぱなし、敷地の草が刈れない、足が悪くなり移動ができないなど今も続く不自由な生活も見えた。

その中で他人に感謝しながら迷惑をかけまいと懸命に暮らしている姿を見て力強さを感じたが、蓄積された疲労も感じとれた。

迷惑をかけたくないとの思いから埋もれている生活の不自由を厳しい冬が来る前に炙り出し一つでも多く改善することが急ぎの課題だと感じた。多くの方とお話しして、あっという間に終わった派遣だった。

★震災から半年を迎えて(RSY常務理事・浦野感想)

震災から半年が経ち、生活再建の見通しに早くも格差が生じつつあります。

8050ならぬ9070世帯、高齢者または精神・知的障がい者世帯等は、生活課題の中でもご本人の考える優先順位と、心身の健康を守るために早期対応しなければならない事柄が必ずしも一致しておらず、状況の進展がなかなか見られないケースもありました。

その背景には、
・「家族に迷惑はかけられない」という遠慮や気兼ね
・必要な情報がご本人が理解できる形で届いていない(もらえるお金、必要な手続き、申請期限などがあることすら知らない)
・決断しなければならないことが多すぎて頭も身体もついていかない
・震災後の心身の健康状態の悪化
・公的支援制度の適用以上にかかる費用の捻出ができない
・決断に至るまでの複数の選択肢を、自らうまく見いだせていない

など様々あるように思いました。
もともと抱えていた生活課題や孤独感が、再建の歩みを一層鈍らせ、深刻化しているにも関わらず、周囲やご本人が気づききれていないという状況もあるのかも知れません。

これらは、珠洲だけの話でなく、どこの被災地でも共通して起こっている課題であると感じました。珠洲市はもともとNPOが少なく、限られた地域資源の中で一つひとつの深刻な課題に誰がどう向き合えばよいのか、私達も含めそれぞれの立場から思考錯誤が続いています。

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