宮城県七ヶ浜町報告【第234報】始動!はまのわ!

 

皆様、いつもお世話になっております。RSY七ヶ浜事務局です。

昨年11月に約1ヶ月開催された“しちがはま展覧会はまのわ”の会期中のワークショップで「自分の子ども達が大人になったとき、この町に戻って来たいと思える町にするにはどうしたらいいのか」をテーマに話し合いました。(昨年の“しちがはま展覧会はまのわ”の様子はこちら!そのから!)

 

その中で「思い出がたくさんできる町になるといいよね」という声が多く、小さいときにたくさん遊んで思い出ができれば、一度離れることがあったとしてもまた戻って来たいと思えるのではないか。子ども達が七ヶ浜でたくさん遊ぶにはまずお母さんたちに、七ヶ浜の魅力を知ってもらわないと!という思いに共感したお母さんや若者が集まり“はまのわ”として活動することになりました。

そんなはまのわメンバーのお母さんたちを中心に企画した“あそんぺ七ヶ浜”

プレイベントとして、2016年4月21日にきずなハウスからきずな公園へ歩きながら、木の実生を探してみるという企画を実施しました。

同じ敷地内である中央公民館や町民プール、サッカースタジアムには来たことがあっても、きずな公園に行ったことのない方も少なくないですが、きずな公園からの眺めは実は絶景。

きずな公園から見る菖蒲田浜

菖蒲田浜が一面に見渡せるのです。(お天気の良い日にそこでお弁当を食べたりする親子連れも・・・!)

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みんなで歩きながら木の赤ちゃん(実生)を探します。普段お忙しいお母さんたちも「この花ってなんだっけ」「あーこれうちの庭にもあるわーこれが伸びてくると大変なのよー」と盛り上がっていました。

きずな公園につくと、「子ども達いつもここで遊んでるんだねー」「こんなに海が一望できたら気持ちがいいし、車も来ないし安心して遊ばせられるね」「たまにゴミ拾いとか定期的に来た方がいいかもね」と、今回のイベントを楽しむだけでなく、今後のイベントについてもアイディアがたくさん出てきました。

そして今回参加してくれた方もはまのわメンバーに加入してくださることになるなど、実りある初イベントとなりました。

 

【参加者の声】

・こうやって歩いてみるといつも何気なく見てたけど、いろんな木や花があっておもしろいね。(40代女性)

・公園までの距離だったり、歩いているときって子ども達を連れてくるのに集中してあんまり見たことなかったけど、こうやっていろんな植物を見ながら歩くのも楽しいですね。(30代女性)

・イベントもおもしろかったけど、違う学校のお母さんたちとこうやっておはなしできると、色々情報交換もできるし、子どもが中学校に上がって同じ学校になったときに知っている人がいるのは安心だし、来てよかった。(30代女性)

宮城県七ヶ浜町報告【第233報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第36号](2016年6月1日~6月30日)

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。

宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2016年6月号をお伝えします。
「つぶやき」からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2016年7月11日で震災から5年4ヶ月が経過しました。

RSYでは4月14日に発生した熊本地震において、熊本県御船町を中心に支援活動を行っております。詳しくは都度更新される 支援活動報告をご覧ください。
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震災の影響で運営を休止していた『七ヶ浜町-菖蒲田海水浴場]』が2016年7月29日より10日間限定でオープンします。
(なお、本格稼働は来年を目指しています)
海開きまであと3週間を切り、七ヶ浜町は大忙しです。去る7月9日(土)には町内外から300名以上が集まり、浜清掃も行いました。7月30日(土)は菖蒲田浜海水浴場復興感謝祭、花火大会も開催予定です。

 

「8万人のボランティアさんが居て、一生懸命浜清掃してくれたから、海水浴ができる」そんな声を多く耳にします。
ご都合つく皆さん!この夏、七ヶ浜町にお越しください!

