新潟県中越沖地震[第 40 報]

皆さま

清野です。刈羽村で活動している加納さんから9月7日の活動報告が入ってまいりましたので、配信いたします。

■ボラセンの活動
・本日、レクリエーションを行う団体が集会所で健康体操を行った。参加者は、住民の方2人。回覧板が回っていなく、周知が出来なかった。
・外出の足がないという高齢者を中心に午前中、仮設住宅を回って「明日の午前と午後買い物に行く人を聞きながら歩いてきた」とのこと。明日、全体で10人が買い物の送迎に参加するとのこと。
・家具の移動のボランティア依頼あり。
・集会所が常に開いていないという問題がある。住民の中には「家に1人でいても本当に欝っぽくなってくる。集会所が開いているというから来てみたが、しまっていた」という声も聞かれる。10月になれば生活支援相談員が3人となり体制が強化され、集会所を常時開けることが出来るのだが、この9月中なんとかあけたい。そこで、新潟県内の社協から応援できている人に1人集会所に詰めてもらうという方向で検討をした。

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新潟県中越沖地震[第39報]

皆さま

清野です。昨日に引き続き、9月1日から2日に活動された、愛知県内の市町村社協の職員・Iさんの寄り添いプロジェクト活動報告を配信させていただきます。

■刈羽村災害ボランティアセンター 活動報告
9月2日(日)の活動
・7:00。起床。高町ビレッジは本来は日曜日の朝食は休みだが、調理員の方がボランティアで用意してくれた。本当にありがたい。現場に行かなくてもボランティアを応援してくれる。これも大事なボランティアだと感じる。
・8:30。全体ミーティング。今日は生活支援チームとしてフリーでBさんと一緒に仮設に住んでいる気になる方へ訪問する予定。さらに集会所での活動が中心となる。

・ミーティング終了後、独居で住んでいる仮設住宅を3軒回るが全員不在。その中のAさんからは、自宅に戻るという話を聞いていたので、車で自宅へ向う。声を掛けると家の中で整理をされていた。Aさんは、仮設住宅へ保健師さんの巡回が来たとき、体調不良を訴えることができず、Bさんとの関係ができていたため、3日間我慢していたことを伝え、病院へ行ったという話を聞いた。
・Aさんは、仮設へ持っていくものを整理していた。赤紙ということもあり、障子も破れ、ふすまが動かない状況であった。話を聞く中で、今日の朝も食事も取り、声も明るく以前よりだいぶ元気になったと聞いた。気持ちも少し落ち着いて前を向けるようになったと。だから写真も全部処分し、過去を振り返るより前を向いていこうという気持ちになっていると聞いた。

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かわいいお客さん (昨日の事務所から)

岩瀬です。今朝(9月7日)にかけて、大きな台風が過ぎていきました。
一方、事務所にはかわいらしいお客さんがいらっしゃいました。
とても新鮮だったのでご報告します。
昨日は、福祉体験の授業で、中学生がお話を聞きにやってきました。
浦野さんを囲んで話を聞いて質問をして、大きな声で元気に挨拶やお礼を言って帰っていきました。
受け入れ担当もお話するのも事務局長の浦野さんですが、自分が中学生のときってどんな感じだったっけ?どんな子達がくるのかな?など考え少しわくわくしていました。
しかし・・・予定時刻になってもなかなか姿がみえません。
どうしたのかな、台風の影響で遅れているのかな?とスタッフで話していると、電話が鳴りました。
「はい、レスキューストックヤードです」と電話をとると・・・中学生からでした。
どうやら(というよりは、やっぱり?)道に迷ってしまったようで、案内をしてほしいとのことで、道案内をしました。「よかった、もうすぐ来れるんだな」と一安心しました。
が、電話を切ってからもなかなか現れません。
教え方がまずかったのかな?、また違う方向へ向かってしまったのかな?と再び不安になった時、少し開いていた事務所のドアの間から、小さいけど子供の声が聞こえました。
「もしかして?」と思って外を見たら、制服を来た中学生が5・6人うろうろ。
声をかけると、道に迷って電話をくれた中学生でした。
確かに、レスキューの事務所の場所はわかりにくいかもしれません。
雨も降っていたし蒸し蒸ししていたので、バテバテで、暑いぃ?と連呼していました。
しかし、あまり時間もなく早速浦野さんとの話に入りました。

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新潟県中越沖地震[第38報]