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○仮設店舗があった時、職場体験が仮設のラーメン屋さんだったから、いつも帰りきずなハウスに遊びに来てたんだよなー。懐かしい。大人になったときも、きずなハウスがあって欲しいなー。
(中学生:男子)

 

 

○夏が来くるな。今年は海開きもあるし、海水浴やバーベキューで浜の方は大賑わいだな。どうなるんだろうか、海水浴を手伝っていた浜の人たちは高齢化と高台移転で来れないと思う。ゴミとか駐車場で毎回必ずトラブルが起きるんだよな。事件、事故なければいいな。

(70代:男性)

 

○復興の工事が始まって、景色も変わって「ここどこだっけ?」って思う時があるよ。
地元の人なのにね、分からなくなる時があるんだよ。
(60代:女性)

 

○町民でも七ヶ浜町でイベントとかお店とか、何をやってるか分からないんだよね。
きずなハウスの中にある七ヶ浜町の情報掲示板があるから助かっているよ。
(40代:女性)

 

○町営住宅の集会所はないけど、毎日お茶のみしてるよ。私の家か、友達の家でね。
今年から一般公募で新しい人たちが町営住宅に入ってくるみたいな話が出たんだ。
どんな人がくるんだろうねぇ。
(60代:女性)

 

○私たちは早めに仮設を出て、息子のローンで家を買ったんだけど、新しい地域になじめなくてかなり苦労したんだよ。同じ部落の人たちと一緒に仮設にいれば良かったと思ったこともたくさんあったよ。あれから5年して、みんな町営住宅や高台移転して同じ部落の人たちで生活できてるのを聞いて羨ましいって思う時もあるんだよ。
(60代:女性)

 

○仮設住宅にはお世話になった。結局4年半にもお世話になったしな。
最後、解体する時は感謝の気持ちで見届けたいな。ここでのきずなはずっとだけどね。
(70代:男性)

 

【第3報】広島県福山市豪雨水害への対応について

みなさま
RSY事務局では、6月22日未明の大雨により被害のあった、広島県福山市への支援活動を行っております。RSYが事務局を兼務する「震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)」では、事務局長・松山を6月26日から28日まで派遣し、地元社協らと連携をとりつつ、名古屋からの資器材受け入れや地域巡回、社協の体制作りのお手伝いをいたしました。
福山市では、先週金・土・日の3日間で、福山市社協でボランティアを募集し、活動を行ったとのこと。福山市社協鳥海氏より、報告をいただきましたので、掲載させていただきます。
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6月22日以降,梅雨前線が活発化した影響による大雨で,福山市内を流れる芦田川の支流など5河川があふれ,浸水被害,土砂災害などに見舞われました。
福山市社会福祉協議会では,この災害に対し,日頃からつながりのある地域団体の役員やボランティアから被害状況などを聞き取る中で,この度は災害ボランティアセンターを開設せず,通常のボランティアコーディネートの中で対応していくことを決定しました。並行して,広島県社協からレスキューストックヤードへ依頼し,活動資材を借り受けました。
そして,7月1日~3日で集中的に寄せられた相談に対応すべく,今まで災害の現場で活動経験のあるボランティアを中心に募集を開始し,支援活動を展開しました。
 
*3日間で対応したニーズ21件 参加したボランティア数76人
3日間の活動が報道されたこともあり、新規のニーズもいくつか上がってきています。
今後も新規ニーズに合わせて週末に市内でボランティア募集をかけ支援活動を行う予定です。
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【第21報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支援活動について

みなさま

平成28年熊本地震において、RSYは御船町を中心に活動を継続しています。
また、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD準備会)では、熊本県内で活動するNPO団体と県、国らと共に頻繁に情報交換を行い、県内避難所の実態調査や環境改善、その他、支援の過不足を補い合うべく活動しています。以下、現地スタッフからの28日から1日までの活動報告です。

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▼御船町:青雲市場にRSY御船事務局を設置しました(報告:中西、浦中)
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LUSHジャパン様のハンドマッサージや、災害ボランティアネットワーク鈴鹿様の炊き出し等でご協力いただいていた青雲市場様の一角に、7月1日にプレハブ事務所を設置、今後は事務所機能と地域住民の交流スペースとして、被災者一人ひとりの支援を続けていきます。

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▼御船町:あったか味噌汁プロジェクト第1弾(報告:中西、浦中)
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パック化されたお椀とお箸のセット第1弾は、24日に御船町に到着し、随時、旧七滝中、木倉、高木仮設に入居した住民の方にお配りしています。
いただいた人の中には、愛知から届いた贈り物に涙を流している方や、食事で早速使っている方もいらっしゃいました。
第2次の仮設入居は7月18日(月)を予定しており、2次入居者向けのパック化作業を7月7日(木)10時から大口町倉庫で行います。ご協力よろしくお願いいたします。

お椀とお箸もまだまだ募集しておりますので、ご協力どうぞよろしくお願いいたします。
【大募集】熊本地震応援企画「あったか味噌汁プロジェクト」のお知らせ

★お椀&お箸セットを届けに行った際の住民の声
・お隣はさっきまでおらしたバッテン、おたくと入れ違いになったね~。でも保育園の子供がおらすけん賑やかでよかよ。元気が出るもんね。
早く仮設の皆さんと顔合わせしたかね~。(80代女性/高木仮設にて)

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▼御船町:南田代集会所でのサロン(報告:中西、浦中)
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29日に南田代集会場でサロンを開催し、強い雨の中でしたが22名の住民の方に参加いただきました。
サロンに参加していた方が「平地がね、仮設でみんななくなっちゃったでしょ。グランドゴルフができなくなっちゃって。楽しみがないとね」
と話されて、何か楽しみを作りたい!ということになりました。お盆明けにお楽しみ企画を実施できるよう進めていく予定です。

★住民の声
・近所の人がみんな避難所やら、娘やむすこのとこにいってしまって話し相手がいなくなってしまった(80代女性)
・段ボールを安く支援してもらえないかな。家を壊すけん、引越し用と保管用と荷物をわけるため結構な量の段ボールが必要なの。必要な分買おうとすると万単位でお金が出て行っちゃう。切実。私だけじゃないと思う(60代女性)
・この間のラーメン、本当においしかったとよ。ありがとうね(70代女性)
・また来てくれたの。ありがとう。いつまでいるとね?またこんなん茶話会してね(70代女性)

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▼御船町:仮設集会所で使用する備品(机・椅子)の搬入(報告:浦中)
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1日に仮設集会所で使用する備品の積み込みを名古屋で行い、トラックで現地に送りました(ドライバーは、RSYボランティアの阪野さんにご協力いただきました)。荷物は2日午前に到着しました。

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▼御船町:RSY関係でのボランティア支援(報告:中西、浦中)
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■碧海5市、安城市社会福祉協議会のみなさま(6/28~29)
避難所となっているスポーツセンターと玉虫南集会所での傾聴サロン、ボランティアセンターの清掃をしていただきました。傾聴サロンは早めに告知していたこともあり、心待ちにされている方が多かったようで開始直後から賑わいを見せていました。
七ヶ浜の方々と安城のボランティアのみなさまの交流から生まれたチンゲンサイの漬物(たべさいん漬け)や水菓子も好評で、たべさいん漬けは南田代集会所のサロンでも振舞われました。

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▼あったか味噌汁プロジェクト第2回パック化作業
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第2次仮設住宅入居者向けのパック化作業を以下の日時で行います。みなさまのご協力よろしくお願いいたします。

お椀・お箸パック化作業
・日時:7月7日(木)10:00~12:00
・場所:RSY大口町倉庫(愛知県丹羽郡秋田3丁目106)
※現地のマップのURLも参考にしてください→http://urx2.nu/hhGX
・集合:10:00に現地集合(現地駐車場有)、または9:00にRSY事務所集合
※事務所から車に同乗される方は、人員に限りがありますので早めにご連絡ください。
・ご参加いただける方:お手数ですが6日(水)の午後20時までに、件名を「熊本地震/あったか味噌汁プロジェクト」と書き、info@rsy-nagoya.comまで
・お名前
・携帯電話の番号をメールにてご連絡ください。
・当日連絡先:090-5000-8386(RSY林)

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▼活動支援金募集
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いただいた寄付金は、あったかお味噌汁プロジェクトをはじめとした、被災者のみなさんが当たり前の「日常生活」を取り戻すために、使わせていただきます。
お椀やお箸の名古屋からの輸送代、サロン活動のための備品などに役立っています。ありがとうございます。

<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。
https://kessai.canpan.info/org/rsy/donation/
「都度寄付」よりお申し込み下さい。
※団体へのメッセージ欄に「活動寄付」とご記入ください。

<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ ぼうさいたろう」とご入力ください。

<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

【報告】広島県福山市へ資器材を搬出しました

みなさま
お世話になっております。RSY事務局です。
広島県社協より、22日からの大雨で被害の出ている広島県福山市への資器材貸出の要請があり、昨日、4トントラック1台分の資器材を搬出しました。
搬出作業は、防災ボラネット守山・名古屋みどり災害ボランティアネットワーク・名古屋みなみ災害ボランティアネットワーク・RSYボランティアの方々、スタッフ合わせて12名で行いました。
 
突然の募集にもかかわらず、多くの方にご協力いただき作業を行うことができました。本当にありがとうございました。
資器材は本日午前に現地に到着し、受入が完了したとのことです。
 