皆さま

清野です。
9月1日から2日、愛知県内の市町村社協の職員・Iさんが、学生さんと一緒に寄り添いプロジェクトへ参加してくださいました。活動報告を送っていただきましたので、配信させていただきます。日誌形式で、率直な感想を含め、非常に細かく書いていただいております。読んでいて、活動の様子が浮かぶような報告です。
2回に分けて配信したいと思います。

■刈羽村災害ボランティアセンター 活動報告
9月1日(土)の活動
・8:10。全体ミーティング前に現地入り。時間があったので周辺を少し歩く。道路の隆起の激しさや家屋が斜めになっていたり、家の中はものすごく散乱したと推測する。
・8:25。刈羽村災害VCの本部に入る。RSY松田さんより、刈羽村社協の方につないでくれていたため、せともの市のスタッフとしての活動参加となる。
・9:10。仮設住宅近くのグラウンド駐車場のイベント会場でせともの市の準備。本日はライオンズクラブを中心としたイベントに相乗りする形で参加。テントは仮設住宅の集会場前のテントを借用。せともの市の準備は地元社協の職員などと一緒にブルーシートにせとものを、テント横のスペースに救援物資(水・ウエットティッシュ・ドライシャンプー・牛丼カレー・コーンポタージュ・うちわ・膝掛け等)を並べる。準備をしていると、前回のせともの市に協力してくれた地元のボランティアの方が「手伝うわよー」と声をかけてくださり、バザーのプロとしてテキパキと動いたり、指示をしてくれる。とても心強い。残念ながらいくつか割れてしまっているのもあった。また、段ボールの中身はせとものだけでなく、紙袋を入れて送っていただいたものもあった。売り手の気持ちを考えて送ってくれたその気持ちをありがたく思う。
 イベント会場に来られた地元の方も「今日もせともの市するのー?」と声をかけてくれる。「せとものはどうやって準備したの」との問いに、全国各地から送ってくれたことを伝えると、「本当にありがたいねー」との声。待ちきれない様子なのか、開封していない段ボールを空けて品定めをしながら陳列に協力してくれる。「お皿は地震でほとんど割れてしまったから、そろえるだけでも大変なのよ」と言われるが、品定めをしている表情はどことなく嬉しい様子。

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新潟県中越沖地震[第37報]

皆さま

清野です。刈羽村で活動している加納さん、4日に活動されたNVNAD・渥美先生から9月4?5日の活動報告が入ってまいりましたので、配信いたします。

■ボラセンの活動
<9/4>
・刈羽の生活支援相談員さんが(昨日)決定し本日から勤務。以前、見附の仮設住宅で生活支援相談員をされていたNさんに決定した。早速、仮設住宅へ行き、挨拶をしてきたとのこと。
・プレハブのボラセンの中の整理を行った。ネットも繋がり、環境が整ってきた。
・まだ、少しではあるが個人の家から除石作業のボランティア依頼がきている。本日は、柏崎にボランティアを依頼し、作業に当たってもらった。
・月曜日に第一回を行ったサロンは周知が課題だったが、仮設住宅の取りまとめる方に連絡をして、チラシを仮設の班で回覧していただくことになった。
・ここ数日、プレハブ内が整っていなく、ミーティングが出来ていなかったが、本日から行うことになった。明日からは朝のミーティングが午前8時45分から、夕のミーティングが午後4時半からということになった。

<9/5>
・第2回目となるサロン活動が仮設集会所で行われた。本日は、ボランティアBさんほか数人で、サロン活動が始まる前に仮設を訪問し、サロンの周知を行った。結果、参加者は7人。昨日の2人より大幅に増加。笑い声が絶えないほど、雰囲気もとても良かった。Bさんが参加者全員の血圧を測定する。
・ラピカで緊急シンポジウム「新潟県中越沖地震」があった。一番最初の講演だけ聞かせていただいた。講師は愛知大学の経済学の宮入興一氏。義捐金の配分の方法についての中越地震との違いや、被災者生活債権支援法などについて話す。参加者は80人ほど。会場は満杯だった。被災者というより関係者が多かったように思われる。
・仮設住宅の周りに食料品を売るところや食事をするところがないので、神戸屋(毎週木曜)や生協(不明)など食料を売る業者が仮設住宅へ来て販売をするとのこと。
・ミーティング:
(1)バス停に関して以前、役場に停留所を増設の要望を伝えているが、まだ設置されていないので明日、再度伝えることにする。
(2)仮設住宅住民の血圧が高い傾向にある。震災以前と比較して上がったという方も聞くので、集会所に血圧計を設置できるように手配する。
(3)明日、役場へ行って保健師さんと生活支援相談員との顔合わせを行う。
(4)まだ地域で拾えていないニーズがあると思われるので、一度気になる世帯だけでも地域住民の方と一緒にローラーを行ってニーズを拾う。その中で見守りが必要と思われる世帯があれば社協や行政につなぐ。