また、昨日より、震災がつなぐ全国ネットワーク事務局長の松山が現地入りし、現地の様子のレポートが上がっていますのでご報告いたします。
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★現地の様子
〇福山市街から西に20kmほどの松永町(旧松永市)あたりで被害の報告があり、
役所の松永支所に道路被害や土砂崩れの被害報告があった。
(市職員談)
〇報道にない地域で被害が点在しており、一地区(松永町)を除き、数件の床上浸水がある。
〇松永町はコンクリート固めの川(幅10mほど)の越水での被害で、泥は多くない。
〇松永町の床上浸水の軒数は20-30件ほどではないか、との見立て。
〇松永町の他、神村町、金江町で被害の情報が出ている。
〇金江町は松永町と似て、コンクリート固めの川(幅5mほど)の越水と、一部護岸が
水流でえぐり取られている箇所もあったが、床上浸水のお宅も既におおよその
片付けはそろそろ終わる段階。
〇被害箇所や件数が限定的な場合、災害ボランティアセンター体制ではなく、通常の
社協ボラセン体制での対応で可能ではあるが、今夜からの雨や、これまでに
被害確認の進んでいない地域の被害状況次第では、この限りではないとのこと。
★被災者の声
3時頃にトイレに目が覚めて、ベッドから降りたら膝下まで水に浸かった。
92じゃけ、トイレ近いけ、起きたらビックリするような状況じゃった。
息子や孫が随分片付けてくれたけ、助かった。(松永町、92歳男)
隣の家のとの間に合った沢の上流で土砂が崩れてこの始末。
沢も山も民有地じゃけ、行政は何もしてくれんらしい。
知り合いにダンプとユンボ頼んで家の周りの土砂をどけてもらっとるが、
明日から雨の予報じゃけ、二次被害が心配。(神村町、70代男性)
(水路のような)川が溢れそうだっていうから、消防団の詰め所に土嚢を貰いに
いったけど、土嚢の用意すらできてなかった。うちの主人が消防団やってたころは
ちゃんと準備してて、危ないと判断したときには近所に土嚢を配って回ったけ、
今の消防団は何をやっちょるか・・・。(金江町、40代女性)
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今後は、松山からの現地情報に基づいて対応を検討いたします。
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★今月のボランティア情報★
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①熊本地震 被災地支援街頭募金
【日時】
・6月29日(水)18:00~19:30
※事務所から募金箱等の荷物を運びます。お手伝いいただける方は17:30までにRSY事務所に来ていただけると有難いです。
※午後は、帰りの荷物運び・募金額の集計もお手伝いいただけると有難いです。
【実施場所・その他】
・名駅ナナちゃん人形前
・内容/平成28年熊本地震 被災地支援活動募金
・連絡先/090-5000-8386(RSY林)
・ご参加いただける方:下記をRSY事務局(info@rsy-nagoya.com)までご連絡ください。
当日飛び込みも大歓迎ですが、なるべく事前にご連絡いただけると幸いです。
①お名前:
②連絡先(できれば携帯電話):
③参加可能日時:
④希望集合場所:RSY事務所 or 現地
⑤参加人数(代表者が申込む場合):
※大雨・洪水・暴風・大雪いずれかの警報が出ていたら中止とします。
②あったか味噌汁プロジェクトパック化作業
【日時】7月1日(金)10:00~12:00
・場所:RSY大口町倉庫(愛知県丹羽郡秋田3丁目106)
※現地のマップのURLも参考にしてください→http://urx2.nu/hhGX
・集合:10:00に現地集合(現地駐車場有)、または9:00にRSY事務所集合
※事務所から車に同乗される方は、人員に限りがありますので早めにご連絡ください。
・ご参加いただける方:件名を「熊本地震/あったか味噌汁プロジェクト」と書きinfo@rsy-nagoya.comまで
・お名前
・携帯電話の番号をメールにてご連絡ください。
・当日連絡先:090-5000-8386(RSY林)
▼活動支援金募集
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皆さまからお寄せ頂いた活動支援金は、主に被災地での生活支援プログラムに関わる企画・運営などに使わせて頂きます。(炊き出し・足湯ボランティア・サロン・生活物資提供・集落支援など)
<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。
「都度寄付」よりお申し込み下さい。
<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※お名前の前に「カツドウキフ」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「カツドウキフ」とご記入ください。

宮城県七ヶ浜町報告【第232報】きずな号で七ヶ浜を学ぼう!第4弾海苔すきをしよう!

みなさま、いつもお世話になっております。

RSY七ヶ浜事務局の槙島です。

ご報告が遅くなりましたが、昨年度全4回開催しました“きずな号で七ヶ浜を学ぼう”の第4弾海苔すきをしよう!を3月19日(土)に開催いたしました。

七ヶ浜に住んでいると海苔はとても身近なものですが、七ヶ浜の海苔といえば皇室献上品になるほどの逸品。

今回はそんな自慢の海苔がどのように作られるのか、海苔すき体験、工場見学をさせてもらうため、松ヶ浜の星のり店さんへ。

海苔博士のお話

おいしい海苔を作るためには・・・

「海だけがきれいでもだめなんです」と博士の言葉にすかさず「なんで?」と子ども達は質問をし、真剣にお話を聞いていました。

「雨が降って山から川へ、川から海へ。いろんな栄養をたくさん含んで海へと流れていきます。

自然は全部繋がっているから、ちょっとぐらいいいか、とゴミを捨てたり汚したりしないでね。これが海苔博士からのお願いです。」

と、貴重なおはなしを聞いた後はみんなの楽しみにしていた海苔すきについて。

まきすの上に木枠を乗せて、海苔を流し込むと海苔が四角になります。

海苔博士から海苔すきの説明海苔すき

乾きやすくするために特製の脱水機でしっかり脱水。脱水できたら乾燥させて完了です。

流れがわかり、コツをつかんで枚数を重ねるごとにどんどん上手になり、「これ僕がやったやつだよ!」と自分のすいた海苔を嬉しそうに眺めていました。

脱水海苔を乾燥

海苔すきが終わったら昼食です。

今回は特別に水切りした生海苔を、炊きたて熱々ご飯に乗せてバターとわさびと醤油をたらり!この時期だけの贅沢な食べ方に「うまーい!」と一人で3杯おかわりする子もいるほどでした。

生海苔ご飯初めての生海苔丼!

食べ終わったら工場見学。今回手漉きをした海苔ですが、今は機械がやってくれます。

型に流し込まれ、水を切り、2時間かけて乾燥して出てきます。

決められた枚数で束ねられて出てくる海苔に「海苔を半分にしているのになんでやぶれないんだろう」「この機械はどうなってるの?」と子ども達も前のめりになって見ていました。

焼き海苔はパリパリしていますが、焼く前の板海苔はしっとりしているから折っても破れたりしないんですよね。

海苔工場機械から出てくる海苔

博士に質問して、「いつも食べてる海苔ってこうやってできてるんだね」とまたたくさん勉強になりました。

集合写真

昨年5月から始まった「きずな号で七ヶ浜を学ぼう!」

この企画を通して、七ヶ浜の子ども達が自分の暮らす町の魅力を体験し、今では自分で釣りに出かけたり、魚、海苔、わかめなど七ヶ浜の名産物に興味を持つ子も増えました。

震災以降、海は「危ない場所、こわい場所」というイメージがありましたが、海に囲まれたこの町で暮らす子ども達が、このような活動を通して海を「楽しい場所、大切な場所」と感じ、以前のように身近な場所になることを願っています。

今年も町民の方とともに考えながら、少しずつでも続けていければと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

【参加者の声】

・海苔を型に入れるのが難しかった。(中2女子)

・工場の中はすごく暑くて、機械は大きくてすべてが自動でビックリした。(小5男子)

・海苔が最初は水と混ざっていて、それを型に入れて乾かすなんて知らなかった。(小5男子)

・生海苔を初めて食べたけど、なかなか食べられないので食べることができてよかった。とてもおいしかった。(小5女子)

宮城県七ヶ浜町報告【第231報】熊本を応援しよう!~募金報告七ヶ浜から熊本へ~ きずなハウス近況報告

皆様

お世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。
RSYでは4月14日に発生した熊本地震において、熊本県御船町を中心に支援活動を行っております。詳しくは都度更新される 支援活動報告をご覧ください。
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さてさて、ご無沙汰しております。
幼稚園年長さんも小学1年生に、
小学生6年生も中学生に ・・・・子どもたちの新年度のドタバタも少しは落ち着きました。