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新潟県中越沖地震[第36報]

皆さま

清野です。
諸般の事情で、震つな・RSYからのスタッフ派遣が途切れたことにより、情報発信が途絶えてしまい、申し訳ありませんでした。
9/2より、神奈川県立保健福祉大学院生の加納祐一さんが1ヶ月常駐することになり、活動報告が入ってまいりました。また、9/3には、寄り添いプロジェクトを協同運営しているNVNAD・渥美先生が刈羽で活動をされました。そちらの報告も合わせて配信させていただきます。

■ボラセンでの活動(9/3)
・本日、福祉センターの前にプレハブを建て、こちらでボランティアの受付などを行う。その準備作業を行った。建物は完成し、電気・電話線もOK。ネットワークもプリンタはOK。また、中越復興市民会議の皆さんにお手伝いいただき、かなり荷も入った。しかし、まだ整理されていない状況なので、明日から使いやすいように整理していく必要がある。
・午前中、サロンが仮設住宅であった。参加者は2人。まだ家の片付けや引越しなどで忙しくなかなかお茶会にくるのは難しいとのこと。ただ、日程が周知されていなかったこともあるので、まずは周知をしていくことが重要。仮設住宅の回覧板で回す方向に調整する。今後1カ月は月曜日・水曜日・木曜日の午前9時から午前11時30分で行われる。民生委員や友の会の方も一緒になって行う。
・仮設住宅のリーダーについて。源土運動場には多目的広場の仮設住宅(150戸)とゲートボール場の仮設住宅(50戸)があるが、それぞれのリーダーが決定した。今後は、リーダーを中心として活動やその周知をしていきたい。また、既に(およそ棟ごとの)班の班長は決まっているとのこと。
・本日から集会所はイベントなどで、中に人がいる場合を除いて鍵を閉めることになった。しかし、子ども達から集会所で勉強をしたいという声が出てきている。鍵は、役場だけでなく、社協、仮設の住民の代表の3者で持つことになった。

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夏祭り

岩瀬です。
もう8月も終わりです。一ヶ月前と比べたら少し涼しくなってきたような気がします。連日、地震の起こった被災地の報告をしているというのに、こちらのブログは長い間があいてしまいました。
さて、レスキューの近況報告です。
先日、8月25、26日にはレスキューの事務所がありお世話になっている東山学区の夏祭りがありました。4年前から、レスキューは子供向けのゲームの出店を出しています。毎年たくさんの子どもが来てくれるそうです。少しずつ少しずづ時間絵をかけてレスキューのことを知ってもらったり、信頼関係を築いているようです。もちろん、私自身は今回初めて参加でした。
今回の東山学区の夏祭りには、当日2日間と準備を合わせて約15名のボランティアさんに参加していただけました。
当日はもちろん、事前の準備、休日朝早くから、テントややぐらの設営を一緒にしてくださった方もいました。夜遅くまで準備や片づけを一緒にしてくださいました。多くの方々にご協力いただき、感謝感謝です。
今回の出店は「アニマルボーリング」という名称で、ペットボトルに動物の絵を描いて(ボランティアさんがかわいい絵を描いてくれました!)ピンに見立てました。ボールは「普通だと面白くないよね」ということで、ガムテープをコロコロ転がしました。倒れたピンの数が多いほど、景品のお菓子は多くもらえます。景品を目当てにたくさんの子が何回もチャレンジしてくれました。
力強そうな男の子が「こんなの簡単だよ?」と言いつつあまり倒れなかったり、かわいらし?い女の子がドカーンとストライクを出したり・・・先のよめないボーリングに、時々悲しい顔をする子供もいれば、親子・ボランティアさん共に思わず笑ってしまう場面も多々ありました。そんな様子を見て、私も思わず笑顔になりました。
やはり楽しそうにしていると、子供だけでなく大人も「ここは何をしているの??」「ボーリング?考えたねぇ」など、様子を見に来たり声をかけてくださいました。こういうことをきっかけに、少しずつ関係をつくっていくのかな、と思いました。
しかし、たくさんの人が寄ってきたことは万歳ですが、一緒に盆踊りしたり自分から積極的に他の店を回ったりはあまりできなかったのが残念です。
祭りの目的は、店を出すことではなくて地域の方にとってもレスキューにとっても、「楽しく交流」が目的なんだよな、と改めて考えました。参加するって、案外難しいですね。
また一つ、勉強できました。