昨年度同様、きずなハウスはRSY七ヶ浜事務局兼、地域のコミュニティスペースとして、駄菓子/コーヒー/ボッケのボーちゃん焼き、七ヶ浜情報掲示板などをご用意して運営しています。
嬉しいことに(延べ人数ですが)月平均約1500人が利用しているきずなハウス。
今年度も新たに七ヶ浜の住民の方がスタッフとして加わり、利用者の目線から使いやすさを考えて改革をしてくれています。
又、4月14日に発生した熊本地震支援のためにきずなハウスで約2か月間募金を行いました。全部で53,075円が集まりました。ありがとうございました。RSYの熊本地震での活動で大切に使わせていただきます。

5月3日(水)~5月5日(金)に七ヶ浜内のイベントにボーちゃん焼きの出店を七ヶ浜の皆さんと共に運営し、熊本の皆さんのために募金を集めました。

きずなハウス募金きずなハウス募金2

きずなハウス内にて募金ポスターを書いてくれる子もいれば、当日募金活動を手伝ってくれる子もいました。募金箱設置している二ヶ月間に売れたボーちゃん焼き一個に付き10円の募金に加えるというキャンペーンも行っておりましたので、2,895個分である28,950円も募金金額内訳に入っています。
「震災の時、お世話になったからねぇ・・・。なかなか九州までいけないから気持ち(お金)だけでも・・・」とたくさんの七ヶ浜町民の方々に協力頂きました。ありがとうございました!

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ここからはきずなハウスの近況報告を~♪

きずなハウス近況1

きずなハウスではイベントも適宜開催~♪
毎年「富士通」の将棋部の方々がボランティアで将棋教室を開催してくれています。
今回はきずなハウス に『どうぶつ将棋』を寄贈頂きました。
各小学校の児童保育館でも置いてあるようで、なじみ深い『どうぶつ将棋』を別の小学校の子たち同士でも遊んでいます。
「新しい友達ができるから、きずなハウスは面白いんだ!」と話す子もいるくらいいろんな地区の子どもたちが遊びに来てくれています。
きずなハウス近況3きずなハウス近況5
又、七ヶ浜に何度も足を運んでくださるボランティア団体の「フライパンダ」の皆さんによる巨大カステラ作り企画も行いました。
男の子も、女の子も、大人もみんなで卵を100個以上つかって直径1mのカステラを焼きました。自分で作るカステラは特別な美味しさ?!自然とみんな笑顔になります。

きずなハウス近況4きずなハウス近況6

七ヶ浜の皆さん、いつもご利用ありがとうございます!
きずなハウス看板_屋内運動場前きずなハウス看板_サッカースタジアム前
看板も増設!いつも利用している子どもたちと一緒に作り、設置しました。
きずなハウス紹介10きずなハウス紹介12きずなハウス紹介11
値段ごとに色を付けました。(黄は10円、青は21円、白は32円赤は43円、緑は54円など)
これで小さな子どもたちも、分かりやすいので簡単にお買い物ができます。
又、七ヶ浜のお店情報やイベント情報も色浸けして分かりやすく更新!
きずなハウス近況2

これからも皆さんの声を聞き、少しずつ使いやすく変えていきます!
宜しくお願いします!また近況をご報告します。

宮城県七ヶ浜町報告【第230報】月刊つぶやき@七ヶ浜「第35号」(2016年5 月1日~5月31日)

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。

宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2016年5月号をお伝えします。
「つぶやき」からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2016年6月11日で震災から5年3ヶ月が経過しました。

又、RSYでは4月14日に発生した熊本地震において、熊本県御船町を中心に支援活動を行っております。詳しくは都度更新される 支援活動報告をご覧ください。
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今回は現在の災害公営住宅の集会所についてお話しさせて頂きます。
5か所ある災害公営住宅には1か所を除いて仮設住宅にあったような『集会所』がありません。それ故に人が集まる機会が減ってしまいました。
それでも部屋は仮設住宅より広いのが公営住宅です。各々、友だちを誘って、集まってお茶会を行っている様子をよく拝見します。
その中で、「自宅(公営住宅)でお茶のみをしているが、5人以上でやりたいときに、さすがに全員は入らない。避難所を使いたいけど、いつも空いている訳ではない。」という声がありました。
そこで、私たちは住民の皆さんと連携して、移動学び舎バス『きずな号』を使って、お茶会サロンを始めました(※きずな号についてはコチラ
きずな号は子どもたちの勉強場所として活用しておりますが、日中は子どもたちが学校へ行っているので使用しない時があります。 その時間を活用しようと『きずな号お茶会』が始まったのです。

災害公営住宅付近でのお茶会はRSY七ヶ浜事務局としても初の試みで、どれだけ人がくるんだろうと不安でしたが・・・蓋を開けてみると20人弱の皆さんが集まってお茶会に参加してくれました。

「しゃべったこともない人たちとも友達に慣れて、コミュニティが作れて良かった」
「家だと狭くて限られた人数しか呼べないけど、これならたくさん呼べる。」
「毎週この時間が楽しみなんだよ。一週間待ち遠しい」
など喜びの声が挙がり、私たちも住民の皆さん同士の顔つなぎが出来てホッとしています。

きずな号を活用したお茶会サロン天気のいい日は青空喫茶!男女問わずたくさんの方が参加!

現在も毎週定例でお茶会を開催しています。
会話の中では「このお茶会メンバーで何かしたいね。」など結束力も生まれてきています。
今回のいいところは公営住宅だけではなく周辺地域の皆さんも参加して下さることです。
区長さんからの『「公営住宅入居者だけ」とか「被災者だけ」という括りから、「地区の皆さん」として『区』として少し広げて支援を続けて欲しい。』という声に寄り添いながら、次のフェーズの支援を考えていきたいと思っています。 

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〇Aさん足腫れて、ひどそうだね。なんかあったとき声掛けれる関係を作れるためにこうして(お茶会)みんなで集まってるんだ。
(Aさんへ)買物とかひどいときはいつでも電話してね?代わりに買い物に行ってあげっからさ。
(60代:女性)※災害公営住宅入居者

 

〇昨日雨降っただろ?俺の畑にとっては最高だ。そして今日はすごいいい天気、最高だ。
育てるのが楽しみなんだ。
(70代:男性)※災害公営住宅入居者で、庭に自作で農園を作った方。

 

〇夜中仕事してるから、朝帰ってきてから寝てるんだ。
でも、お茶会(サロン活動)にはいくよ。
来なかったら、おばちゃんたち「今日はBさん来てないぞ!」って騒ぐからなー。
(60代:男性)※災害公営住宅入居者

 

〇何もすることがないから、自宅の前に農園を作ってみたんだ。何を植えようかなぁ。
(60代:男性)※災害公営住宅入居者

 

〇今までのボランティアセンターの職員さんが辞めて、新しい人たちになったから少しさびしいねぇ。連絡もとることもなくなったし、なにしてんだかなぁ。
(70代:男性)

 

〇この頃、(公営住宅の)集会所が少しずつ使われていて嬉しいんだけど、毎日同じ人が来てて、いわば占領してるみたいになってるんだよね。カラオケも週2回って決めてるんだけど、機械が置いてあると毎日つかっちゃうんだよな。カラオケが嫌な人もいるからさ。なかなか使い方が難しいな。
(70代:男性)

 

〇前居た仮設から引っ越して、きずなハウスの前の仮設に来ました。今までは話聞くだけで、きずなハウスに来たのは初めてだわ。仮設住宅も10軒ちょっとだから、防犯上やっぱり人の目につく、中央公民館の近くに引っ越して来れて良かった。今度からお隣さんね。よろしくね。
(70代:女性)
※きずなハウスは中央公民館の隣に在り、中央公民館前に仮設住宅に集約化が行われた。

〇私、津波で家を流されちゃって、ぬいぐるみとか全部無くなっちゃった。津波で大変だったけど、私は幼稚園の時だったからあんまり覚えてないんだよ。
(小学生の女の子)

「311県外避難者について考えよう」冊子のご紹介

みなさま
RSY事務局です。

東日本大震災から5年2ヶ月が経過しました。東海4県には現在、2,500名を超える方々が避難または移住されてきています。

RSYでは2015年度、「タケダ・赤い羽根広域避難者支援プログラム」の助成金により、愛知県、岐阜県、三重県において、避難者支援報告会「311県外避難者について考えよう」を実施しました。その中で、避難当事者の方々より、「県外避難者の存在を忘れないで欲しい」「地域の人にも理解して欲しい」といった声が多く寄せられました。

そのため、東海地域に避難されている(されていた)当事者の方々に、避難当初やその後の生活、現状等についてヒアリングし、沢山のご協力のもと、「県外避難者」について知っていただくための冊子を作りました。

なるべく読みやすくするため、4コマ漫画で当事者の方々の状況を紹介しており、「避難指示区域」や「内部被ばく・外部被ばく」、「母子避難」など、「県外避難者」について考える際に使われる言葉についても説明しています。

 

 

 