新潟県中越沖地震[第35報]

皆さま

清野です。お疲れ様です。27日?28日に刈羽で活動をされた、神奈川県立保健福祉大学院生の加納祐一さんと中越復興市民会議スタッフへのヒアリングを元に、現地の状況を報告させていただきます。

■28日のボラセンの状況(加納さんからのヒアリング)
・ボラセンは、9/2に縮小し、3日から社協の敷地内にプレハブを設置して移動する予定になっている。
・28日は、雨が降ってボランティアは、30人程度と少なかった。活動中に雨が降ったので集会所に、ボランティアが待機する事態となった。
・今、現地で行われている活動は、引越しの手伝いのほか、訪問活動が多い。仮設住宅を中心に廻って、住民の声を拾うことが目的。
・住民は、仮設住宅に入居してまもないため、仮設や自宅の片付けに追われ、まだ、集会所にお茶を飲みに来る感じではないようだ。

■寄り添いプロジェクト
・RSY松田と同行し、A地区・区長さんへの挨拶
区長さん、非常に好意的に対応してくださった。A地区は、30から40世帯くらいの地域。景色のきれいな田舎といった感じで、住民の皆さんは、近所の家の状況を良く知っておられる。地域の繋がりが強い印象。丁寧に地域をまわり、住民の方の声を拾いたい。訪問するところは、基本的には、 区長さんから見守りの依頼のあったお宅中心に行う予定。

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新潟県中越沖地震[第 34 報]

皆さま

清野です。お疲れ様です。昨日刈羽ボラセンで活動しました松田からの報告をお知らせいたします。
今日、明日(28日)と神奈川県立保健福祉大学院生の加納祐一さんが現地入りしています。その後浦野が29日から31日まで入ります。加納さんは、その後9月2日より、約1ヶ月間現地入りするとのことです。[2007.8.27現在]

■ボラセンの活動
○25日に行われたバザーの様子のヒアリング
・お祭りのようでずいぶん賑わっていた。
・沢山の人が来た。やはりせとものはどの家でも不足しているらしく、物が持ち込まれたそばからなくなっていった。
○ボランティア団体ユニベールによる仮設住宅個別訪問。(本日まで)
・明日は一般ボランティア10名+新潟市社協で仮設集会場でのお茶の準備、支援パックの配布(残り37戸)を行う。
○ぴかぴか隊の学童・集会場での遊びサポート。
(本日まで。9月からは毎週土曜日)
・本日まで集会場のお茶の準備はピカピカ隊で行う。明日からは仮設班で引き継ぐ。

■老人会友愛活動部の活動報告(8/23ボランティア活動報告会にて)
○これまでの活動
・老人会メンバーの訪問を8月に予定していた。→この1日で中止。
・9月?10月は老人会活動を中止とのこと。12月から活動再開。
○感想
・自宅にボランティアと共にきた、自分の担当の民生委員さんの顔を見て涙が出るほど嬉しかった。→地元の方がボランティアに入ると安心だった。
・自宅も被害を受け、避難所にいたがその際はボランティアにお世話になった。

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新潟県中越沖地震[第33報]

皆さま

清野です。お疲れ様です。昨日に引き続き、23日の活動報告会での地元ボランティア団体の活動報告および寄り添いプロジェクトにて拾った住民の声を、配信いたします。

当初27日?29日に松田が入ることになっていましたが、急遽27日のみとなり、27?28日に神奈川県立保健福祉大学院生の加納祐一さん、29日? 31日浦野が入る予定となっております。

■民生委員

○これまでの活動内容(8/23活動報告会にて)

・地震後2日かけて安否確認を行った。
・ボランティアセンターから提供されたみかんを担当の高齢者に配った。
・訪問先のお宅までボランティアを道案内した。(梅干隊などの活動を通じて)

○感想

・ボランティアで来た若い人と一緒にみかん配りをした。皆さんの熱意などを感じ、感心し、たまげた。
・ボランティアセンターでは、ボランティアの案内うれしかった。一緒に活動してきた。
・復興したら恩返しがしたい。
・送迎をして御礼を言われて嬉しかった。
・自宅も被害を受けた。部落を回ったり、安否確認をした。
・これからが大変(特に高齢者)。大型スーパープラント閉店。バスもない・・・。

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