避難・移住されている方々の抱える課題は本当に複雑です。
少しでも多くの方々に現状を知っていただくため、本冊子を活用していきたいと思っています。

「県外避難されている方々の状況を知りたい」「地域の方々に県外避難者の現状を伝えたい」
という方々向けに、現在、冊子の無料配布(※送料はご負担いただきます)もしております。
在庫に限りはございますが、ご希望の方はRSY事務局までご連絡ください。

 

■ご注文方法
ご希望される方は、お手数ですが下記項目をご記入の上、RSY事務局(メール:info@rsy-nagoya.com)にご連絡ください。
※メールの件名は「311県外避難者について考えよう冊子申込み」としてください。
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1.お名前(所属機関)/ 送料請求書宛名
2.希望冊数 ★上限10冊まで
3.ご住所(ご送付先)
4.メールアドレス
5.電話番号
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宮城県七ヶ浜町報告【第229報】月刊つぶやき@七ヶ浜「第34号」(2016年4月1日~4月30日)

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。

宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2016年4月号をお伝えします。
「つぶやき」からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2016年5月11日で震災から5年2ヶ月が経過しました。

RSYでは4月14日に発生した熊本地震において、熊本県御船町を中心に活動を行っております。詳しくは都度更新される 支援活動報告をご覧ください。

その日は七ヶ浜町でもテレビで緊急地震速報が鳴り、特有の緊張感が 漂いました。
「地震速報の音が鳴るとあの時を思い出す・・・」そんな声が相次ぎました。
翌日から緊急対応における特番が組まれ、どのチャンネルを回しても熊本地震のことで、
「子どもたちも3.11のことを思い出すから、あんまり見せないようにしているんだ」という声も。
5年経った今でも、心に大きな傷が残っているのが分かります。

そんな中でも「熊本の皆さんも私たちと同じ苦しみを味わっているんだ。何かできることはないだろうか?」と七ヶ浜事務局に声を掛けてくれる皆さんがたくさんいます。
「熊本の皆さんも私たちと同じ怖い思いをしたと思う。でも、大丈夫。時間はかかるけど生活できるようになる。私たちもいろんな人たちの応援で頑張れた。がんばれ!熊本!」
という声も住民の皆さんから頂いています。
GW中に七ヶ浜町で行われたイベントにて、募金活動を住民の皆さんと一緒に行いました。
七ヶ浜事務局もきずなハウスで募金箱を設置を続け、、七ヶ浜の皆さんと一緒に熊本を応援し続けます!
七ヶ浜 熊本募金七ヶ浜 熊本募金

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〇セールスは公営住宅に越してきてから何度も来たね。何回来たか分からないわ。嬉しい来客なんて無いよ
(60代:男性)※災害公営住宅入居者

 

〇毎日散歩はしてるんだけど、誰とも会わねぇよ。家ではテレビ見てるだけだからなぁ。
(60代:男性)※災害公営住宅入居者

 

〇自分の家ができた安心感でみんな太ったんだ。仮設の時はなんとなく緊張していたんだけど、今はのんびりできている。安心感からか、自分たちで動くことを忘れてしまったのか、震災前は自然と誰かしらの家に皆で集まれていたのに、今ではそうすることもなくなってしまった。
(60代:女性)※災害公営住宅入居者

 

〇何もすることがないから、自宅の前に農園を作ってみたんだ。何を植えようかなぁ。
(60代:男性)※災害公営住宅入居者

 

〇仮設住宅から仮設住宅に引っ越したよ。ついに仮設住宅生活も5年を迎えたね。最後に(仮設住宅を)出てく人になるかもねぇ。遊びにきてね。
(60代:女性)
※仮設住宅の統廃合により、自宅再建までの間は今まで住んでいた仮設住宅から別の仮設住宅へ移動しなくてはならない方々がいる。

 

〇九州は大変だ。RSYさんも大変じゃない?私たちが知っている(RSYスタッフ)2人が行ってるって思うと応援したくなるね。現場に行っているボランティアさんたちも余震とかあるし、気を付けて欲しいね。とりあえず、できることを・・・募金するね!
(60代:女性)

 

〇今年の夏の七ヶ浜はどうかなぁ。海水浴がオープンするし、海岸付近はすごく混むんだろうなぁ。事故とか事件とか起こらなければいいけどねぇ。海の家とか出るのかな?ぜんぜん情報が町内でも出回ってないんだよね。
(40代:女性)
※七ヶ浜は5年ぶりに海水浴場を10日間オープンする予定。